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第二部 プロローグ

 

森の中の道を2人の少女アイとイブキがお互いに喋りながら歩いている。両者とも、明らかに旅には適していない華奢な体をしているが、疲れている様子がない。

「私達ってどこに向かってるんですか?」

「うちら、借金返済しないとあかへんやん?京都へと行こうと思うんや。ここから南に歩いて3ヶ月くらいの距離やで。」

「京都ってどんなところなんですか?」

アイは、前世での観光都市のことを思い出しながら、この世界の京都について聞く。

「この世界最大の都市国家や。人口は100万もおるし、人が沢山おるから、大金を稼ぐにはもってこいの都市やで。」

基本的に、お金は人が沢山いる場所に集まる傾向があるため、イブキが言っていることは間違っていない。ただ、問題なのは

「ううう・・・国家権力の陵辱イベント・・・」

以前に聞いた国家権力を傘にきて、女性を陵辱する連中がいる話をアイは思い出したのだ。イブキはアイを安心させるように話しかける。

「大丈夫や。死ぬまでは陵辱されん。安心せい。」

「こんな世界!いやー!!!!」

「気持ちええのに、なんで駄目なんやろ。不思議やわ。」

イブキの安心させる言葉も、陵辱されることが前提になっているため、少女にとっては駄目だった。

 

 

 

地図上では、もう少し先にいった所に村がある場所まで少女達は歩いていた。イブキは、いつもと変わらないような呑気な顔で、アイの嫌がることをいう。

「アイちゃん。次の村いったら、お客さんとるで。」

「ふぇっ?お客さん?」

突然のイブキの言葉に、アイは困惑した。

「ようするに男に抱かれて、路銀と食料を貰おうってわけや。経験値も手に入るし、一石二鳥、いや一石三鳥やな。気持ちええし。」

「イブキさんだけでやってください。」

清純派ヒロインとしては、男達に陵辱されるのは嫌なのである。

「なら、どうやってお金を稼ぐんや?食料はどうやって手に入れるん?」

意地悪そうに聞いてくるイブキに、アイは即答する。

「治癒霊術で怪我を癒して、お金を稼ぎます!」

「へぇ・・・なら、それでがんばりや。うちは応援したるわ。」

イブキの素っ気ない様子に不安を感じたアイだったが、男達に犯されずにお金を稼ぐため、頑張る事を決意したのだった。

そして、イブキのほうだが、彼女のほうは彼女のほうで、アイを陵辱するための努力を惜しむ気は全くなかったのである。

(可愛い美少女が男達に輪姦されることこそが、この陵辱エロゲー世界での正義や。今回も、アイちゃんの素晴らしい痴態を見させてもらうで。)

アイの清純派ヒロインとしての道のりは、かなり遠い位置にある。同行者であるイブキがいれば、イブキのせいで陵辱され、いなかったら、別の方法で陵辱されるのだ。

幸いなのは、イブキはアイを可愛らしい親友だと思っていることだった。おかげで、アイは人間の男達に陵辱されることはあっても、事故以外では陵辱で死ぬようなことはない。最初の陵辱で事故死させているが、次からは死なないように頑張るはずである。

彼女の目的は、親友に陵辱される快楽と幸せを教えて、一緒にビッチになって仲良く旅をすることである。だが、アイの履いている縞々パンティーの効果の詳細を知っていないので、清純派ヒロインから完全な陵辱エロゲーヒロインにすることができないのだ。

2人の努力は、全く別の方向に向いているが、この陵辱エロゲーの世界で、まともな生活をしようと思ったら、イブキのやっていることが正しい。なにせ、妖怪に負ければ、妊娠イベントがあるのだ。妖怪が巫女さんを殺さないように陵辱したら、救助がくるまで妖怪の生産機となり、それと同時に、妖怪の性欲処理の道具として生きていかないといけないのである。

これが、人型ならまだましであり、大蜘蛛などの虫妖怪は、巫女さんを陵辱すると同時に、卵を植え付けるから洒落にならないのである。幸い、強い虫妖怪は、リョナな展開は嫌!という巫女さん達が絶滅させるつもりで虐殺中なため、アイとイブキが弱い内に遭遇することはない。

 

 

 

 

 

時刻は、太陽の位置から午後の4時から5時の間だと判断できる。少女達は、大きな村へと辿りつくと二手に別れた。

アイは、村の中央に設けられている広場で、格安料金で村人達の怪我の治療を行い、路銀と食料を稼ぎ。

イブキは、村長の家にいって、アイを陵辱するための方法とお金稼ぎに没頭していた。

 

 

村の広場では、盗賊か妖怪に村を襲われたのか、指や片腕を失った男達が一列で並んでいる。アイは、先頭にいる男から順番に、失った部位のところに両手をかざし、呪文を唱えている。治癒霊術は、呪文だけでいいのだが、それらしさをアピールするために彼女はやっているのだ。

「この男の身体の傷を癒せ!治癒!」

「すっすげぇ!」

少女の中から霊力が消費される代わりに、男の片腕が復活する。治療を受けた男は、その光景に驚いていた。巫女さんだと、相手がチートボディなせいか、こうはいかないが一般人相手だと治癒霊術はすごいのである。

アイは、驚いている男に笑顔で

「治療料金10万円になります!」

男の年収と同額のお金を要求していた。この村は、町からも遠く、商人もあまりこないため、貨幣を重要視しておらず、大金を持っている人が少ないのだ。

ウズメノ神社で引き篭もっていた少女には、一般農民の収入など知っているはずもない。

「すまねぇ!お金がないんだ!1万円で勘弁してくれ!」

「ふぇっ?」

金のない男は、アイの前で土下座して、値切りを行う。アイも、それでいいのか、額に納得し、農村で治療行為を行う場合は、1回1万円という値段設定にしようと思うのだった。

この治療は、夕方になるまで続き、45人の男達を治癒霊術で治した事で、45万の臨時収入が入った事を少女は喜んだのである。

霊力を450消費し、残り霊力が150になっているが、一度霊力を完全に使いきって死んだ時の感覚があるため、彼女はどのくらい霊力を使えば、死ぬかどうかが感覚的にわかるようになっている。霊力の使いすぎて自滅などということは、使わなければいけないような状況に追い込まれなければ、彼女は絶対にしないだろう。なにせ、一度死んでいるのだから。

 

 

一方、イブキのほうは、村長の家の一室で、村の長と娼婦の仕事で幾ら貰えるか交渉していた。

「好き放題に犯してええから、1人1万円どうや?」

その額に村長は驚愕した。お米払いなら余裕でできるのだが、貨幣をそんなに持っていないのだ。

「・・・100円はどうじゃろか?」

「・・・この村って貧しいん?」

いきなり100分の1に値切った事で、イブキのほうも驚いた。以前の小さな村での陵辱の場合、1日1万円で30日滞在した男達がいたのに落差が酷いのである。ちなみに、あの時、陵辱に参加した男達は、周辺の村にいた金持ち達の道楽息子とその友達である。

「お米払いならできるぞ?1人5kgでどうじゃ?」

「貨幣経済が浸透していない地域やったか。そんなにたくさん米貰っても、旅にもっていけへんやんか。」

イブキは、男の言葉に納得したが、お米払いは拒否した。

「うーん。宝石とか、小物でお金になるものとかないん?」

「ないぞい。」

「幾らまでなら、ぎりぎりだせる?」

「村の参加する男衆次第じゃが・・・1人1000円くらいが妥当かのう。」

「安すぎる5000円!」

「お主達、巫女は妊娠の心配もないのじゃろ?確か、男に抱かれれば抱かれるほど強くなると聞いたのじゃが?」

「それでも安すぎるわ!」

足元を見られたイブキは、強気に交渉する。彼女には借金さんがあるのである。少しでもお金が欲しいのだ。

「ふむぅ・・・なら、米を50kgをつけるが、それでどうじゃ?後は、豪華な山菜料理と寝床を用意できるくらいじゃな。これ以上は譲歩できんぞ?」

「ちっ!なら、それで決まりや!」

その後、二人はお互いに相談し合い、陵辱は夜にやること、金髪の巨乳少女は、野外で犯しても構わないということを話し合ったのだった。

清純派ヒロインの陵辱イベントは、こうやって準備されたのである。

 

 

 

 

 

あとがき 

うん、次の次くらいから、異種姦なんだ。(´・ω・`)虫系妖怪はださないから安心して欲しい。

 

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