月明かりに照らされたベッドの上で一糸纏わぬ姿のまま抱き合う一組の男女。
そのままどちらからともなくキスをし始める。
唇を軽く重ね合わせるだけの口付けを何度も繰り返す。
「えへへ♪ さっきもキス、何度もしてたのに・・・・・・なんだか恥ずかしいね」
これが巷で言うところの『ツンデレ』というものなのだろうか。
いつもあんなに強気で勝気で暴力的な雪姉がこんなにしおらしいなんて。
あまりのいじらしさと可憐さが宏雪の心を虜にする。
こうなってはもう堪えられそうにない。
何事に対しても我慢強いはずなのだが、その忍耐力すら意味を持たない程今の雪那は魅力的過ぎる。
その蠱惑的な美しさに吸い寄せられるように顔を近づけると再び口付ける。
今度はお互いに舌を絡め合わせていく。
「んっ・・・ちゅ・・・んふ・・・ッ、んむぅ・・・んんっ、んくッ・・・・・・はぁ・・・ん」
雪那の口から漏れ聞こえる吐息がなんとも官能的だ。
それに呼応するように絡みつく舌が艶めかしくうねり、淫らな水音が二人の興奮を高めていく。
宏雪が唾液を啜り取ろうと吸い付けば、雪那は口腔内を舌でねぶり回す。
熱烈なディープキスだけで、ペニスは痛い程にズキズキと勃起し姉の下腹部に押し付けられる。
秘裂もより快感を強請るようにヒクヒクと動き、肉窪からとろとろと溢れる液体が秘所を濡らす。
「ぁん・・・もう、そんなに押し付けないでよ」
「そんなこと言ったって、雪姉が・・・・・・エロ過ぎるから・・・・・・」
「あら、あたしとはしないとか言ってたのに? ふふっ、言ってることとココは違うのね」
そう言うと押し付けられたその切っ先を人差し指でこすり上げる。
すでに敏感になっているそこは、指が触れただけでビクビクと上下に震えてしまう。
「しかも、もうカウパーでぬるぬるだし」
「あっ・・・ふ・・・・・・ごめ、ごめん・・・なさい」
「なによ・・・そんな顔しないでよ、ちょっとからかっみただけなんだから・・・・・・。それにね・・・・・・あたしも、こんなに濡れてるんだから」
雪那の股間に目を向けると、薄い陰毛に覆われたそこはすでにぐしょぐしょに涎を垂らしていた。
「ねぇ・・・・・・さわって、ほら」
艶のある声となまめかしい肢体に思わず喉が鳴ってしまう。
誘われるままに右手を伸ばしクレバスに指を這わせる。
「すごい、こんなにびしょびしょ濡れて・・・・・・しかも、こんなにあったかい・・・・・・」
割れ目を幾度か撫でさするだけで雪那はピクッと身体を反応させる。
加減が分からないので反応を確かめながらそっと指を滑らせていく。
「んんっ・・・ぅん、ふっ・・・あぅ・・・はぁん、んぁあ」
少しずつ動きを速め、動作を大きくしていくと次第に雪那の声に色っぽさが滲んできた。
しかし、こうして女の子に触れるのが初めての宏雪は、痛くないようにということに気がいってしまいなかなか激しくしてくれない。
気持ちよくはあるもののむず痒いような感じでなんだか不完全燃焼な気分になってしまう。
「そこばっかりじゃなくて、ぅん・・・奥にも入れて・・・・・・、もっと・・・んっふ・・・強く・・・して・・・ぇ」
「もっと強くしていいの?」
「うん、中にも指入れて・・・・・・ぐちゃぐちゃにぃ・・・掻き回して・・・ぇん」
襞を掻き分けるように指を進め膣内に続く穴を探る。
だが初めてのことでどうにも上手くいかない。
「んもうっ、そこじゃな・・・ッくて・・・・・・ココ。ココに入れるのぉ・・・・・・。あと・・・・・・ここも・・・」
じれったいとばかりに手を掴むと膣穴に導く。
さらに自らの人差し指で包皮からわずかに顔を覗かせた陰核を指し示す。
「クリト・・・リスは・・・・・・、あぁ・・・こっちより・・・も・・・・・・少し優しく・・・してね」
言われたとおりに人差し指をゆっくりと柔肉に挿し込んでいく。
膣襞を掻き分けると熱い蜜がとろりと溢れてきた。
狭い膣道に侵入していく食指。
付け根までずっぽり入ったところで軽く曲げてみる。
「あッ・・・はぁん」
それだけで喘ぎ声を上げる雪那。
指を曲げたまま膣壁を引っ掻くとビクンと身体を震わす。
もう一度指を伸ばすとおもむろに指を出し入れしてみる。
始めは緩やかに、徐々に速度を上げて動かしていくと、次第に吐息に熱さが篭り荒くなってきた。
何度も何度も膣中に指を突き入れ奥を掻き回すと、身体を支えられなくなったのか雪那は宏雪にもたれ掛かる。
それを左手で抱きとめそのまま仰向けに横にさせるとすぐに指の抽送を再開する。
「中指も、入るかな・・・」
少し解れてきたところで一旦人差し指を抜き、中指と揃えて挿入してみる。
ずぶずぶと肉襞を分け入るように侵入させるといきなり激しく掻き混ぜていく。
「ちょッ・・・ッは、ぁ・・・いきな・・・りぃ・・・あん! んあッ・・・ひぁん!」
ぷりぷりとした肉襞を激しくコスりながら、半ば顔を覗かせた陰核に直接触れると一際大きく声を上げる。
息も荒く熱い吐息を漏らし切ない喘ぎ声を上げる雪那。
もっともっと気持ち良くしてあげたい。
自分の手で雪姉を気持ち良くさせて甘い声を聞きたい。
ぐちゅぐちゅと部屋中に響くほど奥をねじ回し、陰核を軽くつまみ細かく震わす。
「あッ、はあ・・・あっ・・・あぁっ! はっ、あん・・・あ・・・あはぁああんッ!」
宏雪の責めに嬌声を上げながら身体を弓なりに反らせる。
絶頂が近いことを知らせるように噴き出し溢れ出す粘度のある液体。
ここぞとばかりに激しく責めていく。
「ひゃぅん! あふっ・・・ん、ふああぁぁああん! ああっ・・・んう、んんああッ!」
それに呼応して身体を震わせ悶え鳴く雪那。
最後のスパートを掛けようと身体を寄せたその刹那、不意に抱きつかれる。
しかも強く抱き締められたことで、肉感たっぷりの双丘を思いきり顔に押し付けられてしまう。
それでも手の動きは止めずに刺激し続ける。
「いやぁ・・・ッ、ダメェ! ん・・・イカせないで・・・ぇ・・・ッ!」
そう言うと責めさせないようにますますきつく抱き締めてくる。
息苦しさに耐えながらも指を動かしてはいたが、次第に苦しくなり動きも緩慢になると、ついに膣内からも陰核からも指が離れてしまった。
そこでようやく固い抱擁から解放される宏雪。
「何で・・・・・・? もしかして・・・・・・気持ち良くなかった?」
「はぁ・・・ッく・・・はぁ、ん・・・・・・ちが、うの・・・ぉ、気持ち・・・良すぎなのよ・・・ぅ」
「だったら・・・・・・どうして・・・・・・?」
「だって・・・だってぇ・・・・・・、指なんか・・・ん・・・ぅ、じゃなくて、ヒロと・・・一つに・・・ぃ、なって・・・・・・一緒に、一緒に・・・イキたいん、だもん・・・・・・」
雪那は頬を色っぽく上気させ、陶然とした表情で宏雪を見つめながら、荒く息を弾ませ途切れ途切れの言葉を発する。
瞳を熱く潤ませ目尻から涙を零しているその表情はゾクゾクするほどの淫靡さを放っていた。
それに相反するような幼い様とのあまりのギャップが心を掴んで離さない。
こんなに愛おしい雪姉なんてこれまで一度たりとも見たことがなかった。
だからこそ胸を熱くするときめきがみるみるうちに宏雪を支配していく。
「ごめんなさい・・・そんなことに気付かなくて・・・」
もう一度抱き合い、お互いの肌の感触を確かめ合う二人。
弾む息が落ち着いたところで吸い寄せられるように、ゆっくりとそして優しく唇を重ねる。
見つめ合い気持ちを伝え合い、感情を高ぶらせていく。
「じゃあ、もう・・・そろそろ・・・・・・、しよっ・・・か」
「もうしていいの?」
「うん、もう・・・我慢できないから・・・」
仰向けに横たわる雪那の両膝裏に腕を通して足を開かせると、そのままぐいっと持ち上げ両足を雪那自身に抱え込ませる。
そうすると宏雪の眼下に雪那の秘所が突き出された格好になり全てがさらけ出される。
テラテラと濡れ光る陰唇はヒクヒクと動き、期待するかのように小さな口から蜜が臀部へと垂れ流れるその有様は非常なほど淫猥だ。
あまりの淫靡さに思わず息を呑む宏雪。
局部だけを見ればややグロテスクな印象だが、それが姉のものというだけで激しい興奮を覚える。
「ちょっとぉ・・・・・・、恥ずかしいから、そんなに見ないで・・・・・・」
恥を忍んだ顔で消え入りそうなか細い声を上げる雪那のその言葉に我に返る。
脳裏に焼き付けるように凝視していたと気付くと恥ずかしさが込み上げてくる。
まるで火が出そうなくらいに顔が熱い。
それを誤魔化すかのように起立したペニスに手を添えると、トロトロに蕩けた花弁に先端を軽く押し付ける。
「あふッ・・・ん、はぁぁ・・・ぁ」
ずにゅっと音を立て亀頭の先が少しめり込んだそこは熱を帯びていて柔らかかった。
いや、柔らかいというより弾力があり、ふにふに、ぷにぷにした感じがする。
とにかく触れているだけでも感触が気持ちいい。
割れ目に沿って何度か上下に擦り付けると痺れたような快感が走る。
そのまま擦り付けていたい気持ちを抑え一度腰を止めると、先刻教えてもらった入り口へと肉棒をあてがう。
しかし、気持ちだけが先走ってしまいなかなか上手くいかない。
「ッふ・・・そこは、あぁん・・・・・・ちがうよぉ・・・・・・。だから、ココだってばぁ」
そう言うと分かりやすいように自らクレバスを割り開いて穴を見せる。
くぱぁと開かれた膣口からは白濁した愛液が湧き垂れてきた。
そんなことをされてしまっては今すぐにも雪那と一つになりたい衝動に突き動かされそうになってしまう。
ただ、一つだけ気がかりなことがあった。
それは童貞であるが故に上手く出来ないのではないかという不安だった。
その不安を打ち消すように上手くできると心の中で何度も何度も唱える。
しかし、ここまで来て一番重要なことを忘れていたことに気付く。
「あのさ・・・雪姉・・・」
「ちょっとぉ・・・じらさないでよ・・・」
「早くしたいのはやまやまなんだけど、コンドームがないんだよね・・・・・・」
自分の準備の悪さや、姉に対する申し訳なさ、ここまで来て御預けを食ってしまうことへの落胆の気持ちから、暗いような重苦しいような声で発する宏雪。
「そんなの、なくていいから」
「えっ・・・でも・・・」
宏雪の気持ちを知ってか知らずか、あっさりとそう言ってのける雪那。
とんでもない発言に思わず面食らってしまう。
姉はそれでもいいらしいがそれは男としてどうだろうか。
かといってこんなところでやめたくない、というよりとめられない。
だったら今から買ってくるか・・・・・・云々。
「んもう、今日は大丈夫な日なんだから・・・いい加減さっさとしてよぉ」
そこまで言われてはもう気にしてはいられない。
いや、気にしてはいけない。
「分かった・・・・・・、じゃあいくよ?」
「うん、はやく、来て」
もう一度、膣穴に亀頭をあてがうと少しずつ腰を進める。
ゆっくりと埋め込まれるように沈み込んでいく。
「んっ、あんっ・・・・・・あふ・・・ぅ」
膣中は煮えたぎったように熱く、そしてとてもきつくて狭い。
指を入れた時にも狭いとは思っていたが、ここまで狭く入りにくいとは。
亀頭までが挿し込まれたが、そこからがなかなか入っていかない。
少し勢いを付けて腰を進めてみる。
「はあっ、ううっ・・・くふぅ・・・」
それでも少しずつしか進まないばかりか、雪那が苦しそうな声を上げる。
「ゆ、雪姉、大丈夫?」
「だ、だいじょ・・・ぶ、だから・・・・・・このまま、うっ・・・ふぅ・・・続けて・・・」
「でも、雪姉・・・つらそうだし・・・」
さっきまでとはうって変わって眉間に苦悶の皺を寄せ、荒い息遣いで堪えている。
そんな姿を見ていると、姉だけにこのままつらい思いをさせるなんて自分はひどい弟ではないだろうか。
大丈夫と言われてもこの上なく心苦しい。
「そんなこと、気にし・・・なくても、ふっ、く・・・いいのに・・・」
「だ、だけど・・・」
「大丈夫・・・よ、ココも・・・こんなに、濡れてるし・・・・・・。それに・・・宏雪と、一つになれ・・・るだけで、その・・・・・・嬉しいから・・・・・・だから、痛くても・・・あっ、はッ・・・我慢、できるから・・・」
そこまで言われては最後までやらないわけにはいかない。
それに宏雪も姉のつらそうな姿を見たくはないが、それと同じくらい、いやそれ以上に性欲の方が勝っているわけで。
「それじゃ、入れるよ?」
それだけ言って手前に少し引く。
ゆっくりだと余計につらいに違いない。
一気にいった方がいいだろう。
引いたところでそのまま一気に突き入れる。
キツキツの膣内を無理やり押し開くように突き進んでいく。
「はッ、あっ・・・かっ、ふぅ・・・ううぅ・・・」
「もうすぐ、もうすぐで全部入る、っから・・・」
半分を少し越えた辺りでさらに圧迫感が強くなってきた。
加えて何か行く手を阻むものを感じる。
かなりの締め付けですぐにでも限界を迎えてしまいそうだ。
しかし、雪那には苦痛でしかなく、きっとここを抜ける時がいちばん痛いに違いない。
「雪姉、最後までいくからね?」
コクコクと頷きながらも顔を強張らせる雪那。
覚悟したとはいってもやはり不安でたまらないのだろう。
気が気でないといった表情からは不安の色で彩られたその気持ちが伝わってくる。
唇を噛み締め、不安を掻き消すようにシーツを固く握り締め、耐えようとするその姿は本当に健気としか言いようがない。
「・・・雪ねぇ・・・」
少しでも不安を和らげられるように、優しく抱き締めるとそっと唇を重ねる。
すると多少なりとも和らいだのか、ぎこちないながらも笑顔を向けてきた。
そんな姉の温もりを感じようと今度はギュッと抱き締める。
それだけで思わず射精してしまいそうになるが我慢する。
「ん、落ち着いたから、今度こそ・・・最後まで、ね」
そう言うと今度は雪那自ら口付けてきた。
雪那の落ち着いた様子を確認したところでそのまま一息に挿入する。
何か突き破ったような感触が伝わってきたその瞬間。
「はあッ! くぅぅぅぅうッ!」
覚悟はしていたが今まで以上の痛みに苦痛の声を上げる雪那。
苦悶をこらえるその目からはとめどなく涙が溢れては流れていた。
だが、今の宏雪に姉を気遣うだけの余裕は微塵もない。
今の宏雪はただ背筋を駆け上がる快感をこらえることで精一杯だった。
「うわ、っは・・・すごっ・・・い・・・」
中は締め付けがものすごかった。
ただでさえ狭くきついのに雪那が痛みをこらえて相当の力が入れているからだろう。
わずかでも気を緩めるとすぐにでも果ててしまいそうになる。
動かずにいてさえヤバイのに動いたらどれ程の気持ちいいのだろうか。
そう思うと動きたくなるけれど動いたその瞬間限界を超えてしまうことは目に見えている。
とりあえず雪那の痛みが治まるまではこのままでいよう。
そうすれば余裕も出てくるはずだ、と思う。
「動き、たいでしょ・・・? だ、だいじょう・・・ぅぶだから、動いても・・・いいよ・・・」
「いや、なんというか・・・その、動かない方が、いいかなって・・・・・・。だから、まだ・・・このままで・・・」
「もしかして・・・き、気持ち良く・・・ない?」
「そ、そうじゃなくて・・・・・・えっ、と・・・気持ち良くない、なんてことはないけど、ヤバイというか・・・」
動きたいのを我慢していると思ったのだろう。
苦しいに違いないはずなのに、そんな時にさえ弟である自分を気遣うなんて。
こんな時くらいは無理して姉らしく振舞おうとしなくてもいいのにと思う。
やっぱり自分は雪姉にとっては弟でしかないのかもしれない。
とか何とか考えを巡らしていると、多少なりとも余裕は出てきた。
まあ、今動かれるとヤバイことはヤバイけれど・・・。
とその時、不意に下半身に違和感があることに気付く。
さっきまでのきつい締め付けが和らいだような気がする。
が、その代わり今度は違う刺激が加わってきた。
やわやわと蠢き始めたかと思うとゆっくりと絡み付いてくる。
「ひはッ・・・ちょっ、雪姉!?」
思わぬ不意打ちに素っ頓狂な声が出てしまう。
それを聞いたからなのかさらに動きが大きくなって刺激し始める。
絡み付いたまま、まるで扱くように蠕動し始める。
「はッ、あう・・・ぅ」
暴発しないようにただただお尻に力を入れて我慢するしかない。
それを知ってか知らずか、いや絶対に気付いているはずだ。
だけどまだ痛みはあるはずなのにどうしてだろうと思っていると、それを見透かしたように雪那は答える。
「あんたがね、あたしの気遣いを台無しにするからよっ」
「ま、まだ痛いんじゃないの? そんなに・・・無茶しなくても・・・」
「なによ、あたしはもうそんなに痛くないんだから、早く動きなさいっていってるの」
「あっと、でも・・・ちょっとまだ・・・」
「ははーん、動いたら今にもイッちゃいそうなんでしょ?」
「うっ・・・」
「へへ〜ん、やっぱりねぇ」
姉がこれ程までにコロコロと変わりやすい人だったとは夢にも思わなかった。
というかもう痛くないのだろうか?
つい先刻までの雪那の言動は演技だったのだろうかと思えるくらいの驚きの変わりようだ。
しかもなんだかいつもの調子に戻ってきている。
どうやら動いていいと言ったのに動かなかっことが気に障ったらしい。
宏雪としてはどちらかといえばいつもの姉の方が姉らしくて好きなのだが、今のこの状況でいつもの調子に戻られるとマズイかもしれない、というかもうヤバイ。
「どうして、わかっ・・・たの?」
「顔見てたら・・・何か我慢してるみたいだし、あたしの中で・・・さっきからビクビク震えてるしね」
「わ、分かってたのね・・・」
「あんたが分かりやすいの。ほら、動きなさいよ。動かないと気持ち良くなるものも気持ち良くならないでしょうが」
動いたら終わりだろうけどもうこうなったらやるしかない。
まずはおそるおそるそっと動いてみる。
ゆっくりと腰を引いていくがすぐにかなりの快感が宏雪を襲う。
ペニスを引き出すだけで膣内の襞がという襞が幹部を捏ね上げ、カリ首に引っかかるように絡んでくる。
さらに少し緩んでいた締め付けがいきなりきつくなり、なけなしの忍耐力を削ぎ落とす。
それだけで今の宏雪にとっては限界を越えていた。
「うわッ! ヤバッ・・・で、出るッ!」
次の瞬間、快感が弾け精液が一気に迸る。
こんな快感があったのかという程にめちゃくちゃ気持ちいい。
背筋を走り抜けた痺れが電撃のように脳髄を駆け巡り、あまりの気持ちよさに我を忘れただ欲望のままに射精する。
しかも今までにない量の精液が噴出し続けて止まらない。
その全てを、姉の膣内に欲望を吐き出すように白濁した精をぶちまけた。
「な――ッ!? ちょッ・・・あ、あんたねぇ、もう出しちゃったの?」
そのまま膣内射精の余韻に浸っていたい気持ちだったが、雪那の言葉で一気に現実に引き戻される。
全く我慢できずにあっという間に一発終わってしまったという事実。
あまりの早撃ちに自分の堪え情の無さがとてつもなく情けなくて仕方ない。
「あの・・・さ、いくら初めてだからって・・・・・・これは、ちょっと早すぎなんじゃないかしら」
面と向かってそう言われるとかなり凹む。
しかも他でもない雪那に言われショックを隠せない宏雪。
今にも泣き出してしまいそうな顔をしている。
宏雪の実に不甲斐ない姿に少しイラっときた雪那は明らかに不機嫌な口調で咎める。
「あんたねぇ、男なんだからしゃきっとしなさいよ。女に気を遣わせてどうすんのよ!?」
「うぅぅ・・・ごめんなさい・・・」
全くこういうときこそ男らしくすれば良いというのに。
いつものことながらどうして肝心な時にこうも情けないへたれなのだろうか。
これが宏雪らしいと言えば宏雪らしいのだが、もっと頼り甲斐のある男になってくれたらと思う。
まあでも、彼女ができればそれも変わるのかもしれない。
待てよ・・・・・・・・・彼女ができるということは、彼女好みの宏雪に変わってしまうわけだ。
次第に雪那の思考が妄想に走り出し始める。
彼女が出来たからといってそうそう人は変わるわけないのだが、雪那には彼女によって愛する弟が毒され全く別人に変えられてしまうことはすでに確定事項になっていた。
そう思い込みだすとマイナスのベクトルに向かう思考はもう歯止めが利かなくなってしまう。
会ったことのないどこの誰とも知れない女に無性に怒りが込み上げてきた。
あたしの大事な弟がくだらないメスに汚されてしまうと、存在すらしない女に激しい怒りを燃やす雪那。
そんな女となんかさっさと別れてしまえばいい。
「へたれのあんたなんかね、彼女が出来てもすぐに愛想尽かされるわよっ! だからそんな女となんか付き合うのやめなさい!」
こんな時にも正直な気持ちを伝えることが出来ない。
つい相手を逆撫でするような言い方になってしまう。
しかし、逆にその言い方が宏雪の感情に火を付けた。
「ちょっと、雪姉。いくら自分が気持ち良くなかったからって、そんな言い方しなくてもいいじゃん」
これぞ雪那へのキラーフレーズ。
雪那が不機嫌な時は必ず欲求不満の時なのである。
今は何が不満かというと・・・・・・それは言わずもがなだろう。
「なっなな何言ってるのよ。い、今そんなこと、か・・・関係ないでしょ!?」
またしても図星を突かれた雪那は一転しどろもどろになる。
慌てて言い訳をしようとするがそんなことは宏雪にはお見通しだった。
雪那にとって宏雪が分かりやすいように、宏雪にとって雪那もやはり分かりやすい。
視線を泳がせ真っ赤な顔で慌てる様はとても可愛らしい。
そう、宏雪は姉のこの姿を見たかったのだ。
その姿を見て早速半ば萎えていたペニスがみるみる固さを取り戻し始め、あっという間に雪那の体中でガチガチになる。
「ふぇ? な、何!? ・・・って、なんでまた固くしてんのよ!」
「あー・・・焦ってる雪姉が可愛くて、つい・・・ね」
さすがは雪那、焦っていながらも異変が起きると目敏く反応する。
しかし、返ってきた答えを聞いて瞬く間に顔を紅潮させてしまった。
込み上げてくる恥ずかしさを誤魔化すように睨み付ける。
「かっかか可愛いって・・・な、何を・・・言ってるのよ・・・・・・バ、バカじゃないの!?」
口を尖らせてそう言うと耳まで真っ赤にして顔を背ける。
でも可愛いと言われて嬉しかったのだろう。
口ではバカなどと言っていながらも、髪の毛先をしきりに指でクルクルと弄っている。
態度では誤魔化しているが、実のところ内心は嬉しくてたまらない。
いくら誤魔化してもその仕草から内心は喜んでいるのがよく分かる。
雪那は喜びで満たされている時はいつも髪の毛を弄る癖があるのだ。
本人は気付いていないようだが。
「雪姉って、嬉しい時にはすぐ髪を触るよね・・・そうやって」
「なッ!? あ、あんたなんかに言われてもね・・・う、嬉しいわけないじゃないッ! そうよ、全ッ然嬉しくなんてないんだから!」
「そっか、全否定したいくらいに嬉しいんだね」
そう言って微笑むと雪那はバツの悪そうな顔で眼光鋭く睨みを利かせる。
「そ、そんなことよりも・・・そんなに、固くしてるんだったら・・・は、早く動きなさいよっ!」
「なるほど、気持ち良くして喜ばせろと」
「ちが、違うわよ!? あんたが動かしたがってそうだったから言っただけ! いいわね!」
「もう、素直じゃないなあ」
「う、うるさいわね! 逆撫でするんじゃな・・・っ、ひゃあん!」
いつまでも堂々巡りをしていても仕方ないので宏雪は腰を前後に動かし始めた。
動けと言っていたにもかかわらず虚を突かれてしまった雪那は、わずかに動かれただけで身体を震わせる。
「ふぁん、いきなり・・・う、動かないでよ・・・・・・びっくりッして・・・はうぅ・・・あああぁーっ!」
ゆっくり引き出されるだけでカリに肉襞を引っ掻かれ思わず声が出てしまう。
時間を置いたからだろうか、つい先刻までは鋭い痛みに涙をこらえられないほどだったのに痛みが引いてきている。
今は痛いというよりなんだかむず痒いような感じもする。
それを見計うように宏雪は次第に動きを激しくしていく。
「はひッ・・・ッ、ちょ・・・まだ、ああん! ゆっくり・・・ぃ、してぇッ!」
激しく付かれるごとに痛みが引いていき少しずつ甘く痺れるような感じが大きくなってきている。
このまま激しくされると初めてなのに気持ち良くなってしまう。
あんなに痛くてたまらなかったのにもう気持ち良くなってしまうなんて。
突かれる度に快感が強まってくるのが何だか怖い。
とにかく喘ぎ声だけは聞かれないように必死に声を押し殺す。
「雪ねぇ・・・感じてくれてるんだね?」
「ち、違うもん・・・ひぁああん! 気持ち良くぅん、なんて・・・ぇ、なッはぁいもん・・・あはああぁーっ!」
弟に対する見栄が先に立っているのだろう。
それでも感じていることだけは何としても悟られまいとしているその姿はある意味すごいとしか言えない。
普段はあれ程直情的で自分の感情のままを言動に表しているというのに、こういう時はまるで鋼の心でも持っているかのように否定し続ける。
しかし、肉棒を突き入れるたびに身体をヒクつかせ、喘ぎ混じりに途切れ途切れの言葉で主張していては気持ちいいと言っているも同然だ。
喘ぎを抑えようにも込み上げてくる嬌声を抑えきれない。
こらえようとする程に感覚が敏感になってしまう。
敏感になった膣壁を擦られるだけでも声が出てしまうのに、これ以上掻き回されたらもはや理性なんて微塵もなくなってしまう。
そんな雪那に宏雪が囁く。
「喘ぎ声喘げて身体ヒクヒクさせて、本当は気持ちいいんでしょ?」
「べ、別に・・・はッん! 気持ち良くとかっ・・・あはあ・・・ッ! ないし・・・だいたい、あんたのじゃ・・・ふぅんん! ききっ気持ち良く・・・なぁん、て・・・・・・ないんだ、から・・・ぁ」
「口ではそんなこと言ってるけど、中はこんなにぐちゅぐちゅのトロトロだよ」
「こ、これは・・・あんたが・・・あん! 中出しぃん・・・したっからでしょ・・・ぅん」
そう言ってはいるが、精液のみにしては白味も粘着性も薄い。
どう見てもそれ以外の液体が混じっているし、明らかにそっちの割合の方が量的にも多い。
「でもそれだけにしては、水っぽくて色も薄いよ?」
「そんなの・・・んあッ! しっ知らないわよ・・・ん」
「そんなに認めたがらないなんて、もしかして初めてなのに感じてるのを知られたくないとか?」
「な――ッ!?」
宏雪はただ思い付いたことを言っただけだったが期せずしてその言葉が思わぬ効果を生み出した。
図星を突かれ絶句した雪那を代弁するかのように膣内が反応したのだ。
急にビクビクと律動したかと思うと波打つように大きくうねりだす。
自分でもそれ程までに反応するとは思わなかったらしい。
ハッとした顔をすると恥ずかしさから手で顔を覆ってしまった。
「こんなの・・・あたしじゃない、あっああぁーっ! あたしは、こんなに・・・こんなに・・・ああん!」
「淫乱じゃないって?」
その瞬間咥え込んだ肉棒を放すまいとするようにキュンキュンと締め付けてきた。
それが雪那自身にも強い刺激となって返りますます身悶える。
宏雪はそんな雪那を今にもイカせようと腰を打ち付けていく。
「ひうッ! んあっあああ!」
悶え鳴くように嬌声を漏らす姉の姿が宏雪をより一層興奮させる。
奥まで突き入れようと宏雪は姉の両足をグッと抱え上げた。
するとより奥までぺニスが挿入される形になり剛直が子宮口目がけて深々と突き刺さる。
力強く挿され最奥を突かれたその刹那、これまでにない稲妻のような快感が子宮を突き抜け脳髄を直撃した。
「ひぁああぁぁあああ!」
雪那の悲鳴にも似た大きな嬌声が部屋中に響き渡る。
強い衝撃が雪那を貫いたことでさっきまでの今にも崩れそうなプライドに支えられた見栄は消し飛んでしまった。
すでにその頭の中は快感でいっぱいになっており、弟との交わりのことしか考えられなくなっていた。
「あっはあッ! いい、あっあっ・・・気持ちいい!」
強請るように雪那は自らも腰を動かし始める。
より気持ちの良いポイントを探ろうと腰をくねらせ動かす。
前後の動きに捻りが加わり、捩れた内壁が宏雪に新たな刺激となって襲ってきた。
まだ射精してからあまり経っていないにもかかわらず、あっという間に追い詰められてしまう。
射精感を紛らわせるようにとにかく腰を振り続ける宏雪。
プリプリとした柔襞を激しく擦り上げ、膣奥に向けて限界にまで固く張り詰めたペニスを捻じ込む。
「それぇイィ! 気持ちイィぃっ!」
「雪ねぇ、これがいいんだね?」
「うんッ、奥が・・・ぁ、ゴリゴリされてぇッ!!気持ちイイのぉ!!!」
今までも反動からか派手に乱れる様はあまりにも強烈だった。
姉がこれほどまでに乱れてしまうとは思っていなかったけれど、乱れきったこの姿は自分以外の誰も知らないんだと思うと興奮していた気持ちが一段と昂ってしまう。
本当の気持ちを隠すために作っていた偽りの自分が音を立てて崩れていくのが分かる。
それ程までに姉に対する感情をもはや押し殺すことはできなかった。
「お姉ちゃんッ!!僕も・・・僕も、気持ちイイよ!!」
ただもう快感を貪るようにがむしゃらに腰を振る宏雪。
その動きに合わせて大きなマシュマロのような巨乳が誘うように上下に弾み揺れ動く。
激しく揉みたい衝動に駆られ思いっきり鷲掴みにすると、雪那は背筋を弓なりに反らしひと際甲高く嬌声を上げる。
子宮口を勢い良く突きながらボリュームのある肉塊を揉むと、雪那は顎を突き出し全身を身震いさせ悶え喘ぐ。
ビンビンに立ち上がり敏感になっているであろう先端にむしゃぶりつき甘噛みしながら舌先で舐る。
さらに反対側は人差し指と中指で尖りきった突端を挟み潰しながら、形が変わるくらいにグニグニと強く揉みしだく。
「はッぐうぅ・・・ひうん!!あっあはッ、奥突かれにゃがら・・・ひょんなにしゃれたらあッ!!イッちゃう、イッちゃうきゃらあああ!!!!!」
凄まじいほどの快感と痺れで上手く話もできなくなり呂律が回っていない。
あまりの気持ちよさに翻弄されたその心を繋ぎとめようと宏雪に思いっきり抱き付く。
そうしていないとどこかへ飛んでいってしまい、そのまま二度と戻れない気がして怖くてたまらない。
震える肉体と伝わる鼓動から姉の感情が宏雪にもヒシヒシと伝わってくる。
そんな姉のしなやかなくびれを抱き締めるとしっとりと汗ばんだ双丘に顔がうずまる形になる。
肌に吸い付く柔肌を顔に身体に感じるだけで射精感が限界まで高まりペニスが激しく律動してしまう。
それに加え肉壷全体が激しくよじれ伸縮し、襞という襞が剛直を嬲り扱き上げる。
さらに今にも射精をうながすように肉の棒を奥へ奥へと引き込もうと蠕動までし始めた。
思わず腰が引けてしまった宏雪は情けなく声を出してしまう。
「くあッ!!はあ・・・ッ、お姉ちゃぁん・・・そんなに、したら僕も、もう・・・もう・・・ッ!!」
「あらしもぉッ、イッく・・・ぅから!!いっひょにぃッ!!!」
最後のスパートとばかりに深く抉ると混ざり合った粘液が大量に掻き出され、雪那の臀部に垂れ落ちシーツに染み込んでいく。
果ててしまいそうになるのを耐えるが最奥にぶつかった瞬間、目の前がスパークし激しい射精感が背筋を駆け上がる。
「イクよッ!!おねぇちゃんの中に出しちゃうよぉッ!!!」
「出ひてェ!!!あらひのぉ・・・あらひの中にぃッ、宏雪の精液ぃ・・・思いっきり出ひてェッ!!!!!」
雪那の叫びが最後の引き金となり、白濁した奔流が姉の子宮をめがけて一気に迸る。
噴き出した精液が子宮口に勢い良く叩きつけられ、雪那をこれまで感じたことのない絶頂が襲う。
「ふあああああッッ!!!!!出ひゃれてるぅッ!!!せぃえき奥に出ひゃれながら、イッちゃってるううぅッ!!!!」
雪那の全身を強烈な電撃が走り回り、絶頂に翻弄された身体がビクンビクンと戦慄く。
それでいて精液を最後の一気まで搾り取ろうと膣内は強烈に締め付けてくる。
その締め付けに促されるようにどんどん白濁液が噴出して止まらない。
すでに二度射精してるのにそれまで以上のすごい量が姉の子宮に吐き出される。
「あはぁ・・・あああ、すごぉい・・・ぃん、まだ出てる・・・・・・ぁん」
「ううぁ・・・気持ち良すぎて・・・と、とまら・・・ない」
「ふんんぅ・・・そんなに出されたらぁ、ひうんんッ!!!イキすぎておかしくなっちゃううぅ・・・ッッ!!!」
強烈な勢いの放精に二人の意識は飛びそうになる。
駆け抜けた快感に身震いし最後の一滴まで出し切ったところでようやく射精が止まった。