Happy time Happy days 3滾るような熱気がライを包んでいた。身体は熱に浮かされて、思考は煩悶としている。 胸を打つ鼓動。うるさいほどの心音が響く。自然と荒らくなる息。鼻息の音が鳴っている。 理解する。今の自分の状態。つまりは単純。欲情している。目の前の相手に。 「………………………」 すると注がれる視線にライは我に返る。無言でいてかつ雄弁なその眼差し。リシェルだ。 気がつくとライはリシェルにまっすぐに見つめられていた。いや、見つめ合っていた。 何かを言いたい。けれど言葉が浮かばない。お互いにそうである。もどかしい。 「おじょうさま……」 そんなとき、リシェルの傍らでポムニットは囁いた。瞬間、リシェルはピクリと震える。 顔に浮かぶ戸惑いの色。するとポムニットはリシェルに優しく微笑みかけて促す。 「大丈夫ですよ。ですからもっと御自分の気持ちに素直になってくださいませ」 あやすような優しい声音。それを聞くリシェルは少しだけキョトンとしていたが、 しばらくしてからコクンと頷く。そしてライに対して向き直り名を呼ぶ。 「ライ……」 「っ……!」 ライは息を呑む。軽い痺れがライの身体を駆け巡った。過去にも幾度か覚えたこの感覚。 これを感じるときはいつも、傍にいるのはこの少女。 「リシェル……」 ふいにライも呟いていた。すると湧き上がってくる気持ち。愛おしい。抱きしめたい。 今すぐにでも抱きたい。リシェルを。余すことなく存分に。するとムクリ。 そんなライの心の内を身体は素直な反応で示す。こらえきれず思わず呻くライ。 肉茎は熱を放ち、そそり立っていた。根元からはしる幾筋の怒張。ピクピクとそれらは脈打つ。 脈動に後押されて、熱は行き場を求め竿全体を彷徨う。そうして辿りつく先端。粘り気のある液汁で濡れる。 そんな自身の様子にライは赤面して顔を掻く。リシェルはクスリと微笑む。 「…………んふっ♪」 するとリシェルはその手でライの部分に軽く触れる。そしてそのまま竿を優しくひと撫でする。 「あんたのここ……もうこんなにパンパン……」 言いながらリシェルは指先で軽く先端をつついた。それからまた肉竿を手で擦りながら呟く。 「今……すっきりさせてあげるからね……」 ドクン。その呟きを聞いた瞬間、ライの心臓はひときわ強く脈打つ。血液は全身をかけめぐる。 上気する身体。その一番熱を持った部分に触れるのはリシェルの手。リシェルを見つめる。 すると上目遣いで見つめ返される。しばらく見つめ合って後、互いにクスリと微笑む。 それだけで十分だった。なによりも愛しい時間。その一時をまた一緒に。 「んっ……はむっ……んちゅ……ぺろっ……」 そうしてリシェルはライの肉棒に口をつける。軽く押し当てる唇。そこからチロリと出てくる舌先は 先走りに濡れるライの先端を一舐めした。滲む肉蜜。また溢れてくる。 「ふぁむ……んちゅ……んっ……ふむっ……れろれろ……」 次から次に滲み出すカウパー液。それをリシェルは舌ですくいとる。鈴口を何度も這う舌先。 それと同時に竿の根元を手で優しくさする。 「……くっ……うっ……リシェ…ル……」 ライは堪えきれずに呻く。愛しむようなリシェルの奉仕。堪らなかった。身体の芯が歓喜で震えた。 (こいつ……また上手くなってやがる……) 身をもって実感する成長の軌跡。初めの頃に比べてリシェルの口技は格段に上達していた。 がむしゃらに頬張るだけだったフェラチオ。それが今は癒すように優しく肉茎をその口で溶かす。 指先は茎の敏感な箇所を探り当てて押す。ちゅぱちゅぱと音を立てながら唇は先端を何度も甘噛みする。 そしてちろちろと鈴口やカリ首をなぞる舌先はもう堪らない。ゾクッと震えるような刺激が背筋を伝って脳へと届く。 「あらあら。随分とお上手になられましたね。おじょうさまも……」 そんな折、ふいにポムニットが呟く。その呟きにライとリシェルは気づかない。ポムニットは悪戯心を催す。 「ふふ。ちょっと妬けちゃいますねえ。さあて。どうしちゃいましょうかあ……うふふ♪」 すると小悪魔っぽく微笑んでポムニットはそっと二人に近づく。 「はむっ……んむちゅ……んっ…っ……ぺちゅ……んちゅ……ろほ?……気持ふぃ……ひぃ?」 「っ……っく……リシェル……オレそろそろ……」 二人は行為に夢中でそれに気づかない。リシェルは亀頭に接吻と愛撫を繰り返してライを刺激する。 ライは押し寄せる快楽に抗しきれず呻く。ピクピクと微動する陰茎。限界は間もなくだった。 陰茎が射精を欲して強く脈動する。その瞬間だった。 「もう少しだけガマンしていてくださいましね♪」 「っ!?」 すると突如、脇からにゅっと出てきた指がライの肉竿に絡みつく。絡みつくと指は竿の根元を圧迫してくる。 射精封じ。ライはギョッとなって指の主を見やる。 「ポムニットさん!?」 指先から逆に辿るとそこにはポムニットの姿があった。呆然とライは見つめる。 そんなライに悪戯っぽく微笑みながらポムニットは呟く。 「ふふふ。駄目ですよ。ライさん。そんなに早くにイってしまわれては」 ポムニットはそこで一旦言葉を区切ると、舌をぺロリと出してから続きを言う。 「だって……わたくしがまだライさんにご奉仕しておりませんから♪」 「なっ!?」 するとそのままリシェルとは反対側からポムニットの唇がライの肉棒に触れる。突然のことにライはギョッとなる。 「ふぁ……む……はみゅ……こっちも……ぴかぴかにしちゃいまふ…ね……」 そう言うとポムニットはライの袋の部分に口づける。はむはむと優しく咥える唇。舌先は睾丸を転す。 「くぁ……ポ、ポムニット…さん……」 「駄目ですよぉ。ライさん。じっとしていてくださいましね。ふぁむっ……ふむっ……んむっ…っふ……んみゅ…ぺろぺろ……」 精嚢を直接刺激されてライは呻く。ポムニットは構わずに奉仕を続ける。唾液に濡れるその舌が這うのは袋から根元にかけて。 丁度ポムニットの指で戒められている付近をなぞる。その度にビクビクとライの肉棒は蠢く。 「んちゅ……んむちゅ……んっ…ちゅむ…ンちゅ……ちゅぷ…ちゅぷ……んちゅ……」 そんなポムニットの割り込みにも構わず、リシェルも夢中でフェラチオを続ける。意識は既に蕩けていた。 リシェルの五感は全て靄に覆われている。ただ口に含んだライ自身。それだけを敏感に感じとることができた。 この上なく愛しい。愛しくて愛しくてたまらない。だから愛で続ける。懸命の奉仕でもって。「 「ぐぉ……っく…うっ……あっ……」 リシェルとポムニット。二人がかりの奉仕にライは悶える。楽園のような快楽と地獄のような苦痛を同時に味わっていた。 鈴口をついばむリシェルの舌。滲みだす肉蜜をかたっぱしから尿道から啜られ、前立腺は戦慄する。覚えるは強烈な射精感。 けれどその射精を押し留めるポムニットの指。時折、くにくにと指の輪をすぼめてくる。すると行き場をなくした情欲が ライの内部で暴れる。狂おしいほどの衝動。悶え打つ。ビクビクと震える肉竿は破裂寸前を呈す。 「ふぁ……はっ……あむっ…んっ……んちゅぷ……」 「クスクス……おじょうさまったら……ではわたくしも……んちゅむ……ぺろぺろ……」 そうして二つの舌に挟まれる陰茎。リシェルとポムニットの舌は交互に竿と亀頭を嘗め回す。 裏筋。カリ首。鈴口。同時に責められ相乗効果で快楽神経が余計に刺激されパンク寸前になる。 ビキビキビキ。ライのペニスは臨界をきたしていた。戒めるポムニットの指をぐいぐい弾力で押し戻す。 それとともにリシェルとポムニット。二人の奉仕も激しさを増す。そうしてついに。 「くぁぁぁっ!ぐうっ……でるっ!!………うぁぁぁぁあああ!!」 「……っ!?……きゃふ!ふああぁぁっ!」 「わぷっ……ぷあぁぁぁっ!! 刹那、おびただしい量の白濁が飛び散った。勢いよく放出される限界まで溜め込んだライのスペルマ。 白濁のシャワーがリシェルとポムニット、二人に降り注ぎその顔をスペルマで汚す。 「ふぁ……あっ…あぁ…………」 とりわけリシェルの方が白濁を多く被っていた。精液まみれでベトベトの顔。そんな顔でリシェルはまどろむ。 リシェルの頬からはドロリと白い粘液が垂れ落ちる。 「あら……いけませんよ。おじょうさま」 「ポムニット……んっ!」 ぺロリ。するとリシェルの頬を垂れる精液をポムニットが舌で拭う。そしてそのままペロペロと。 まるで親猫が子猫の顔を嘗め回すようにしてポムニットはリシェルの顔についた精液を舐め取る。 くすぐったそうに反応するリシェル。その反応にポムニットは満足そうに微笑みまた舌を這わす。 そうするうちにキレイになるリシェルの顔。顔についた精液をほぼ舐め落とした頃合でポムニットは声を発する。 「せっかくのライさんのミルク……もったいないじゃありませんか♪さあ、おじょうさま。お受け取りくださいませ」 「んっ!んぅぅ!!」 するとポムニットはリシェルに唇を重ねる。口に含んだライの精液。それをリシェルに口移しで渡す。 ねっとりと絡みつく舌。その舌伝いに流れてくるスペルマ。濃厚な味がリシェルの口の中に広がる。 粘りのある精液は喉にまとわりつきながらリシェルの胃に落ちる。ゴクリと飲み下す音。 その音を確認してようやくポムニットはリシェルから唇を離す。 「ぷはっ……ふふ♪いかがですか?おじょうさま。お味のほうは……」 そうしてにんまりとしてリシェルに尋ねる。するとリシェルは蕩けた眼でこう答える。 「……ライの味がする……」 リシェルがそう呟くとポムニットはまたクスクスと笑い、ライはほんのりと赤く染まった顔を俯かせて ポリポリと手で頭を掻きながら苦笑していた。 「さあて、お次はおじょうさまの番ですね♪」 「っ!?ちょっ……ポムニット待って……あっ……」 間髪を与えずにポムニットはリシェルに後ろからまとわりつく。背後から押さえられ身動きのとれないリシェル。 そのリシェルの秘唇にポムニットの器用な指先が触れる。 「んっ……んぅ……くぅ…ん……」 「うふふ。おじょうさまったら……ここをもうこんなにも濡らされて……うふ♪」 リシェルの耳元で妖しく囁きながらポムニットは弄る。既に愛液で濡れるリシェルの秘部。 ポムニットの指先はくちゅくちゅと音を立てる。たまらず喘ぐリシェルは涙目でライに視線を送る。 『見ないで!』とでも言いたそうな視線を。その視線に促されてライは視線を逸らそうとする。 「あら。駄目ですよ。ライさん。きちんと見ていてくださらないと困ります」 ところがそこでポムニットはライに釘を刺す。片方の手でリシェルの膣を、もう片方で乳首を摘みながら ポムニットは続きを言う。 「おじょうさまをいつでも気持ちよくできるよう、ちゃんとお勉強してくださいましね♪」 そう言ってにっこりと微笑みながらポムニットはクリっと指の腹でリシェルの乳首を擦る。 「らめっ!ひあぁぁぁぁぁっ!!」 ひときわ大きな喘ぎ声をリシェルはあげる。するとポムニットはすかさずリシェルの首筋に舌を這わす。 ビクッと反応するリシェル。仰け反りかけたところをクチュクチュ。膣肉を指が掻き回す。 中指と人差し指を膣内でくにくにと動かしながら親指は陰核を軽く擦る。 「んっ!んっ!んっ!!んあぁぁっ!ひあっ!ひゃぅ……らめへぇ……やめ…へひぃぃ!!」 「あらぁ……おじょうさま♪今日はいつも以上に感じていらっしゃいますね。先っちょもお豆もこんなにコリコリ……」 「やぁぁぁぁ!やめへぇぇぇ!ポムニットぉぉ!お願いだからぁぁっ!」 「駄目ですよぉ。準備はきちんとしないと。ねえ、ライさん♪」 愛撫を続けながらポムニットはウィンクをライに送る。そのライはというと答えられる状態ではなかった。 それはつまり。 (またガチガチになってきてやがる……) 射精からまだ間もないというのに、ライの海綿は熱く硬化する。股間を押さえて蹲るライ。無理もない。 この光景はあまりにも目に毒だ。責められ喘ぐリシェル。くぱぁと開けっ広げになるその割れ目。 とろとろとした肉蜜が垂れる。そこをくちゃくちゃと卑猥に音を立てて弄るポムニットの指。 ねっとりとリシェルの愛液のからんだ指がリシェルの秘肉を存分に嬲る様。見ているだけで意識が飛ぶ。 それに加えて耳に響く喘ぎ。リシェルの声だ。鼓膜を突き抜けて脳に響く。 「っ………………」 気がつくとライの肉棒は先程の状態を取り戻していた。筋をいからせビクビクと震える肉竿。 ライは立ち上がってゆっくりと二人に近づく。 「ふぁ……はっ…はっ…っふ……っ?……ライ……」 リシェルは気づく。ポムニットの責めに朦朧となりながらも名を呼ぶ。 「ふふ♪ライさん。ガマンできなくなっちゃったんですね」 ポムニットも続いて声をかける。ライはコクリと頷く。すると腕を解いてリシェルを自由にする。 押し出されるようにしてライの前に出るリシェル。ライは見つめる。 「リシェル……」 呟くとその瞬間、ライは自分を抑えられなくなった。ぐいっとリシェルを引き寄せる。 「んっ…………」 抱きしめた。リシェルの身体を。そして重ね合わせた。自分とリシェルの唇を。密着させた身体と身体。 お互いの鼓動が聴こえる。重なり合った二つの唇。口の中で舌先同士が軽く触れる淡やかなキス。 ちろちろと軽く擦り合わせた。胸につもる愛しさを舌先に乗せて。 「本当に……妬けちゃいますね。うふっ♪」 そんな二人を見守るポムニットは軽く息を吐きながら優しく微笑んだ。 つづく 前へ | 目次 | 次へ |
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