カイン様萌え日記

主従逆転(というより言葉攻めリフ?)の一夜 (18禁!気をつけてー!)

 

 

「カイン様――」

「リフか、入れ。」

カイン様はどかっとソファに腰掛け、足を組み、こちらをじっと見た。組んだ足がローブからはだけている。目の前でこのような格好

をされると、いくら男でも・・・特にカイン様のような美しいお方だと、気になって仕方がない。そしていつもの如く必要以上に妖しく、

人を小馬鹿にするような艶っぽい表情を浮かべた。


「さて。ご主人様、とでも呼べばいいのか?」

ふっと笑いながらソファにふん反りかえり、なおも艶っぽい瞳で見つめてくる。はっきり言って「ご主人様」に対する態度ではない。

しかし、その、男とは思えない妖艶な仕草と強気な態度は、益々その美しいお顔を歪めてみたいという気にさせ、私は自分でも

歯止めがきかぬ程に酷く興奮していた。するとカイン様は淡々と尋ねてくる

 

「お前は・・・俺が主人であることが、不満なのか?」

「な、何をおっしゃるんですか!そんな事あるわけがないでしょう!」

「じゃあ、何で逆転がどうとか言うんだ?」

あごを指で支えて頬杖をつきながら、どこか面白がっているような気もするが、あくまで無表情のご様子だ。

「そ、それは・・・」

 

私は返答に困った。確かに私はカイン様が主人であることに不満などないし、むしろ大満足だ。では、何故だろう・・・カイン様に

命令したいから?・・・・いや、そういうんじゃない。この気持ちは。・・・愛してやまないものへの支配欲??それは、つまり・・・・

――――やっと分かった。自分のカイン様への気持ちがどんなものなのかが。しかしそれは、執事たるもの、断じて許される事

ではない・・・

言い訳に困って口篭もっていると、元々マイナス思考をする所がある上に、気が短いカイン様の表情が次第に険しくなっていった。

「・・・・何故、理由が言えない?お前は何か隠し事をしているのか?俺は、そういうヤツの要望などは聞きたくもない。そのまま

黙っているつもりなら出て行け。俺はもう寝る。」


そうい言い放つと、もうそれ以上は私の方を見ずにソファから立ち上がって背を向けた。私は自分自身を恥じた。同時に、うまく

伝えられないもどかしさで堪らなくなった。カイン様は、もうベッドの脇でローブを脱ぎはじめている。(10秒経過)


今なら・・・そう今なら。自分の気持ちに素直になれるような気がした。勇気を出して行くんだ、リフェ―ル!!(15秒経過) ←決心はえーよ

私は吹っ切れたようにカイン様の元へ駆け寄り、ローブを脱いだばかりのカイン様を後ろから抱き締めた。

「・・・・なんだ。」

カイン様はそれでも声を荒げないし、振り返りもしない。一方の私はこんな思い切った事をしてもなお、何から言ってよいやら

分からず、ただ、今の思いを素直に表現するかのように、唇に触れるカイン様の白くて細い首筋に、慈しむようにキスを重ねた。

「・・・あ・・・・・」

カイン様が堪えきれないように微かに吐息を漏らした。それが益々私の平常心を失わせていき、きつく抱き締めると、ついに、

ぶちまけてしまった。


「お小さい頃よりカイン様にお慕い申しているのは今もずっと変わっていません!ましてや不満など!ただ、毎日カイン様のお

 そばにいるうちに・・・・・いつのまにか私は、貴方にどうしようもなく心を奪われていたのです・・・・!」


カイン様は私の言動に驚いたのか、暫く反応がなかった。そして、静かにこちらに向き直って、私を下から真っ直ぐ見上げた。

「さっき俺が尋ねた、何故主従関係を逆転させてみたいのかっていう理由になってない。」

ちょっとムッとしたような表情でじっと見つめてくる。照れ隠しにも見えるその表情は堪らなく可愛らしく思えて、カイン様の頬を

撫でながら言った。

「・・・そういう表情も、何もかも、全てがとても愛しいのですよ。何故逆転させてみたいのかは・・・・、自分でもよく分からないの

 ですが、きっとカイン様を私だけのものにしてみたくて・・・。独占欲が強いのでしょうか。この唇も・・・・・

 奪ってしまいたくてたまらないのです」


今思えばかなりクサイ事を言ってしまったとは思うが、私がカイン様の可愛らしい下唇を指でなぞると、カイン様のお顔はみるみ

る赤らんでいった。

「愛してます・・・」

ゆっくりと唇を重ね、抱き締めた。啄ばむようなキスを繰り返しながら、カイン様を安心させるように手のひらで肩や背中を愛撫

し続けた。最初は緊張していた唇もだいぶ緩和されたところで、下唇から内側に舌を滑り込ませると、カイン様は少し身震いし

た。私はますます性急になり、私の激情に促されるかのようにカイン様の方も次第に情熱的になっていく。舌を深く差し入れて

いるうちに、僅かに残っていた自制心が吹き飛ぶのを感じた。腰をぐっと引き寄せると、すでに固くなった彼の下腹部が当たる。

私のものも酷く固くなっており、それをカイン様の腰に押し当てた。

夢中になって舌を絡めているうちに、私はたまらなくなってそのままベッドの方に倒れ込ませた。

「カイン様が欲しい。」

「・・・・…」

「拒まないのですか?」

「・・・・・・・お前を拒む理由など、ない」


とろんとした瞳でこちらを見上げる。それを見て私はさらに興奮してしまい、カイン様の口をむさぼるように激しく求めた。

首筋にも唇を這い回らせると、カイン様が小さく呻いた。首から胸元へと移動し、小さな突起にキスをして、舌先で弄ぶ。カイ

ン様は控えめに喘ぎながら完全に私の愛撫に身を任せていた。次第に唇を下腹部へと執拗に這わして行き、さらにその

下の熱り立つものに触れると、カイン様は僅かに抵抗を示した。


「あ、そこは・・・」

「私に全ておまかせを。」

そう言ってカイン様のものを咥えこんだ。

やがて堪らない様に私の頭をぐっと締め付け、背中に両足を巻きつけさせた。

「もうダメ・・・」

「もうダメ?それ程の事をしましたか?」


こうも可愛らしくよがられると、どんどん自分が意地悪くなってしまう。さらに激しく動かし、吸い上げると、カイン様は悲鳴を

上げて達してしまわれた。すかさず蕾に中指を潜り込ませ、ビクリと震わせた部分を集中して攻め立てる。


早く入りたい。もう待ちきれなくなっている自分のものをその蕾にあてがった。

慎重に奥へ進める。食らい付くように私を離さない狭い部分を、ゆっくりと押し広げていった。

「動きますよ」

一言そう言ってから、カイン様の身体を押さえつけるようにして何度も貫く。私の背中にしがみついて淫らに喘ぎ、恍惚とした

表情を浮かべるのを見ると、私は再び意地悪な事を言いたくなった。


「ホントは私とこういう事するの、期待してたんじゃないですか?」

「・・・そう・・だ・・」

思わぬ答えに驚いて動きを止める。どうせ反抗的な態度を取るだろうと想像していたからだ。

「俺はわざとあの棚に置いたんだ。お前だったら見つけて開けるだろうって・・・。」

「!!・・・そんな事をして私を誘ったんですか。」


「ポケットに入ってたのだって、俺が馬車の中でこっそり入れてやったのさ。あの時、リフが毒の棚の整理をしていたのを

 見かけて・・・俺、ドアの方で見てたんだぜ?なのにリフったら気付かないんだから。メイドを呼んで驚かせてやったんだ。」


可笑しさを堪えるような瞳で自分の上に乗っている私を見上げる。何時もながらこの伯爵様は突拍子もない悪戯を思い

つくものだ。呆気にとられて言葉がでない。


「リフが何もしてこないから、ちょっとからかってあげたんだ。・・・・お前がいつもどんな風に俺を見てるかなんてお見通しだ。

 ・・・・反応をみたかったんだ。でも、ヤッたのはそっちだからな。おあいこだ。」

まるで子供が悪戯をするかのような笑みを浮かべる。


「まったく・・・貴方という方は・・・っ!」

そう言ってぐっと奥に腰を進めた。カイン様が声を上げて身を反らす。

「そんなに私とこういう事をしたかったんですか」

「そうだっ…」

動きを加速させ、獣のように夢中で腰を振って快楽を貪る。


脳裏に白い光が渦巻く様な感覚が襲い、同時に二人で果てた。息を切らしながら二人重なったまま、ぐったり横たわる。

ひんやりした広い部屋の中、未だ火照る体を寄せて、手を絡め合った。

 


「・・・もう私をからかうのは勘弁して下さいよ」

「ふふん。まさか主従逆転したい、など言い出すとは思わなかったがな。」

そう言ってクスクス笑う。私は恥ずかしくなって返す言葉もなかった。

本当に小悪魔のような魅力を持ったお方だ。少し先が思いやられる・・・

 

あぁ、こんなに回想にふけってしまった。しかも赤裸々と。この日記をカイン様が目にしたらまた私は変態扱いされそうだから

しっかり隠しておかなくては。

今夜も・・・・今からカイン様のお部屋へ。

 

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おまけ。 <H後の会話>

 「カイン様・・・SMの話もご冗談だったんですか?」

 「さあな」

 (ロウソクに火を付けてカイン様に攻撃)

 「あちっ、何してんだ(怒)」

 「・・・」

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きゃーー!私にはエロはまだ早すぎたかもしれません!恥ずかしくて顔も上げられぬ思いです!(見えてないけど)

こんなのが増えてきたら、裏を作ります・・・増えてきたらの話。

とにもかくにも逆主従プレイのはずが、やっぱり役に徹しきれてない二人なのでした。果たして例のSMグッズは

何だったのでしょう、カインがリフを驚かすためだけに通販で買ったのでしょうか(笑) 

てゆーか、リフ、日記長えーよ・・・

 

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