717系200番台前期型

717系200番台後期型

車内

717系200番台


昭和60年に、交直流用の急行電車である475系を改造して作られた交流専用電車の形式。
当時の国鉄の経営体力では、713系でも高価で、なおかつ東北新幹線の開業や 全国的な急行列車の格上げ機運で、急行用車両の需要が減っていました。 そこで、不要となった急行用電車の足回りを利用して、乗り降りに便利な 広い扉を備えた近郊型タイプの車体に載せ換えることにしました。

つまり、北陸の413系、東北の717系基本番台と同じ経緯で作られたわけですが、 九州の200番台の特徴は中間車が製造されなかったことで、2両編成で2両モーター車なので 加速力が向上しています。

2両編成ですが、交流専用電車として、直流用の機器をおろしたことから 床下のMGのスペースが空き、そのためにモハ717にトイレが取り付けられました。 車体は713系とほぼ同じ設計です。識別点として717系はトイレが4位側にありますが、 713系は3位側にあることが挙げられます。民営化後に製造された205編成以降は ガラス破損防止のため、戸袋窓の 無い車両としています。

当初鹿児島と大分に所属し、日豊本線と鹿児島本線で運用されていました。 大分地区の201編成は早い時期からワンマン運転を行っています。 また、鹿児島所属の車両でも 203編成がワンマン運転対応工事をされており、一部の座席の撤去がなされました。 また、この系列では方向幕の準備工事を行っていますが、使用されるようになるのは だいぶ先で、電車列車のワンマン運転が西鹿児島−国分で始まった2003年3月からです。 大分地区へ817系が投入された関係で玉突きにより201編成が鹿児島に転入してきました。 現在、200番台は全車両が鹿児島に所属して運用されています。

諸元表

形式
クモハ717-200
Mc
クハ716-200
Mc
寸法
L:20000 mm W:2,950 mm H:3,899(4250) mm
自重
42.7 t
33.7 t
最高速度
100km/h
主電動機形式
出力
MT54B/54D
120KW×4
歯数比
19:80=1:4.21
制御方式
抵抗組合せ制御弱界磁制御
勾配抑速用発電ブレーキ付きノッチ戻し可
ブレーキ方式
発電併用電磁
自動空気・直通予備ブレーキ
保安装置
ATS-SK
台車形式
DT32B
車輪径
860mm
定員
112(座席:64)
120(座席:66)
運転台
片運転台・貫通
出入口
両開引戸1300mm×2
便所設備
なし
あり
冷房装置
AU710×1
製造年度
1986(昭61)年475系車体更新

もどる

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMIT1~] COiq COsI