46000HITキリリク 飛鳥様からのリクエスト
ブラロイラブラブ小説



       夢が叶った後  1










        「大佐…?どうかしたんですか…?」





        ホークアイ中尉がロイの顔を覗き込みながら心配そうに声をかける。







        「どうかしたか?別に私は何とも…」

        「いえ、顔色が少し悪いように見えましたから…」



        そうか…?そういえば最近ろくに寝てなかったな…



        「後は私がやりますから少しお休みになってはいかがです?」

        「いつになく優しいな。中尉。ではお言葉に甘えさせて貰おうかな。」





        柔らかく笑うと帰り仕度をして自分の執務室を後にする。









        だがロイは真直ぐ宿舎に帰るわけにはいかなかった…







        「21時にカルバン将軍の執務室…か…」

        鼻持ちならない男だが仕方がない。



        ヒューズの事件の件でどうしても知りたい資料を奴が握っている…





        いつもの事だ…上を目指す為に何度となくこの身を売ってきた。

        いつもの様に将軍のモノを咥え、喘ぎ、自分の中に射精させればそれで済む事だ…





        身体が熱い…疲れのせいか…







        ロイの足元がふらつき、とっさに壁に寄りかかった。

        はぁ、と息をつき、胸を押さえる。



        まずいな…風邪でも引いたか…熱が出てきた様だ…

 

        だが今この機会を逃したら今度は何を要求されるか分からない。





        悲鳴をあげる身体に鞭を打って、ロイは再び将軍の元へ歩き出す。













        「どうかしたのか?マスタング大佐。」







        不意に声をかけられロイは前方に目を向ける。

        とっさに直立不動になり目の前の人物に敬意を表し敬礼をかざす。



        「何でもありません。大総統閣下。お見苦しい所をお見せ致しました。」







        敬意などあるものか…私を散々弄ぶ一番の人物…



        いつか必ず奪い取る、その地位にいる最高権力者。





        あなたに弱い所など見せるわけにはいかない…







        「失礼します。まだ仕事が残っておりますので。」

        「顔色が悪そうだ。疲れが溜まっているのではないのかね?健康管理も軍人として大切な事だぞ。」





        さらりとロイの髪に触れ、そのまま頬に手を添え、唇を指でなぞった。。

        ビクッと体を強張らせ、ブラッドレイの手の温もりをその頬と唇で感じ取る。



        くいっと顎を持ち上げ、ブラッドレイは顔を近づけてきた。





        抵抗はしない。が、本当はこんな廊下でキスなんてされたくない。

        



        そうでなくても嫌な噂がロイの周りで流されていた。







        「出世の為ならその身すら投げ出す」「誰にでも足を開く発情猫」







        ロイは自分に有益とみなした者としかその身は委ねない。

        愚かにもロイを欲し、手痛く突っぱねられた無能な上官が、その腹いせにそんな噂を流していると言う。





        大総統、ブラッドレイはそれこそ最高の有益をロイにもたらしてくれる。

        故に誰よりもその身を投げ出してきた。



        どんなに手酷く扱われようと、大総統からの呼び出しがあれば、何よりも優先してそこへ向う。









        大総統の地位を奪うために、ブラッドレイのすぐ近くにいることはかなり有利になる…









        ただそれだけの為にロイはこの国の独裁者の意のままにその身をささげているのだ…

 





        「んっ…」

        触れるか触れないかのようなキスをされ、一瞬ロイは戸惑った。



        いつもは強引に奪い取るように舌を絡めてくるのに…



        「やはり熱がある。今日はもうよいから宿舎に帰りなさい。」





        病気の子供を諭す様に静かに優しくそう告げる。

       

         



        驚きながらも、帰る訳にはいきませんから、とブラッドレイの腕からすり抜け足を一歩前に動かした。







        その足に力が入らないと判った時は既に意識がもうろうとし、そのまま前に倒れ込む。



        とっさに腕を出して支えたブラッドレイはロイの額にかなりの汗が滲み出ているのに気がついた。







        「マスタング大佐!?どうした?」



        声をかけても返事はなく、ただはぁ、はぁと荒い息遣いが聞こえてくるだけだった。







        ブラッドレイの腕にすべてを委ねる様にロイはそのまま気を失う…。











        やれやれと小さく笑いながら少し苦しそうに眠るロイの額に唇を落とし、そのまま抱きかかえた。





        その時、小さな紙切れがはらりとロイの手から落ちたのをブラッドレイは気がついた。

        ロイを抱えながら器用にその紙を拾い中を見る。









        『例の物が見たかったら今夜9時、私のオフィスへ来い。J.カルバン』









        成る程…帰れない仕事か…













        「お前は私によく似ている…マスタングよ…」



        ブラッドレイは自分の腕の中で眠り続けるロイをそっと抱きしめた。









        苦しい息の中…ロイは何故か心地よい空気に包まれている様な感覚を覚え…











        頬に当たる体の温もりがとても優しくて…















        いつの間にか呼吸は落ち着き、安らかな表情でブラッドレイの胸の中にその身を埋めていた。















        To be continues.






46000HITをゲットされた飛鳥さんからのリクエスト、

ブラロイラブラブエロ小説で!
にお答えしました!

完全に両思いにならないのがうちのブラロイ。(笑)
ラブラブでも心は微妙にすれ違ってしまうのです!

えっと…一話完結にしようと思ったら思いの外書きたい事があり、連載に変更(こればっかりやん)
「腐リン」と同時進行なのでちょっとお遅くなりますが…

暫くのお付き合いお願いします!



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