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第11話「狂気の館アンレスト」 |
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一度組んだ人を問答無用でフレンド登録し、フレンド一覧(注1)を表示させては狩りの最中と思われる人に片っ端から話しかけ、潜り込むグループを捜す日々を送る僕。
今日はいつものCCBではなく、アンレストの館という馴染みの薄い場所にいた方に「/tell」をしてお願いし、ご一緒させてもらうことにした。
アンレストの館(注2)とは、フェイダー大陸の南西部にあるダンジョンで、主にアンデッド系(注3)のモンスターが多く出現するゾーンだ。今、僕がいるグレーター・フェイダークからは、ブッチャーブロック山脈、ダグナーの大釜、と言う二つのゾーンを経由して行くことになる。
ってなわけで、とりあえずいつも通っているグレーター・フェイダークとブッチャーブロック山脈を軽く通過し、ダグナーの大釜まで行こう。
ダグナーの大釜は、カルデラ湖のような地形のゾーンで、その地形が釜のような形状であるところからそう名付けられている・・・のだと思われる。
とにかく、カルデラ湖沿いにぐるっと岩場が周囲を囲んでいるというゾーンだ。
目的地のアンレストの館の入り口は、ブッチャーブロック山脈から来ると、カルデラ湖を挟んでちょうど対岸にある。すこしだけ反時計回りに行った方が近いので、カルデラ湖を左に見ながら、岩場を周回しよう。
このゾーンにはLv11の僕からみると真っ赤なモンスター(注4)がうろついているので、鼻歌混じりに進む、というわけにはいかない。迅速に、かつ、慎重に周囲を警戒しながら進む。
しばらく走り続けると、岩場に巨大な風穴が広がっているのが目に入った。ここがアンレストの館の入り口に違いない。内部はいかにも不浄そうな色の壁面になっているけど、意を決してここへ入ろう。
中に入ってしばらく進むと、入れてくれる予定のグループがすぐに見つかった。入り口のトンネルを出たすぐのところでキャンプをしているらしい。僕もまぜてもらってここでキャンプ開始だ。
それにしても中は暗いな。そろそろGLS(注5)でも入手して、明るい視界を手に入れたいものだ。
一行は、館の中へ入るにはまだレベルが足りないので、館の周りの庭を徘徊している虫やら骨やらカボチャやら(注6)を倒していくらしい。
それにしても、ここのモンスターはなかなか反応が鋭い。すぐに二匹・三匹と同時に戦うハメになる。
我らグループには複数のモンスターが来た時に、モンスターを眠らせることの出来るエンチャンターやバードがいないので、グループのキャスター一同はRootを利用してパーキングと呼ばれる疑似的な寝かせを駆使してさばいていく(注7)。
順調に狩りを続け、僕のレベルもいよいよ12になり、あらかじめ買っておいた魔法(注8)を覚えて連射しまくる。今回の追加魔法も新たなDD。今まで一撃35ダメージ前後だったDDも、一気に一撃で80ダメージ近くにまで強化され、まさに大砲といった感じで気持ちがいい。
そして・・・
ゼンのクリティカルブラストが発動!(101)
クリティカルダメージ!(101)
おお、ウィザードの特権、ダメージ魔法がランダムで大ダメージを与えるクリティカルブラストだ!
初めて出した!
・・・ということは、レベル12から発動なのかな、これは。(注9)
という感じでアンレストの館で狩りを続け、さらにメンバーももう一人増えたのでキャンプポイントをもう少し奧の、館に向かって左側の中庭に移動して、さらにばりばり狩りを続けた。
ここはモンスターの湧く場所なので、倒しても倒しても休む暇なくモンスターが来る。
経験値が恐ろしい勢いで増えるので嬉しい反面、かなり忙しい。
この後、眠くなるまで狩り続けた我々は、ほとんど全員がレベルを一つ二つ上げて、アンレストの館・・・の庭を後にしたのだった。
ついに合計プレイ時間が24時間を超えたな。
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1日5時間18分 |
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注釈
(注1)フレンド登録、一覧:
「/friend [キャラクター名]」というコマンドで、[キャラクター名]という人をフレンド登録することが出来る。登録したフレンドはその後「/who friend all」というコマンドで一覧表示させることが出来る。
(注2)アンレストの館:
通称アンレスト(unrest)。レベル12程度から30以上まで楽しめる、適性レベル幅の広いダンジョン。主にスケルトンやゾンビなどのアンデッド系のモンスターが出現し、魔法の武器でないと殺せないモンスターも多い。中級から上級への階段となるダンジョンの一つ。
(注3)アンデッド系:
undead。スケルトン、ゾンビ、ゴーストといった死者をもとにしたモンスターの総称。HPが減ってもあまり逃走しない、緑色でも襲ってくる場合が多い、というような特徴がある。
(注4)真っ赤なモンスター:
「/con」や[C]キーを押して調べたときの文字色が赤い、ということ。つまり自分より数段強いモンスター。別にモンスターの肌の色が赤い、とかではありません。
(注5)GLS:
Greater Lightstoneの略。主にa willowispというモンスターから取れる水晶玉のようなアイテムで、持っているだけで周囲を明るく照らしてくれるスグレモノ。NPCへの売却益が高く、金銭目的でこれを狩る人も多い。
(注6)虫やら骨やらカボチャやら:
a death beetle。a greater skeleton。a jack o lantern。等々。
(注7)パーキング: CC(crowd control:モンスターの群れをさばく戦術)の一つ。複数のモンスターが襲いかかって来たときに、Root等の足止め魔法で「ターゲット以外」のモンスターを足止めし、ターゲットのモンスターのいる場所から離れた位置に置き去りにすることで、「ターゲット以外のモンスターを事実上無力化する」という戦術。比較的高度なグループの連携が必要となるテクニック。
(注8)あらかじめ買っておいた魔法:
使えるレベルに達していなくても、買うだけなら魔法は買っておくことが出来る。もう少しでレベルが上がりそう、という時にお金に余裕があれば、出来るだけ早くに覚えた方が有効と思われる魔法を買って、持っておくのも一つの手。
(注9)クリティカルブラスト/発動レベル:
ダメージ魔法に特化したウィザードが他のピュアキャスターに勝る点の一つ。極希にダメージ魔法が通常の1割〜5割程度多くのダメージを叩き出す。発動するようになるレベルは12からなのかは・・・どうなんでしょう? |
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