クレハドールとマリー 〜魔法屋の午後の企み〜
マリー 「あ〜もう肩こっちゃったわ。接客も久々にやるときついわよぉ。」
こき使われてた上に、いきなり接客なんだもの。」 マリーがぱっちりした瞳をくるくるさせながら口を尖らせて言った。なんとも愛くるしい表情だろう、伯爵が溺愛しているわけが わかる。 クレハドールは、カインがマリ―に「クレハドールに近づくな」と言っていたのをふと思い出した。この場に伯爵が 居たらさぞ妬ましがるだろうな。そんな事を思いながら、お茶をすする。
叔母様、きっと貴方の事を気に入ってるわよ、そう思わない??」 クレハ 「・・・年上はあまり。(程度にもよるが)」 マリー 「あれー?あなた絶っ対に年上キラーだと思うんだけどなぁ〜。・・・・わかったわ!マリーちゃんがクレハの事を 占ってあげる!!」 クレハ 「遠慮するよ・・・あ。そういえば。」 マリー 「なあに?」 クレハドールはふとマリーの能力の事を思い出した。同じ類の属性だと言われて、密かにマリーに好奇心を持っていたのだ。 もしかしたら、この娘は自分よりも素晴らしい能力を隠し持っているのではないか、と。 クレハ 「僕のことよりも、自分の能力は気にならないか?レベルが上がれば・・・予知念写だとか。 あの叔母さん(カティーナ)がそう言ってじゃないか。」 マリー 「う〜ん、どうかしら?あんまり実感ないんだけど。でも盗撮能力って面白いわよね。あたし、写真撮るのは好きよv」 ―――そうだ!!それだ。 クレハドールは、よからぬ事を思いつき、シリアスな表情でマリーに説いた。
君のお兄様やリフを盗撮することから始めてみてはどうだい?それに・・・・・・お兄様だけでなくリフも、君ん家の メイドたちや社交界の貴婦人たちの間で結構な人気を集めてるそうじゃないか?うまくいけば、この店の資金にも なるかも・・・(つまり僕の収入 v )」
マリー 「やった〜〜〜♪」 もうそろそろ店閉めの時間だからか、迎えに来たらしい。 そしてクレハドールとマリーを見るとみるみるうちにカインの形相が般若のごとく激変していった
リフ 「クレハドール様!さきほどはよくもーー!!」 こうしていつの間にか、クレハドールとマリーは、一致団結・名コンビ?となったのである。 カインとリフの運命やいかに・・・ |
And That's All・・・? ************************************ クレハとマリーは、いいヤミ商売コンビになれそうですね。 頑張れ、新米パパラッチ・マリーちゃん!! あぁ、なんてアホらしいノベル・・・ |