2000年春に筑前前原−下山門の複線化完成に伴い、運用増分を埋めるために 新造された形式です。2003年にはさらに1運用増加した関係で現在は3編成が活躍しています。 209系とよく似たステンレスツーシート構造ですが、前頭部のみ鋼製です。また、雨どいが 張り上げられているのが209系との大きな違いです。メカ的には103系1500番台では 見送られた回生ブレーキが搭載されましたが、やはり筑前前原以西の列車密度の低下への 対策のため、発電ブレーキも併用できるようになっています。モータは813系と同じものを、 インバータはIGBT粒子を使用し、815系と同様のものを使うことでメインテナンスの 軽減を図りました。回生ブレーキでの大電流対策でダブルパンタとなっていますが、 離線対策としてモハ303−100、モハ302−100に離して搭載しています。また、福岡市営地下鉄線内での 自動運転に対応するためにJR九州の車両としては初めてATOを搭載しました。 車内はロングシートで815系と同様の独立した座席が並びます。また、2両ごとに 吹き抜けを防止するために連結面に扉を設けています。
形式 | クハ303 Tc |
モハ303-100 M1p |
モハ303-0 M2 |
モハ303-0 M1 |
モハ302-100 M2p |
クハ302 T`c |
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最高運転速度 | 110km/h | |||||
電気方式 | 直流1500V | |||||
定員(座席) | 140(45) | 153(51) | 140(45) | |||
自重(t) | 28.4 | 33.6 | 32.4 | 33.4 | 32.7 | 26.4 |
車体長(mm) | 20250 | 20000 | 20250 | |||
車体幅(mm) | 2800 | |||||
車体高さ(mm) | 4050 | |||||
台車中心間距離(mm) | 13800 | |||||
動力装置 | 軽量ボルスタレス台車:DT405K(M)、TR405K(T) | |||||
車輪径 | 810mm | |||||
主電動機形式 出力 |
- | MT401K:150KW×4 | - | |||
パンタグラフ | - | PS402K×2 | - | PS402K×2 | - | |
主制御装置 | - | PC403K形 | - | PC403K形 | - | |
補助電源装置 | - | SC406K形 | - | SC406K形 | - | |
電動空気圧縮機 | - | TC2000形 | - | TC2000形 | - | |
歯数比 | - | 6.5 | - | |||
制御方式 | VVVFインバータ制御方式、回生・発電ブレーキ付 | |||||
ブレーキ方式 | 回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ、予備直通ブレーキ | |||||
自動列車停止装置 | ATS−SK形/ATC/ATO(EB、デッドマン装置付) | |||||
側扉 | 片側4箇所両開き有効幅1300mm | |||||
運転室 | あり | - | あり | |||
空調装置 | 屋上集中
AU407KA×1 | |||||
製造初年 | 1999 |