エラノダは大きい街だけどリゲータより都会な感じだ。

店もいろいろあって、俺は興奮気味だった。


「ここは王都に近いから治安がいいんだ。」


レギウスの言うとおり確かに、治安維持の為か同じ服着た人達と

何回かすれ違った。

そういう仕事なら俺にも出来るかな?

そんなこ事を考えながら店や露店をブラブラと見てまわった。

あ、いつの間にかフィルが肩に座ってるよ。

鼻歌歌ってるけど意味不明…。

擬音の多い鼻歌に俺は笑いを堪えるのに苦労した。

エラノダ〜ズドド〜ン、何かがバオォ〜

って、やめろよ!!


「ショーゴ、あれ!」


鼻歌小僧フィルが何かを指差している。

洋服屋の壁だ。


「ああ!!」


一対の細身の剣がバッテンにして壁を飾っていた。

白地に金の装飾と、黒地に銀の装飾の一対の剣。

鞘に細長い竜が泳いでるのが決め手だった。

良く見れば柄の部分も小さい鱗が彫られていて、白い方に緑の宝石

黒方に赤い宝石がそれぞれ埋め込まれている。

高そうだけど、譲ってくれるか聞いてみよう…。


「この剣欲しいんですけど、いくらですか?」

「あら、それは飾りで売り物じゃないの。
それに鞘が外れないのよ。」


違ったのかな…。

そしたらレギウスが店の人に許しもらって剣を壁から外してくれた。

レギウスが何かを確かめるように鞘と柄の境を見てから俺に渡してくれた。


「わっ!軽いんだ…。えっ?」


今、目の前の光景は左手に鞘。

右手に剣です、はい。


「あら、なんだか貴方と縁があるものみたいね。
私の祖父の持ち物だったけど、貴方に譲るわ。」

「ありがとう!!お姉さん。」


ホントはオバちゃんだけどね。

気を良くしたオバちゃんは20000Gで売ってくれた。

剣としては安い方らしい。

レギウスが布で巻いてくれた剣を俺が持った。

なんか嬉しいな。絶対王都に着いたら剣を習うぞ!!

俺たちは夕食をとってから宿に帰った。




次の日、再び馬上タンデム。

夕方前に余裕でソワノ・デラに着いた。

門番がちゃんと鎧着てるんだぜ?

それに町並みがきれいで、すっごく都会なんだ!

ちゃんとした馬車が走ってるんだもんな〜。

門からずっと奥には城が見えた!

大きい、すごい迫力だよ。

でもレギウスは城の方には行かず手前で左側に進んだ。

大きい家が立ち並ぶ中の一つのドアをノックした。

初老の人が出てきた。


「お帰りなさいませ。旦那様。」

「変わりなさそうだな。この少年は俺の客だ。
俺同様の扱いで頼む。」

「はい。かしこまりました。」


初老の人は俺を見てにっこり笑ってくれた。

レギウスに馬から下ろしてもらってから、俺はメイドさんによって

部屋に案内してもらった。

レギウスは初老の人・執事さんと何処かに行っちゃったからさ。

あとでまた会えるよな?

よし。とりあえず、風呂だ!

この部屋は宿みたいにベッドルームと浴室・トイレの部屋がくっついている。

浴槽に花が浮いててイイ匂いなんだ。

風呂から出ると、なんとレギウスがいた。

装飾品がついた黒いかっちりした服装で、髪もちゃんと整えてある。

はっきり言って惚れるぞ!このレギウスは。

俺でさえ見惚れちゃったんだからさ…。


「ちょうどいい。これを着てくれ。
城から使いが来てな。ショウゴも連れて行く事になった。」

「え!?王様に会うの?」

「気さくな方だから大丈夫だ。
いつものショウゴでいい。」


ああ、その笑顔は最高だ。お前がいい男なのはわかった。

だけど本当に王様に会うのかよ…。

俺は言われたとおりに着替えた。

ちょっとヒラヒラした服で困ったけど、郷に入ったら郷に従えだ。

慌しく用意して、俺とレギウスは馬車に乗り込んだ。

どんな王様かな…。


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やっとここまで来た;
これから話がだいぶ進むかな…。



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