Milch Girl (1) 研究室は明日にも空になる予定である。昨日は機器の半分が売却のために持ち出された。
――いよいよである。飯山邦彦は微笑を浮かべた。
邦彦は一人白衣を着て、アルコールランプで三角フラスコを熱していた。中には赤い液体が入っている。フラスコの口からは紅茶のふくよかな香りがただよう。
それは1年ほど前から始めた朝のの日課だった。仕事に取り掛かる前に黄桜俊子とアップルティーを飲んで、一日の予定を復唱したり雑談に花を咲かせたり、それが邦彦の会社でのささやかな楽しみであった。たとえリストラで明日付けで辞職になろうが、今日もこうして茶を沸かす。
黄桜俊子は真面目で誠実な助手であった。邦彦の友人の紹介で入って来たのだが、決して遅刻することなく邦彦の研究を熱心に手伝っていた。しかし彼女も気の毒だ、去年入って来て一年ちょっとでもう会社を辞めさせられてしまうんだから。
しかしその俊子、今日は多少遅れているようである。だが、邦彦はそれにいらだつことなく紅茶を沸かしていた。
そのうち、研究室の扉が開き、俊子が入って来た。白衣を羽織り、髪はポニーテールにして束ねている。顔は今風の童顔なのだが、掛けている黒縁の眼鏡が折角の可愛らしさを台なしにしている。
「おはようございます、先輩」
胸元で腕を組んで俊子は入って来た。
邦彦はその彼女の胸。――発育の良い大きな胸だ――に目をやる。
「今日は遅いな。どうしたんだ?」
「ちょっとお医者さんに……」
「どこか、悪いのか?」
「いえ、ただの風邪です。注射してもらって気分が良くなりました」
「……感心せんなぁ……」邦彦は呟く。
「え?」
「ああ、いや、何でもない」邦彦は多少慌てた様子で首を横に降る。「しかしこんな季節、風邪だなんて不養生だなぁ」
「すみません……」
今の邦彦の目には、申し訳なさそうに伏し目がちにしてあやまる俊子がとても愛おしく映っていた。
「まあいいさ。さて、アップルティーが沸いてるんだ。飲むか?」
「ええ」
邦彦はアルコールランプを消し、三脚の上の三角フラスコをテーブルに置く。向かいのスツールに俊子を座らせ、邦彦はコップにアップルティーを注ぐ。
「でも、三角フラスコでお茶を沸かすというのも変ですよね」胸元で腕を組んだまま、俊子はそう言った。
「いいじゃないか。ちゃんと消毒してあるし」
「それはそうですけど……、前使ってたケトルどうしちゃったんですか?」
「それがまだ思いだせないんだよ、あれはどこにやっちゃったかなぁ? いつもの所にないし……」
とはいえ、老人性痴呆症にかかるには邦彦は余りにも若すぎる。まだ三十代中半だ。髪をスポーティーに短く切っているせいで、実際の年より若く見られるほどだ。
ケトルの話は結局長続きしなかった。二人の口がアップルティーで潤うと、別の話題が持ち出された。
だが今日は何もすることがなかった。あたりまえだが、もうなくなろうとする研究室に仕事などあるわけがない。つまりそれは、雑談の時間が多いということでもある。しかしいつもは三十分ぐらいで雑談を切り上げて仕事をしているから、唐突に長い時間を貰ってもなかなか長続きする話題が思い付かない。
話をしては途切れ、話をしてはまた途切れ、再び話題が持ち出される。
「……黄桜さんは、ここ辞めたらどうするの?」
「先輩は?」
俊子は逆に聞き返してアップルティーを飲む。片手でコップを持っていても、もう片方は組んでいた時と同じように胸元から離さない。
「うん、小さな喫茶店を開こうかなって」
「意外ですね」
「そうかぁ?」
「もし良かったら、先輩の喫茶店で働かせて下さいよぉ」
「ん? 黄桜さん、結婚は考えてないの?」
「結婚? いや、相手が……」
「そうかなぁ? 黄桜さんならいい線だと思うんだけどなぁ」
「そんなことないですよぉ」
「顔もいいし、スタイルなんか抜群じゃないか」
胸にやっていた俊子の片手が一瞬きゅっと縮こまる。邦彦の目はそれを見逃さなかった。
「今だからこんなこと言うけど、最近胸大きくなってない? 入社した時はそれほどでもなかったのに……」
俊子はコップを置き、再び両腕を胸元で組んだ。かすかに顔を赤くして、またも伏し目がちになる。
「や、やだ、先輩」
「ごめんごめん、悪気はないよ」
邦彦は軽い調子で謝ると、思い出したかのように戸棚のところに行ってなにやら出してくる。箱だ。ファンシーな柄の包装紙にくるまれ、リボンが丁寧に巻かれている。
「忘れないうちに黄桜さんにこれを渡しておこう。明日はちょっと忙しくなりそうだからね」
「プレゼントですか? あ、ありがとうございます」
俊子は包みを開けようとする。邦彦はそれを手で制した。
「おっと、まだ開けちゃ駄目だよ」
俊子は少し驚いた様子だったが、「ごめんなさい」と舌を出して謝る。明るさをよそおったつもりなのだろうが、舌を引っ込めると、どことなくそわそわしたような表情になる。
その表情が、やがて苦しさを帯びてくる。
「どうしたんだ?」
心配そうに邦彦が声をかける。だが、俊子は首を振る。
「な、何でもないですよ」
「でも、なんだか黄桜さん変だよ?」
「ほ、ほんとに何でもないんで……くぅっ!」
胸元で組んでいた俊子の両腕がきゅっと縮こまる。
「だ、駄目……ごめんなさい先輩、ちょっとトイレに」
「なんだよ一体? 一体どうしたんだよ」邦彦が立ち上がった。
「いえ、一人でいけますんで……」
「一緒に行ってあげるよ」
「いいです、いいです」
俊子は研究室の扉のノブに手をかける。
が、邦彦は引き剥がさんばかりに俊子を引っ張った。
「な、何を――!」
それはあっという間だった。俊子の口に丸いものが押し込まれ、そのまま部屋の奥に引き倒されてしまった。
「む、むう! むうう!」
床に倒れて必至になにか叫んでいる俊子を邦彦はうつ伏せにして、彼女の両手を背中で合わせて「何か」でギチギチに縛った。
俊子の顔が邦彦の手で持ち上げられる。彼女の口にはSM用の黒いギャグが押し込まれている。
邦彦は愛おしく俊子の顔を撫で回しながら、こう言った。
「……本当は分かってるんだ。君の体に何が起こってるか――!」
邦彦は俊子の顔の前に裁断ハサミをちらつかせる。俊子は怯え切った表情を見せるが、途端にかすかなうめき声を上げて眉間に皺を寄せる。
「そうだよな、もうそんな時間だもんな」
邦彦は俊子の服の襟の背中側にハサミを入れ、乱暴に切り刻む。
白衣の裾あたりまで切ると、邦彦はあらあらしく俊子の服を引きちぎる。
「むあああああぁ!」
金切り声のつもりなのだろうが、ギャグでくぐもって外に響かない。俊子は半狂乱になって身をよじる。だが、邦彦はその手を止めない。
両手を縛ってあるから、引きちぎった服は後ろにまくれる。唯一、スカートだけははらりと脱げ落ちる。
俊子は肌色の下着をつけていた。ブラジャーとショーツ。しかし、本当にいいプロポーションだ。特に胸は大きすぎる余りにブラジャーのカップから溢れんばかり、しかしウエストは対照的に細く引き締まっている。
俊子は悲鳴を上げっぱなしだ。大声を出そうにもギャグで塞がってくぐもってしまうだけだというのに。
邦彦は俊子を仰向けにして、彼女の両胸に手をやった。ブラジャーの裏に指をしのばせ、軽く揉んだ後に乳首を掴む。
取り出した指は、ねっとりと濡れそぼっていた。邦彦はそれをなめとる。
「……おいしい……」
俊子の怯えた視線に気付いて、邦彦は俊子を見やる。邦彦の顔に浮かんだのは、成功した人間の、まさにそれであった。
「まんまと、僕の思う通りになったね。……ふ、牛女」
牛女、と言った途端に俊子の目が一瞬大きく見開かれ、涙が溢れる。
だが邦彦が乱暴にブラジャーを引きちぎった。
華奢な体には不釣り合いではあるが、大きいなりに形が整った乳房が柔らかそうに揺れる。あらわになった乳首からは乳臭い液体がしみ出して、てらてらと光っていた。
ゆっくりと俊子を起こしてその場に座らせると、邦彦は縛られた両手にまとまった服を丁寧にはさみで剥ぎ取る。剥ぎ取った服はそのままゴミ箱に放り込む。
「まぁ気付くわけなかろうが、君の飲むアップルティーの中に薬を混ぜておいたんだよ。それで君のぺったんこのおっぱいはここまで急成長して、子供も孕んでないのに母乳を出すまでになったのさ。……君も運が悪いね。ああ、不運だよ。普通の体でなくなったんだからね」
邦彦は俊子の眼鏡を取って遠くに放り投げてしまうと、胸を乱暴に掴んで乳房の中の物をしぼりとらんとばかりに握り締める。
するとどうだろう。俊子の乳首から勢い良く液体がほどばしる。
「ははは! おい、思ったよりすげーなこれ。随分我慢してたんだねぇ。ええ? こりゃもうヒトじゃねえな、乳牛だよ!」
大笑いをしながら、邦彦は俊子の乳房をもみしだきながら俊子を罵る。俊子は首を振り体をよじらせるが、乳首から流れ出る液体は止めることが出来ない。
「……乾杯だ」
邦彦は俊子の右胸の乳首にしゃぶりついた。
ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げつつ、乳房をときどき突き上げる。口の中では邦彦の舌が巧みに乳首に巻き付き、滲み出る母乳を味わっていた。
「むう、むうう……」
ギャグからわずかなよだれとともに漏れる俊子のあえぎ声。
ようやく乳首から口を離して、邦彦は舌で二なめしてやると俊子の耳をかじって囁く。
「いいんだよ、もうヒトじゃないんだから、もっとよがっていいんだよ」
「うう、うう」と塞がれた口から唸って怯える俊子のショーツを、邦彦は引きちぎる。すかさず彼の指は、彼女の下腹部の黒い茂みの中を襲う。陰唇を無理矢理開いてなぞり、ぷっくりふくらんだ小さな突起を弄ぶ。
もし俊子の口にギャグがはめ込まれてなかったら、研究室に悲鳴が響き渡ったに違いない。塞がれた口で盛んに声を上げる。
「……きざく……いや、この際もう俊子と呼ばせてもらうよ。なぁ、俊子、……ふ、さかっている雌牛みたいだよ、なあ」
確かに邦彦の言う通り、塞がれた口から漏れる悲鳴は牛の鳴き声さながらモウ、モウと聞こえた。だが俊子にとって邦彦の言葉は屈辱的だった。喘ぎつつ、彼女の目から涙が溢れる。
俊子の陰唇は、乳首のそれとは違った液体で濡れ始めた。
「……欲しくなったのかい、俊子? もうこんなになってるよ?」
「むううん、むううんっ!」
「違う!」と言おうとしても、口が塞がれてはただの牛の鳴き声であった。愛撫で頭がぼおっとしているのか、あるいは疲れたのか、もう首は振らなかった。
邦彦は頷きながら俊子の髪を撫で、ズボンのジッパーを引き降ろす。
ジッパーから邦彦が取り出したものを見て、俊子は思わず顔を背けた。
それは、赤黒くそそり立った男のシンボルであった。血管が浮き立ち、脈打って震えている。
俊子は必至になってその場から逃げようとする。腰を擦り、足をじたばたさせて、しかし思いきりポニーテールを引っ張られて引き戻される。顔をがっしり掴まれ、そのまま邦彦のモノに擦り付けられる。
「ぬううおお! おおう!」
「ほら、熱いだろ。な、これをブチ込んでやるからな。ん?」
そう言って邦彦は思い存分自分のイチモツを突き上げるようにして俊子に擦り付ける。
俊子は泣いていた。目から涙を出し、塞がれているのを構わずに涙を流し、顔を赤くして赤子のように泣く。
邦彦は、泣きじゃくる俊子に構うことなく、自分の熱い怒張を俊子に存分に見せつける。
「ああ、俊子の涙の温度が僕のに伝わってくるよ……すごくいい、興奮するよ、もっとかけてよほら、ほらぁ!」
「うおおお! おおおおう!」
「ああ、今僕は俊子の顔に……う、で、出るよ、もう、我慢できない、い、い、い、イク、イク、うあああああっ!」
それは一瞬であった。激しく俊子の顔でのたうちまわる邦彦のモノの先から白いものが爆発さながらに飛び散り、俊子の顔にまとわりついた。あたりに栗の花にも似た異臭が漂う。
もう泣きじゃくる気力が失せ、俊子はただしゃっくりを繰り返す。彼女の顔には、邦彦のネバネバした白い精液がまとわり付き、乾いていないペンキさながら垂れはじめていた。
かなりの量を放ったというのに、邦彦のモノはまだ固かった。さすがに出した直後は下を向いていたが、しばらくしてまた体勢を立て直した。
再び彼女の前に自分の肉棒を見せつける邦彦。だが俊子は顔を背けることなくぼおっとその赤黒い怒張を見つめている。
そんな彼女を足でうつ伏せにさせると、ゆっくり彼女の腰を抱え込み、マシュマロよりもやわらかくふっくらとした尻の肉の谷間に肉棒をはさむ。ゆっくり邦彦が腰をくゆらせると、肉棒はそれに合わせて俊子の尻の谷間をかき分けるように前後する。
尻の谷間の奥に潜むピンク色の菊門も、その逞しく太い肉茎に擦られる。俊子は小さなうめき声をあげる。
「気持ちいいよ俊子。君も気持ちいいかい? じゃあしばらくこうしていような」
それは異様な光景であった。半分近くがなくなったとはいえ、まだ沢山の研究機器が立ち並ぶ中で、男女が情事を繰り広げている。置かれた様々な形状のフラスコには、快感に目をそばめながら腰を突き動かす邦彦と、その邦彦の腰あたりに尻を持ち上げてなすがままにされている俊子の姿が細長く映っている。
腰を動かしているうちに、邦彦はちょっとした異変を感じた。……それが一体なんなのかようやく気付いて邦彦は嬉しそうに俊子に語りかける。
「ん? そんなに腰突き上げて、もっとやって欲しいのか?」
俊子は、自分から腰を動かしていたのである。邦彦の肉棒の動きに合わせて自分の尻を突き立てて、自分の肛門にもっと擦れるようにしていたのだ。
「いいぞいいぞ、そうこなくっちゃ。俺も本腰上げていかないとな、そりゃそりゃそりゃぁ!」
邦彦はさらに力強く腰を振る。俊子は塞がれた口から大きな喘ぎ声をあげる。
「んうおあああぁぁ!」
二人の息が荒くなる。二人ともじっとりと汗をかき、お互いに尻を振り立てる。
「よおし、よおおし」邦彦は腰の動きをようやく止める。「生本番だ、このままいってやるぞ俊子。おまえも」邦彦の手が、力なく開いた俊子の陰部に伸びる。人さし指でかき出すようにしてやると、クチュ! と液体の粘ついた音がする。「充分濡らしてるしな」
俊子はただ「んう、んんう」とうめきながら、体を震わせて自分の腰の方に振り返る。怯え切った目だ。怖いのだろう。
しかし邦彦は容赦なかった。濡れた俊子の襞をかき分けて、肉棒が膣内にずぶりと入る。
「うおあああああああ!」
絶叫。
俊子の陰唇から、血が溢れ出す。
「初めてだったんだな、でもこれならなおさらだ。お前は俺のものだぁ!」
容赦ない邦彦の腰のピストン運動。ぬちゅぬちゅと粘液の音を立て、俊子の尻が強く打たれる。彼女の苦痛の嗚咽は、あたかも邦彦の腰の動きにコントロールされているかのようにリズムを合わせ、ギャグに塞がれた口から漏れる。それはやがて鋭さを鈍らせて、やがて悦楽と哀しみの響きを持ち始める。
「おぅ、おうっ、うんっ、んっ!」
「ほら、ほら、いいか、いいか、ん? んんっ?」
「うんんんっ! んんおっ!」
邦彦の腰の動きに翻弄されて、俊子の体が小刻みに震える。尻の肉は波打ち、胸は母乳を滴らながらそよ風にあおられる果物さながらに震える。それは邦彦の動きに同調しているかのようにも思えた。
「んお、んおおおおお!」
俊子が吠える。首を引き延ばさんばかりに顔を上にあげて。
――イクのか?
邦彦はさっきより腰を強く振り立てる。
「よおし、出すぞ出すぞぉうう、出るぅ、ううぅ!」
邦彦の肉棒を、熱い液体がほどばしる。それはそのまま俊子の膣内に勢い良く注がれた。
陰唇から俊彦の萎えた肉棒が引き抜かれると、俊子は崩れるように倒れてしまった。
◇
「う、……ううん……」
ようやく俊子が起きる。その様子を、邦彦は椅子に座って眺める。
俊子は両手をゆっくり動かしてまず上体を起こした。眼鏡を外し、やや髪を乱した彼女の姿を見て、邦彦はにやにや笑う。
最初俊子はよくわからずに、焦点の定まらないその目でその邦彦の笑いを見ていたが、その理由が分かると、彼女は途端にあわててその場にうずくまった。
そう、邦彦は彼女が眠っている間に服を着せていたのだ。
もちろん、まともな服であるわけではない。
俊子の服は、牛柄のワンピースの水着のようなものであった。だが、尻たぶすら被えないほどぴっちりのハイレグで、しかも隠さなければいけない部分に穴が空いているのだ。――胸二つの穴からは俊子の両胸が飛び出しており、股間部の部分も覆うべき部分に穴が空いていて、淫毛の茂みが丸見えになっていた。
「その服は、僕が君にあげたプレゼントの一つだよ」邦彦は椅子から立ち上がると、俊子の側にしゃがんでそう言った。「良く似合ってるよ」
もちろん俊子は喜んでいるわけがない。突然襲われて問答無用に処女を奪われた上に、こんな恥ずかしい格好をさせられているのだ、当然と言えば当然だろう。
「こんなの……ひどいです……。どうしてこんなことを……?」
「ひどいかい? ふふ、でもそうだろうね」邦彦はにやついた顔を改めずにそう言う。「まあ、いいじゃない。こんなことがあったって」
「先輩だけは信じていたのに……」
「そうさ、会社で一番近いところにいる異性である君の前では『いい人』であろうと思っていた。現に君もそう思ってくれてただろう。しかし……長年尽くしていた会社に裏切られて、そんなことどうでもよくなっちゃった」
邦彦はゆっくりと俊子を抱き寄せる。俊子は一瞬もがくが、彼の強引な力の前に諦めた様子だ。
「だから、今までの自分の考えをねじ曲げて、なにかしてやらかしてやろうと思ったんだ」
「そんなだからって……」
「ふふ、もう遅いよ。君は僕のターゲットとして、行き着くところまで行ってしまう運命なのさ、ははは……そら、もう一つのプレゼントだ!」
「っ!んうあっ!」
喉につまらせたような短い悲鳴、俊子は背をのけぞらせて両手を腰に当てて苦痛に顔を歪めた。
邦彦は彼女を抱き寄せておいて、彼女の肛門に5センチくらいの棒を入れたのだ。その先には、着せた服同様に牛柄の紐が着けられていて、ちょうど見た目が尻尾のようになっている。
「ははは、ほおら牛女、気持ちいいんだろおらおらおらぁ!」
邦彦は俊子の肛門に刺さった棒をぐりぐりと動かす。腸壁をかき回され、俊子自身はたまったものではない。
「あうあああ!」
「いいんだぜ、よがれよ、ほら、『気持ちいいです』っていってみろよ!」
「ああ、いや、いやああ!」
「うるさい! とっとと本性見せやがれ!」
「ああああっ、や、やああぁっ!」
邦彦はさらに激しく棒で俊子の菊門を弄ぶ。
「さっき俺のチンポでこすってやったら、自分でよがって尻振ってたじゃないか、ええ?」
邦彦にやられるがまま、俊子はただ苦痛に顔を歪ませて悲鳴をあげる。喉でつまらせたようなうめき声。
「だめ……あぁ、あが……うぁああぁ!」
邦彦は手を休めることなく棒を動かす。回すように動かし、時々中へ突き立てる。突き立てるとその度に俊子が背をのけぞらせるのが、邦彦には面白かった。
やがて回すより突き立てる回数の方が多くなってきた。肛門から襲い来る疼痛にたまらず背をのけぞらせる俊子。だが、その悲鳴もかすれて裏返り、甘い荒息すら漏れ始めた。
「はぁはぁ……あぁぁあ、あんぅん、はぁ、はぁあ、はぁあぁっ……」
「何だ、ええ? よくなってきたか、んんん?」
「ああ、んあぁっ」
「そらっ! 自分からも腰動かせ」
おもむろに俊子の尻を叩いて、邦彦はそう命令する。
「ひゃんっ!」と悲鳴を上げる俊子。しかし命令通り素直に腰を突き上げたり回したりし始める。
「へ、ようやく言うことを聞くようになったなぁ。……でもまだまだだ、さあもっと激しく!」
パシィ、バシィ!
俊子の尻を強くひっぱたいて、さらに腰の動きを煽る邦彦。
「んんんぅんっ! ……あんうぅっ! あぁ、あうぅ」
俊子のうめき声にやるせない響きがこもる。だが彼女は煽られるがまま腰を振り立てる。
パシィ、バシィ! ……
さらに尻を叩いて煽りに煽った結果、俊子は滑稽なまでに赤くはれ上がった尻を振り立てている。
邦彦はその様を見て思わず高笑いをした。
「すっごく淫らだよ、エッチだねぇ本当にあははははははは!」
だが菊門をいじくる棒を動かす手は止めない。
「ん? 俊子、登り詰めたいか? イッちゃいたいか? 楽になりたい?」
「……あ、は……んぅ、……はいぃ」
盛んに尻を振り立てながら、、俊子はまるで哀願するかのように涙で潤んだ目を邦彦に向けて言った。
「よぉしよし……」
邦彦は俊子の尻を撫でた後、彼女が尻を突き上げるのに合わせて、思いきり棒を俊子の中に押し込んだ。
「あがあああああああああああああーっ!」
それはものすごい衝撃だったに違いない。俊子は全身をビクンと硬直させる。そのあと、だらしなくその場に崩れるように倒れる。
棒は全て俊子の菊門の中に入ってしまっていた――つまり、牛柄の紐が菊門から伸びた形になっていて、さながらそこから生えているかのようだ。
力なく倒れた俊子の尻たぶを邦彦が掴む。こねくり回してその柔らかさを堪能した後、そのまま唇を寄せ、前歯で噛んだ。かすかに俊子がうめく。