R×L Summer Vacation 3触るとそこは十分に湿っていた。リシェルの秘部を覆う紺色の三角。既に馴染んでいた。 布地の下から染み出す愛蜜に。伝わる濡れた感触をライは指先で確かめる。 「んくっ……あふっ……かふっ……」 喘ぎ声を噛み殺しながら悶えるリシェル。その身体は熱に火照る。抑えられなかった。 ジリジリと責めつけてくるこの身体の疼きを。衝動が。衝動がただ込み上げてくる。 欲しい。たまらなく欲しい。もうこの身体の内側まで抉りぬいて欲しいと。 「ぅ……あうっ……ライ……ライぃぃ……」 涙目がちに縋るように呟く。その意図は容易く伝わる。ドクン。心臓が鳴った。 見やるとそこも既にパンパンに膨張していた。臨界寸前までに達したライ自身が。 激しく自己主張していた。入りたい。早く入りたい。愛しい人の中へと。 「……んっ!?……ひゃふっ!」 ずるり。おもむろに水着の一部が捲られる。ずらされた股間部の布地はもう隠す用を成さなかった。 露わになる。陰毛も薄く、ほんのりと桃色がかったリシェルの可愛らしい割れ目が。 ごくん。いつ見ても喉がうならされる。その上、既に肉裂はとろとろの肉蜜にまみれていた。 極上の秘肉が愛欲のソースを添えられていまかいまかと待ち構えている。 思わずかぶりつきたくなる衝動。ビクン。肉棒がひときわ見事に屹立する。 「リシェル……オレ……もう……がまんできねえ……」 押し寄せる衝動。それに悶えながらライは言う。後ろからリシェルを抱く手にも力がはいる。 指先がわきわきと疼く。息がハアハアと洩れる。そして肉棒はもう破裂寸前の呈を見せていた。 「うん……欲しい……あたしも…欲しいよぉ……」 そしてリシェルも同じ想いに焦がれている。滲み出る愛蜜はとめどない。火照る身体は焼けるように熱い。 全身が性感帯になってしまったかのような錯覚。ああ、早く。早く貫いて欲しい。 「んっ…うっ……あっ……」 リシェルは腰を浮かした。ライが挿入しやすいように。割れ目を切っ先に合わせる。軽く触れ合う。 カウパーにまみれた肉同士。互いのぬめりが伝わりあう。交わりの瞬間にあともう少し。 「くっ……んぅっ!」 そうして腰を落とす。ぐちゅ。刹那、ぬめった摩擦音が胎内ではじけた。 「んあぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」 ずるるるる。擬音が脳で弾けると同時にリシェルは嬌声をあげる。一気に貫かれていた。 ライの逞しい肉槍に膣奥まで。ぴくぴく。痙攣していた。リシェルの身体は小刻みに。 「あぁ……あ……イっ…ちゃった……挿れられただけで……あたし…イっちゃった……」 全身を貫く快楽の奔流。それをオルガズムと呼ぶことをリシェルも知っていた。 水着の隙間から顔を覗かせる肉裂。肉棒をぎちぎちに咥え込むそこから多量の愛液を噴出して。 リシェルは確かにそこへと達していた。 「くっ……あぁ…ぁ……オ……オレも……ぉ……」 ライもまた同じである。挿入と同時にライの脳は白紙になった。今あるのはたまらなく催す射精感。 リシェルを抱くその手が震える。堪えきれない。そう思った次の瞬間にはもう解き放っていた。 「くあぁぁぁぁ!リシェルっ!!」 どくっ。脈動は響く。白濁は勢いよく吐き出された。そして容赦なく注がれる。リシェルの子宮に。 「っ!……ひあぁぁぁぁぁああ!熱あぁぁぁぁああ!」 ドクドクドク。流れ込む。熱い液汁が子宮へと。その熱に悶えながらリシェルは声をあげる。 そして、びくん。震えていた。リシェルの身体は歓喜に震えていた。施される膣内射精に悦びに。 「うあぁぁ……あぁ……ライっ!……ライぃぃ……」 「リ……リシェルぅぅ……」 悦びの涙が二人の頬をともに濡らす。射精の余韻に浸る。けれど感覚はすぐにその意識を取り戻す。 感じるのはきゅうきゅうときつい肉の感触。締め付けていた。締め付けられていた。 リシェルの膣肉はライの肉棒を。ライの肉棒はリシェルの膣肉によって。 「くぁぁ……気持ち…いい……気持ちよすぎだぞ……おまえ……リシェル……」 そんなことも思わず口走ってしまう。それほどまでにリシェルに溺れていた。 幾度となく繰り返してきた営みはリシェルの膣をライ専用の肉鞘につくり変えていた。 こんな風に包まれているだけでもリシェルの柔らかさが、温かさが、ライの心に響いてくる。 むくり。活力がみなぎる。それは古妖精の祝福さえも超えた力で。 「ふぁ……あぁ…ぁ……硬い……硬いよぉ……さっき射精したばっかなのにぃ……」 胎内で膨れ上がるライ。リシェルはそれを感じる。なんて元気なのだろう。この愛しいケダモノは。 それほどまでに自分を求めてくれる。嬉しい。リシェルにとってそれがなによりの勲章なのだ。 「くうぅぅっ!リシェルっ!リシェルっ!リシェルっ!」 そしてライは求めだす。小刻みに腰を動かす。突き抉る。リシェルを膣奥まで深く。 「ひあっ!うあぁぁっ!くぁっ……ふぁぁぁぁぁぁっ!」 突き動かされながらリシェルは悶える。リシェルの膣内。その浅いところが太い根元で擦れる。 深いところが鋭利な亀頭で突き抉られる。その中間は肉竿にぴっちり密着しながら擦れていた。 ねちょ。ねちょ。ねちょ。粘膜同士が絡み合う音が弾ける。ぐにぐにと膣肉は混ぜられる。 ドロドロとさっき射精されたばかりの生暖かいスペルマと一緒にかき混ぜられる。 お腹の中でメレンゲが泡だっている気さえした。どろどろに。溶けてしまう。心も。身体も。 (ぐちゃぐちゃだよぉ……あたしの中……あんたのせいでぐちゃぐちゃだよぉ……) ひたすら貫かれ、よがり喘ぐ中でリシェルはひとりごちる。ふいに目に映る。 ライを咥え込む自分の肉裂。白濁と愛蜜にまみれた肉同士がぬちょぬちょまみえる箇所。 スク水をめくった部分で交じり合うそれはいつにもまして卑猥なイメージをかもし出していた。 ああ。ライとセックスしている。こんな場所で。こんな格好で。 (……なのに……こんなにもあたし……恥ずかしくて死んじゃいそうなのにっ) 相当に恥ずかしいことをしているという自覚はあった。感じる羞恥はいつもの倍以上。 恥ずかしさはリシェルの胸をきゅんきゅんと締め付ける。 (でも……でもぉ……やめられない……やめられないのぉ!) 感じる快楽は更にそれ以上だった。抗えない。ひたすら喘ぎよがる。そして求める。 もっと犯されることを。大好きなライに犯されることを。 「あふぁぁあっ!ライっ!ライっ!きてぇぇぇ!もっときてぇぇぇぇぇえええ!!」 そう叫びながらリシェルは動く。自分で腰を振りながら激しくよがる。 「うぉぉぉぉっ!リシェルぅぅぅっ!!」 ライも既に忘我の境地。無心でリシェルを犯す。単純なピストン。それをひたすら繰り返す。 激しく交わった。肉と肉がこそげ落ちそうなまでに。そこまでしても足らなかった。 さあ交わろう。もっと交わろう。心行くまで。誰よりも愛しい。ここにいるのは世界で誰よりも愛しい人なのだから。 「うあぁぁっ!リシェルっ!リシェルっ!」 ひたすらに突き動く。それとリシェルの下腹部をそっと撫でる。今、リシェルのこの辺りに自分がいる。 そう思うと胸がカッと熱くなる。滾るその熱は運動のエネルギーに姿を変える。 「あぐっ!くふぅぅ!かふぁぁぁ!!あぐぅ…ライぃっ!」 懸命に受け止める。膣で、子宮で、胎内で。めくられる膣肉が、突き上げられる子宮がこの上なく感じてくれる。 自分の中に確かに存在するライを。愛おしい。愛しさは交感神経を過敏にする。 「くぉぉぉぉおっ!リシェルぅぅぅっ!」 「ひあぁぁぁぁぁああ!ライぃぃぃっ!!」 そうしてなされる二度目の膣内射精。そして射精しながら続る激しいセックス。 ライとリシェル。愛し合う二人は確かなひと夏の記憶をその身に刻み続ける。 「ふあぁ……あふっ……あっく…ふぁっ……ひあぁぁ……」 激しいケダモノの時間は過ぎた。けれど二人の営みは続いていた。激しさではなく、 安らぎを求めるセックス。まだまだ感じていたかった。お互いの温もりを。 「あふっ……はふっ…あふぅ……あっ……」 ライの身体の上で、リシェルのよがり声は響いていた。ライは息を呑む。 (すげぇ光景だよな……これ……) 見上げれば絶景。そこにいるのは騎乗位で跨りながら腰を振るスク水姿のリシェル。 眼福にも程がある。鼻の奥がすっと熱くなる。なんかむず痒くてもやもやする。 「ふぁっ!ふぁっ……ライっ!ライっ!」 ぐちゅ。ぐちゅ。リシェルは自分で腰を動かしてライの肉竿を受け入れている。 結合部。水着を捲って露わになった秘裂に肉棒はいまだパックリと咥えられている。 ズリズリと、リシェルが腰を動かすたびに根元が見え隠れする。それがなんともエロい。 愛液と精液とでグチャグチャになったデルタゾーン。刺激が強すぎる。とても直視できない。 ライは手で口を押さえ、喘ぎをこらえながら視線をずらす。 (うわ……またなんか浮き出てやがるし……) 視線を胸元に移せば、二つの突起がぽっちりと生地に痕をつくっていた。それもまた無性にエロい。 何故か全裸よりも興奮してしまう。恐るべきはスク水の魔力。むくむく。また息子が元気になる。 「あふぁっ…あふっ…ふあっ!んあぁっ!」 そしてそんな魔性の水着にも増して大量のエロスを放出するのはリシェル。このエロ娘。 最凶の取り合わせだった。ほんと理性なんて根こそぎ剥ぎ取られてしまった。 精の方もいい加減に搾り尽くされただろうに。まだむくむく元気がわいてくる。 それもこれもおまえがそんなにもエロかわい過ぎるからだ。ど畜生。 「ぐっ……また……イ…く……」 リシェルの艶姿。あてられたライは射精感によろめく。これで何度目だろう。いくら出しても出し足りない。 「あっふ…かふっ……いいよぉ……射精してっ!あたしの中でいっぱい射精してぇっ!………んくぁぁぁっ!」 そしてビクン。もう何度目か数えるのも忘れた射精をリシェルは子宮で受け止める。幸せだった。 この上ない幸せをリシェルは感じていた。ポロリ。感激の涙は頬を伝う。 「はっふ…はふ……んっ………っ?」 余韻にひたるリシェル。するとふいに眉を寄せた。自分の下のライの様子に気づく。 「ちょ……なに泣いてんのよ!あんたっ!」 見やるとライはハラハラと涙を流していた。流石にリシェルはギョッとなる。 「いや、あまりにも幸せすぎて……」 不覚だった。この上なく不覚だった。こんな風に泣き顔をリシェルに見せるのは。 いや、まあケダモノセックスの最中も感極まって泣いてた気もするがあのときはお互いに意識飛んでたし。 それはともかくそんなライの様子にリシェルはにんまりとする。得意気に鼻をならす。 「なによ……普段は人のこと散々泣き虫よばわりするくせに……ふふん♪そんなにあたしで感じてくれてるんだ?」 そうして得意調子になるリシェル。ああ、普段のリシェルだ。ライはなんだかホッとする。 「そんなに気持ちいいんだ。そんなにあたしがいいんだ。んふ♪んふふ♪」 「おいおい……」 調子付いたリシェルは止まらない。今度はずれた水着を直して、素股を布地ごしに擦り付ける。 「ほらほら。さっさとイっちゃいなさいよ。この変態。あは♪あははは♪」 無邪気に笑うリシェル。ライは溜息を吐きながら思った。 (やべぇ……すげぇ気持ちいい……) 濡れた水着の繊維で擦られる肉棒。その竿に布地ごしにふれるのはぷにぷに柔らかいリシェルの秘肉。 ごめんなさい。最高に気持ちいいです。けれど舐められっぱなしなのは性に合わない。反撃してみる。 「ふぇ……ちょ、ちょっと……たんま……」 むっくり。上半身だけライは起き上がる。するとリシェルは自然にライに抱っこされる形になる。 覚える既視感。なんか見覚えのある体勢。 「ひゃぁぁぁぁああ!」 突然、リシェルは叫んだ。乳首をライに吸い付かれて。スク水ごしに。がじり。歯があたる。 「ひやっ!ひやっ!!ひやぁぁぁああ!!」 叫んでいるうちにドスン。リシェルはライに押し倒される。砂浜に押し当てられながらライに覆い被さられる。 攻守交代。ライはリシェルの胸元から口を離すとフッとほくそ笑む。 「形勢逆転だな。リシェル」 にんまり。普段は見せない悪魔の笑みをライはリシェルに見せる。さあ虐めよう。この愛らしい雌ウサギを。 「このケダモノっ!悪魔っ!人でなしぃぃいいい!!」 「なんとでもほざけ。いくぞ」 罵るリシェルをライは軽くいなす。組み敷く。そして貪りかかる。それは実にケダモノ。 「あぁぁぁああっ!!はぁぁぁああ!ひあぁぁあああ!!くあぁぁぁぁぁああっ!!」 「リシェル……リシェル!……リシェルっ!!」 そうして再び始まるケダモノタイム。二人の睦み合いには時にこんな子供の喧嘩も混ぜ込まれる。 「ぅ……あぅ……あぅぅ……あ…う…ぁ……」 やりすぎた。そう感じたときにはいつもすでに遅し。静かに認める。過ぎたるは及ばざるがごとしと。 目の前の惨状。これは流石に許してもらえそうにないかも。それでもライはぺこりと頭を下げる。 「悪い。ごめんなリシェル」 「この……ケダモ……ノぉぉ……」 気持ちよかった。ひたすらついた。連発しまくった。そして思いっきりぶっかけてしまった。 気がつくとリシェルはすごいことになっていた。ライの精液で紺のスク水が白スクに見えるほどに。 呆れるほどの精力。ライは自分で自分が恐ろしくなる。 「すまねぇ……」 そう言ってただ頭を下げる。ああ既視感。前にもこんなことあった気がする。 ほんとこりないなオレと胸中ひとりごちる。 「本当に反省……してる?」 「ああ……」 仰向けになったままでリシェルが睨んでくる。ライはしゅんと小さくなる。 「反省してるんなら……」 リシェルは手招きする。なんか嫌な予感はした。それでも逆らえず大人しく従う。 リシェルの傍にライはよる。するとギュむっ!予感的中。 「ぬほぉぉぉっ!!」 執念なのだろう。もはや足腰もおぼつかないはずのリシェルは起き上がり掴んでいた。 ようするにライのあれを。瞳をぎらつかせながらリシェルは手の中のものをにぎにぎする。 「もう一回……」 おそろしく低い響きで呻く。ライの背筋に冷たいものがはしる。 「もう一回がんばれるわよね。今度はあたしの言うとおりに……」 「あ、ああ……」 ライも既に限界に来ていた。酷使し続けた腰は悲鳴をあげている。けれど逆らえるはずがない。 主導権はもう完全に移行している。なんかこんなのも何度目かの気がする。 (こんどこそ死ぬかもな……オレ……) 流石に腹上死だけは勘弁だ。けれど相手がリシェルならそれでもいいやとか思うアホな自分もちらつく。 つくづく自分はリシェルに脳までやられてるんだなあとライは溜息を吐く。 「んちゅ……んっ…ちゅ……」 独りごちていると、またリシェルにフェラチオされている。なんてエロいお口だ。 萎えかけたアソコがまた元気ギンギンなってしまうではないか。このエロお嬢め。 「ひゃむっ……まだまだ…んっ……許さないんだからね……んむっ……こんなんじゃ……」 はむはむ肉竿を愛でながらぶつくさ呟くリシェル。見るとその頬がポッと赤くなる。 ちろちろと舌をペニスに這わせながらふいに呟く。 「まだ……いっぱい……あんたに……して欲しいから……」 顔を赤らめながらそう呟いてくる。ああ、最高に可愛い。また獣が元気満タンになった。 「うぉぉおおっ!!リシェルっ!!」 「だぁぁっ!だからいきなり発情すんなっ!この大馬鹿ぁっ!」 発情しかかったライにリシェルは蹴りを見舞う。コカンといい音がビーチに響いた。 「あっ…っぐ…あっぐ……あぐぅぅ……」 ギチッ。ギチッ。きりきりと鋲を捻じ込まれる感覚を覚えていた。掻き分けられる尻肉。 その窄まった部分に差し込まれた肉根。我が物顔で蹂躙してくる。きつい。苦しい。 「んくっ……くはっ……かふぅ……」 砂地を爪先で掻き毟りながら必死で耐える。既に経験済みとはいえまだ少し痛かった。 まだ慣れぬアナルセックスの苦痛にリシェルは悶えていた。 「だ……大丈夫かよ。おまえ……」 流石に心配になってライは声をかける。けれどリシェルは強がる。 「大丈夫だって言ってんでしょ!あんたは言うとおりに動いてりゃいいのよ!」 ぴしゃりと怒鳴りつける。その勢いにライは気圧される。思わず頭をかく。 (本当に敵わないよな。おまえには……) あれからリシェルの言うとおりにセックスを続けて、最後に言い出したのはこのアナルセックスである。 初めてというわけではない。前に一度したことはある。それからは一度もさせてもらっていないが。 相当に痛かったらしい。数日、まともに歩けなくなるぐらいに。 「あはぁ……あっふ…かふぅ……」 けれど今はそれを許してくれる。愛させてくれる。締め付ける腸内の肉ひだ。耳に響く。リシェルの喘ぎ。 感無量。ライはリシェルを後ろから抱き起こす。背面座位の体勢。最初のセックスのときと同じ姿勢に。 「んっ…くっ…うっ……リシェルっ……」 「あふっ…くっ…っは…ライっ……」 既に限界を超えた身体。激しいセックスは無理だった。けれど僅かながらにも互いに動く。 ちゃんとお互いを気持ちよくさせるために。蕩ける。リシェルの腸の中でライは蕩けてしまう。 「うぁぁ……ぴりぴりするぅ……なのに……気持ち…いひ……変なのぉ……」 「お…ぉ……やべぇ……溶けそう……おまえの尻の中で……」 アナルの滋味を覚えかける二人。残された力でお互いに奉仕する。 ライはリシェルの胸を弄り、またもやスク水に乳首をくりくり弄る。 リシェルは腰を動かし括約筋を駆使してライの肉槍をきつきつに締め上げる。 お互いがお互いを楽しませる。お互いの全てでお互いを愛し尽くす。 長い時間。本当に長い時間を二人はこうして過ごした。二人が一つになれる尊い時間を。 「大好きぃぃ……大好きだよぉ……ライぃ……」 「オレもだ……リシェル……リシェルぅ……」 交わりを繰りかえしながら二人で育む情愛。月さえ沈みかけた深夜の海辺。 そこに盛る二人の情動の火は、浜辺に押し寄せる波でも消せそうになかった。 「……なあ、歩けるか?」 「うぅ……あぅぅ……はぁ……な、なんとか……」 酷使しまくった足腰。互いに肩を貸しあいながら二人、帰り道についていた。 「……ねえ…これ……どうしよう?」 そう言って持ち上げるのは袋。中にはビーチで使用済みのスク水が入っている。 それはもうグチョグチョ。ねっとりぺっとり色んなものにまみれている。 流石にそれを着たままでは帰れずリシェルは替えの水着に着替えている。 「素直に謝るしかねえだろ。ポムニットさんに……」 「またお説教かあ……はぁ……それはともかく……うぅ…ヒリヒリする…言っとくけどあんたのせいだからねっ!」 精液まみれの身体は海の水で洗ったが塩水は身に染みる。帰ったら真水で洗いなおさないといけない。 むず痒い皮膚の痛みに焦らされながらリシェルはぼやく。ライも息をつく。 「ああ、オレが悪かった。悪かったですよって……ったく……」 いつもと同じやりとり。本当に成長がないと溜息づきながらライは思う。 (けど……それがいんだけどな。今のオレたちにとっちゃ……) いつかは今のこの関係も変わっていく。それが自然だ。だからこそ大切にしたい。 今というこの時を。大好きなリシェルとこうして過ごせる掛け替えのない時間を。 「楽しかったな」 「えっ?」 ふいに呟いていた。聞き返すリシェルにライは微笑みかけて言う。 「本当に楽しかったって言ってるんだよ。ここに来れて」 リシェルと過ごしたこのバカンス。リシェルと一緒に楽しんだこの海。思い出ができた。 また一つ。きらきらと星のように輝く思い出が。ライはかみ締める。 「そうよ。感謝しなさいよね。なによりもまずこのリシェル様にね。ふふん♪」 リシェルは得意気になる。ライはにやりと笑って突っ込む。 「感謝するのはポムニットさんにじゃなかったか?」 ちょっと意地悪してみたくなった。案の定の反応がリシェルから返ってくる。 「だーかーらー!ポムニットには当然としてあたしにも感謝しろって言ってんのよ!ったく!」 ぷんぷんになって怒りだすリシェルにライはくっくと笑いを浮かべる。 なんとも愛おしい。こんなたわいもないやりとりがたまらなく。 帰り道を練り歩く。するとリシェルが何かに気づく。 「っ!?ちょっと!あっち見て!」 「なんだ!?」 ひゅるるるる。そんな音がふいに耳に入ってきた。その音につられて空を見上げる。 するとドカン。乾いた爆発音が響いた。音の後には咲き誇る。夜空を彩る大輪の花が。 「うわぁ……」 「す……げぇ……」 尺玉は浜辺でリシェルが召喚術で打ち上げたものより大きかった。 最初の爆発で空にばら撒かれたいくつかの点が空でばらけていくつも新しい花輪をつくる。 魅せられていた。夜空に儚く散っていくその光に。ふいにライはリシェルを見る。 リシェルは手を振って自分ではないとジェスチャーする。すると誰が。思い当たるのはただ一人。 (ポムニットめ……) ふいに思い出す。出発前にポムニットが何かをあれこれ手配していたことを。 タイミングを見計らってどこかで打ち上げの指示を出したのだろう。本当にお節介だ。 お節介すぎてどう『ありがとう』と言ったらいいものやら。そう独りごちる。 「キレイ……だよね」 「ああ……」 パラリ。またパラリとうち上がっては消えるその光を二人で見つめていた。 夜空に消えゆく一瞬の光。その瞬きに流れ星のように願いをかけて顔を見合わせる。 「いっぱい作ろうね。こんなキレイな思い出。あたしとあんたで……ずっと……」 「ああ、作ろうな。たくさん。二人で……な……」 瞬いては消える閃光の数々。彩られながら確かめ合うのはお互いの温もり。 寄せ合う肩と重ねあう唇。想い、言葉、夢、愛や希望、溢れ出す気持ちは抑えられず。 二人でつくる思い出のアルバム。その1ページにこの夏の一夜は刻まれていく。 ~fin~ 前へ | 目次 |
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