甘い罠
「イヤだって言ってるだろっ!!」
「でも、試さないとお金もらえないもん!!」
「・・・・・・テメェで試せばいいじゃねーかっ!!」
「だって熊でも千切れないかを試したいのに、俺じゃ意味ないじゃんっ!!」
「俺は熊かっ!?」
「まさか! こんな綺麗な熊なんているはずないじゃん。 でも蛮ちゃんの力は熊並かなぁ〜って」
あまり一般的な店では売っていないだろう太い鎖を前に言い争うこと三十分。
どれだけ言っても諦めそうのない銀次に、蛮は溜息を吐いて項垂れた。
確かに金を稼げるのならこの際、仕事にはこだわらないとは言った。
そうは言ったが、まさか熊につける鎖のテストをさせらるとは思ってもみなかった。
「ね? これが蛮ちゃんの力で千切れないってことを報告すれば 報酬として二万円貰えるんだし」
「・・・・・・わかったよ」
確かに極貧生活を送っている二人にとって二万はデカイ。
命がけでバトルをすることもなければ、何処かの山奥まで出かけて行く必要だってないのだ。
美味しいと言えば美味しい仕事である。
ただ一つ、蛮がプライドだの羞恥心だのをほんの少しの間抑えればいいだけなのだから。
「じゃ、やるね。まずこれを腕につけて・・・これが首で・・・これとこれを繋ぐっと。どう?」
「どうもなにも・・・・・・おい、これとこれを繋ぐ必要が本当にあるのか? その前によ、後ろで腕を繋ぐ必要がどこに あるんだ?
まさか熊の腕が背後で繋げられるほど長いと思ってるわけじゃねーだろうな?」
背後に回された両腕に填められた枷を繋ぐ太い鎖は中央からもう一本の鎖が伸び、蛮の細い首に填められた首輪へと繋がっている。
「え? 熊って背中に腕回らなかったっけ?」
「・・・・・・オマエなぁ」
熊のあの短い腕でどうやって背後で両腕を繋ぐと言うのか・・・・・・。
「じゃ、試すぞ」
「あ、ちょっと待って!!」
「あんだよ?」
腕に力をいれ鎖が千切れないか試そうとした蛮を、銀次が慌てて呼び止めた。
「あのさ、そのまま試しても信憑性がないと思わない?」
「はぁ?」
「だって熊が鎖を千切るってことは、なにか切羽詰ったことがあったってことでしょう?」
「そうか?」
「そうだよ。で、そういう時って普段より力出るでしょう?」
「まぁな。火事場のクソ力って言うぐらいだしな」
「じゃあ、蛮ちゃんがこの状態で千切っても意味ないじゃない」
「・・・・・・そう・・・か?」
このとき、蛮は珍しく銀次が真っ当なことを言っているような気がしてしまった。
「テメッ・・・ざけんな・・・よ・・・・・・っ!」
「なんで? じゃあ、蛮ちゃんは今、追い詰められてないの?」
一時の気の迷いが蛮の判断力を鈍らせ、気付いたら銀次の意見に頷いていた蛮を待っていたのは、
シャツを肌蹴られベッドに押し倒されることだった。
「銀・・・次・・・いい加減に・・・しろっ」
「だったら、鎖を引き千切ればいいだけだよ、蛮ちゃん」
「んっ・・・ならそれ・・・やめ・・・ろっ・・・・・・」
シャツが肌蹴られ露になった白い肌に口づけて、銀次は滑らかな肌に舌を滑らす。
「アッ! やめ・・・銀次・・・・・・」
ツンと尖った乳首を甘噛みされ蛮が仰のいた。
「このライン、俺好きなんだ・・・綺麗なんだもん」
仰け反らせた首のラインを辿る銀次の舌が獣の匂いをさせる黒い首輪へと滑り首輪に隠された肌をも舐め上げ、
少しずつ蛮を追い上げながら片手で器用にズボンと下着を脱がせた。
「ヤッ・・・銀・・・次・・・・・・」
逃げようと身を捩った蛮の背からジャラジャラと鎖の音が響く。
「ほら、蛮ちゃん。早く力入れてくれないとテストにならないよ?」
「アッ・・・やめ・・・んぁ・・・・・・」
二本の指で小さく尖った乳首を摘み上げ、耳元へ囁き舌を挿し入れると蛮の細い身体がビクリと跳ねる。
「蛮ちゃん、気持ちよくなるんじゃなくって切羽詰ってくれないと」
耳朶を甘噛みし囁く銀次が咽喉の奥でクスクスと笑う。
「んぅ・・・あっあっ・・・・・・」
ピチャピチャと濡れた音が頭の中に響き渡り、蛮の脳を侵食する。
小さな乳首へと与えられる鈍い刺激は、意外なほど大きな快感となって下腹部がジンジンと疼いた。
「・・・っ!! ヤメ・・・あっあっあっ・・・・・」
自然に開いた内腿を撫で上げられ、蛮が切ない溜息を洩らす。
足の間に入り込んだ銀次の身体に無意識に足を絡め身をくねらせる蛮に口元だけで笑みを浮かべ、
銀次は硬く勃ちあがり蜜を零して自己主張をしている中心をわざと避けて臍から胸までのラインを指で辿る。
「ぎ・・・銀・・・次ィ・・・・・・」
「なに? ほら、早く力入れて」
「む・・・り・・・・・・」
「なんで? それとも、もっと追い詰めないとダメ?」
「ちがっ・・・・・・! アッ・・・ヤメ・・・あぁ・・・・・・!」
触れて欲しいと哀願している中心に、わざと掠めるように触れると 『もっと刺激が欲しい』と蛮が腰を上げ中心を銀次の腹に擦りつける。
「違うでしょ? 蛮ちゃんがするのは、この鎖を引き千切ることだよ」
欲しくても与えてもらえず中心を擦りつけていた腹にも逃げられ、蛮は潤ませた瞳で銀次を睨みあげた。
鎖を引き千切ることが仕事だと言われても、腕に力を入れようとすると銀次に攻められ集中することが出来ない。
「もッ・・・や・・・だぁ・・・・・・・」
「どうしたの? あぁ、コッチも弄って欲しい?」
「あぁっ!!」
トロトロと先走りの蜜を流し続ける中心の先端を優しく指の腹で撫でられ、
蛮はやっと与えられた刺激に歓喜の声を上げるが銀次はクスクスと笑うだけで望む刺激を与えてはくれない。
「銀次、イかせて」
「・・・・・・?」
突然耳に囁かれたセリフに、蛮は一瞬理性が戻る。
「な・・・に・・・・・・?」
「イきたかったら、銀次、イかせてって言って」
「なっ・・・!?」
「言えないならイかせてあげない」
裏筋から括れのラインを指先で辿りながら囁いて、銀次が妖しく微笑みながら親指の腹で先端を撫で擦る。
「なん・・・で・・・・・、銀・・・次・・・・・・っ!」
この腕が自由ならば恥もプライドも今すぐに捨て去って銀次が見ていようと関係なく自分で解放へと導くのに、
太い鎖に腕の動きを阻まれてそれすらも許してもらえない。
「蛮ちゃん・・・言って」
根元を指で絞められ先端に刺激を与えられ続けた蛮の耳に、低く囁かれた言葉が蛮から理性を奪っていく。
「蛮ちゃん・・・・・・」
「・・・・・・て、銀・・・次・・・・・・」
「聞こえないよ。もっと大きい声で言ってよ」
「イかせ・・・、銀・・・次ィ・・・・・・」
「いいよ、イかせてあげる」
「あぁ・・・っ! あっあっ・・・あぁああっ!」
限界まで追い詰められた蛮の中心は、ほんの数回強く扱いただけで絶頂を迎えてしまった。
「気持ち良かった? じゃあ、次はちゃんと仕事してね」
ハァハァと荒い息を吐いて解放の余韻で虚ろな眼差しをする蛮に、 銀次はニッコリと微笑み鬼のようなセリフを吐いた。
「ヤッ・・・も・・・やめ・・・・・・」
「ダメだよ、仕事だって言ったでしょう? それなのに気持ち良くさせてあげたんだから、
次はちゃんとこの鎖を引き千切ってくれないとね」
「あっあっあっあっ・・・・・・」
うつ伏せに返され腰だけ高く上げた恥ずかしい格好をさせられていても、 蛮は既にその格好に文句を言う余裕すらない。
小さく形の良い尻を左右に割られ普段は人目に晒されることのない秘部を丁寧に舐められ、
銀次の指が一本、二本と内部に挿し入れられもう身体に力を入れることなど出来なかった。
「蛮ちゃん、出来なかったら・・・ずっとこのままだよ?」
「あっあっ・・・んゃ・・・ああっ・・・あっあっあっあっ・・・・・・」
グチュグチュと音をたて秘部を出入りさせていた指を曲げグルリと回すと、 蛮の腰が跳ね一段と高い声を上げる。
「もう・・・指じゃ足りないでしょう?」
一度果てても再び頭を擡げた先端からは蜜を流し、銀次の指を受け入れた秘部が収縮し締め上げる。
「それとも・・・このままがいい?」
「ヤッ・・・銀・・・あっああ・・・・・・っ!」
グリグリと曲げた指で内から追い立てられ蛮は涙を流し頭を振る。
「俺が、欲しい?」
静かに聞こえたそれは、悪魔の囁き。
「ねぇ、欲しい?」
ガクガクと頷く蛮の秘部を、銀次が指で犯し続ける。
「それじゃあげられないな」
「銀・・・次ィ・・・、たの・・・か・・・ら・・・・・・」
「銀次が欲しい、挿れて・・・は?」
「も・・・ゆる・・・てぇ・・・・・・」
「ちゃんと言えたらあげるよ」
「アッ・・・あぁ・・・・・・っ!」
一気に指を引き抜かれ蛮は悲鳴を上げ腰を揺らした。
ヒクヒクと震える秘部の入り口に押し当てられた銀次の硬く熱い中心。
しかしそれはそこから動くことはない。
「あっ・・・しい・・・・・・」
「ちゃんと言えないとあげないって言ったでしょう?」
「ほし・・・銀次が・・・ほし・・・、挿れ・・・て・・・・・・銀次を・・・ちょ・・・だいっ!!」
「いいよ。そんなに俺が欲しいなら、今あげる」
「あぁああああーーーっ!!」
一気に奥まで突き刺した銀次の中心を、蛮の熱く柔らかい内壁が絡みつき迎え入れる。
「凄いね、蛮ちゃん。絡み付いてくる・・・・・・」
「あっあっ・・・も・・・っと・・・、もっと・・・ほし・・・・・・」
「いいよ、たくさんあげる」
奥まで挿し入れギリギリまで一気に引き抜き、再び強く挿し入れる銀次の動きに合わせて
蛮が細い腰を振り身を躍らせる。
「あっあっ・・・も・・・イ・・・た・・・い・・・・・」
「まだだよ・・・もうちょっと」
「ヤッ・・・イきた・・・もっ・・・や・・・」
「ヤダって言えるなら、まだ大丈夫だよ」
「アッ・・・あぁああ・・・っ!!」
一段と激しくなる銀次の動きに蛮はただ揺さぶられ高い喘ぎだけを上げる。
「アッアッ・・・あぁ・・・あっあっあ・・・・・・っ!」
「蛮ちゃん・・・次の仕事も文句言わずにやってくれる?」
「あっあっ・・・んぁ・・・ああっあっあっ・・・・・・・」
「約束してくれたら、イかせてあげてもいいよ」
その言葉に、蛮は何も考えずにガクガクと頷いた。
「じゃあ、約束だから・・・ね?」
「ああっ・・・あぁああああーーーっ!!」
強く奥を突かれドロドロに濡れた中心を強く扱かれ、 蛮は背を反らせてイくことしか考えられなくなるまで我慢させられた欲望を鎖に繋がれたまま吐き出した。
「蛮ちゃん、次はこれね」
「・・・・・おい、これはなんだよ?」
「ん? 象を繋ぐ鎖だって」
「じょ・・・冗談じゃねー! 絶対に俺はやらねーぞ!!」
「約束したでしょ? 次の仕事も文句言わないでやるって」
「んなこと俺は知らねぇーぞ!」
「また、切羽詰った状況で引き千切れるか知りたいんだって」
「っ!!」
ジリジリと後退る蛮に、銀次があの時と同じ、 男の欲望を滲ませた妖しい笑みを浮かべた。
それは、銀次が与える最高に気持ちが良くて苦しい甘い罠
コメント♪
夫婦共同企画!!『縛りエロ』(笑)愛する妻からのプレゼントは『銀次×蛮で鬼畜な縛りエロ』でした!!もう素晴らしい!言う事なし!!イっちゃっている蛮ちゃんが可愛い!!銀次の鬼畜ぅ〜(笑)
我侭な夫に愛情のSSをくれてありがとう♪もう、怜さん愛してます!愛が溢れ出ているよ(笑)