へそぼし

06

 ルデニフは、目の前に揃って立つ母娘二人の体を舐め回すように見つめていた。
 二人の肌は、この南国に来てから数日の内にほんのり茶色く焼けている。その体に、光り物でふんだんに装飾した絹の白いスキャンティと被りものだけを身につけているだけだ。
 二人の胸はルデニフの目の前に何一つ覆われることなくはだけられている。
 啓子の柔かく熟した丸みある乳房、由宇の小振りながら甘美な曲線を描く若い乳房。その二対の乳房を見ていると、ステージで初めて二人を見ていた時のあの興奮が再び下半身で昂りはじめる。
 そしてそこからすうっと目線を下に落とせば、さらに魅惑的な光景がルデニフを掻き立てる。
 根元に二つのシルバーリングをピアッシングした啓子の白濁とした臍チンポ。
 大きな赤いルビーをはち切れんばかりはめ込んだ由宇の臍マンコ。
 ステージで眺めていたものが、今まさに自分のものになろうとしているのだ! そう思っただけで、ルデニフの体中の血が沸き立たんばかりだ。
「あの、ルデニフ……さんでしたっけ? 今日、私達を日本からこの国に連れてきたわけをお教えいただけるんですよね?」
 啓子にそう言われてようやくルデニフは我に返る。彼女たちを自分の書斎に呼んできた理由を忘れて視姦にふけってしまうところであった。
 一つ咳払いをして、彼は日本語で二人に話し始めた。
「あ、そうです。理由は、簡単なことです。あなたたちを私の側に置いておきたかったのです。あんなところで窮屈な思いをしているあなたがたを救いたかったのです。啓子さん、由宇さん、あなたがたにはぜひともこの私の邸宅で今までの体と気持ちをを休めて頂きたい」
「お気持ちはありがたいのですが……」屹立した腹の白い棒をわずかに揺らして啓子は片手のひらを胸にやって困惑した表情を浮かべる。「私達、日本に帰りたいのです。この国がとてもいいところなのはわかりました。しかし観光で来ているのとわけがちがうわけですし……」
 二人にははだけた胸を両手で隠さないように、部下を通して命令していた。この国に住む女の礼儀として、胸を隠すのは失礼に値するのだと適当に理由をでっちあげている。
 だから、わずかに両脇に押されて寄せられる啓子の両乳房の憂いの表情も、その横でただ黙って異性の前に胸をはだけている羞恥心で息を弾ませる由宇の両乳房の恥じらいの表情も、ルデニフの目に明らかに映る。
 鼻で荒い息を一つ吐いて、ルデニフは意を決して二人に言った。
「日本には帰しません。あなたたちは……あなたたちは私の妻となるのです」
 彼の言葉を聞いた途端、母娘二人とも目を丸くする。二人の様子が一気に緊張したのがわかった。
 しかしすぐに彼女たちは言っていることが良く分からない様子で互いにちらちらと顔を見合わせた。それからおそるおそる、自分のことかとそれぞれ自分を指差す。
 言わんとしていることが全く伝わっていない。
 ルデニフはもう一度わかりやすく言った。
「啓子さん、由宇さん、二人ともあなたたちは私の妻となるのです」
 二人の動きがぴたりと止まった。
 そして互いを抱き寄せて怯えた顔を見せる。啓子の臍チンポが二人のしなやかな腹に窮屈そうに挟まる。
「そんな……私達親子なんですよ……いくらなんでも自分の娘と一緒に同じ相手と結婚するなんてありえない――」
「関係がない、私は啓子さんと由宇さんを、それぞれ一人の女として結婚を申し込みます」
 それから、思い出したようにルデニフは自分の机の引き出しからビデオテープを取り出した。
「気の早い人がいましてね、私達の結婚を祝ってお祝いのメッセージをくれたんですよ。見ましょうか」
 困惑と怯えで固まったままの二人が答えるわけがなく、ルデニフは彼女たちの承諾なしにテープを側にあったテレビデオに入れた。勝手に電源がついて、ブラウン管に白黒の砂嵐が吹きすさぶ。
 その砂嵐が晴れると、一人の女性が画面に写し出された。その女性の顔を見た途端、二人はその半裸の体をぶるぶると震わせて目を反らした。
 そこに映っていたのは、むつみだった。
 だが赤いベッドにその身を深く埋めている彼女の体に手足はない。
 何も身につけぬ裸の体は革紐のボンテージを着せられていて、さらにおびただしい量のスペルマを浴びせかけられて照明にてかてかと輝いている。
 そんな状態で、むつみはその顔にうっすらと笑みをうかべ、病的にうっとりした目でカメラを見つめている。
 スペルマでねばついた唇が開く。
「啓子さん、由宇ちゃん……結婚おめでとう。きっと二人ともお臍ぴくぴくひくつかせてルデニフさんと甘い生活を送っていると思います」
 秘密クラブにいた時より、その声はあまりに弱々しく、どこか丸みを帯びて優し気である。
「私は今、だるまさんやってます。24時間、何人ものお客さんとってがんばってます。でも思ってたよりみんないい人で、あったかい精液いっぱい出してくれます。どう、私の体? 沢山の人に愛されてこんなに精液でビトビトだよぉ」
 手足のない体をカメラ目線でよじらせるむつみ。スペルマを一杯に溜らせた臍がその水面を揺らしているのが見える。
「そうそう、今度私もお臍手術してもらうの。30センチもあるオチンチンも入るようなカズノコ天井のやつ作ってもらうのよ。うふ、由宇ちゃんと一緒――あうっん」
 完璧に剃毛が施されたむつみの秘裂からぼこっと白い液体が溢れて滴る。
「ああぁん、中に出してもらった精液こぼれちゃったぁ」
 ビデオを食い入るように見つめていた矢場母娘は、自然とその手を自分達それぞれの股間におしやっていた。
「二人ともお臍可愛がってもらってる? でも二人ともイケないくせに底なしなんだから、ほどほどにしないとだめよ。……それで、ちゃんとルデニフさんの精液たくさん中に出してもらうんだよ。ね、由宇ちゃん、お臍に出してもらっても意味ないからね。ズポズポ挿れるのはお母さんのだけにしておきなさいよ」
 そこに、男の手がすっと画面に現れた。ゆっくりとむつみの腹にさわさわと這わせると、五本の指先に力を入れて食い込ませて揉みしだき始めた。
「や、あんっ、ん、ふっんっ!」
 きゅっと口を噤んでむつみは腹に力を入れているようであった。いや、おそらくは陰唇に力を入れて、さっきのようにスペルマがこぼれ出ないようにしているのだろう。
 そこに、ぼそぼそと男の声。日本語でないのはわかるが、そもそも何語かわかっても聞き取れないかもしれない。
「啓子さんも由宇ちゃんも、ルデニフさんの精液たっぷりもらって可愛い赤ちゃん身籠ってね。私が今されてるみたいに、中出しされるたびにこうやってお腹をぐにぐにしてもらったら、子宮の中の精液がかき混ぜられて……ぅう、ああっん、はああ、だめ、もう、ふああああぁ!」
 わずかに身をかがめて、我慢できずに喘ぎ始めた。するとそれを諌めるようにさっきの不明瞭な男の声が聞こえてくる。
 ようやく落ち着くと、むつみはメッセージを結ぶ。
「それじゃあ、ね。私も頑張って妊娠するから」
 そのあと、もう一本別の男の手が画面に現れた。今度は手に注射器を握っている。長い針の先はそのままむつみの精液溜った臍をぶすりと貫いた。
 深々と針が沈んで、ゆっくりとピストンが押されていくところで、画面は再び白黒の砂嵐となった。
 ビデオの電源を消すと、ルデニフはすっかり怯えた二人に近付き、一緒に抱き寄せた。
「ひっ!」
「やっ!」
 ルデニフの手が触れて、二人は同じタイミングで肩をびくんとすくめる。
「むつみさんもああやって祝福してくれています。これからは一緒に、幸せに暮らしましょう」
「だ、だめ……そんな……こんなの……」
 髪を振り乱してかぶりを振り、啓子はなお拒む。そんな母の顔を、由宇はただ心配そうに眺めることしか出来ない様子である。彼女でさえ、その目は不安で怯えている。
 ルデニフはまず片腕で由宇を強く抱きしめると、もう一方の腕を啓子の腰のくびれに回し、彼女の前に回した手で臍チンポを握りしめた。
「……! っあ、はうぁっ!」
 ゆっくり、ゆっくりとルデニフの無骨な手のひらが、まるで臍チンポのすべすべした感触を味わうかのように微妙な掴み具合でさわさわとしごいていく。
「や、やめてっ! ママにちょっかいかけないで!」
「違いますよ由宇さん。私はただ啓子さんの気持ちを和らげるためにやっているだけなのです」
 そういってのけるルデニフの手によって、啓子はたまらず体をよじらせ、自ら臍チンポを彼の手のひらに擦り付けるようにくいっ、くいっと背を反らしてスレンダーな腹をせり出す。
「ひあっ、ああっ、だめっ、たまらない……ああいやっ、はあ、へあぁあっ!」
 娘の前で、啓子は性楽に崩れ墜ちていく。ルデニフが手の動きを激しくすると、彼女は胸の柔肉を激しく弾ませてさらに体をよじらせ、口からは涎とあられもない喘ぎを吐き散らす。
 ようやくルデニフが手を離しても、啓子は白い臍チンポをぷるぷると振り回して、さかりのついた猫のように鳴きたくる。
「ああっ、らめえぇっ……途中でやめちゃやああぁっ、あん、ああ……」
 ついには、啓子自分で臍チンポを両手でしごき始めた。もう彼女の頭は性楽に蝕まれ、娘の前であることにためらいすら見せない。
「はああぁ、いいいいん、いいいいっい!」
「やめてママ! みっともない真似しないでっ!」
「今の啓子さんに何を言ってもダメです、由宇さん。もはや啓子さんを止めることができるのは――」
 するとルデニフは、由宇を抱き締めていた手で彼女の臍のルビーを抜きにかかった。しかし臍の穴目一杯に入ったルビーはそうやすやすとは抜けない。しかしそれでもなんとかうまいぐあいに指を引っ掛けて引っ張ると、まるですぽんと音をたてるかのように抜けた。
「由宇さんのお臍だけなのです」
「……あ……」
 臍のルビーを抜かれた途端に由宇の顔が赤くなっていく。そう、彼女にはもうわかっているのだ。
 自分の臍が、母の臍を収めるのに都合よくできていることを。
「さあ由宇さん、自分で臍を奥まで広げて啓子さんを誘いなさい」
 片腕の抱擁を解いて、ルデニフは軽く由宇の尻を叩いた。
 さらに背を押されて、由宇はひたすらに臍チンポをしごく啓子の前に踏み出した。
「うああああぁぁ、はぁあああっ、あが……あ、は……」
 啓子はすっかり臍オナニーに恍惚としていた。側にやってきた由宇の存在にすら気がつかないほどに夢中になっている。
 由宇は意を決して啓子の手を止めにかかる。
「もうやめてママ!」
 両手を臍チンポから引き剥がすと、自分の臍の穴を臍チンポの白い茎に擦り付けた。自然と彼女の胸も母の乳にぶつかり、互いに形を潰し合う。
「そんなに、そんなに我慢できないなら……私の中に入れて! 私の……臍の中に……!」
 紅い顔で唇を噛んで、由宇はさっきまで赤いルビーがはまっていたとは思えないほど小さい臍の穴を両手でめくれるほどにいっぱいに広げて啓子に見せた。
「……あ……ぅあ……」
 これには啓子も流石にためらった。しかし、臍チンポはさらに快楽を貪らんとさらに疼く。
 知性と本能の狭間で震える啓子の薄紅色の唇。
「ご……、う……ごめんね、由宇もう、もう……ママもう、ダメ……っ!」
 涙目で自分の娘を床に押し倒すと、啓子は自分の臍チンポの先を由宇の臍の穴に差し入れた。
「ぎう……ひううぅ……!」
 はち切れん程の痛みに由宇は顔をゆがめた。しかしその痛みも心地よい痛みにかわり、啓子が体を揺する度に中で暴れる臍チンポの動きですら快感となって体に響き渡る。
「ああぁ、あうぅ……ま……ママ」
 臍の快楽に脳天を突き上げられるような感覚を覚えながら、由宇は母の体に両腕を回す。啓子も深々と娘の体を自分の物で突き刺しながら両手で抱擁する。
 お互いを抱き締めながら、それぞれの腹を擦りあって喘ぎ身悶える姿。ステージで見たシーン以上にそれは強烈なものであった。
 ルデニフは、パンツの中で鎌首を持ち上げた肉刀をズボンのファスナーから引っぱりだして勢い良くしごき始めた。
 それでは飽き足らず、ルデニフは臍で交合う母娘二人に近寄って、彼女たちのパンツに手をかけた。
「ひっ!」
「あ――」
 両手でそれぞれのパンツを握って一気に引きちぎる。
 二つ縦に並んだ、愛液で濡れそぼる淫唇がそこにあった。
「ああ、二人とももう準備できてますね。――ではこれから私のザーメンを受け取って下さい。貴女達はそれによって私の妻となるのです。そして私の子供を身籠り、母となるのです」
 ギンギンにそそり立つペニスの鈴口に透明な液体が吹き出ていた。爆発寸前の肉刀を片手に据えて、ルデニフはまず、盛んに体を振り立てている啓子の秘裂にそれを咥えさせる――。

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