愚かなる狂宴 3
「満足して貰えなかったのかな?」
くすくす笑いながら、ブラッドレイは声の主の方に近づいていく。
「君がマスタング大佐を気にしている様だったから、この宴に誘ったんだがね…」
ブラッドレイは声の主の顎を掴み、自分の方に向かせた。
「俺とあんたの無事生還を祝っての宴って聞いていたんだけどね…」
「だから、最高のご馳走を用意したんだが…?エドワード君。」
グリードとの戦いで共に生死をかけて戦った二人。
エドは無事にセントラルに戻ったお祝いをしようと、ブラッドレイから直接誘いを受けていた。
大総統が個人と一緒に祝うのは立場上まずいから…という事でアルにも秘密にし、
場所も地下の自白室となっていた。
エドはこの時点で、大体の予想はついていた。
大佐に気がある俺を牽制するつもりだろう…
望むところだぜ!こちらも一度、大総統とじっくり話そうと思っていたところだ。
そう警戒しながらこの部屋に入ってみれば…
「あんたの趣味は最低だな…」
「ククク…この私にそういった口が聞けるのは君ぐらいなものだよ。」
「君がマスタング大佐に気があるのは気づいていたよ。だが、君は大佐を過大評価している様だったからね。」
「大佐の本当の姿を見て、それでも君は大佐の事を想っていられるか、興味が出てきたのだよ。」
ブラッドレイは、吊るされているロイの傍に近づき、男達の放出した液で濡れている体をその手で撫で回した。
「や、あぁ!!」
声を出さないようにと思っていても、ロイの性感帯を上手く引き出す、
その手馴れた手さばきに思わず声を上げてしまう。
感じないように頭で考えていても、ブラッドレイが自分を愛撫していると思っただけで、
ロイの体の中は熱く疼いてしまっていた。
先程までのSEXではロイは到底満足できていなかった。
量より質…というべきなのだろうか…何人もの男達に犯されるよりも、
ブラッドレイ一人に犯された方がはるかに満足できる。
「ほら…ちょっと触っただけでこんなに乱れてしまう。」
ブラッドレイは少しも萎える事もなく起立しているロイ自身を掴み、指先でその筋をなぞる。
「ひっ、んんっ、あぁ!!」
触られただけでロイは激しく感じ、身を反り返して体を震わせ、そのままイってしまった。
「そうかそうか…そんなに我慢できなかったのかね?マスタング大佐。」
ロイの精液を右手に絡ませ、全身に塗りつける。
はぁ、はぁと息を弾ませ、その手の動きに過敏に反応するロイ…
「どうだね?中々素敵な姿だろう?」
ロイの顎を掴みエドの方を向かせるブラッドレイ。
目隠しをされながらもロイはエドの視線をひしひしと感じていた。
「…最低だな…あんた達は…」
そう言いながらもエドはロイの痴態から眼が離せなかった。
体の中から熱いものが疼いてくる…
「欲しいんじゃないのかね?エドワード君。」
ブラッドレイは、ロイの傍を離れ、不敵な笑いをしながらエドに近づいてきた。
「来るな!」
「マスタング大佐に気があったのだろう?彼を抱きたいと思ったのだろう?」
「だったら今、抱くといい。私の事は気にしなくてよろしい。
君に抱かれた大佐がどういう風に喘ぐのか見てみたい。」
エドは迫り来る威圧感に押しつぶされそうになりながら、それに必至で抵抗していた。
「ガゼル。彼を押さえろ。」
「はっ!」
ガゼル少将はエドの後方に回り込む。
手を伸ばそうとして、逆にその手をエドに取られ、そのまま投げ飛ばされてしまった。
「少しでも俺に触れば容赦はしないぜ!」
「ククク…困った子だね…」
エドは右手に剣を練成して、ブラッドレイに飛び掛っていった。
「閣下!!」という周りの声にも、ブラッドレイは微動だにせず立っている。
シュッ!!
エドがその剣をブラッドレイに向ける前に、彼のサーベルがエドの喉元に光っていた。
「無駄だよ…エドワード君。さぁ、大人しく君の欲望を私に見せたまえ…」
ガゼル少将が頭と腰をさすりながら、エドの両手を後ろで掴み押さえる。
ブラッドレイはエドに近づき、その下腹部に手を当てた。
「んんっ!」
「ほら…こんなにして…欲しかったのだろう?大佐が…」
そういうとエドのズボンに手を入れ、エド自身をまさぐり弄んだ。
「やぁ、あ…はっん…」
「苦しいかね?相当我慢していたのだね。もう先が濡れているよ…」
耳元で囁き、笑いながらブラッドレイはエド自身を更に刺激して、エドをイク寸前まで高めていった。
不意にその手を離すと、エドは思わず不満げな顔をしてしまった。
その顔を見て、ブラッドレイはくすくす笑いながら、エドを抱え、ロイの前まで連れて行った。
「もうイキたいかね?安心しなさい。すぐに大佐が気持ちよくしてくれる。」
「マスタング、君の愛しき人がイキたがっている。君の口で奉仕してあげなさい。」
ロイの口元にエド自身をあてがうと、ロイは震えながらもそれを口に含めた。
「ああぁ…はぁっ…や…だ…」
エドは、体中に感じる快感をどう受け止めていいのか分からず、悲鳴をあげた。
大佐が…俺のを…
そう思った瞬間、エドはロイの中にその想いを放出した…
To be continues.
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