46000HITキリリク 飛鳥様からのリクエスト
ブラロイラブラブ小説



       夢が叶った後  4

        甘い声が部屋中を包み込み、甘美な空気が漂っていく。

        いつもなら悲鳴にも似た喘ぎ声を上げさせられるのだが…

        「んっ、はぁああ…」
        「あまり声を出すな。一応私の家だ。家族の眼と言うものがあるからな。」


        そう言いながらロイの一番弱い所を確実に攻めてくる。
        声を出すなと言うほうが無理なのかもしれない。

        「やっあぁぁ…かっ…か…もう…」
        「やれやれ…堪え性のないやつだな。そんなにも私が欲しいか。」

        少し意地悪く囁くその言葉も、今だけは敵意を感じない…
        蔑む言葉なのに愛情すら感じるのはやはり熱のせいなのだろうか…

        ロイの両足を広げ恥ずかしい所を露にする。
        ロイ自身はピンと天を仰ぎ、その奥の秘めたる場所はヒクヒクと熱を持ち、滴る蜜で既に潤っていた。


        ブラッドレイは入り口に指をつんと立て、中々中に入れず周りを撫でながら焦らしている。
        「ほら…もうこんなに濡れている…容易がいいなお前は。」

        クスクス笑いながらなおも焦らし、入り口の部分をただ指でなぞるだけだった。

        「ハァァああ!閣下!早く…お願いです…」
        「まだだ。もっと乱れなさい。いつもよりも更に激しく…何もかも忘れる程淫らに…」

        そして今夜の事は忘れろ…

        私達の間に愛情など必要ないのだから…


        目尻に涙を流しながら懇願するロイを見て、ブラッドレイはその指をズブっと入れ掻き回す。
        途端に身体を反らせ、その感覚に異常なまでに反応する。

        散々焦らされ、また乱されたロイの身体は僅かな愛撫でも過敏に反応していた。

        ブラッドレイへのありえない感情がそうさせていたのかもしれない。

        「やぁはぁああああ…」
        「一本では足りぬか…どれ…お前の孔はどれだけ耐えられる…?」

        2本、3本と指を増やし、中でバラバラに動かしその肉壁を刺激する。
        指が動く度にピクンと身体が反応し、ロイ自身の先端からはひっきりなしに液が流れ出していた。


        本来ならこの行為は嫌悪感だけの行為なはず…


        ロイはブラッドレイの首をぐっと引き寄せるとその唇を強引に奪い、舌を中へと割り込ませていった。
        自らキスを強請る事など決してない事だったのに。

        何故か無性にその唇を重ねたかった…


        「はぁああ、もう…閣下のを…」
        「私が欲しいか…今夜は何時になく素直だな…」

        私も今夜は何故だか手荒な真似はしたくない…


        グチュッと指を引き抜くとロイが小さく悲鳴をあげる。
        その声を再び唇で塞ぐと、太ももをぐっと開きブラッドレイはロイの中へと前進した。

        「はっああ、あああ!!」
        「あいも変わらず…いい締め付けだ。お前の中は本当に最高だよ…」

        根元まで押し込むとロイの腰を掴み前後に打ち付ける。
        突き上げる度にロイは髪を振り乱しながら大きく仰け反り、ブラッドレイの背中に爪を立てていった。
        

        何故だろう…今夜はわからない事が多すぎる…
        触れられる度にもっとと感じるのは何故…?
        突き上げられる度に幸福感を感じるのは何故…?


        あなたを愛しいと感じるのは何故…?


        愛してはいけない…ロイ…私を愛してはいけない…

        私達は…決して相容れぬ存在なのだから…


        「んぁああああ!!」
        「んっ、くぅっ…」


        二人ほぼ同時に頂点に達し、想いのすべてを吐き出した。
        荒く息をつきながらロイは意識が遠のいていくのをぼんやりを感じていた…



        相容れぬ存在なら…

        せめて…今この一瞬だけ…あなたに愛されたい…



        「愛してるよ…ロイ…愛している…」
        この一瞬だけ…お前を愛している…



        耳元でこう囁かれ、ロイは思わず眼を見張り…そして涙を浮かべた。

        
        愛してる…今この一瞬だけ…あなたを愛している…
        同じ様にそう囁き、ブラッドレイの腕の中でロイは眼を閉じ、また眠りに付いた。


        柔らかい光に誘われて眼を開けると、部屋に朝日が差し込め、夜が明けて既に数時間経っている事に気づかされる。

        私は…あのまま眠ってしまったのか…


        けだるい身体を起こし、辺りを見回す。
        ブラッドレイは既になく、また自分はパジャマを着させられていた。

        閣下が着せてくれたのだろうか…?まぁ、自分の家で裸で寝ている部下がいては何かと不都合だろうし…
        何時までもここにいるわけには行かない。早々に自分の部屋に戻らなければ…


        ベッド脇にかけられていた自分の軍服に着替え、一夜を過ごした部屋を出る。

        朝食を持ってきた召使に「不要だ」と下げるよう告げる。


        玄関まで来てもブラッドレイは姿を現さなかった。もう既に大総統府官邸の方に行ってしまったのだろうか…

        いや、これでいい。馴れ合っては駄目だ。


        手に入れた第五研究所の資料を握り締め、振り返りもせずに公邸を後にした。


        そう…昨日の事は等価交換の情事に過ぎない…
        すべては幻…泡沫(うたかた)の夢…


        私は上を目指す。友との誓いを守る為に。
        この国のあり方を変える為に…



        あの人への想いを断ち切る為に…       




        公邸から一度も振り返らず立ち去っていくロイを、ブラッドレイは窓の傍でじっと見つめていた…

        そう…それでいい。私達は相容れぬ存在なのだ…
        いずれ私と命を懸けて戦わなくてはならない…


        …昨日の事は等価交換上での一つに過ぎない…
        すべては幻…泡沫の夢。


        我ら兄弟の為に私は冷徹にお前を迎え撃つ…

        我らの夢を叶える為…




        愛しき者への想いを断ち切る為に…





46000HITをゲットされました飛鳥産からのリクエスト、
「ブラロイラブラブ、名もなき〜風に」に、お答え致しました。

お互い愛し合っていても、それを素直に出せない二人…
自分の置かれた立場や決意がそれを邪魔している。
いつか命をかけて戦わなければならない…
だがこの一瞬だけ…何もかも忘れて…

ブラロイラブラブって言っても馴れ合ってはいけません!

本気で愛し合う時でも命懸けなんです!
久しぶりにラブラブ書きました。めっちゃ恥ずかしいよ〜〜

キリ番踏んだ方のみお持ち帰り…って持って帰れます??(笑)
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