等価交換の名の下に〜絆編〜  7


        監禁されている部屋で、ロイは息を荒くしていた。

        本当なら味方のはずのアルに両手に手械を付けられ、身体を弄られていた。


        「んっあ、止め…ないか…」
        「ごめんなさい。少し静かに。」
        床に落ちてる布の切れ端を取ると、アルは錬金術で猿ぐつわを作り、ロイの口にあてがった。

        口を塞がれ、ロイは身をくねらせて逃げようと試みる。
        だが、アルにはそれが誘っている様にしか見えない。

        「ふ〜ん。そうやって兄さんも誘うんですか?」
        さっきのテロリストにも腰振ってましたっけ。

        表情のない鎧だが、口調は明らかに楽しんでいるようだ。
        鎧から光る眼の輝きが、欲望に満ちているように見えるのは気のせいか…?

        「んっんん!」
        「苦しい?そんな筈はないですよね。」
        だってここ、こんなにして、いっぱい濡れて、今にもはちきれんばかりにヒクヒクしてる。


        アルがつつっとロイの陰茎に指を這わせると、ロイは首を振ってその快楽に耐えようとしていた。
        だが、身体は心とは別に、アルの刺激に合わせる様に蜜を垂らしていった。

        ロイの両手は拘束され、また夜通しテロリスト達に犯され続けていたので体力ももう限界に近かった。
        身体が思うように動かない為、アルから与えられる快感を否応無しに受け入れる。

   
        感覚がないと言っていた筈なのに…!?
        アルの手つきはまるで魔法がかかっているかのように快楽を上手に引き出していった。

        「どうですか?気持ちいいですか?僕、夜眠れないから色んな本を読んで勉強したんです。」
        いつか…あなたを満足させてあげたくて…
        あなたを兄さん以上に気持ちよくさせてあげたくて。

        アルのてがロイの右足を抱えあげ、すでに犯され慣らす事無く湿っている秘部に指をあてがった。

        「んっぐ!!!」
        「ああ、慣らす必要は無かったですね。」
        指を一気に二本入れ、中を掻き毟る様に刺激を与えると、ロイの身体がビクンと震えだす。
        奥のポイントに指が当たると、ロイの中がきゅぅっとアルの指を締め付けた。

        中からひっきりなしに溢れ出る液体を、アルは指に絡めながらすくい取る様に抜き出した。

        「ひっんん!」
        「ああ、もっと欲しかったんでか?すみません。僕にはあなたを満足させられるものがない。」
        だから、せめてこれでイかせてあげますから。
        取り出した玩具を秘部に当て、そのままぐっと中へと進入させる。

        するすると奥へと入っていく玩具をロイは貪欲に咥え込んでいった。

        「んんんんっ!!」
        普通の男の陰茎よりも少し長めに作られた玩具は、アルの手により挿抽が繰り返されていく。
        太さもちょうどいいのか、ロイは腰を振って更に奥へと導いていく。
        表面も軟らかい物で出来ていて、ロイの肉壁と擦れ合う具合が絶妙だった。


        「…こんな玩具で感じるんですね。」
        心の絆は強いと言いながら、やっぱり快楽には勝てない。

        「兄さんなんかより、僕の方がもっともっとあなたを幸せに出来る。」
        ロイの顔を掴み、自分の方へと向かせその漆黒の瞳を覗き込む。

        恍惚に濡れるその瞳は、しっかりとアルの姿を映し出していた。

        その瞳は涙で溢れていた。


        哀れむ瞳でロイはアルを見つめていた。



        「大佐…そんな眼で見ないで下さい…」


        僕の事哀れむような眼で見ないで…

        兄さんと愛し合う時の様に、慈愛に満ちた眼で見て…


        僕を愛してよ…大佐…


        ぐぐっと玩具を最奥へと押し込み、激しく挿抽を繰り返す。
        同時にロイの陰茎も刷り上げ、最後の攻めを与えていく。


        背中を反らし、びくびくと痙攣すると、ロイはそのまま果て、意識を失っていった。


        今までの疲れもあったのだろう。ロイはぴくりともせずに力を失っていく。
        アルはロイの中から玩具を取り出した。

        ごぼっと精液が溢れ出し、ロイの太腿と床を白く汚していった。

        アルはそっとロイを抱き上げ、精液でバリバリになった漆黒の髪を優しく撫でる。


        「大佐…愛してます…僕だって兄さんに負けないくらい愛してます。」

        元の身体に戻ったら絶対僕の方がいいと思う。
        あんな…憐れんだ眼で僕を見る事もなくなる。

        全く眼を開ける気配のないロイは、表情は少し歪んでいる。

        「…眠っている時ぐらい微笑んでくれてもいいのに。」
        くすっと笑い声をあげ、アルは窓から漏れる朝日に眼を向けていた。



        日が昇る…このままだと僕達は殺されてしまう。

        兄さん達が来るのを待つか?それじゃ間に合わないかもしれない。
        今なら僕らは簡単に逃げられる。でも大佐はそうしなかった。

        大佐を守るにはどうしたらいいか。大佐の役に立つにはどうしたらいいか。


        赤い石の事もまだ判ってない。ここにはまだ秘密がある。



        僕らは囮なんだ。こいつらをここに引き止めなければいけない。
        大佐を信じて…今はこの人を信じて僕はここに留まろう。



        何かあった時は…その時は僕があなたを守ってあげるから。  


      
        To be continues.

     




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