タケシー大好きビジュ5「……」 蹂躙の限りを尽くされたアティは、虚ろな瞳を泳がしながら全身を小刻みに震わせている。身体を覆っていたものその全てを引き剥がされたアティの身体には隅々に弄ばれた跡があった。そんなアティの姿を見下ろしながら、ビジュは口の端を吊り上げて笑う。 「イヒヒヒッ……手前ェの身体は最高だったぜェ?」 そんな言葉を投げかけても、アティは何の反応も示さなかった。ぐったりと身体を横たえたまま、光を失った瞳で何もない空間を見つめている。 「ちっ!……どうやら意識がとんでるみたいだなァ」 ビジュは何の反応も示さないアティを見ながらそう呟くと、視線をベルフラウの方向へ向けた。 「ヒヒヒヒヒッ」 「……あっ……」 ビジュが不意に視線を向けると、ベルフラウは恐怖の表情をつくる。だが、ビジュはもうベルフラウに関心はない。ベルフラウはアティを陥れるための道具に過ぎなかった。ビジュとっての最高の玩具はアティなのだ。そして、もうその玩具をビジュは手にしていた。 「安心しなァ……お前も犯してやるつもりだったんだが……」 そう言いながら横たわるアティにビジュは視線を戻す。 「あいつの身体があまりにも良過ぎたんでなァ……つい出すモノも全部出しちまったぜェ……イヒヒッ」 ビジュはもう何度も何度もアティの身体を犯し,その中に欲望を放っていた。 「やめてよっ……!」 ベルフラウはビジュの言葉に嫌悪をあらわにした。しかし、ビジュはそんなベルフラウの呻きを聞き流す。そして横たわるアティを眺め続けていた。 ――ビジュの加虐心はまだ満足していなかった。 犯し、弄び、蹂躙の限りを尽くしても、まだまだこの女をいたぶりたりない――。 考え込むようなしぐさをすると、不意にビジュは懐からサモナイト石を取り出した。それは紫色のサモナイト石……。霊界サプレスのサモナイト石だった。 「な、何をする気なの……?」 サモナイト石を取り出し、それを横たわるアティに向けて構えるビジュに、ベルフラウは困惑を示す。 「や、やめなさいよっ!それをどうするつもりなの!?」 アティに迫る危険を察したのか、ベルフラウが顔から血の気を引かせてビジュを止める。だが、そんなベルフラウの叫ぶ声などは聞こえてないかのように、ビジュはサモナイト石を手の上に置くと召喚の詠唱を紡ぎだした。 「ヒヒヒッ!!」 サプレスの紫色の魔力がビジュの手の上に収束する。ビジュの周囲の大気が激しく揺らぐ。収束された魔力はやがて光となり、ビジュはその光を上空に向けて放った。唸りをあげて空に昇る光。ビジュの足元には粉塵が巻き起こる。そしてビジュの頭上で光が弾けた。 「……っ!!」 眼を開けられないほどの激しい風圧がベルフラウを襲う。 「……っ、……あ、あれは……」 ビジュの頭上に現れた異世界の異形。 生ある者から全てを奪うという、霊界サプレスの暗黒の軍勢。 ――ダークレギオン。 「……あっ、あぁ……」 ダークレギオンはその巨躯を羽ばたかせ、横たわるアティの真上の空中で静止した。絶望的な表情になるベルフラウ。巨大な邪悪の異形がアティを睨んでいる。そこに浮かぶ最悪のイメージは一つだけ――それはアティの死しかなかった。 「や……やめっ……」 全身の血の気が引いていくのをベルフラウは感じた。しかし、その後に進んだ展開は、そんなベルフラウの予期とはまったく違うものだった。ダークレギオンの姿が、次第に空中に溶けるように消えていくのだ。 「イヒヒヒッ……」 ビジュが邪悪に笑んでいるそのうちに、ダークレギオンはその巨大な爪をアティに振り下ろすこともなく,その姿を消したのだった。 「な、なんなの……」 呆然とした表情でベルフラウは呟く。何が今起きているのか、ベルフラウにはそれがわからなかった。だが、すぐにベルフラウは全てを理解することになった――。 「……あっ、ああぁ……いやあぁぁっ!!」 意識を失っていたはずのアティの口から悲鳴が漏れる。 「うあぁ……な、んですかっ、……これは……?」 自分の中に自分ではない、何かが入ってくる嫌悪感。その感覚にアティの意識は強引に引き起こされた。以前に碧の賢帝が自分の意識をのみ込もうとしたそのときの感覚に、それは似ていた。アティの表情が苦悶に歪む。 「イヒヒッ……ボディジャックさァ」 ビジュの言葉にベルフラウははっとした表情をつくる。 「あなた……先生に憑依召喚術を……!?」 ダークレギオンのボディジャックは、憑依した人間の意識の片隅にダークレギオンが住まうことで、その人間は自分の持っている能力以上の力をダークレギオンから引き出せるようになるというものだ。憑依した人間の意識や肉体を大きく変化させてしまうような鬼神憑依といった憑依召喚術と違い、憑依した人間にそれほど影響を及ぼすものではない。しかし――。 「思ったとおりだったぜェ!今のあいつの身体にはアレは負担が大きいみたいじゃねェかよ……イヒヒヒッ!」 ダークレギオンの侵食に苦悶の表情をつくるアティをビジュは愉快そうに眺める。 「あぁぁ……や、めて……くだっ、……うぁ」 先の戦いによる肉体の疲労。碧の賢帝を折られたことによる心への傷。さらにその上のビジュとの行為。肉体的にも精神的にもアティはすでに限界がきていた。そんなところへ憑依召喚術を使われれば、いくらダークレギオンの憑依といえども、アティに大きな影響を及ぼすことは当然のことだった。 「くっ……うあ……あああぁぁっ!!」 ダークレギオンの侵食に抗うだけの力はもうアティには残っていなかった。ダークレギオンの憑依が完全に終わる頃には、ダークレギオンの意識によって、アティの身体は完全に支配されていた。 ダークレギオンを憑依させることで、ダークレギオンの力を肉体に宿し、自由に行使する。それボディジャックだった。だが今のアティの場合、過度のダークレギオンの影響が、逆にダークレギオンの意識が表面に上がり、アティの肉体を自由にしてしまっていた。 召喚獣は使い手の意思に従う。それはつまり、アティの身体がビジュの意思によって支配されてしまったことに等しい。 「う……」 アティの顔から苦悶の表情が消える。それはダークレギオンの憑依が完了したことに他ならなかった。 「……先生……?」 ベルフラウは不安げにアティを見つめる。そんなベルフラウを横目にビジュがアティに向かって命令する。 「イヒヒヒッ……おい……立ってみなァ?」 すると先ほどまで立つ気力も失われていたアティが、ビジュに言われるまま立ち上がってみせる。 「え……あっ、身体が……どうして……っ」 アティが自分の身体の異常に気付く。それは以前、遺跡の意志によって捕らわれてしまったあのときと似ているものだった。 「ヒヒヒヒヒッ!!」 自分の思った通りに召喚獣の憑依が進んだことが嬉しいのか、ビジュはそんな残忍な笑い声をあげた。そして全裸で自分の前に立つアティの肉体を、上から下へとゆっくりと舐めるようにみる。 「……っ」 アティはその視線に気付くとまた頬を紅く染めた。美しく均整のとれた体。胸は豊かで、ウェストはすっきりと細い。そして綺麗な肌の所々にある、ビジュの蹂躙の跡が痛々しくも淫靡に感じた。 「イヒヒヒッ」 口元を邪悪に歪めながら、やわらかそうなアティの胸のふくらみにビジュは掌を当てる。 「あっ」 甘い吐息がアティから漏れる。それは今までのような嫌悪だけの声ではなかった。 そのまま乳房をビジュは円を描くように揉む。少しでも多く乳房の弾力を感受し、味わおうとしたビジュのその手は、自然とそんな動きをした。ビジュの掌の動きに、アティは抵抗ができなかった。ビジュの手になすがままにされる。身体が自分の意思で動かないのもあった。だがそれ以上にアティを、ある感覚が支配していったからだ。 「あ、ふっ……はっ」 押し寄せる快感――。 アティが必死に声を押し殺す。 ダークレギオンは憑依した人間の能力を向上させる。 そう、ダークレギオンの憑依、その過度の影響がアティの感覚を研ぎ澄まし、性感までも高めてしまっていた。 「ふ……っ、あ……」 ビジュの手の動きに、アティの胸全体はどくどくと脈打ち、熱くなっていた。そしてビジュの掌の動きが増していくと、アティの二つの乳房は、熱をはらみ、張りを増して、乳首は弾けるように屹立した。そして胸以上に、アティの女のその部分は熱くなってきていた。 もっともっと触って欲しい――そんな欲望をアティは必死に抑えた。 おかしい。 自分の身体が今、普通ではない状態にあることにアティはすぐに気がついた。 「く……これ以上っ、……なにをする気ですか……っ!?」 ビジュにそれを悟らせたくないのか、理性を振り絞って、快楽を抑え、アティはそう声をあげてビジュを遮る。 「……俺は何もしないぜェ……?」 そんなアティの願いも叶ったのか、ビジュはすっと手の動きを止めた。それにアティは安堵の表情を浮かべる。だが、ビジュの言葉は続いた。 「イヒヒヒッ……俺は何もしねェ……やるのは手前ェさァ」 「えっ……」 ビジュの言葉にアティは困惑する。そんな戸惑うアティに、ビジュは口を冷たく歪ませながら、はっきりと言い放った。 「手前ェはなァ……これから自分自身の手でそのガキを犯すんだよ……」 そう言ってビジュはベルフラウに視線を投げる。 「……っ!?わ、たし……が……?」 あまりにも意外なビジュの言葉に、アティは動揺した。 「そうだ……そのガキを裸に引ん剥いて、手前ェが処女を指で奪ってやるんだよッ!イヒヒヒッ!!」 ビジュの言葉に、ベルフラウも察したのか、顔を真っ青にして怯えを浮かべる。 「な、なに言ってるの……先生がそんなことするわけ……」 そう口にするベルフラウの声は震えていた。その様子を愉快そうに見ながら、ビジュが冷酷にアティに命令する。 「ヒヒヒヒッ……さァ……とっととそのガキを犯してみせなァ!」 「い……やですっ、そんなこと……させ……ないで……くださっ……」 アティは必死に自分の中の悪意に抵抗する。だが、その抵抗も虚しく、その脚はゆっくりとベルフラウに歩み寄っていった。 つづく 前へ | 目次 | 次へ |
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