ある日の土曜。
俺はアイツに出会った。
母譲りの色素の薄い髪と瞳の俺と、相対するかのように、真っ黒な瞳と真っ黒な髪をした、愛らしい娘に。
それは、新たに俺の家で働く使用人の紹介を受けていた時の事。
俺はこの時点で、アイツに一生、全ての愛を捧げるのだと、心に誓っていた。
大財閥の一つ、跡部財閥の跡取りとして、俺は生まれた。
景吾という名を父から授かり、幼い頃から帝王学を学び、大学まで卒業して…。
大学院までと言う話もあったが、早く社会に出て家業を継ぎたいという気持ちを優先して、大学を卒業してすぐ就職した。
父の許で働き、その実力を認められて会社を一つ任される身分にもなった。
俺は25になっても、生まれ育った家に…、両親が建てた屋敷に住まっていた。
本当ならば、大学を卒業してすぐにでも家を出てゆきたかったのだが、多忙であった事が災いして、なかなか家を出るタイミングが来なかったのだ。
社長業に慣れ、仕事も落ち着いて来たのが今で。
俺は、会社に一番近いベッドタウンの一角に屋敷を建てる事にした。
もちろん、それまで自分で稼いだ金でだ。
親の脛を齧って家なんて建てたくはねぇからな。
家を管理する使用人も、集めなければならなかった。
出来る事なら、住み込みの使用人のほうがいい。
とりあえず、両親の屋敷の使用人から、俺が赤ん坊の頃から仕えてきた夫婦を引き抜くことに。
その夫婦は、沢木基之、清音夫妻。
俺にとっては第二の父母と言っていい存在。
仕事で多忙な日々を送る両親の変わりに、俺を養育してきた二人だった。
その沢木夫妻に、俺は足りない使用人の雇用を全て任せる事に。
どのような方法でどんな人材を集めるのか、全て二人に任せた。
その方が、効率がいい事くらい、誰にだって解るだろう。
俺の屋敷は四月に完成予定であるらしい。
それまでに、新たな使用人を雇用するようにと、沢木夫妻に指示を出して、俺は何も口を挟まない事に決めたのだった。
一度決めた事を、俺は曲げるような男ではない。
誰かの前で口にした決意は当たり前の事。
誰にも知れず、心の中での決意もだ。
だから、その後暫くして15歳の少女を使用人として雇うと、沢木夫妻に説明された時も、その年齢に驚きはしたが、何も言わずに了承した。
沢木夫妻が決めた事ならば、何か理由があっての事だろう。
そう思って、何も言わなかった。
何も言わなかった事が、俺に後の幸せを運ぶ事になった……。
引越し前日の夜。
それが俺と、アイツの出会った時……。
新しく雇った使用人はたった一人。
そいつは、研修と称して少し前から、俺からすれば実家である両親の屋敷で働いていたらしい。
けれど、俺はその日々に急な出張を余儀なくされて、家に帰ることが出来なかった。
新しい使用人と対面することができたのが、引越し前日の夜。
清音に、新たに景吾坊ちゃまにお仕えする者達ですと、紹介された一人の娘。
そう、それが、アイツ。
。
この春、中学を卒業したばかりの15歳の娘。
俺とは全く違う髪の色、瞳の色。
彼女を目にした瞬間、辺りがひときわ明るくなったような気がした。
実家のリビングでの事だ。
黒髪、漆黒の瞳、幼さを残すかんばせ。
ポニーテールがよく似合う。
家の使用人ユニフォームに身を包んだ、小柄な体。
身長は150超えるか超えないか位だな。
可愛らしい娘。
一目惚れ。
そう、一目惚れだった。
十も年下の娘なのに?
ロリコン?
んなもん関係ねぇ。
恋愛に、年齢なんて関係ないんだよ。
事実、俺の両親だって十も年の離れた夫婦だ。
何の問題もねぇだろ。
ん、誰だ、ロリコンが遺伝してるなんて言うやつは?!
さっきも言ったがな、恋愛に年齢なんてかんけいねぇ。
気持ちさえあればいいんだ。
そうだ、気持ちさえあれば……。
「です。どうぞよろしくお願いいたします」という声と、すこし緊張気味に笑うの表情は、その後、何年経っても鮮明に思い出せる。
俺が、恋に落ちちまった瞬間の出来事。
でも、これが運命の出会いだ。
俺の今後の人生を薔薇色に染めた、愛しい愛しい妻との。
俺は一生、への愛を貫き生きてゆくだろう。
それがはっきりと予感できた瞬間だった。
*
と運命的な出会いをした後に俺がやった事。
それは、に俺の身の回りの世話をさせることだった。
その指示を聞いた清音は嬉しそうに顔をほころばせて「仰せのままに」と言葉を返す。
………完璧に、俺がに惚れた事がバレてんな………。
ま、清音は勘の鋭いヤツだから、仕方がねぇか。
それに、気づいてくれている方が、俺としてもこれから先やりやすい。
清音の事だから、気を利かせてくれるに違いないだろう。
明日は久しぶりの休みだだ。
もちろん、それは引越し為だが……。
新居に持っていくものは、俺の書斎にある仕事道具や本、それと服くらいだ。
明日一日で十分終わるだろう。
人手は十分にあるしな。
庶民とは違って、引越しなんぞに手間は掛からねぇんだよ。
もちろん、俺は指示を出すだけで、手はださねえけどな。
あーん?
自分の引越しは自分でやれだと?
家の管理は使用人任せだし、俺が手を出す方が効率が悪くなるんだよ。
だったら、最低限の指示だけ出して、後は使用人にやらすほうがいいだろうが。
沢木夫妻に仕切らせれば、なんの心配もねぇ。
だから言ったろ?
庶民とは違って、引越しなんぞに手間は掛からねぇってよ。
俺は指示を出した後、全てが完了するまで、と二人っきりの時間を楽しむのもいいかもな。
そして、時は過ぎて、次の日。
引越しの当日だ。
ベッドルームの中央にあるベッドで、バスローブを寝間着代わりにした俺は、朝を迎えていた。
春眠暁を覚えずとはよく言ったモンだよな。
なかなか眠りから抜け出せない。
それでも、沢木か清音か、どっちか俺を起こしにやってくりゃ、いやでも起きなきゃなんねぇ。
いい加減、起きなきゃな…と、そんな事を考えながらそれでもベッドから抜け出せずにいた。
そんな時、寝室のドアをノックする音が俺の耳に飛び込んでくる。
そして、ドアが開く音が聞こえ、更になにやらごそごそと聞えて、瞼の向こうが少し明るくなる。
部屋の明かりがともったんだと、すぐに解った。
ああ、俺を起こしに来たな。
沢木だろうか、清音だろうか、足音だけじゃわからねぇけど。
その足音が俺の許へ近づいてくる。
しかし、相変わらず瞼が重くてひらかねぇ……。
ドイツでの日々は多忙だったし、その影響もあったんだろうな。
もう少し寝かせろと言うか…。
どう頑張っても、起きれそうにねぇし…。
と、そんな事を考えていた俺の耳に、今度は声が飛び込んできた。
「お…おはようございます、景吾様…朝ですよ……」
すこし、遠慮がちなその声は、もちろん俺の聞き覚えのある声で。
けれど、沢木のものでも清音のものでもない声。
俺様の眠気は一気に消えちまった。
あんなに重かった瞼が紙のように軽い。
パチリという擬音と共に、俺の両目は開き、脳が冴え渡ってくる。
当たり前だろ?
朝を告げたその声が、のものだったんだからよ!
飛び起きてしまいそうな衝動を抑え、俺は優雅に起き上がり、彼女の声が聞こえた方へ視線を向ける。
下ろされていた天蓋を遠慮がちに少しだけあけて、ベッドを覗き込むようにしてがそこにいた。
可愛らしい顔には、少し不安そうな表情が見える。
俺を起こすことに、戸惑っているんだろうな。
俺は、そんな彼女の不安を拭うようににこやかに笑ってみせる。
「おはよう、」
そう言ってやれば、はほっとした様子で、更ににっこりと笑って「おはようございます」と言葉を返してきた。
このやり取りだけで、俺の機嫌とテンションは鰻上り。
今日一日が張り切って過ごせそうだ。
ああ、そういえば昨日、清音にには俺の世話係をさせるように言っておいたんだった。
だから、が俺を起こしに来たんだな。
「あの…天蓋とカーテンを全部あけてしまってもいいですか?」
がそんな問いを遠慮がちにかけてくる。
「ああ、そうしてくれ」と、俺が返事を返すと「はい」と頷いて、天蓋から開き始めた。
そんなの様子を、俺は微笑ましい気分で眺めやる
これから先、こんな光景がずっと見られるのか?
いや、いつかは同じベッドで朝を迎えてやるさ。
を腕に抱いて朝を迎える……。
なんて甘美な妄想だろうか。
そんな事を考えている俺に、カーテンを開き終えたが声をかけてくる。
「あの…景吾様…、どこか、具合が悪いのですか?」
どうやら、俺がベッドから動こうとしていない事で心配したらしかった。
「いや、大丈夫だ」
俺はそう言葉を返してベッドから出る事に。
「あの…、今朝はロードワークに行かれるんですよね?」
ベッドから降りて立ち上がった俺に、がそんな問いをかけてくる。
『あの』って言葉が多いな…。
まぁ、こんな経験は初めてなんだろうし、当たり前か。
そういえば、筋トレマシンは全部新居に移したと、昨日 沢木から聞いたな。
なら、今日明日はロードワークしか出来ねぇか。
「ああ」と俺はに頷いてみせる。
「これ…着替えです」
はそう言うとベッドルームの隅に置いてあった籠を俺の許へと持ってきた。
籠の中にはスウェットの上下一式が納まっている。
これは、就寝前にはなかったものだ
おそらく、が持ってきたものに違いない。
俺はその籠を受け取ると、ベッドの上に置き、着替えを始めた。
腰紐を解き、肩からバスローブをすべり落とした直後、俺ははたと気付く。
それと同時に、の「きゃっ」という可愛い声の悲鳴も。
……つい、癖で着替えを始めちまった……。
沢木夫妻なら別に気にする必要はないのだが、思春期 真っ只中のの前でってのはマズイよな…。
の居る方に視線を向ければ、は俺に背を向けていた。
そんな彼女の耳は、少し距離が離れた場所に居る俺にだってわかるほど朱い。
初心なヤツだ…。
そんなところも可愛いな。
俺はそんな事を思いながら、さっさと着替えを済ませるのだった。
明日からは、を部屋から出して着替えねぇとな。
初心なには、俺の美しい肉体はまだまだ刺激が強すぎるようだ。
そして、着替えを終えた俺は、ロードワークへと向かうことにした。
筋トレかロードワークか。
それは俺にとっての日課だ。
やらなきゃ、せっかく鍛えた体が台無しになっちまうからな。
ガキの頃から、俺はテニスをやってきていた。
もちろん、今でも暇を見てやってるぜ。
俺が筋トレやロードワークをやるのは、テニスの為に作り上げた肉体を維持する為だ。
それだけ、俺はテニスにハマってんだ。
家を継がなきゃならなかったんで、プロの道は諦めたが、それでもテニスへの思いは忘れたことはないな。
話が横道にそれたが…。
とにかく、俺にはそんな日課があるって話だ。
聳え立つ、実家の大きな門の前まで、は俺を見送りについてきた。
たぶん、指示ているんだろうと推測できる。
「いってらっしゃいませ、頑張ってください」
がはずかしそうに、にこりと笑って俺に声をかけてくる。
可愛いのその声でそんな事 言われちまったら、ロードワークを張切らない訳がないだろ?
俺は足取りも軽く、ロードワークに勤しむのだった。
そして、一時間ほどロードワークに費やし、家に返りついた俺を、やっぱりが「お帰りなさい」と出迎えた。
汗を拭う為のスポーツタオルと、水分補給の為のスポーツドリンクをその手に、微笑を浮かべて。
可愛い過ぎて、キスしたくなっちまった。
……そんな事、マジでやって嫌われたくはないから、しねぇけど。
*
俺の引越しは、滞りなく進みそうだ。
朝食の後、リビングに居た沢木の話を聞いて、ならば予定通りに昼過ぎに家を出ればいいと、今後の予定を自分の脳裏に思い浮かべた。
引越しについては、もうとっくに沢木夫妻に指示を与えているし、二人に仕切らせて、俺は悠々と体一つで新居に移ればいい。
それまでは、との時間を楽しむ事にしようか。
そろそろ、がこの部屋にやってくる頃だろうし。
と、考えている所に、がやってきた。
俺の勘は当たるんだよ。
ノックをして遠慮がちに「です、入ってもいいですか?」とドアの向こうから俺に問うてくる。
もちろん、快く許可をした。
そして、は緊張した面持ちのまま部屋に入ってくる。
俺はを自分の座るソファーに呼ぶ。
は不思議そうに小首を傾げたが、何も言わずにソファーに近づいてきた。
ソファーの俺の隣に空いたスペースをぽんぽんと右の掌で叩いて、「ここに座れ」と促せば、は戸惑いはしたもののやはり何も言わずにそこに座る。
主従関係のおかげで、は俺の言葉に従って動くが、少し脅えているようだ。
そんなに脅えるなよ。
近い将来、俺の隣は当たり前のように座る場所になるんだから。
俺はの怯えを取り去る為に優しい笑みを作りのほうに顔を向けた。
は、そんな俺の表情に幾分ほっとしたようだ。
「あの…、何の御用ですか?」
が早速 話を切り出してきた。
「お前に自己紹介、してもらおうと思ってな」
俺が返した言葉に、はきょとんと小首を傾げる。
「これから先、長い付き合いになるだろ?だから、少しはのことを知っておきてぇんだ」
更にそう言葉を重ねると、はなるほどと納得したような表情をした。
「えっと…、誕生日とか、趣味とか…ですか?」
がそんな問いを俺にかけてくる。
「お前が思いつくことならどんな事でもいい」
そう俺が返答すると、は少し考えてからぽつぽつと言葉を紡ぎ始めた。
に自己紹介させて正解だったな。
共通点が二つあったんだ。
先ずは誕生日。
あいつ、俺と同じ10月4日生まれらしい。
嬉しい共通点だよな。
「なら、私は景吾様が生まれて丁度十年後に生まれたんですね」と言っては微笑んだ。
更に、もう一つの共通点は、趣味が読書であるという事。
どんな本を読むのか、聞かないわけがないだろ。
「えっと…、推理小説が好きで、コナン・ドイルとかアガサ・クリスティとか、エラリー・クイーンとかの代表作を幾つか……」
はそう言葉を返した。
ふむ、皆イギリスの推理小説だな。
「原書でか?」
俺はふと気になって問う。
するとは「はい」と戸惑う事無く即答。
「原書で読めるとは、たいしたもんだな」
俺が感心してそう言うと、「辞書を片手にですから、それ程でもないですよ」とは照れたように笑った。
……可愛すぎだ……。
の笑顔に、心臓を鷲掴みにされてしまいながらも、俺は平静さを保って会話を続ける。
幸い、が口にした作家の小説は全て読んだことのあるものばかりだ。
その後、にどの小説を読んだのか聞き出して、その小説についての会話に華を咲かせる事が出来た。
おかげで、随分とも俺に打ち解けてきたぜ。
もともと、は人懐っこい性格のようだし、警戒が解けてしまえば親しくなるのはあっという間だろう。
の笑顔を近くで見ることが出来る事は、俺にとって何よりも幸福な事だった。
途中、俺は喉の渇きを感じてにコーヒーを淹れさせた。
そのコーヒーが美味かったんだ。
喫茶店を経営させたら、確実に人気の店になるに違いない。
これからの食事のコーヒーは、に淹れさせようと俺は決めた。
一度、の淹れたコーヒーの味を覚えちまうと、もう他のコーヒーは不味くて飲むのに苦労しそうなくらいだぜ。
舌の肥えた俺にここまで思わせるなんて、たいした娘だぜ、マジで。
結婚してからも、コーヒーを淹れる仕事はに任せよう。
……ん?
誰だ、もう結婚まで考えてんのかとか突っ込みを入れた奴は?!
言ったろーが。
俺はに一生の愛を捧げるんだってよ。
イコール結婚したいって意味だ。
一目惚れでここまで考えたのはこれで二度目だ。
……ガキの頃の話だがな……。
その…初恋で失恋しちまったがな……。
しょうがねぇだろ、相手はガキの頃の担任の先生だったんだからよ。
今は結婚して子供が3人居る。
一人はと年は近いと記憶してるぜ。
って、そんな話はどうでもいい!
前はガキだった事もあったし、失恋に終わったが今回は違う。
俺は大人になった。
……相手は15の子供だと突っ込むなよ。
誕生日が来れば、16になって結婚できる歳になるんだ。
そうなったら、子供だなんていえないだろ。
結婚できるんだし。
出来る事なら、が16になった途端に嫁に貰いてぇな。
俺達の誕生日に籍を入れるってのが一番の理想だ。
今は4月だから、10月まで半年か……。
スピード結婚だな。
気にしねぇけど。
許されるなら、今すぐ結婚してぇし。
あーん?
の意思?
きっちりモノにしてやるさ。
そんな思惑を秘めて、俺の時間は進んでゆくのだった。
そして、昼食を終えて、軽く一休みをした後、俺は家を出ることにした。
引越しの状況も予定通りに進んでいるようだし、俺が家を出るのも予定通りだ。
息子が家を出るってのに、両親はそろって出張中。
別に、親に見送ってもらいたいとはおもわねぇけど。
でも、俺が今すぐにでも結婚したいと思う女が出来たと、あの両親が知ったらどう思うだろうな。
諸手あげて喜ぶか。
お世辞にも褒められない女関係ばかりを繰り返していたから余計にな。
祖父母だって、ひ孫の顔はまだ見れないのかとやきもきしていたし、俺が結婚するといったら喜ぶだろう。
俺の家族は、俺が気に入ったもの以外 傍に置かない事をよく知っている。
俺くらいの立場になれば政略結婚だなんだとあってもおかしくないのだがな。
実際に縁談は沢山あったが、ことごとく蹴っちまうんで、俺の周りの人間は誰も俺の結婚に口出ししなくなった。
それでも、心配ではあったと思うぜ。
大学時代までは、入れ替わり立ち代り彼女が居たが、それは言い寄ってくる女避け兼性欲処理の女だったし。
今では、仕事の多忙さで構うのが面倒だって事もあって、女は居ない。
溜まるモンが溜まった時、それを吐き出すために、後腐れなさそうな女と一夜限りの関係を持つ事はあったが。
ホント、褒められたモンじゃねぇよな。
それをに知られたら、俺はに嫌われるだろうか……。
……なに女々しい事考えてんだ、俺は。
らしくねぇな…。
ごちゃごちゃ考えてても、先には進めねぇ。
俺の過去は、いずれ知られてしまうだろうが、それはその時に解決してしまえばいい事だ。
今は、との距離をもっともっと縮めるのが先だな。
沢木夫妻の援護射撃もあるだろうし。
それを利用して、俺は必ずを手に入れてみせるぜ。
↑ →
<あとがき>
色ボケ跡部。
何、このピンクピンクした雰囲気は?
跡部はもう、ヒロインちゃんにべった惚れ。
けど、それなりにフェミニストっぽい所はあるかな。
本当は朝○ちネタでもしようかとおもったんですが、下品なのでやめました(当然だ)
あい、ヒロインちゃんは推理小説好きである事が判明。
原書で読める、凄い子です。
あれ、手塚あたりが、推理小説を原書で読んでなかったっけ?
記憶にそんな記憶が……、違ったっけ? |