レッスン2





       「ねえ!今日はちょっと違うことしようよ…」





       エドがニコニコ笑いながらロイの傍に近づき右手を握る。

       徐に発火布の手袋をはずし、傍のテーブルに投げ捨てた。





       エドがブラッドレイから、性の指導を受けてから3ヶ月…





       その間、エドとロイは何度か体を重ねていた。





       勿論、ブラッドレイから伝授されたテクニックを駆使してのSEX。

       その度にロイは泣かされ、乱され、何度となくイかされていた。









       確かに、以前とは違ってエドとの行為は満足のいくものになっている。

       だが、あのブラッドレイがエドの背後にいると思うと、ロイはこのままではすまない気がしてならなかった。





       「賢者の石」を探して旅を続けているエド兄弟は、3日と同じ所にはいない。

       たまに報告書を提出しにここ、東方司令部に出向くが、ここでも長くて5日。







       その間、エドは休むまもなくロイを犯し続ける。







       そしていつの間にかまた旅に出てしまう…  



       愛されるだけ愛され、そして放っておかれる…







       言いようのない焦りと不安が胸の中を占める頃、それをかき消すように絶妙なタイミングで帰ってくる。









       …完全に私はエドに遊ばれてるな…





       そう虚ろに考えるのだが、求められればそれを拒否できない自分…

       ひと回り以上年下の少年に、私は何を本気になっているのか…





       「ねぇ!何考えてるの?」

       「いや…何でもない。」

       「さ!早くやろう!時間が勿体無い。」





       ムードも何もない会話が飛び交い、エドは服を脱ぎ始める。





       …そういえば今日は何か違うことをすると…







       「はい!これ飲んで。」

       差し出されたのは赤ワイン。ロイは訳も分からず、それを飲み干した。



       「エド…これは…?」

       「うん!この前旅の途中で中央(セントラル)に寄ったんだ!」





       !?セントラルに!?





       「そしたら、大総統がこれをくれた!大佐が悦ぶからって!!」







       ………しまった!!







       「あぁ、大丈夫!俺も試してみたから、効果は抜群だと思うよ!!」



       にやりと黒い笑みを浮かべて、エドはロイのズボンのチャックを下ろした。

       そして少し頭を持ち上げ始めたロイ自身を取り出すと、軽く刺激を与える。



       「やっ…エ…ド…!!」

       「ん?そろそろ効いてきた?結構即効性があるからね、その催淫剤…」





       ロイの体の中が次第に火照りだしてくる。

       エドがわずかに触れるだけなのに、その刺激は何十倍にも膨れ上がってロイに伝わっていた。







       「あっはぁぁ…ンッ…」

       「あ、まだ駄目!いっちゃ!」



       そう言うとエドはロイ自身から手を離す。

       あからさまに不満の表情をするロイを見ながら、黒い笑みを浮かべロイの両手を取った。





       「…?な…にを…」

       「して見せて!自分でイクところ!」





       驚きと怒りの表情を見せるロイを尻目に、エドはベッドから離れ傍のイスに腰掛ける。









       その仕草と表情は、まるでブラッドレイがそこにいるようだった…





       To be continues.





  
   


はい!性懲りもなく「レッスン2」連載開始です!

エドたん、今度は予習をしっかりやってきました!
なのでこれは「実践」でしょうね!
またまた、暫くのお付き合い、お願いいたします!


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