00六月某日、天気・雨
派遣先で勤める会社をいつもより早く上がり、美露(みつゆ)は足取り重く帰途に着く。
駅に着くまで雨は降っていなかったのだが、改札口を定期でくぐって階段を昇り、高架のプラットホームに上がってくると、丁度V字のトタンの屋根がぱたぱたと音を立て始めていた。
それを聞いてか否か、さっきまで帰宅の開放感に満ちた彼女の顔にすっと影がさす。
うっとおしい梅雨の季節――彼女の顔を曇らせたのは空に立ちこめた雨雲のせいだろうか?
《一番線に、普通列車が参ります、白線の内側に……》
乗るべき電車が滑るようにホームに入ってきた。しかし列車の扉の方に行こうにも、足がすくんで動かない。
ピロロロロロロ、ピロロロロロロ、
バッグに入れていた携帯電話が飾りっけのない呼び鈴で鳴く。取り出して画面を見ると、メール着信の通知。差出人はわからない。知らない携帯電話番号にアットマークと電話会社のドメイン。
「はやくおうちにかえってきてね」
本文はひらがな14文字だけ。
だがそれを見て美露は一瞬にして凍り付く。
しかし彼女の心をすぐに解凍せんばかりに、電車はしゅっ! と大きな音を立てて両開きのドアを開く。見れば車内は朝のすさまじいラッシュ時とうって変わってがらがらに空いている。
電車の音にびっくりして彼女はドアの方を向いたが、それでも彼女はおろおろとしていた。乗るか乗るまいか、乗るか乗るまいか――。
しかし電車は待ってはくれない。車掌がいらだたし気に長く鋭く笛を吹く。
それに促されたかのように、彼女は急いで電車に乗り込んだ。彼女の後ろで退路を遮るようにドアが閉まる。
電車が動き始めた時には、雨足は更に強くなっており、車窓の景色も流れ落ちる雨水に溶かされたように歪められていた。
近くの長椅子に、美露はうつむきながら座る。
乗客の誰一人、外の景色を見ている人間はいなかった。ほとんどは美露のようにうつむいて座っている。ある人間は本を読み、ある人間はなにがしかの書類を何度も何度も読み返している。もちろん眠っている人もいる。
しかし美露は彼等と様子を異にしていた。彼女の深い鬱の表情は、この車内で一番沈んでいた。だがだからといって、それに目ざとく気付いて彼女に優しく声を掛けようとする人間など居合わせてはいない。
その美露がちらりと前を向いた。
そこには楽しそうに談話する一組のカップルがいた。男の方は、素肌の上に半袖のシャツをラフに着て下はやぶけたGパン、女の方はセーラー服のいでたちから高校生のようであるが、その顔は目から頬から唇から、濃ゆい目の化粧を施している。そして、お揃いのぼさぼさの金髪。
いかにも歓楽街で遊び呆けてそうなカップルだ。
話の内容は、二人だけにしか通じなさそうな単語が連なって理解できなかった。しかし多分ろくなことを喋っていないだろう。
だが、美露が乗ってから一駅が過ぎた時、二人はとんでもない行動に出た。
最初にアクションを起こしたのは男の方であった。
極限まで短くしたような少女の両脚の間、制服スカートの裾近くに片手をついた。
「なー、降りたらキメようぜぇ。いいじゃん、もう何度もヤってんだからさぁ」
「えー、昨日朝までつき合ったばっかじゃーん」
「かまやしねぇよ。毎日ヤってても体の毒にゃなんねーってばよぉ」
「良く言うよぉ、それでニンシンとかしちゃったらどうすんのさぁ?」
獣の目をして迫る男に女はまんざらでもなさそうにはしゃぐ。
そんな二人の会話を耳にした美露の顔が険しくなる。吐き気まで覚えたのか、彼女は口を手で押さえて、慌てたように立ち上がった。
「うう……う……」
そのまま彼女は、逃げるように隣の車両へ逃げていく。モーターの音以上に地味な色のヒールをカツカツと車内に響かせて、遠慮一つなくおもむろに通路扉を開け放つ。
突然妙な行動を起こした美露を、カップルは不機嫌な目で見つめる。
「なにアレ?」
「さあ?」
彼らの視界で、美露は隣の車両に倒れこむように座り込んだ。他の座席と色分けされたその座席の後ろの扉に貼られている透過シールの文字。
《優先座席
身体の不自由な方やお年寄りの方、
及び妊娠中の方に席をおゆずり下さい》
ようやくのことで美露は家に帰ってきた。オートロックのマンション。数年前、入社と同時に借りた部屋だ。
コンビニ隣接駅近くで立地条件が良いのと、監視カメラ巡回警備などの高品質のセキュリティ、なのに家賃は破格値。美露は迷わずこのマンションを選んだ。出来たばかりのこのマンションに、仲介業者が勧めてくれたのは最上階の部屋であった。都会だから夜空の星は仰げないし、山の手ではないから百万弗の夜景も臨めない。しかし住宅街の先に遠く見える歓楽街のネオンを眺めていると、日々の鬱もすっかり晴れた。
だが今日はいつも以上に憂鬱であった。例え今夜晴れていたとしても景色を見た程度では決して晴れないだろう。どころか、ずっと降っている雨が今の彼女の気持ちをさらに滅入らせる。
バッグからキーを取り出し、それをドアノブの穴に入れることさえ彼女は躊躇した。ようやく鍵穴にキーを入れた時には、美露は嫌な連想をしたかのような苦い顔をした。
ウェーブパーマの黒髪をかきあげ、口の中の唾を飲み込み、何か覚悟をしたかのようにドアノブを回して扉を開けた。
玄関に一歩入って、美露は溜め息をついて肩をなで下ろす。
(やっぱり、朝の事は……夢だったのね)
玄関から先、部屋の中はもちろん電気はついておらず、カーテンの裏で遠くまたたくネオンの光が僅かに見える程度だ。
ヒールを脱ぎ、靴箱に濡れた傘をかけると、美露は自分の部屋にゆっくりと上がった。奥に進む彼女の足は、部屋の主人であるくせに初犯の空き巣のように怯えていた。
玄関から数メートルの通路。中ほどにユニットバスの扉があり、一番奥の扉を開けばダイニングキッチンに至る。いつもなら足早に通路を通り、扉を開けてダイニングキッチンの更に奥、ふかふかのシングルベッドを置いた寝室に飛び込んでいくのだが、今の美露にはそれができない。一歩歩く度に、彼女は何かを確認するように辺りをきょろきょろ見回す。
その彼女の背後に、何者かが突然襲ってきた。
「ひっ、きゃああっ!」
誰もいないはずの自分の部屋。その物陰から美露より一回り大きい体の男が背後にかぶさり、両手を前に回してむんずと彼女の胸を掴んだ。
淡い茶色のスーツの厚い生地も、その下の白いワイシャツの糊のきいた堅い布地も、その下につけているであろうブラジャーの分厚い素地も、その男の手指の軟体動物のごとき貪欲な動きを拒むことはできなかった。服の上から、美露の乳房は彼のいいようにその形を歪められた。
「い、いや……やめてっ、やめて下さい……んううっ!」
美露は男の手を掴み、自分の胸から剥がそうと力を入れて引っ張ったり、もがいたりする。しかし男の手は美露の胸から全く離れずにその感触を悠々と堪能する。その上、男はその顔を美露のうなじに潜り込ませ、荒い鼻息を立てる。
「あぁあ……美露さんのうなじ、とてもいい匂いがする。凄く甘ったるくて、嗅いでるだけで頭がぼおっとしそう――」
「お願いだからやめてっ! やめてったら!」
ようやく男の束縛から離れた美露。間合いを置き、男の方に向き直る。
決して美青年ではないが、不細工と言うわけではなかった。多分下町で彼を見ても一通行人として見過ごしてしまうだろうが、自信なさげに細い浅黒の体とところどころ皺の寄ったラフな服装は、美露の勤務するオフィスのあるビジネス街には到底似合いそうもない。ましてや、真面目なOLである美露の彼氏には到底見えない。
だが美露の様子は、会って間もない人間と面向かう態度とは違っていた。
(夢じゃ……なかったんだ……)
半ば憎々し気に唇を噛む彼女の目は、こころなしか潤んでいた。
しかし男はそんな彼女の心中など意にも介さない。
「でも、今の美露さんのうなじの匂いには混じりけがある。くぐもった世間の臭い匂いがする。昨日はあんなにいい匂いがしたのに……」
「うるさい、うるさい、いやぁああ!」
耳に手を当てて激しく首を降り、美露はヒステリックにそばにあるものを無差別に投げ付ける。
だが、最後には床に力なくへたりこんで頭を抱え込んでしまった。
「どうして……? どうして帰ってくれないの? どうして……私の部屋にいるの?」
「どうして警察を呼ばなかったんですか?」
男は美露の側に座って優しく声をかける。
「言ったはずですよ。今のあなたが僕にとれる行動は二つ。警察に突き出すか、それとも――」
「いやっ! どうしてあなたなんかと――」
「だからぁ、ならどうして僕のこと警察に言わなかったんですか?」
両耳を強く押さえてウェーブの髪を振り乱して首を振る美露に、まるで自分の彼女にそうするかのように男は馴れ馴れしく美露の肩に腕を回す。
「時間は待ってくれませんよ。あなただって、今自分の体の中で起こっている感動的な変化のことはわかってるはずですよ。このままいけば、あなたはいやでももう一つの選択を選ばざるを得なくなりますよ。もっとも、そっちの方が僕には嬉しいんですけど」
夢見心地にそう言ってのける男の腕を振り払い、美露は立ち上がって部屋の隅の電話に向かおうとする。
と、突然男は彼女の足を引っ張って彼女を転ばせた。そして彼女の体を自分に引き寄せると、おもむろに彼女の履いている薄黒いパンストを引きちぎり、ベルトとタイトスカートのホックに手をかける。
「い、いやっ、このヘンタイっ! 警察に突き出してもいいっていったじゃないのよっ!」
「そんなこと、言ってませんよ。何言ってるんですか」
「な、何を言って――きゃあああっ!」
ビリっと音を立てて、美露のスカートが引き脱がされた。伝線しきったパンストと、その下に履いた肌色のショーツがあらわになる。美露は悲鳴をあげて恥部の辺りを両手で覆って丸く縮こまる。
その彼女の格好が男の目の前に、スレンダーさと肉感の両方を兼ね備えた丸い美尻をせり出すこととなった。
むっちりとした臀肉が、艶かしい曲線を辿っていた。非常に大きな桃を思わせる美露の尻に男の見開いた目が釘付けになる。
かぶりつかんばかりに口を大きく開け、男はそのまま美露の尻に顔を埋め、邪魔なパンスト生地を引きちぎり、ショーツの艶やかな布地の上から舌でネロリとなめる。
「……んむぅっ、すごく柔らかいよ。僕の柔らかい舌が、美露さんのお尻の肉に包まれていきそうだよ」
「ひいぃい、いやぁあああ」
「美露さんのお尻、すごくいい匂いだよ、おいしそうな匂いだよ、今すぐかぶりついて食べてしまいたい……」
ショーツの食い込んだ尻の谷間に自分の鼻を奥深く突っ込んで、男は鼻息荒くその匂いを嗅いだ。だが美露には屈辱的でならない。男の息荒い鼻頭のあたっているところは、彼女の恥ずかしい菊門のあたりなのだ。たった一枚の布地でしか覆われていない自分の汚らわしい部分に顔を近付けられて平気ではいられない。
きゅっと締まる美露の菊門。ショーツに隠れてじかには見えないが、男の目にはその周りの肉の緊張でそれがわかった。
それを見て言った男の言葉に、美露は体中に鳥肌を立てた。
「お尻が感じるんだ……」
美露の体中の小さくて細くて短い体毛がわさわさと立ち上がり、体を震わせる。
しかし、実際のところそれは嫌悪感のみから現れたわけではなかった。
「ああ……いや……」
(だめ……そんな事言われて鼻でアヌス擦られたら……んうううっ!)
思わず美露は腰をぶるるっと震わせた。
「美露さん、お尻感じるんだ……こりゃ大発見だ」
見たこともない虫を見つけた子供のようにはしゃいで、男は美露のパンストの尻辺りに手をかけ、一気に裂いた。それから、完全にあらわになった彼女のショーツの股間の食い込みに片手の指を通した。もう一方の手はショーツのゴムの内側に引っ掛ける。
一気にショーツを引き降ろした。
「いやあぁっ!」
男に胸を揉まれ、尻の匂いを嗅がれた美露は、もうパンツを脱がされてもそれほど羞恥を感じないほどまでにその心を辱められていた。その叫び声もどこか小さい。だがその声は、その後におそらく待ち構えているだろう男の執拗な責めに怯えてか、震えている。
ついに男の手が美露の尻たぶを掴んだ。さっき胸を揉んだ時と同じような、触手さながらの動きで柔らかい臀肉を這いずり回る。
「や、あぁ、いやぁ」
快楽というより、男の手の動きの気味悪さから美露は震えた悲鳴を漏らす。じわじわと自分の体に入り込み、果ては意識の中まで蝕んで征服していくような感覚。それが今、自分の尻の肉にむしゃぶりついているのだ。またも美露はこわごわと鳥肌を立てた。
その鳥肌立つ美露の尻に、男は頬擦りをする。
「鳥肌の立った美露さんのお尻も大好きだ。この感触が……この感触が気持ちいいんだ」
感極まったようにうわずった声で男が彼女の尻を賞賛すると、そのまま彼は大きく口を開けて唇だけで美露の尻にかぶりつき、舌を巧みに使って舐める。時にはちゅううと音を立てて強く吸い込み、またある時は性欲に飢えた獣さながらに口から漏らした涎で彼女の尻を濡らす。
あちこちに微かなキスマークを作りながら男は美露の臀肉を自分の唾液でべたべたにしていく。ねちっこく尻をしゃぶり回しながら、唾液でネトつかせて男が喋る。
「そうさ、美露さんの体は昨日から僕のものなんだ。これからもずっと美露さんは僕のものなんだ。これからたくさん、たくさん美露さんの中に僕の燃えたぎる愛を注ぎ込んで、僕のことが忘れられなくしてやるんだ」
さらに美露の腰を自分の前に引きずり、男は彼女の腰に抱き着いた。
「たとえ僕が警察に捕まっても、美露さんのこの中には僕の想いがたくさん入ってるんだよ。これがすくすく育って美露さんをはち切れんばかりに満たしてくれる。美露さんがどうしようとも、もう美露さんには僕の想いが流れ込んでるんだ」
その「想い」を注ぎ込んだ臍の下あたりを、男は愛おしく撫でる。その撫で方もまた、軟体動物の這い回るがごとし。
(私、もうこの人から逃れられないの? ……いや、だめよ美露、こいつのペースに呑まれたらダメっ!)
男に愛撫されてなお、美露は電話の方に這い出そうとした。
だが彼女の必至の抵抗も、脳天を貫かんばかりの感覚に力を奪われた。
「ひっ、あ、ふあああっん!」
這い出そうと両手を前に投げ出したためにノーガードになっていた股間に男の人差し指が入って来たのだ。遠慮なく容赦なく、男の指は美露のピンク色した陰唇をかき分け、その中でしっとり潤う桃色の肉洞の壁をその先で撫で回す。
肉襞をひるがえらせて次第に濡れそぼる膣口。徐々に膨らんで硬さを帯びるクリトリス。突然の招かれざる客に不可逆的に熱を帯びはじめる子宮。
もう美露には自分の体の反応を押さえることができなくなった。こらえようにも、彼女の喘ぎ声は自分自身でもう止められなくなっていた。
「あああぁはっん、やめ……んあああ、はひぁ、んぅああっ!」
男の人さし指が抽送されるにつれ、びちゅぺちゃといやらしい粘液の音を滴らせる美露のヴァギナ。濁る愛液は男の指にねっとりとまとわり付き、それが更にスムースに指を肉洞に誘い込む。
「熱い……あったかいの通り越して、凄く熱いよ。美露さんの体の中。ああもう、指が溶けてしまいそうだ」
「ひあぁ、あうああいやあああっ、あああああっ」
尻を抱え込んでさらに力を入れて指をピストン運動させる男。美露は尻を突き出した格好でやや反っている格好となっている背筋を硬直させて、秘部から脳髄に駆けのぼってくる抗えぬ刺激に打ちのめされる。
抵抗は、できなかった。それよりも、認めたくない甘美な感覚に自分の意識が吹き飛ばされないようにするのがやっとで、もはや抵抗の術を考える余裕はまったくない。
「んうううううっ、やあああああっ」
「僕のものだ、この身体は僕のものなんだぁあっ!」
陰唇深くをほじくっていた指を抜くと、さらに美露の尻を高く持ち上げて今度は濡れそぼったその陰唇にむしゃぶりつき始めた。舌先で肉襞の根元をなぞり、湧き出た愛液をじゅるじゅると音を立てて吸い取る。それだけでは飽き足らず、さらに顔を潜り込ませて膣口の粘液までなめようとする。
「あう、あああぁぁあああぁ」
叫ぶ美露の口角からはだらしなく涎がしたたる。ときおり背中を硬直させてびくびく震わせながら、彼女はしかしもう電話のところへ這っていくことができなくなった。
「ううぅ、もう我慢できない……美露さん、早速お出かけの準備しようか、エッチなお化粧しようね。ああ、もうっうっ、早くしないと――!」
美露の身体を反転させて男は彼女の腹に跨がると、自分のズボンのファスナーを開いて、その中からびんびんにいきり立った剛棒を抜き出した。その胴の部分は血管がまがまがしく浮き立って、先の部分がカウパー腺液でてらてらと不気味に輝いている。
それをしかと手に握ると、男は美露の目前でものすごい勢いでしこり始めた。
「ひ……い、いやっ、怖い、怖いぃ、やあああああっ!」
陰部への執拗な愛撫は終わったが、しかしまだ彼女の身体はその余韻で火照って思うように動かない。力の出ない手では、男の身体を押し退けることすらかなわない。
美露はただ、ぱんぱんに膨れ上がて今にも破裂してしまいそうな男の醜い亀頭を眺めて悲鳴を上げる以外何もできなかった。
「ひあ、うああっ――おぅっ!」
怖いくらいのスピードで千摺る手の中で、男の剛棒がびくんと震え、その先から勢いよく白い粘液をほどばしらせた。粘液はそのまま美露の顔に落ち、頬をうちつける。火傷するほどに熱く、異様な臭いを発散する、男のスペルマ。
「あぁ……美露さん、美露さぁん……」
最後まで出し切って力なく首を垂れる男の陰茎が、精液でべったり汚された美露の顔になすりつけられた。しおれきった亀頭は、彼女の顔についた精液をさらに引き延ばし、顔全面にいきわたらせる。
美露の眉毛や睫毛に白く濁った粘液が纏わりつく。
「あぁ……凄く綺麗だよ」
感嘆のまなざしで見つめる男の目。その獣欲のまなざしに見守られて、美露の顔は精液化粧ですっかり覆い尽くされた――。 |