Happy time after days 後編「んちゅ……はむ……んちゅ……ぺろぺろ……はむっ……」 「んっ……んむっ……んちゅんちゅ……んむちゅ……」 柔らかな唇の感触があった。それも二つも。一つは先端を、もう一つは袋の方を甘噛みして愛でる。 はむはむ。ぺろり。ちゅっ。ちゅっ。激しい行為に消耗した肉茎を癒すように優しく。 「くぁっ……くっ……リシェル……ポムニットさん……」 リシェルとポムニット。二人から同時に受ける奉仕にライは呻く。チロチロと鈴口はリシェルの舌先につつかれる。 はむはむと精嚢はポムニットの唇にキスされる。お嬢とメイドによるダブルフェラ。受けるライは甘く蕩かされる。 「んっ……はむっ……またすぐに……元気にしてあげるんだからね……んむちゅ……」 潤んだ瞳で上目遣いにライを見つめてリシェルは奉仕を続ける。裏筋からカリ首を舌先で器用につついて。 尿道に残る精液。リシェルはそれも丁寧に啜りだす。ちゅるちゅるちゅる。一滴も残さずに愛して。 「はむっ……っは……わたくしも……お手伝いしますね……ライさん……ふぁむ……」 先端はリシェルに任せて、根元の方にポムニットは奉仕する。唇に咥える肉袋。はむはむとして中の玉を転がす。 精嚢に直接受ける刺激にライが呻くと今度は竿の根元にキスを落とす。はむはむはむ。んちゅ、んちゅ、んちゅ。 少しだけピクッと唇で触れたライが震える。その反応が愛おしい。 「んっ……はむっ……ぢゅっ……んちゅんちゅ……」 「はむっ……ふぁ……はみゅ……んむっ……ぺろぺろ……」 時には交互に、時には同時にリシェルとポムニットの二つの唇はライを愛でる。ぺロリと亀頭を舌でなぞるリシェル。 かと思うと今度はポムニットが同じところをなぞった。ちゅるちゅる。鈴口に口をつけてポムニットは吸い付く。 するとはむはむ。根元をリシェルの唇が甘噛みしてくれる。それは息のあった絶妙のコンビネーションだった。 激しい性行為の連続に疲れたライを癒してくれる。ピクッ、ピクッ、ピクッ。ライの肉竿は確かに反応していた。 (リシェル……ポムニットさん……) けれどそれ以上にライの心が反応していた。リシェルとポムニット。奉仕を続ける二人をライは交互に見つめる。 そうしてわきあがってくる気持ち。それは愛しさ。最愛の恋人とその恋人と一緒に愛していきたいと思う女(ひと)。 ちろちろと肉茎を這う濡れた舌が、はむはむと甘噛みしてくれる唇が二人の思いをすっとライの心に伝えてくれる。 さすさす。肉根を擦るリシェルの手。たおやかでいて愛らしい。くにゅくにゅ。亀頭はポムニットの指先で弄られる。 そこへはむはむ。ちゅっちゅっ。優しいキスを繰りかえし与えてくれる。それはライにとってなによりの癒し。 「はみゅ……ろほ……れふか?……気持ひ……いひれふか?……ライ…ふぁん……」 肉棒を咥えこみながら上目遣いでポムニットは尋ねてくる。思わず赤面するライ。まともに顔を合わせられない。 「もっほ……気持ひよふ……ひて……あげるんひゃから……はむっ……」 反対側から唇でペニスを扱きながらリシェルも言う。すっと局部に血が通う。自身は活力を取り戻す。 (オレ、もうマジで……死んでもいいかも……) 熱くなった鼻頭を指で押さえてライはひとりごちる。俗に言う三国一の果報者とは自分のことなのだろう。 こんなにも可愛い幼馴染の彼女と美人のメイドさん。どちらからも好意を寄せられ、どちらにも応えることができる。 一緒に幸せになることができる。それはこの上ない。この上なく至福の幸せ。 「っは……んっ……どうですか……ライさん……こんなのは……」 むにゅ。柔らかな乳肉。それを寄せてあげてポムニットはライの陰茎を挟む。いわゆるパイズリ。すりすりすり。 「あっ!……んぬぅ……負けないんだからっ!」 リシェルも負けじと対抗する。流石にサイズでは勝ち目はない。かわりに技で対抗する。控えめな膨らみの突起の部分。 それを用いて裏スジを責める。乳首ズリ。小回りが利く分、ピンポイントで急所を責められる。 「うっ……くぅぅ……うぁ……くぉぉ……あっ……」 柔らかなポムニットの乳房に包まれ、桜色のリシェルのニプルに先端をつつかれて、たまらずにライは喘ぐ。 ふにふにふに。肉竿にすりつくポムニットのおっぱい。すごく柔らかで気持ち良い。 ちゅくちゅくちゅく。慎ましやかな胸を寄せて懸命に行うリシェルの胸愛撫。いじましかった。 愛しさのあまりに押し倒してしまいたくなる。ピクッ。ピクッ。二人の奉仕に敏感に反応するライ自身。 「すりすり……すりすり……んちゅ……はむっ……ぺろぺろ……」 「んっ……はっ……ふっ……んっ……ちゅっ……んむちゅ……」 そこへちろちろ。れろれろ。唾液に濡れた舌も二人は這わす。それと両側から吹きかかる生温かい吐息。 たまらない。血液がすっと頭に上る。竿の付け根の源泉が沸く。暴発寸前。ライは叫ぶ。 「くぁぁぁあああっ!リシェルぅぅ……ポムニットさんっ……オレっ……そろそろ……」 そう言うやいなや、ドクンッ。ものすごい脈動をライは自分の中に感じた。堪えがたい衝動。ぶちまける。 本能に促されるままにライは解き放つ。二人の奉仕のおかげで再び沸き起こった慈雨の白濁を。 「わぷっ!?……きゃぁぁぁぁぁっ!」 「はぶっ……っふ!?……ぷぁぁぁぁぁっ!!」 放たれた白濁のシャワー。間近に顔を近づけていた二人はまともに浴びる。顔面にへばり付くライの精液。 リシェルの顔に垂れる。ポムニットの頬にも伝う。ドロドロドロ。精液まみれの二つの顔。 「おじょうさま……んっ……」 「ポムニット……んちゅ……」 ペロペロペロ。すると猫のように二人はお互いの顔を嘗め回す。舌で掬い取る精液。ライのエキス。 それを口に含みながら二人は唇と唇を近づける。 「んっ……んむっ……」 「ちゅっ……んぅ……」 そして交わすキス。舌と舌とで絡みあうディープなキス。リシェルもポムニットも病みつきになっていた。 特にライの精液を潤滑油にして交わすキスは。 「ぷはっ……あっ……ライさんの味がします……」 「んっ……うん……ライの味がする……」 そうしてキスを終えるとクルリとこちらを向いて、恍惚を浮かべて同じ台詞を二人は口にする。 ライは赤面する。照れ隠しに苦笑して頭を掻く。するとリシェルもポムニットも声をあげてクスクスと笑う。 すごく気恥ずかしくて甘酸っぱい。けれどこれが幸せの味。 「あはっ♪ まだまだ頑張れるわよね」 「うふふ♪ お願いしますね。ライさん」 そうして陽気に微笑んで言ってくる二人はどこまでも愛欲旺盛だった。我ながらすごい連中を相手にしているものだ。 ひとりごちながらライはニヤリと笑う。自分もまだまだ続けたいから。二人との営みをもっと 「ああ、勿論だ……リシェル……ポムニットさん……」 ニコニコ微笑む二人の顔を交互に見回しながら、自分もニッコリ笑ってライはそう答えた。 「んはぁ……はふっ……あふぅ……」 「んふっ……ふぁ……はふっ……」 重なりあって二つの身体は密着していた。仰向けに寝転がるリシェル。その上に覆いかぶさるポムニット。 肉貝合わせの姿勢。一人が二人を同時に愛するのに最も適した形をリシェルとポムニットはとる。 ぬるり。愛液まみれの秘肉。擦れあう。むにゅり。柔らかな乳肉の膨らみ。優しく潰れ合う。 肌と肌でお互いをしっかりと感じながら、ときどき唇を重ねたりもして二人は待ちわびていた。 二人同時に愛されるその瞬間を。 「おじょうさま……」 「ポムニット……」 肌をすり合わせながら見つめあいリシェルとポムニットはまどろむ。こうして感じている互いの温もり。 愛しくて、切なくて、ギュッと抱きしめたくなる。 「愛しています……おじょうさま……」 「あたしも……あたしも大好き……大好きだよ……ポムニット……」 そうして互いに素直な気持ちを吐き出す。色々なことがあった。楽しいことや嬉しいこと。辛いことや哀しいことも全部。 共有しあってここまで来ることができた。あるいは肉親同士のそれよりも強い主従の絆。確かな繋がりを感じる。 だからこうして同じ悦びを、同じ幸せを共に分かち合えるということが何よりも嬉しかった。 見つめ合う。親愛を示すようにキスをする。唇に伝わる優しさ。舌先はくすぐりあうように僅かに触れる。 (なんだか……すごいことになってるな……) そんな二人の様子を見つめてライはひとりごちる。仲良く睦み合う二人。それはもうライが軽い嫉妬を覚えるくらいに。 けれど心はどこか綻んでいる。やはり自分は好きなのだろう。この二人が仲良くしている姿を見ることが。 いつまでもずっと二人には仲良くして欲しかった。ポムニット抜きのリシェルなんてありえない。 リシェル抜きのポムニットもありえない。自分の大好きな二人が大好きなままの二人であるために欠かせない要素。 二人のことをずっと幸せにしてみせる。そして自分も幸せになってみせる。それが今のライにとっての生き方。 それが例え全うな道でなかったとしても悔いはしない。それほどまでに自分は二人のことが大好きなのだから。 「ライ……」 「ライさん……」 そうする内に待ちわびた二人は切なく艶っぽく声をあげる。軽く息を吐いて二人の傍にライは寄る。 自分にとって大切な二人の心と心を繋ぐ鎹の役割。それを担える幸運に感謝して。 「今度はおじょうさまから先にお願いしますね……」 「ああ……」 振り向き様に言うポムニットにライは頷く。リシェルは照れくさいのか顔を赤くしていた。 お互いの愛蜜に濡れた二人の秘部。重なりあう肉貝に目を向ける。ビクン。ライの竿もまた反応する。 「この……どスケベ……」 ポソリと呟くリシェル。苦笑しながらライは自身を見やる。なるほど。確かにこれはどうしようもない。 どうしようもないまでにケダモノだった。ここまで性欲の強い生き物だったのかと自分でも思い知らされる。 (言っとくけど……オマエらのせいだからな……) 声には出さずにライはそう呟いた。リシェル。愛される悦びと愛し合う悦びを自分に教えてくれた幼馴染。 ポムニット。自分とリシェルの幸せをずっと支えて尽くしてくれた大切な女(ひと)。 二人のどちらが欠けても今のこの幸せはなかった。だから愛する。全力でもって。 「んっ……あふっ……」 軽く触れあう膣肉と亀頭。リシェルは息をもらす。優しい声音でライは告げる。 「いくぞ……リシェル……」 「うん……来て……」 するとリシェルも優しく微笑む。ドキリとときめく心臓。いつになっても心地よい。 心地よさに包まれてライは腰を沈める。リシェルの膣内へと自身を。 「ふぁぁぁ……はぁぁあああああ……」 ぐにゅり。飲み込まれるようにライの陰茎はリシェルの中に沈み込む。リシェルは喘ぐ。 ぐにゅ。ぐにゅ。ぐにゅ。うねるように膣肉に締め付けられながら肉根は進む。 「くぅぅ……あぁ……リシェルぅぅ……」 まとわりつくリシェルの感触にライは声をあげる。リシェルへの挿入。今日だけでも何度も繰り返してきた。 けれどその都度、病みつきにさせられる。気持ち良い。気持ちよすぎてたまらない。ああ、リシェル。 リシェル。リシェル。リシェルぅぅっ!! 「ふぁぁっぁぁああっ!あくっ……あふぁぁぁぁっ!!」 ぐっちゅ、ぐっちゅ。力強く腰を突き出してライはリシェルを犯す。にゅるり。頭の中で擬音が響いた。 にゅるにゅる。吸い付くように肉棒にフィットしてくる膣肉。そこへペニスをはしらせる快感。 たまらないものを感じる。それにも増して喘ぐリシェル。その喘ぎがライを一層に昂ぶらせる。 「くぅぅぅぅっ! リシェルっ!! リシェルぅぅぅっ!!」 「ふぁぁぁぁぁあああっ!! あうぁぁぁああああああ!!」 またケダモノになってリシェルを犯す。よがり喘ぐリシェル。それはなんとも狂おしい悦楽の時間。 「あふっ……ふぁ……あはぁ……はふっ……おじょう……さまぁ……ふぁ……ひあんっ……ふぁぁぁっ!」 ポムニットもまた喘ぐ。二人が激しく交わる度に、ポムニットの割れ目も擦れる。 密着しあったリシェルの割れ目。トロトロの愛蜜にまみれた肉と肉とが擦れあう。 リシェルの膣に激しく突きいれられるライのペニス。その根元はポムニットの陰唇も同時に擦っていた。 それと同時に伝わる体温、鼓動、吐息。全てが同じ感覚をポムニットに伝える。 自分も一緒に犯されている感覚。反応する。身体が。脳が。例えばこんな風に。 「ふぁぁぁぁあああっ!!ポムニットっ!ポムニットぉぉぉおっ!!」 「ああぁぁぁああああっ!!おじょうさまっ!おじょうさまぁぁぁっ!!」 犯されながらギュッと強くポムニットの身体にしがみつくリシェル。ポムニットもリシェルを抱きしめる。 グチュッ、グチュッ。子宮に響いた。熱い肉棒に胎内を掻き毟られる感触。 ずりゅっ。ずりゅっ。膣内の粘膜が男根に引きずられる。挿入を繰り返す度に逞しさを増すライのペニス。 なんて凄い。ビクンッ。ビクンッ。おじょうさまの膣内で。ニュクッ、ニュクッ。わたくしの膣内にも。 「くうぅぅぅぅっ! ポムニットさんっ!」 「あひっ……ひぁぁぁぁぁああああああああああっ!!」 そうして今度はポムニットの膣内にライ自身が打ち付けられる。直接に味わう肉棒の感触。 堪らず喘ぐポムニット。ズルリ。ズルズルリ。男根は一気に飲み込まれ、ポムニットの奥まで届く。 「あふぁぁぁああああああ!あぁぁああああああ!深ひぃぃいいいいい!!深ひぃぃいいいいいい!!」 膣奥まで貫かれる感触。串刺しにされていた。ポムニットの身体はライによって。 こんなにまで深く侵入してきた。先程までリシェルの中にあったライが、奥深くに。 「ふぁぁぁぁぁっ……あぐっ……おじょうさま……おじょうさまぁぁ……」 「んっ……あふっ……ポムニット……んむぅ!?……んっ……」 今度はポムニットがリシェルにしがみつく。そのまま唇も奪う。一つになっていた。唇を介して。 互いの膣肉を交互に抉るライを介して。ぐちゅり。ぐちゅり。ああ、犯されている。 おじょうさまと一緒に犯されている。ライさんに犯されている。ぐにゅっ、ぐにゅっ。なんて幸せ。 「くぁぁ……あぁぁ……ポムニットさん……」 ライも味わっていた。ポムニットの肉の感触を。リシェルのそれとはまた違う。 狂おしいほどの激しい快楽の代わりに包み込むような優しさがそこにある。癒される。 例えるなら母親の乳房のように。心安らぐ優しさの温もり。 「ふぁ……あふっ……ポムニットぉ……」 抱きしめられながらリシェルも感じる。お腹の上に伝わる感触。ポムニットの中にいるライ。 そのライが感じているものと同じ安らぎ。温かい。すごく柔らかくてそれに優しい。 ポムニット。あたしの大好きなポムニット。パパやママよりも大好き。 口うるさいのが玉に瑕だけれど。過保護でお節介でその上ドジで、散々おちょくってくれたりもするけれど。 それでも大好き。ずっと大好き。いつまでも大好き。いつまでもずっと傍にいて欲しい。 傍にいてずっと笑っていて欲しい。悲しいときは一緒に泣いてあげる。辛いときはいつだって助けてあげる。 だってあんたはいつもあたしにそうしてくれるから。あたしがちっちゃな頃からずっとそうし続けてくれたから。 あんたのおかげであたしはいつも幸せ。本当はすごく感謝してるんだからね。だからあたしもあんたを幸せにしたい。 あんたと一緒に幸せになりたい。ねえ、ポムニット。あんた今、幸せ? 「ふぁぁ……おじょう……さまぁ……おじょうさまぁぁ……」 後ろから犯されながらポムニットはリシェルに縋りつく。目から涙をポロポロ零して。 それがリシェルの顔に当たる。少ししょっぱい。だけど温かい水滴。おかげで分かってしまう。 そうか。幸せなんだ。よかった。だったらあたしも幸せ。あんたが幸せならあたしも幸せ。 「ふぁぁぁぁっ!おじょうさま……おじょうさまっ!!」 「ポムニット……ポムニットぉぉっ!!」 二人交互に犯されながらリシェルとポムニットは抱き合い、互いに呼び合う。 一つになっていた。心も身体も本当の意味で一つに。互いの愛蜜に塗れた肉根が互いの膣奥へと沈み込む。 そうすることでより強くお互いの存在を感じることができる。相も変わらず力強いライのピストン。 肉の悦びとともに掛け替えのない尊さをくれる。ライが、ポムニットがリシェルの膣内で混ざり合う。 ライと、そしてリシェルがポムニットの胎内で溶け合う。一つになれる。そのことがこんなにも喜ばしい。 セックスはすごく尊いものなのだと思う。それが愛し合う者と交わされるときは本当に。 「おじょうさま……えうっ……おじょうさまぁ……えうぅぅ……おじょうさまぁぁ……」 「ポムニット……あうっ……ポムニットぉ……うぅっ……ポムニットぉぉ……」 犯され喘ぎ、蕩けて癒され、混ざって解け合いながらリシェルも、ポムニットもまどろむ。 幸せだった。最高に幸せ。それをお互いに一番大好きな相手と分かち合えるのだから尚更。 キスをした。何度も何度もキスをした。何度キスしてもし足りない。この胸の喜びを伝えきれない。 だから抱き合う。熱い抱擁。熱いハグ。密着する肌と伝わる体温。ギュッと手に抱きしめる感触。 一つには優しさ。二つには温かさ。そして愛しさ。大好きだという気持ち。愛しているという気持ち。 すごくよく伝わる。だからもっと好きになる。だからもっと愛したくなる。 愛しています。おじょうさま。大好きだよ。ポムニット。二つの頭の中に延々と響き続ける。 こんなにも温かくポムニットを感じる。こんなにも愛しくおじょうさまを感じていられる。 それが誰のおかげなのか。気づけば二人して喘いでいた。 「はぁぁぁぁぁああっ!ライさんっ! ライさんっ! ライさんっ!!」 「あふぁぁぁぁぁっ! ライっ! ライっ!! ライぃぃいいっ!!!」 ヌチュッ。ヌチュッ。交互に挿し貫いてくれる肉の棒。その持ち主の名をポムニットとリシェルは叫ぶ。 掛け替えのない幸せを与えてくれる。一緒にずっと支えてくれる愛しい男(ひと)の名を。 ライさんがいてくれなかったらわたくしはおじょうさまの傍にいることができなかった。 ライがいてくれたおかげであたしはポムニットのことを諦めずに済んだ。 一番大好きな人を失うことなく、一番大好きな人と一緒に幸せにしてくれた最愛の男(ひと)。 ずっと好きだった。小さなころから。ますます大好きになった。年月が経つに連れて。 あんたのことを考えるだけであたしは胸がドキドキして、あんたの傍にいるときあたしは一番幸せになれる。 そんな焦がれ続けた想いがようやく実を結んで、そしてあたしはあんたのことをもっともっと好きになった。 ライ。愛してる。 本当は好きでした。あなたのことが。どんどん好きになってしまいました。あなたの優しさにふれて。 おじょうさまと結ばれて幸せなあなたの姿を見るのが好きでした。だけど少し、いえすごく切なかったです。 でも、そんなわたくしをあなたはまた救ってくださいましたね。おじょうさまと一緒に。 ライさん。大好きです。 「ふぁっ……あふぁっ……ふぁぁぁぁっ!!」 「ひうっ……はひぃっ……あひふぁぁぁっ!!」 交錯する想い。その想いのままに二人は甘く喘ぐ。ぬちゅり。愛欲にまみれた肉の棒に挿し貫かれる。 にゅっぷ。にゅっぷ。力強く胎内をかき回してくれる。すごく温かい。なんて素敵。 ずるりと音を立てて膣肉を引きずる感触がもうたまらない。引き抜かれたモノがまたずぷりと入ってくる。 あたしに。おじょうさまに。ポムニットに。わたくしに。交互に貫かれる。二人一緒に犯されている。 「んはぁ……あっ……っふ……ふぁ……あふっ……」 「ふぁぁ……ひぅぅ……えぅぅ……ふぇぇぇ……」 そうして二人して腰をくねらせる。もっと気持ちよくなりたいから。もっと気持ちよくしてあげたいから。 絡み付くリシェルの媚肉はライを咥えて離さない。にゅるり。にゅるり。触手のようにライを締め付ける。 どう?気持ち良い?もっと気持ちよくしてあげる。大好きなあんたをもっともっと気持ちよくしてあげる。 あたしがあんたを気持ちよくしてあげる。あんたがあたしで気持ちよくなってくれるのが一番嬉しい。 もっともっと気持ちよくなろうね。ずっと一緒に。いっぱい、いっぱい幸せになろうね。この先ずっと。 一生の命令だからね。破ったりしたら絶対に承知しないんだから。 包み込むポムニットの肉はその中でライを扱く。さすっ、さすっ。優しく扱いてライを癒す。 どうですか?ライさん。気持ちいいですか?ライさんが気持ちいいと思ってくれたならわたくしは嬉しいです。 あなたの幸せはおじょうさまの幸せ。おじょうさまの幸せはわたくしの幸せ。そしてわたくしの幸せが…… ライさん。あなたの幸せになってくれたらいいと心から思っています。愛してくださいましね。これからも。 大好きなおじょうさまと一緒に。 「くぅぅぅぅぅっ! リシェルっ!! ポムニットさんっ!!」 繰り返し腰を突き出しながらライは噛締める。今、この手の中にある確かな幸せを。 リシェル。愛してる。もうオマエなしの人生なんて考えられないぐらいオマエのことが好きだ。 オマエと一緒にいることがオレの幸せ。オマエが傍にいてくれるだけでオレは幸せ。 オレは絶対にオマエのことを離さない。一生をかけて愛しつくしてやる。一緒に幸せになろうなリシェル。 好きだ。ポムニットさん。ポムニットさんがいてくれなかったらオレもリシェルもこんなに幸せにはなれなかった。 リシェルがポムニットさんのことを一番好きだと思うように、オレもポムニットさんのことが一番好きだ。 オレとリシェルの一番大切な女(ひと)。ずっとオレ達の傍にいてくれよな。ポムニットさん。 二人のこと絶対に幸せにしてみせる。もちろんオレも幸せになってみせる。それでいいだろ。 なあ、リシェル。ポムニットさん。 「ふぁぁぁっ! あっふ! はうぅぅうう! くふぁぁぁぁぁああっ!!」 「あんっ! ひぁぁぁああああ! あひぃぃっ! ひふぁぁぁああっ!!」 「うっ……くぅぅぅうう! うぉぉぉおおっ! おおっ!!」 交わる身体。重なる思い。まどろみゆく三人の営みはより佳境を迎える。一心に腰を打ちつけるライ。 健気にそれを受け入れるリシェルとポムニット。行為の最中、二人の子宮に何度もライの白濁は注ぎ込まれた。 射精を受けた方はもう一方にしがみついて熱に喘ぎ、しがみつかれた方がそれを優しく慰める。 そうすることでより深く悦びを分かち合うことができた。ビクン。ビクン。ポムニットの膣内にいっぱい射精てる。 ビュクッ、ビュクッ。ああ、こんなにもたくさん。おじょうさまの中にライさんのミルクが。 射精を終えてもライはすぐにはペニスを引き抜かず、スペルマまみれの膣内で肉竿を扱く。 ひあぁぁっ!あひぃぃっ!グチュグチュいってますぅぅ!わたくしのおなかの中でぇぇっ!! ライさんのミルク……ライさんのミルク……泡だって……そして……ゴプッ! ふぁぁぁぁっ!!今度はあたしの中に入ってきたぁっ!すごいよぉぉ……太いよぉぉ……大きすぎるよぉ…… このケダモノぉぉ……あたしのことまだ犯したりないワケ?……らめぇぇ……おかひくなるぅぅ…… あたし……おかしくなっちゃうよぉ……ひぁぁぁっ!……熱いっ……熱いぃぃ……すごい…… まだ射精てる……あたしの膣内でいっぱい出てる……グチュッ、グチュッ……射精しながらかき回してる…… いっぱいだよぉぉ……あたしの中がいっぱいだよぉぉ……こんなにもいっぱい……あんたでいっぱい…… ううっ……嬉しいよぉ……幸せだよぉぉ……あたし幸せぇぇ!……あはっ♪……大きくなってる…… あたしの中であんたがまた大きくなってる……ズルリ……今度はポムニットに……あははっ♪ うん……気持ちよくしてあげて……ポムニットもいっぱい気持ちよくしてあげて……お願い…… 「あはぁぁ……おじょうさまぁぁ……わたくし……わたくしっ!……もうっ……」 「ふぁっ!ふぁぁぁぁっ!……ポム……ニットぉぉ……あたしもぉぉ……」 何度も注がれて、何度もイかされて、骨も脳も心も全部、髄まで蕩かされた二人は喘ぐ。 ピッタリと密着した肌もこすれ合った。ぴっちり重なり合った肉貝。その上らへんの愛らしい突起。 ぷにゅっと柔らかく潰れ合った乳肉。先っちょ同士が擦れるのがすごく気持ち良い。 そしてキス。口の中でねっとり舌を絡めあうキス。同じ悦びを今、感じている。 大好きな人に愛される悦び。大好きな人と愛し合う悦び。こんな悦び他ではありえない。 ポムニットがいて。おじょうさまがいて。ライ(さん)が、あたし(わたくし)達の傍にいてくれるから感じていられる幸せ。 あたし幸せだよ。ポムニット。わたくし幸せです。おじょうさま。ずっと幸せでいようね。ずっと幸せであり続けましょう。 あんたがいれば。おじょうさまがいれば。あたし達は。わたくし達は。もっともっと幸せになれるのだから。 「ポム……ニットぉぉ……ポムニットぉぉっ!!」 「おじょうさまぁ……おじょうさまぁぁっ!!」 抱き合い、泣きあって、心が触れ合う。触れ合った心が溶けあい一つになる。それはすごく幸せなこと。 最高の幸せを分かち合えるヒトがいる。それが二人も同時に。高まりあう心を隔てる境界などなく。 昇りゆく気持ちは至上の楽園をそこに見る。蕩けあいながらリシェルもポムニットも喘いだ。 自分達にこんな幸せを与えてくれて、そして誰よりも自分達を愛してくれるライを受け止め続けた。 いっぱい気持ちよくなってね。ライ。いっぱい気持ちよくなってくださいまし。ライさん。 あたしとポムニットで。おじょうさまとわたくしで。あんた(あなた)を世界一幸せにしてあげるんだから(あげますから)。 「くぉぉぉぉぉぉぉっ!! リシェルぅぅぅっ!! ポムニットさんっ!!」 「ふぁぁぁぁああっ!! ライぃぃぃいいい!! ポムニットぉぉぉおおっ!!」 「あふぁぁああああっ!! ライさんっ!! おじょうさまぁぁぁぁっ!!!」 そうして訪れる恍惚の瞬間。引き抜いたペニスを二人の間にライは挿し込む。ズリリリリ。割れ目を滑った。 二人の膣肉で限界まで扱きあげられた肉棒。情愛のつまるそれが二人のクリトリスを激しく擦る。 そしてライは解き放つ。今宵、最後の慈雨の大奇跡を。 「くぁぁぁぁぁああああああっ!!うぁぁぁああああああっ!!うぉおおおおっ!!」 「ひぁぁあああああっ!!熱いぃぃいいいっ!!おなか熱いよぉぉぉおおおおおっ!!ふぁぁぁぁぁっ!ポムニットぉぉおおっ!!!」 「あひぃぃいいいいっ!!ビクンビクンいってますぅぅうう!!ライさんの精液ぃいいい!!ひぁぁぁああっ!おじょうさまぁぁぁぁっ!!!」 勢いよく放たれた大量の白濁は二人の腹部どころか胸にまで届いてベッチョリとへばりつく。 スペルマまみれにされた身体を重ねあってリシェルもポムニットも果てる。互いを抱きしめるその手は離さずに。 最高の幸せに包まれた二人の姿。それを見届けてすぐにライもまたグッタリと果てた。 「ぐーーすかーーーぐびーーーー」 ライの眠りは深かった。無理もない。あれほどの激しいセックスをこなし続けたのだから。 なにせ二人分。ライ一人にかかった負担は尋常なものではない。 「……にしても……うっさい……このイビキ……」 眠りこけるライの傍らでリシェルはぼやく。するとポムニットが窘める。 「いけませんよ。おじょうさま。ライさん……あんなにも頑張ってくださったのですから……」 「……わかってるわよ……そんなこと……」 言われるまでもないとばかりに憮然とするリシェル。ポムニットはやれやれと肩をすくめる。 そうしてしばらく、間を置いてからふいにポムニットは呟く。 「ところで……よろしいのですか?おじょうさま」 「……なにが?」 その呟きの意図をはかりかねてリシェルはキョトンとする。するとポムニットは交互に視線を動かす。 一つは大きくイビキをかいて眠りこけるライ。そしてもう一つはぺったりと自分に食みついているリシェルに。 その視線でリシェルも気づく。 「ああ、そういうこと……いいじゃない……別に……たまには……」 そう言うとリシェルはギュッとより強くポムニットに抱きつく。ポムニットはクスリと笑ってその背を撫ぜる。 いつもなら行為の後にはデレデレになってライに食みつくリシェル。それが今日はポムニットに食みついている。 「うふふ……いつまでたっても甘えん坊のおじょうさま……」 「うっさい……これがあんたの仕事なんだから大人しく甘えさせなさいよ……」 そう言って、今宵は恋人同士の熱い抱擁よりも、親愛に満ちた主従の抱擁をリシェルは楽しむ。 抱きしめる身体。そして抱きしめられる身体。すごく温かくて、それに優しい。 そんな肌と肌のコミュニケーションを満喫するとポソリ。リシェルは呟く。 「ポムニット……大好きだよ……」 「っ!?」 不意打ちだった。行為の最中には数え切れないほど聞かされた台詞。 けれどこうして我に返った後で聞かされると来るものがある。 背中に回した手にキュッと力がこもる。そうしてポムニットは少し震えて呟く。 「ズルイ……です……」 ぽたり。雫が一滴リシェルの頭に垂れる。フッと微笑みながらリシェルは尋ねる。 「ズルイって……何が?」 わかりきったことを聞く。意地が悪いようだけどそれでも聞く。だって聞きたいから。 「だって……先に言われたら……わたくし……わたくし……」 ギュゥゥ。抱きしめる手に力が入る。その力強さのあまりリシェルは少し呻く。 それでももっと強くリシェルを抱きしめてポムニットは叫ぶ。ありのままの胸の内を。 「わたくしだって大好きですっ!わたくしだって愛していますっ!おじょうさま……おじょうさまぁぁっ!!」 ギュッときつく抱きしめる。誰よりも愛しいわたくしのおじょうさまを。 少し痛いでしょうけれども。それでも我慢してくださいましね。おじょうさま。 だってちっとも足りませんから。この愛しい気持ちをおじょうさまに伝えるのには。 「うん……大好き……大好きだよ……ポムニット……」 ムギュウウウ。強く抱きしめられながらあたしも言う。ちょっとは手加減しなさいよね。このアホメイド。 あんたの気持ちなんて十分に伝わってるんだから。でも、ありがとう。あんたに好かれてすごく嬉しい。 あんたがあたしのメイドで本当によかった。あたし、あんたのこと絶対に手放さない。 あたしの子どもどころか孫の世話までさせてやるんだから。覚悟しなさいよね。 「愛してます……おじょうさま……」 「大好きだよ……ポムニット……」 抱擁を続けながら呟きあうのはお決まりの言葉。もうこれでもかってばかりに言い古した台詞。 けれど飽きずに口にする。こうしてずっと、いつまでも。朽ち果てぬ愛を口にできる二人でいたい。 その願いは一つ。そして…… 「うふっ♪」 「あはっ♪」 そうして微笑みあって抱擁を解く。同じ微笑を同じ相手に向ける。なによりも尊い自分達の幸せ。 それを繋いでくれる架け橋である大切な彼を。 「大好きだからね。ライ」 「わたくしも愛しています。ライさん」 そう言って眠りこけるライの両の頬に二人はそれぞれに口付けた。そのまま片腕ずつとって二人も眠りこける。 大好きな人がいる。愛してくれる人もいる。それが二人も同時に。それは素敵なトライアングル。 永久の幸せを胸にお嬢とメイドは二人して店主に食みつく。そんなことは知らずに眠りこけるライ。 けれど二人の唇が触れたその頬は、ほんのりピンクの幸せの色に染まるのだった。 Happy time after days ~fin~ 前へ | 目次 |
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