Happy time after days 中編「はひっ……はひぃ……はっふ……あひぃ……」 ヒイヒイと口から息をもらしながらポムニットは仰向けでぐったりとなっていた。 足腰も立たなくなるほど激しくライに犯され、気が触れるぐらいしつこくリシェルに急所を弄られて。 スペルマ塗れの身体でポムニットは深くまどろむ。ゴポリ。膣口から溢れ出す精液が大腿を濡らす。 「はふっ……あふっ……あふぁ……ら…めぇ……」 ドロドロの白濁に塗れたのは身体だけでなかった。ポムニットの意識もまたドロリと濃厚な白濁に包まれている。 残されたセックスの余韻。今も浸されている。まだ膣内に逞しいライのペニスが挿しこまれている気がする。 そしてズンパン。膣奥は激しく突かれる。ビュクビュク。熱く新鮮な精液がこれでもかと子宮に注ぎ込まれている。 熱く疼く乳頭。クニクニと指先で弄られる。弄られながら首筋をピチャピチャと舌ベロで撫でられている。 背中にも感触があった。ほのかな膨らみ。そして体温。愛しい温もりがピットリと密着していた。 尻肉にスリスリ。滴る愛蜜を刷り込まれている。そのようにされながら時折、息を吹きかけるように耳元で囁かれる。 『もっと気持ちよくしてあげる』、『もっと気持ちよくなってね。ポムニット』と何度も。 囁かれる度により的確な愛撫が急所を弄った。くにゅくにゅ。ちゅくちゅく。指先の立てる卑猥な水音が耳に響く。 それと同時にズンズンと胎内に叩きつけられる肉根の圧迫。抉られる膣肉。愛されている。身体の芯まで。 もう病みつきにされていた。膣内で受ける肉の支配に骨の髄まで。 (ライさん……おじょう…さまぁ……) 全てはまだつい先程の出来事だった。気が遠くなるほど長く。ライとリシェルの二人にポムニットは愛された。 想像し得た以上の肉の快楽を二人によって与えられた。淫らによがり喘がされ、何度も昇天させられた。 ふわりと身体が浮き上がるような感覚。そのまま意識がどこか遠い世界に飛ばされてしまいそうになる。 遠のきかけた意識を引き戻すのはこれまた狂おしいほどの快楽。ぬちゅぬちゅ。くちゅくちゅ。 逞しいライの男根が、手馴れたリシェルの指先がポムニットをより高い世界へと導いた。 天上にも昇る心地。身も心も甘く蕩かされる『楽園』という名の官能。十二分に堪能させられた。 今もこうしてどっぷりとその余韻に深く酔わされる程に。 「はひっ……あふっ……ふぁぁぁっ……あふっ……」 肉体と魂に刻まれた官能の記憶の再生。それに犯されながらポムニットはまた喘ぐ。 ぺちゅ。ぺちゅ、ぺちゅ。唾液塗れの舌ベロで身体中を舐め回される。リシェルの舌だ。 ポムニットの身体中についたライの精液をキレイにペロペロと舐め落としてくれている。 そして、じゅるじゅる。膣口にも口をつけて吸い出してくれる。膣内にたっぷりと残るライのスペルマ。 丁寧に啜りだしては口に含んだ精液を口移ししてくる。ねっとり絡み合う舌と舌。唾液と精液とで互いに塗れる。 喉奥に感じる濃厚な苦味と生臭さ。それさえも愛おしいとさえ感じてしまう。愛しい人の情愛が込められたエキス。 それを愛しい人と分かち合える。この上なく尊い悦び。重ねられた唇の優しさ。密着しあう肌の温もり。 癒されながらポムニットは優しく抱き起こされる。そして新たに取らされた四つんばいの姿勢。 「ふぁぁぁああっ!あふっ……くふぁぁぁぁっ!」 そのまま後ろからまたライに犯された。後背位。体位を変えて行う性交はまた格別。 ぐにぐにと膣肉を掻き分けるライのペニスは先程以上の逞しさをポムニットの胎内に伝える。 深く、より深く。抉られているような気がした。抉りぬかれるような気もした。 「あふっ……はふっ……あふぁぁっ……あうぅぅ……はぁぁぁぁ……」 犯される内にギュッと強くポムニットはライに後ろから抱きしめられる。柔肉を掴むその腕。なんて力強い。 グチュグチュと肉根を打ちつけながら耳元でそっとライは囁いてくれた。すごく気持ちが良いよと。 「ライさん……えうっ……えうぅぅ……」 ポムニットは涙ぐむ。ライに気持ち良いと言ってもらえたことが心から嬉しくて。大好きな人を悦ばせることができる。 これもまた一つの女としての喜び。報われる想いにポムニットは泣き濡れる。ポロポロ。熱い涙が頬を伝う。 するとその涙をリシェルが指先でそっと拭う。いつのまにか背面座位の姿勢。リシェルとは丁度、向かい合わせ。 祝福するかのように優しいキスをリシェルは落としてくれた。優しい唇。愛しいおじょうさまの唇。 その唇の優しさにまたポロリ。水滴がまた一つ頬に流れた。もう止められない。 「ふぁぁぁぁあっ!あふぁぁあああ!ライさんっ!おじょうさまっ!ライさんっ!!おじょうさまぁぁっ!!」 そして二人の優しさと、二人への愛しさに包まれながらポムニットは二人のことを呼び続けた。 愛しています。ライさん。愛しています。おじょうさま。胸の中で何度も飽きることなく唱え続けた。 大好きです。ライさん。大好きです。おじょうさま。わたくしはお二人のことを本当に心より愛していますと。 「はふっ……はっ……ふっ……」 それは何度目のリピートだったのだろうか。脳内に再生された愛の記憶にポムニットはまどろむ。 ねっとりと濃厚な営みの記憶。肉に心に未だ生々しい。火照るような微熱にまだ包まれている。 思い返すだけでポムニットはオルガズムを覚える。ライの精液でグチョグチョになったポムニットの秘部。 ポムニット自身の愛液もひっきりなしに噴出している。身体中がベチョベチョ。心までベチョベチョ。 「あふっ……ふぅ……んふっ……はふっ……んくっ……」 余韻に浸りながら火照る身体をポムニットはその手で慰める。濡れほそる女陰。ぬちょぬちょと指で弄る。 同時に乳房も自らの手で揉みこむ。すると漏れだす吐息。甘く切ない。自分の喘ぎにさえ酔っていた。 くちゅくちゅくちゅ。弄ってる。もみもみもみ。気持ち良い。足腰も立たなくなるほど激しく愛されて、精液と愛液で身体中をベトベトにされて、それでもポムニットの身体は愛を求め熱く疼いていた。 「はふっ……あふっ……ふぁっ……はひっ……ひんっ……あふっ……」 そうすると指先がもう止まらない。ぬちゅぬちゅ。ぬちゅぬちゅ。卑猥な水音を秘肉はたてる。 クニュクニュ。乳頭も摘んでしまう。指先に確かな弾力を感じた。性の刺激に硬く勃起したニプル。 それを指の腹で潰しながら喘ぎ悶える。 「あふっ……おじょう…さま……ふぁっ……ライ…さん……」 自慰を続けながら思い浮かべるのは二人のこと。たっぷりと二人に愛してもらうことのできたこの身体。 その愛の痕跡を自分の指で確かめながらポムニットは浸る。膣肉を濡らすライの濃厚な白濁のミルク。 肌に残るリシェルの指先と唇の感触。思い返しながらより深くポムニットはまどろむ。 「あふっ……ふぁぁ……はふっ……んふぁぁ……」 指先に絡む。ライのスペルマ。随分な量を子宮に注がれた。射精されながらそのまま膣奥を突かれたりもした。 熱い液汁を子宮に直接叩きつけられる感触。それとともに胎内をグチャグチャに掻き乱される衝撃。 狂おしいものがあった。その男根による支配をあえなく受け入れてしまうになるほどに。 「んふっ……ふぁっ……はふっ……ふぁぁ……」 様々な体位で繰り返し犯されて果てかけた身体。優しく解してくれたリシェルの指先と唇。 行為の最中、リシェルはずっと優しい愛撫をポムニットに与えてくれた。熱く疼くクリトリス。 今、自分の指で弄っているように愛しいおじょうさまの指先が愛でてくれた。乳房も、唇も同じ。 身体中のあちこちに優しいキスを落としてくれた。身体中にベットリと付着したライさんの精液。 それをおじょうさまの舌がペロペロとキレイに舐め落としてくれるのがもうたまらなかった。 含まれたスペルマ。それを口渡しにする際のキス。至福の瞬間。おじょうさまの舌とわたくしの舌が絡まっている。 ライさんのミルクにまみれて。ライさんの味。おじょうさまの味。口の中に広がる。それはすごく幸せな気持ち。 「ふぁぁぁぁっ!おじょうさまぁぁっ!!くふぁぁぁぁぁぁっ!ライさんっ!!」 そうして回想を糧に耽る自慰にポムニットは何度も絶頂を迎える。秘部から湧き上がる噴水は止まる気配を一向に見せない。 「あふっ……はふっ……ふぁっ……んはっ……あっ……ふぁぁぁっ!!」 そんなポムニットとは別に、リシェルもまた嬌声を響かせていた。仰向けになったライの身体。 そこから屹立する肉杭。その上にゆっくりとリシェルは腰を沈める。騎乗位の姿勢。 ぐにゅぐにゅり。肉杭はリシェルの膣肉に突き刺さる。 「くっ……う……リシェルっ……リシェルぅぅぅっ!!」 「ふぁぁぁぁぁっ!!……ふぁ……ひっ……深いっ!……深いぃぃぃいいいっ!!!」 まとわりつくようにライの肉根に絡みつくリシェルの膣肉。ライは呻き、リシェルは喘ぐ。 ずぶずぶずぶ。滑り落ちるように粘膜を擦り合わせながら肉槍は膣奥まで一気に辿りついた。 貫かれて喘ぐリシェル。大きく開かれた口。その口元には涎が垂れる。身も心も虜になっていた。 貪りたいと思う。この快楽を心ゆくまで。 「リシェル……リシェルぅぅぅ……」 それはライも同じだった。ぐにゅぐにゅと自身を締め付けるリシェルの感触。ケダモノにさせられる。 ポムニットを二人で愛しぬいた後、それでも鎮まらぬ想いがライとリシェルの二人ともを支配していた。 二人で一緒にポムニットを愛したことへの達成感。それが二人を一層に昂ぶらせる。 抱きたい。抱かれたい。そんな思いがその場の空気に後押しされて。気がつくと二人、交わっていた。 ケダモノのように激しく。いつものように。 「ふぁぁぁぁああっ!ライっ!ライっ!!ライぃぃいいいっ!!!」 「くぉぉぉおおおおっ!リシェルっ!リシェルっ!!リシェルぅぅぅっ!!!」 激しく上下する腰。全身を使ってリシェルはピストン運動を逆に行う。それに連動してライも腰を突き動かす。 ずりゅっ、ずりゅっ、ずりゅっ。ぐにゅっ、ぐにゅっ、ぐにゅっ。リシェルの胎内に卑猥な粘膜の音が鳴り響く。 激しく擦られる。ライの肉はリシェルの肉に、リシェルの肉はライの肉によって。粘膜が織り成す愛の極み。 幾度となく、その度により深い悦びを伴って、二人を境地に昇らせる。感じている。感じさせている。 アナタ(オマエ)の存在を。この身体でもって確かに。 「ふぁぁぁぁぁっ!……好き……好きぃぃぃいいいっ!!……大好きぃぃいいい!!……ライっ!……ライぃぃいいい!!」 「オレも好きだぁぁぁぁあああっ!!……リシェルぅぅぅうう!!……リシェルぅぅぅううううう!!!!!」 身も心も一つに繋がりあって、互いに愛を叫びながら二人は交わる。加速する勢いはもう止まらない。 「ふぁっ!……好きぃぃいい!!……あふっ……大好きぃぃっ!!……ふぁ……あくふぁぁぁああああ!!」 「くぅぅぅっ!……好きだぁぁっ!!……あくふっ……愛してるっ!!……くぉ……おおぉぉぉおおおっ!!」 グチュッ。グチュッ。音を響かせてズンズンズン。グニッ。グニッ。心ゆくままにパンパンパン。 幸せの種が芽吹いた。芽が出て一気に大樹になった。叩きつけられる肉の感触。交わり解け合う心と心。 これが至上の快楽。愛する者と交わる。現世の楽園。 (すごい……です……お二人とも……) そんな二人の愛の喧騒。回想に浸っていたポムニットも思わず自慰の手を止めて見入る。 こうして間近で見せられると圧倒されるまでの凄まじさだった。自分がされていたときよりも激しく。 貪るように二人は互いを求める。ひたすら貪欲に。それこそケダモノのごとく。 「くぅぅぅぅぅっ!リシェルぅぅぅぅっ!!」 「ふぁぁぁぁぁっ!熱いっ!熱いぃぃぃいいっ!!」 そうして為される膣内射精。重力の方向とは逆向きに射出されるライの精液。リシェルの子宮に届く。 ビュッ、ビュルッ、ビュルルッ。大量の白濁を容赦なく。 「くぅぅぅ……くはぁぁ……リシェルっ!リシェルぅぅぅうううう!!」 「ひぁぁぁああああっ!!……あひぃぃいいいい!くふひぃぃぃぃいいいいい!!」 驚くことに射精を続けながらライは上体を起こしてリシェルを突き上げる。騎乗位から座位への移行。 きつくリシェルの身体を抱きしめながらライはリシェルを犯す。より激しく膣肉を抉る肉棒。 リシェルは大きく仰け反りよがり、悶え喘ぐ。 「あぁぁ……リシェル……リシェルぅぅ……」 「ふぁぁぁ……大きい……あふぅぅぅ……大きいよぉぉ……あぐぅぅぅううう!!」 射精を終えてすぐに膣内で膨れあがるペニス。ぐにゅっ。ぐにゅっ。ぐにゅっ。膣肉で肉竿を扱く。 恐ろしいまでの回復力だった。響界種としての力や古妖精の加護だとかそんなチャチなものではない。 もっと恐ろしい何かの片鱗を感じる。同じことをポムニットもされていたのでよく分かる。 無尽蔵に底なしなライの精力。更に恐るべきは。 「くぅぅぅううううっ!!リシェルっ!リシェルっ!リシェルぅぅぅううう!!」 「ふぁぁぁああっ!ライっ!ライぃっ!ライぃぃいいいいいっ!!!!」 それについていけるリシェルだった。先程、ポムニットが同じことをされたときなどは 『嫌はぁぁあああああ!!!お許しくださいましっ!お許しくださいましぃぃっ!!』 『らめへぇぇぇえええ!!おかひくなるぅぅぅうう!!わたくしおかひくなっひゃふぅぅぅううう!!!』 と散々に泣き縋って許しを乞いたものだが。リシェルはというと自ら腰を振ってライをより搾っている。 自分がもっと気持ちよくなれるように。ライがもっと気持ちよくなれるように。最早、すごいの一言に尽きる。 ああ、おじょうさま……いつからそのように淫らに…… 「うぐっ……くぅぅうううう!!……リシェルぅぅぅううう!!」 「ふぁ……あふぁ……っは……ひぁぁぁあああああああああっ!!!」 そうして叩きつけられる二度目の膣内射精。ギュッと強くリシェルを抱きしめて、より確実な射精をライは行う。 亀頭を子宮口に突き付けて、放たれる白濁はリシェルの子袋を浸す。 「くぅぅぅぅぅっ!!リシェルぅぅぅぅっ!!」 「ふぁぁぁぁああああああっ!……あぐっ……あふぁぁぁああああああっ!!!」 けれどそれで終わりでない。今度は射精しながら押し倒す。ペタリとシーツに押し付けられるリシェルの背中。 そしてビクン。ビクン。グチュッ。グチュッ。ライの精液を注がれながらリシェルは胎内をかき回される。 「くぉおおおおおっ!!うぉぉぉおおおおおお!!リシェルぅぅぅうううううう!!!」 「ふぁぁぁぁぁぁぁぁっ!あぐふぁぁぁぁぁぁああああああっ!!!!」 ペニスを引き抜くことなく続けざまでの三回戦。傍で見せつけられて卒倒してしまいそうにポムニットはなった。 ああ、ライさんの精液がドクン、ドクン。おじょうさまの膣内であんなにもビクン、ビクン。 「あっ……あぁ……あっ……あふっ……」 激しい二人の交わりに圧倒されながらポムニットは触発されていた。子宮が熱く疼く。 あんな風にまた胎内を激しく抉りぬいて、熱い液汁をたくさん注いで欲しいと求めてやまない。 「んふっ……んっ……ひくっ……くふっ……」 慰みにポムニットはまた指を動かす。ちゅくちゅく。愛液まみれの膣を弄る。くにゅくにゅ。勃起した乳首を摘む。 されど、どんなに弄ろうとも疼きは止められない。ダメだ。足りない。オナニーなんかじゃちっとも足りない。 「あふっ……ふぁ……はふっ……ふぁぁ……」 狂おしいほどの切なさ。ポムニットの胸を駆け巡る。その切なさを瞳に湛えてポムニットは二人を見る。 見やるとライとリシェル。二人の交わりはよりケダモノの様を晒していた。 「くぉぉぉおおおおっ!おぉぉぉおおおおっ!おおうっ!!リシェルっ!リシェルっ!!リシェルぅぅっ!!!」 「あひぃぃぃぃぃいいいいいっ!!ふぐぁぁぁああああっ!あふぁぁぁああああああっ!!!!」 四つんばいの姿勢。獣性のおもむくままに盛んな雄オオカミは愛くるしい雌ウサギを貪る。 それこそ獣のようにライは遮二無二にリシェルを犯す。突く。突く。突く。ひたすらに後ろから突き上げる。 ペニスがぐにゅりと圧迫されながらもヴァギナを突き進む快感。存分に味わっていた。 ビュクッ、ビュクッ、ビュルル。繰り返す射精。気持ちいい。 「ふぁぁぁぁああああっ……あんっ!……ふぁぁぁぁぁぁっ……ああっ!!」 同様に犯されるリシェルも感じる。貪欲に自分を求めてくれるライの存在を。最高に幸せだった。 大好きなライに誰よりも求められて、大好きなライを誰よりも満たすことができる。 それは何者にも勝る恍惚。するとリシェルの腰は自然に動く。もう限界というほどに振らされてもまだ動く。 一突きごとに重ねる情愛の練磨。天賦の愛欲は全て掘り起こしうる。まだどれほど埋まっているというのか。 その極致へとまた一歩踏み込む。ぶつかりあう肉と混じり合う心。それはなんとも言えぬエクスタシー。 「はぁぁぁぁぁああっ!……あふっ……はふっ……ふぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 いつのまにか背面座位に体位は変わっていた。リシェルが一番好む姿勢。直接、見ることが出来るから。 もう精液でグチョグチョになった自分の膣にライのペニスがパックリと咥えられている姿。 繋がっている。心も身体も一つに。そのことが何よりも嬉しい。 「うっ……くぅ……はぐっ……リシェ……ル……」 可愛い喘ぎ声でよがるリシェルを抱きかかえながらライは呻く。肉棒はまたはちきれんばかりに膨張していた。 すぐに吐き出したいのを我慢してライは溜め込む。ぐにゅぐにゅ膣内に捻じ込みながら限界のギリギリまで。 そして待った。リシェルの一言を。ひたすらに待つ。まだか。心の中で尋ねる。まだ0.1秒もたっていない。 早くしてくれ。心の中で急かす。まだ0.09秒。どれだけ待たせるつもりだよ。0.099秒。もうそろそろ限界だ。 ぐぁぁああああ!!もうダメだ。抑えきれない。0.0999秒。なんて長い一瞬。刹那さえもが永遠。 そんな決壊間近の寸での際で、待ちわびた言葉をリシェルは叫ぶ。 「くふぁぁ……あっぐ……い……いいよっ!……射精してぇぇぇええええ!!あたしの膣内でいっぱい射精してぇぇえええ!!」 ブチン。その一言にライの忍耐はぶち切れる。リシェルの膣内で射精する。 「くぉぁぁぁああああああああ!!!リシェルぅぅぅううううううう!!!!」 「ふぁぁぁぁあああああああ!!!!ライぃぃぃいいい!!あふぁぁあああああああああ!!!」 そうして放たれたライ渾身のワンショットはたちまちのうちにリシェルの子宮と意識を白濁の波で飲み込んだ。 ビュクっ、ビュクっ、ビュルルルっ。ああ、すごい。ドクっ、ドクっ、ドクンっ。まだ射精てる。 生温かい精液。ライのエキス。先に出されたものと一緒にリシェルの子宮で混ざり合う。 ビクン、ビクン。なんて幸せ。 「ふぁ……あふっ……んっ……んむっ……んっ……んちゅ……」 射精の余韻に浸りながら、身体を捻ってリシェルはライに顔を向けた。そしてキス。最高のキス。この上なく甘く蕩ける。 「んっ……はっ……あふっ……んっ……っ?……ポムニット……」 キスを終えて、捻った身体を元に戻すとリシェルは気づく。いつのまにか気がついていたポムニットに。 「あふっ……ふぁ……おじょう……さまぁ……」 本当にいつの間に気がついたのやら。行為に夢中になる前はあんなにグッタリとして果てていたのに。 切なく潤んだ瞳でポムニットはこちらを見つめてくる。滴る愛蜜に股間をグッショリと濡らして。 ほらほらそんな顔しない。アンタのこと忘れてるわけじゃないんだから。 「はっ……あはっ……」 軽く息を吐いてリシェルはポムニットに微笑みかける。そして優しく呼びかける。自分が今、感じているこの幸せ。 分かち合いたい。ポムニットとまた一緒に。 「……一緒にしよう……ポムニット……」 「っ!?」 リシェルがそう言うとポムニットは思わず目をパチクリさせた。ふいに胸を手で押さえる。ドキドキドキ。 心臓が恐ろしく激しく高鳴っていた。動悸が激しいと身体も熱い。血液と一緒に熱も通う。 身体と心の隅々まで行き渡る。呼びかけへの返答。そんなものは一つしかない。そう一つ。 すっきりと晴れやかな笑顔でポムニットは答える。 「はい♪ライさん。おじょうさま」 二人で愛し合えば二倍の二乗、四倍の幸せ。それが三人でならば三倍の三乗で二十七倍。そんな愛の数学。 今宵の講義はまだまだ終わりそうもない。 (続く) 前へ | 目次 | 次へ |
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