愚かなる狂宴 2

    





       

       両の手を吊るされ、身動きできない状態で、ロイは執拗な愛撫に耐えていた。



       何本もの手が、ロイの性感帯を見つけ出しては攻めていく。





       「そろそろいいかな…?」

       ロイの後ろにいたガルゼ少将がロイの腰に手をかける。

       自分の欲望の塊を取り出すと、そのまま何の準備もせずいきなり挿入した。





       「はぅっ!あぁんんっ…」

       身を切るような痛みにロイは悲鳴をあげる。





       その声が更なる嗜虐心を煽る事を承知で…







       ガゼル少将は激しく腰を動かしロイを攻め立てた。

       悲鳴はいつしか喘ぎ声に変わり、ロイは自らも腰を振り快楽をより一層引き出そうとしていた。



       先の方まで一端引き抜き、それから一気にまた突き上げる。



       そのたびにロイは痙攣し、身を反り返して反応する。

       見ていた残りの3人もその姿に我を忘れ、再びロイの体へと吸い付いてきた。

       



       後ろから突き上げられ、前の自身を貪られ、全身の感じる所すべてに舌で嘗め回される。







       無我夢中で攻め続ける男達とは対照的に、ロイの頭は冷静だった。

       

       大総統…ブラッドレイが見ている…



       だから自分は喘いで、乱れている所を見せなければならない。



       それがあの人の望みだろうから…







       だからロイは積極的に男達の求めに応じていた。





       「そら見ろ!わしを拒否しても、体は悦んで受け入れている。お前はそういう奴だ。」

       自分のテクニックでロイが悦んでいると勘違いしているガゼル少将は、更にロイの奥深く突き上げた。



       「馬鹿な男だ…」とロイは心の中で笑っていた。







       こんなSEXでは物足りない…そう…何かが…







       今までとは違う何かが、ロイの中を支配していた。





       



              次から次へと代わる代わる犯され、ロイは息をつくのもやっとだった。

       一人の男がロイを突き上げ、ガゼル少将がロイの口に自身を咥えさせる。

       もう一人はロイ自身を咥え、刺激を与えていた。



       





       「んくっ…はぁ…」

       前後ほぼ同時に声を上げ、それぞれロイの中に精を放つ。

       すぐにロイも達し、男の口の中に放出した。





       荒い息をつきぐったりするロイを上から見下すようにガゼル達は厭らしく笑った。



       「大総統閣下!ご満足頂けましたかな…?」

       ガゼル少将は軍服の乱れを直しながら、ブラッドレイの方を向いた。





       ブラッドレイは表情一つ変えずにロイの傍に近づいていく。

       ガゼル少将は下を向いているロイの髪を掴み、ブラッドレイの方に向かせた。

       「ほら!大総統閣下がお出でだ。わしらで汚れた貴様の顔をお見せしろ!」



     

       ロイの口の端からは先程の精が流れ出ていた。

       それがロイの妖艶さに拍車をかけ、欲望を排出したばかりのガゼルも下半身が厚く疼いて来るのを感じていた。





       「…満足かね?マスタング大佐…」



       ブラッドレイがロイの顔を覗き込み尋ねた。

       だがロイは艶っぽく笑い、首を横に振る。





       「いいえ…こんな輩では満足など…到底出来ません…」

       演技ではない。ロイは本気でそう答えた。





       「大総統閣下でなければ、私を満足させる事など出来ません。」

       「同じように、私でなければあなたも満足しないでしょう…」



       舌なめずりをしながらロイはブラッドレイを誘う。

       早くこの煩わしい奴らから解放されたかった。

       本気でブラッドレイにこの不満足感を埋めて欲しかった。





       「随分と可愛い事を言ってくれるではないか…マスタングよ。」





       ブラッドレイは、先程までの優しい声色とはうって変わった、威圧感で押しつぶされそうな声で囁いた。

       ロイの顎を掴み、自分のすぐ目の前に顔を近づける。



       ブラッドレイの吐息を感じるほど彼が近づいた事を悟ったロイは、全身に緊張が走った。







       だが、ブラッドレイはロイの唇を奪うことなく、その手を離しロイを押しのけた。







       「??」

       不意の事で訳が分からないロイはあからさまに不満げな表情をした。







       またいつもの様に大総統の気まぐれが始まったか…?







       激しく自分を求める時もあれば、冷たく突き離す…

       大総統ブラッドレイの気まぐれな態度に、ロイはいつも振り回されていた。





       「私は良しとして…客人は満足してもらえたかね…?」





       ブラッドレイは暗闇の方を向きそう尋ねた。







       客人…?

       ここにいる4人と大総統の他にまだ誰かいたのか…?

       気配は全く感じない。一体誰が…?



       ま、所詮は自分を欲しがっていた上層部の一人に違いない。



       ロイはそう単純に思っていた。













       「くだらねぇ宴だな…」









       その声を聞いた途端、ロイは激しく動揺した。









       ま…さか…



       どうして…ここに…??







       その声はロイのよく知る者の声だった。



       









       To be continues.






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