「Double Bind」 7 (葉月ルート)

必死の思いで肩を掴み、揺さぶって、なんとか起こそうとする。
たとえ無駄でも、それしかできない。
「さっさと戻ってこいって!目を覚ませよ!」
「・・・達也、痛いよ」
「起きろ・・・って、あれ?」
「・・・もう、起きたよ」
目の前で
恥ずかしそうに、だけどどこか嬉しそうに笑っている。
葉月が、笑ってる・・・
「きゃ!?ちょ、ちょっとぉ!?」
思わず、その体を思いっきり抱きしめていた。
「よかった・・・戻ってこれたんだな・・・」
「く、苦しいってば・・・離してよ・・・」
「・・・ちょっとぐらい我慢しろ、バカタレ」
俺の背後で、澪がクスクスと笑う。
「勝負あった、というところでしょうか?」

気がつけば、すぐそばで由真と由良も起きあがり
こちらをじっと見つめていた。
「あ〜あ・・・やんなっちゃうなぁ」「見事にお姉ちゃんの心配しかしなかったよね・・・」
「え?あ、いや・・・・それは・・・た、たまたま、だな・・・」
パッと葉月から離れ弁解するが・・・遅いか?
慌てる俺を見て澪がにこやかに笑う。
「これでおわかりになったでしょう・・・ご自分の本心が」
その一言で、ようやっとわかった・・・ハメられた。試されたんだ、俺は。
いざというとき、本当にヤバイと思ったときに・・・俺が3人の中の誰を選ぶのかを。
「あ・・・ひょっとして、魂を取り込んだってのもウソか!?」
「いいえ、それは本当ですよ。皆さん、一部始終を私の目を通してご覧になっていました」
・・・余計マズイわ。
「さ、それでは改めて・・・お二人でご確認なさってください」
そう言うと、澪は保健室を出ていこうとする。由真と由良もそれに続き
「じゃ、邪魔者は消えますか・・・」「・・・頑張ってねー」
そう言って、出ていきながら・・・二人並んで、あっかんべぇ、をした。

「ちょ、ちょっと。待て。待ちなさい・・・キミ達?」
立ち上がって追いかけようとした俺の制服の裾が、後ろから引っ張られる。
振り向くと、ぎゅ、と上着の裾を掴んだ葉月が
うつむきながら消え入りそうな声で呟いた。
「・・・行っちゃ・・・ヤダ・・・」
クリティカルヒット。痛恨の一撃。100連コンボ。超必殺技。
K.O.
反則だ、ちきしょう、なんで・・・
なんで葉月がこんなに可愛いんだ。
「・・・わかった」
ドサリ、とまた葉月の隣に腰を下ろす。
確かにあのとき、俺は葉月を助けることしか考えなかった。
もちろん、葉月を救い出せば、その後由真と由良も救おうとしただろう。
だけど、真っ先に助けようと・・・取り戻そうとしたのは・・・
旧校舎の、変な匂いのする保健室で、古びたベッドの上に腰掛けて
頬を染めて俺にもたれかかる、いつも生意気なクラスメートだった。

肩に頭をもたれさせる葉月に、そっと囁く。
「葉月」
「・・・なに?」
「悪ぃ・・・待たせちゃったな」
葉月はクス、と忍び笑いを漏らす。
「ホントだよ・・・乙女の唇を奪っておいて」
それは・・・前に旧校舎に来たときのことか・・・って
「・・・待て。奪ったのは、お前だぞ?」
「・・・そうだっけ?」
「そうだよ、いきなり奪いやがって・・・俺はアレがファーストキスだったんだぞ」
・・・全然自慢にならねえ。
「・・・悔しかったら・・・奪い返してみたら・・・?」
目を向ければ。葉月はもう目を閉じていて。唇は濡れて少し開いて。
待っている。奪われることを。
「・・・余分に、いろいろ奪っちゃうかもしんないぞ?」
「いいわよ・・・私を・・・全部、奪って・・・」

二人の唇が・・・触れる。
「ん・・・」
お互いが上体をひねって、窮屈な姿勢で。
俺は葉月の両肩を掴み、やがて唇を重ねたまま抱き寄せる。
むにゅ、と弾力のある感触が、制服ごしに俺の胸に伝わってくる。
「んっ・・・ん、ふ・・・」
重なった口を少し開け・・・舌を伸ばしてみる。
すぐに葉月の唇も開き、ぬめぬめとした舌先が触れあう。
チロチロと絡みあう舌先は、やがて歯や唇の裏側まで滑っていく。
ときどき頭をずらして、舌先が相手の口の中全てをまさぐるように動いていく。
俺の舌が葉月の口を犯し。
葉月の舌が俺の口を犯す。
気持ちいい。頭がジンジンする。キスだけで、こんなに。
もっと犯したい。もっと犯されたい。
半ば開いた口から唾液が漏れるのも構わずに
俺達はしばらく互いの唇を貪った。

もう、我慢できない。止まれない。
キスし始めたときから、俺の下半身は主張しっぱなしだ。
口づけを交わしたまま、押し倒し、覆い被さる。抵抗はない。
それどころか、葉月は足を開いて、熱くなったモノはその間に押しつけられていた。
「ふっ・・・ふーっ・・・ふっ・・ふっ・・・」
鼻息が荒くなる。俺も葉月も。
グリグリと硬くなったモノを、足の間に押しつける。
「んっ、ふぅっ・・・ふっ・・・ぅんっ・・・」
葉月の鼻息に、うめき声が混じる。
俺のほうもヤバイ。ヤバイくらい、いい。このまま続けてるだけで終わっちゃえそうなぐらい。
「んっ・・・ん、はぁっ!・・・ちょ、ちょっと・・・達也・・・ちょ、待って・・・」
不意に俺の唇から逃れ、葉月が俺を押しのけようとする。
「・・・なに?・・・その、何か痛かったり・・・した?」
焦りすぎただろうか。強引すぎただろうか。急すぎただろうか。
だが、そんな不安はまったく無駄だった。
「制服、シワになっちゃうから・・・脱ぐね」

立ち上がると、葉月は保健室によくある、着替え用の衝立の向こうへ回る。
「・・・見ちゃダメだぞ」
「・・・どうせ見るじゃん」
「脱いでるところ見られるのは・・・ヤダ」
変なの。
ぱさ・・・衝立にブレザーがかけられる。ぱさ・・・スカート。ぱさ・・・ブラウス。
ぱさ・・・ブ、ブラジャー・・・?
「待て!待ちたまえ葉月クン!」
衝立の上から首だけ出して、葉月が怪訝な顔をする。
「・・・何よ?」
「いや・・・ちょっと心の準備をさせてはくれまいか?」
すー・・・はー・・・すー・・・はー・・・
よし。もう何があっても俺の心は動じない・・・はずだったが・・・
ぱさ・・・パンティ。
「ぬおおおおおぉぉぉ!!?」
・・・ダメでした。

「ねえ・・・達也も・・・脱いでる?」
「あ、そうか・・・俺も脱ぐのか・・・って・・・マジっすかぁ!?」
「だって・・・初めては二人とも、何も身につけないでしたいな、って・・・」
・・・また反則だ。どうしてこう、突然可愛いこと言うかなコイツは。
1、2、3!脱衣、完了!
「脱いだぞ!」
「はやっ」
「フッ・・・俺はやるときはやる男だぜ」
「じゃ、そっち行く、ね・・・」
ドクン!ドクン!ドクンドクン!ドクンドクンドクン!
衝立の陰から、葉月がゆっくりと姿を現す・・・バスタオルを体に巻いて。
「待てーーーーーっ!!!」
「わ、何よ急に」
「お前、ここまで期待させて・・・そりゃないだろう!っていうか、どっから出したソレ!」
「あは・・・コレ?今日体育あったじゃない。持ってきてたのよ」
チクショウ・・・反則だ・・・

葉月は、まがりなりにもバスタオルを体に巻いていて
対して俺は何もかもさらけ出しているわけで。
「ふーん・・・そうなってるのは・・・初めて見るなぁ」
気づけば。好奇心満々といった葉月の視線に我が愛息は晒されていて
「み・・・見るなよコラ」
「・・・男の子でも、やっぱり恥ずかしい?」
「そりゃ・・・まあ・・・」
「ね、隠さないで・・・立って」
もう半ばヤケクソで、言われるままにベッドから立ち上がる。
葉月が歩み寄る。手を伸ばせば届く距離まで。
「最後の一枚は・・・達也が、とって・・・」
「あ・・・ああ・・・」
手を伸ばし、バスタオルの折り込まれた部分に、指をかける。
ぱさり、と足下にタオルが落ちて
それでも何も隠そうそせず、それどころか誇らしげにして、葉月が俺の前に立つ。
「これが・・・私の全部・・・全部が・・・貴方のものよ・・・」

惜しげもなく俺の前に晒された裸身に、思わず息を飲んで見とれてしまう。
細い首。薄く骨格の浮き出た肩。
大きく張った胸の膨らみ。その先端の控えめな蕾。
くびれたウェスト。引き締まって滑らかな腹。
張りつめた腰。肉付きのいい太股。
そしてその間で息づく、艶やかな茂み。
「・・・綺麗だ」
「うん・・・ありがと・・・達也のも・・・」
ちら、と葉月が俺の下半身に視線を走らせる。
「えっと・・・可愛いよ?」
ガク
「可愛いはないだろ、可愛いは!あー傷ついた!激しく傷ついた俺!」
「え、だって・・・達也は全部可愛いもん・・・」
・・・傷は癒えた。
「早く・・・可愛いがってあげたいな♪」
なんか・・・立場が逆のような気もするが・・・ま、いっか。

歩み寄って体が触れ合って抱きしめ合って口づけて・・・
今から、俺達一つになるんだな・・・
舌を吸いながら、抱きしめていた手を前に回すと
俺の胸で少しひしゃげている乳房に伸ばす。
ふに。重くて、スベスベして、なんか詰まってる感じで、そのくせ柔らかい・・・
下から持ち上げるようにして、ゆるゆるとなで回すと
「んっ・・・はぁ・・・ぁあぅ、ん・・・」
離れた唇から、吐息が漏れる。
「ね・・・前に・・・ん・・・使いたいって・・・言ったよ、ね・・・胸・・・」
そういや・・・そんなことも、あったな・・・
「使って・・・好きに・・・ん・・・達也の好きなように、使って・・・」
「俺は・・・葉月が、気持ちよくなるように使いたいな・・・」
「うん・・・気持ち・・・いいよ・・・ね、先っちょも・・・触って・・・はうっ、んっ」
言われるまでもなく、人差し指で薔薇色の蕾をト叩く。回す。弾く。
その度に、ピク、ピク、と体をふるわせ葉月が身悶えする。
「あ、やぁ、んっ・・・いい、よ・・・達也の、指・・・気持ち、いいよ・・・」

少し膝を折り、体を屈める。
首筋に、鎖骨のあたりに・・・ゆっくりと唇を這わせ、そのまま下がっていく・・・
揉みあげた重く柔らかな双丘に唇がたどり着き
ついばむように、キスの雨を降らせる。
「や、ん・・・ね・・・先っちょも・・・吸って・・・」
唇で軽く挟む。舌先で弾き、吸う。右も、左も。
「ふ、あっ・・・いい、よ・・・気持ちいい・・・それ、あ、い、いい、よ・・・」
立ったまま、夢中で取り付き、吸う、しゃぶる、舐める。
「あ、は・・・赤ちゃん・・・みたい・・・達也、オッパイ、好き?」
「ん・・・サイコー・・・ずっと吸ってたい」
「・・・いいよ・・・好きなだけ・・・ぅあ・・・あ・・・すご、い・・・こんなの・・・」
「・・・葉月は・・・気持ちいい?」
「う、ん・・・気持ちいい、よ・・・達也・・・すごく・・・あぅん・・・」
「・・・俺もよくなってくれると、嬉しい・・・」
「もっと・・・もっと、気持ちよく・・・して・・・う、はっ、あ、あ、はっ、ああぁ・・・んっ」
身悶えする葉月の胸に顔を埋め、しばらくその感触を楽しんだ。

「はぁっ・・はっ・・あっ・・・たつ、やっ・・・あ、あっ・・・はぁっ・・・たっ・・・つ、やっ・・・達也ぁ・・・っ」
吐息とも呻きともつかない切れ切れの声で、切なそうに俺を呼ぶ。
俺の頭を抱きすくめ、髪をなでる。気持ちいい。
ずっとこうしていたいという気持ちと
もっと先に進みたいという気持ちがせめぎ合う。
そして結局は、未知への欲求が勝利を収めた。
胸から顔を離して、また伸び上がり、唇を重ねる。
掴んでいた手も胸から離れ
葉月の尻の肉を、掴む。
「ん・・・」
胸とはまた違った、肉の感触を、ぐい、と思い切り、引き寄せる。
脈打つ俺の塊が、俺の腹と葉月の腹に挟まれる。
「・・・達也の・・・熱いね・・・」
耳元で葉月がかすれた声でささやく。
「こうして・・・くっついてるだけで、気持ちいいよ・・・」
体を密着させたまま、一歩一歩、ベッドの方へ後ずさっていった。

足がベッドの縁に触れる。
そのまま、ゆっくりと腰を下ろす。
まだ立ったままの葉月のお腹に頬ずりをしてから、俺の隣に座らせると
もう一度口づけをして、ベッドに横たえた。
葉月は両腕をバンザイした格好で俺を見つめている。
横たわる裸身をそっと撫でていく。
喉。胸。脇腹。臍・・・往復しながら、ゆっくりと、下へ。
少しそれて腰。太股。外側から・・・内側に。
上気した顔で俺を見ていた葉月が、さすがに恥ずかしいのかつい、と横を向いて
俺が座っているのと反対の側の片足を、膝を立ててゆっくりと上げていく。
「・・・いいよ・・・触って・・・」
言われるがままに、指先は太股の間を上っていき・・・
触れる。熱く、ぬかるんだ柔らかな部分に。
途端に、ビクンと葉月の体が跳ねる。
「ふ、あっ・・・!ん・・・いい、よ・・・素敵・・・」
はぁはぁと息を荒くして・・・葉月はさらに、足を広げた。

完全にベッドの上に乗り、葉月の横に座り直す。
ぬちゅ。右手がぬかるみを探り当てる。
「んっ・・・そ、こ・・・ぅあ・・は、ぁっ・・はぁ・・・あ、あ、や、んぅっ!」
くちゅくちゅと水音を立てる秘裂をゆっくりとなぞっていく。
左手で、はぁはぁと息づいて上下する胸をこねるように揉む。
「う、あ、っ・・達也・・・の、気持ちいい・・の・・・い、い・・・いいよ・・・」
指が動く度に、身をよじって悶え
けれどその中心は決して俺の手から逃れようとはしない。
濡れた谷間をなぞっていた指先が、蜜の溢れる肉壷の入り口を探り当てる。
「あっ・・そこ・・・そこ、なの・・・そこ・・に・・・はぅっ・・あ、あうっ・・・」
背けていた葉月の顔が、イヤイヤをするように横に振られ
そして俺の股間で視線を止める。
「ね・・・アタシにも・・・させて・・・」
「うん・・・」
大きく足を開いた正座のような姿勢で、葉月にソレを差し出す。
葉月はじっと見つめた後、おずおずと手を伸ばして・・・そっと掴んだ。

「うあ・・・」
ただ握られただけなのに、背筋を稲妻が駆け上がる。
「ね、どうすれば・・・いいの?・・・言って」
上体を捻り、はぁはぁと荒い息がかかるほど顔を近づけて
上目遣いに葉月が尋ねる。
「ん・・・もうちょっと強くても平気」
「・・・これくらい?」
「う・・・ん・・・で、こう、上下に・・・くっ・・・」
「こう?・・・ねえ・・・こう?いいの?・・・達也・・・気持ち、いい?」
脳を灼く快感に歯を食いしばるのが精一杯で、答えられない。
「あは・・・気持ち、いいんだ・・・ホントは・・・口でしたり・・・するんだよ、ね」
「いいよ・・・十分・・・」
しばらく、葉月の手に委ねる。
じわじわと這い上がってくる快感が、後頭部にズンズン溜まっていく・・・
「葉月・・・もう・・・」
「うん・・・アタシも・・・もう・・・欲しい・・・かも」

足を抱え、葉月の向きを変える。
「あん・・・」
大きく開いた太股を、ぐい、と引き寄せると
初めて見る女の子のソコは、濡れて光って俺の先端のすぐ先にあった。
葉月が指で自分を、開く。
「・・・ここ・・・」
「ん・・・行くぞ・・・」
「うん・・・」
腰をせり出そうとして、葉月の手に押しとどめられる。
「あ、あのねっ・・・」
「なに?」
「えっと・・・・・・好きって・・・言って欲しい、な・・・」
うわ。なんつー肝心なこと言い忘れてるかな俺は。
「あー・・・葉月・・・その・・・好きだ・・・俺は、葉月が、好きだ・・・」
「うん・・・アタシも・・・達也が、好き・・・大好き・・・」
その言葉を噛みしめながら、俺は葉月の中に進んでいった。

先端が、濡れた門を潜る。
熱い。体のどこよりも熱を帯びたそこは、ヌルヌルと蜜にまみれ俺を迎え入れる。
「ん・・・ふぅっ・・・も、ちょっと・・・よ・・・」
さらに腰を進める。とたんに先端に抵抗を感じ、押しとどめられる。
「く・・ぅっ!・・・ぃっ・・・!」
葉月の眉間に苦悶のしわが浮かぶ。
「・・・いいか?・・・行くぞ」
「う、ん・・・っ・・・いい、よ・・っ・・・」
みぢみぢと。
「い・・・っ!ひ・・ぃっ!つっ!・・・う〜〜〜〜ぅっ!」
引き裂いて。
「あ、つっ!・・・ふ、うっ!っうぅーっ!」
もがき、身をよじり、シーツを握りしめ
歯を食いしばり、目には涙を浮かべ、声にならない悲鳴を上げて。
それでも、俺は奥へと突き進む。
もっと、一つになるために。

先端が、奥に触れる。
だが、まだちょっと残っていた。
そのまま、押し込む。
「う、ぐぅっ!・・うっ・・・ふ、あっ・・・!」
「葉月・・・全部・・・入った・・・ぞ・・・っ」
熱く、柔らかく、ぬめりながら締め付ける肉の感触に
果てそうになりながらも葉月に告げる。繋がったことを。
「う、んっ!・・・はい、って・・・る、よ・・・っ・・・いっぱい、入ってるっ・・・!」
泣きながら・・・葉月が微笑む。
「・・・痛いか?」
「・・・いた、い・・・よ」
「平気か?」
「へい、きじゃ・・・ない、よぅ・・・」
「・・・もう、やめる、か?」
葉月は・・・俺に手を差し伸べ、微笑む。
「やめない、で・・・最後まで・・・」

「・・・動くぞ」
「う・・ん・・・っ・・・」
そろそろと、腰を引く。くちゅ。まとわりつく肉の壁に、引き抜かれるような快感。
「ん、うっ・・・く、ぅ・・・ふぅ・・・」
じりじりと、腰を出す。ずぷ。かき分ける肉のひだに、削り取られるような愉悦。
「く・・・いい、ぞ・・・はづ、き・・・っ・・・葉月の・・・中・・・すっげえ・・・気持ちいい・・・」
「う・・・ん・・・うれし・・・い・・ね、もっと・・・動いても・・・いい、よ・・・」
そう言われても、苦痛に耐える顔を見ていたら、そうそう激しく動けない。
覆い被さって、ぴったりと体を合わせる。
汗ばんだ体を重ね、ゆっくりと波のように体を揺する。
「あぁ・・・んっ・・・はぁ・・・あぁ・・・あ・・あ、ん・・・」
葉月が唇を求めて、俺はそれに応え
唇も、体も、どこもかしこも繋がって
俺達はゆらゆらと揺れながら、愛し合った。
そうだ・・・俺達・・・愛し合ってるんだ・・・
その思いが、急速に俺を高ぶらせていった。

「葉月・・・も・・・いきそ・・・」
「ん・・いい、よ・・・イって・・・」
少しだけ、腰を振る。とたんに、臨海点を超えて加速し始める。
「ぐ・・うっ・・・く・・・はづ・・・きっ・・・!」
「あ、はぁっ・・・たつ、やぁ・・・あ、あた、しも・・・っ・・・!」
高まる欲望の裏側で、不意に避妊とかしてないことを思い出す。
「う、ちょ・・・まずっ・・・!な、中っ・・・出ちゃう・・・っ!」
「いいのっ・・・だ、してっ!んっ!中、で・・いいのっ!あっ!は、あっ!う、あっ、はぁっ!」
葉月がしがみつくようにして俺を抱きしめ
俺ももう寸前で、考えはバラけて体だけが動いて・・・
「〜〜〜ぐ、ぅっ!・・・うぁっ!」
ビュク!意識が欲望と共に弾ける。熱く溶け葉月の中に混ざっていく。
「ひ・・!あ・・・あつ・・い・・・は、あ・・・ああ・・・あ・・あ・・・はぁ・・・」
ドクドクと流れ出し注がれる白熱に、二人の体が硬直し、ぎゅっと抱きしめ合う。
「くぅ・・あ・・・はぁ〜・・・っ・・・っ・・・」
朦朧とした意識に浮かんできたのは・・・葉月の笑顔だった。

「ん、む・・・ちゅ・・・は、ぁっ・・・」
抱き合ったまま、息を荒くしながら、何度も口づけを交わし、見つめ合う。
「好きよ・・・ずっと、好きだった・・・不思議ね・・・知り合えたら、あっと言う間・・・」
俺が知る前から、葉月は俺を知っていて・・・
いったい、いつから俺を見ていたのだろう。
同じクラスになって・・・ひょんなことから、妹同士が双子とわかって・・・
いつの間にか、俺のそばには葉月がいるようになって・・・
「ずっと前から、知り合いだったみたいな気がするなぁ・・・」
ゴロリ、と横にずれて体を起こし、まだ横たわっている葉月を見つめる。
「そういや・・・その・・・中に出しちゃったけど・・・」
「あー・・・今日はだいじょうぶ・・・だから」
「そうなの?」
「二人きりのときにね、考えるの。下着どうだったかな、とか今日安全日だっけ、とか」
「・・・ふーん・・・期待してたわけだ、そういうの」
「う・・・まあ、ね・・・いいでしょ、お互い、その・・・よかったんだし・・・」
また目を合わせ、そしてクスッと笑って・・・もう一度抱き合って、キスをした。

(8に続く)

(Seena◆Rion/soCysさん 作)

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