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第10話「メインルーターはパシリですか?」 |
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CCBにこもりっきりのゼン爺です。みなさんご機嫌いかがですか?僕はと言うとCCBキャンプの息抜きに、初心者クエストアーマーの帽子も手に入れてご満悦です。
さて、来る日も来る日もCCBに突入しては「グループ空きないですか?」と聞き、グループにまぜてもらって狩りを繰り返している今日この頃。
ま、単調と言えば単調なんですけど、黙々と狩り続けて、経験値バーが伸びていくのを眺めるのが、麻薬的な快感なわけでして。
今回はそんなCCB生活で学んだ、ルート(注1)、すなわち戦利品の回収の話。
ルートにはいくつかの方法がある。一番楽で、なおかつ、いい加減なのは「フリールート」というやつで、誰でもいいから勝手に拾え、というざっくばらんな方法。基本的に不平等。
逆に公平性を重視した方法が、今回の表題にもなっているメインルーター方式だ。
MLとか略されるこの方法は、グループの誰か一人が代表して戦利品を全部拾って、グループ解散時に売り払い、その売り上げをグループ全員にコインで分配するという方法だ。
貨幣経済社会の権化ともいうべきこの方法は、おそらく最も一般的に用いられている方法でもある。
さて、CCBにこもりっきりの僕だけれど、みんなメインルーターをやりたがらないもんだから、なんとなく成り行きでメインルーターを引き受けまくってしまった。拾う、Gateで街に帰る、売る、拾う、Gateで街に帰る、売る、拾う、Gateで街に帰る、売る。うむ、せっせと働く僕。偉い。
が、その姿はすっかりパシリのそれであり、実際「売りに行くついでにパンとミルク買ってきて」とかヤンキー漫画の不良のようなお願いをされることもあったりする。ま、そのくらいするのは全然構わないんだけど。
それにしても、MLもさすがに毎回やっていると面倒くさい。そこで、CCBでよく一緒に組むはるまきさんに、MLの交代をお願いしてみた。
ゼン 「はるまきさん、MLやりなさい」
はるまき 「やだ」
がーん! (注:はるまきさんはいい人です)
ということで、快く交代を却下された僕は、結局その後も数回MLをし続けたのだが・・・。
しかしCCB生活のある日、ついに気が付いてしまった。
MLをしてると瞑想出来ない!
と言う事実にである(注2)。
結局、そういう趣旨の正当なる主張をした結果、ついに僕はMLという名のパシリ生活を免除され、座ってばかりいるサボりウィザードに転職することが出来たのであった。老人にはふさわしい地位といえるだろう。
さて、そんなこんなで時間は一気に飛び(注3)、CCBに数日こもった結果、僕はレベル11にまで上がっていたのだった。もう死ねないな、こりゃ(注4)。
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21時間14分 |
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注釈
(注1)ルート:
ここで言うルートはloot(戦利品)のこと。Rootの魔法と日本語的には同音になってしまうので注意。lootには、(1)戦利品、(2)戦利品を拾うこと、の二つの意味がある。
(注2)MLをしてると瞑想出来ない:
拾ってる時間をも惜しんで瞑想し続けるのが魔法使いのスタイル。いや、わかってたんだけど誰も拾わないもんだからつい・・・。
(注3)時間は一気に飛び:
していたことは基本的に第九話の繰り返しになるので割愛。決して手抜きじゃありませんよ、ええ、決して。
(注4)もう死ねない:
エバークエストでは、レベル10になると死んだときに死んだ地点に荷物を落とすようになり、レベル11になるとそれに加えて経験値が減るようになる。そのためレベル11以降の死は、それまでの死に比べて数十倍重くなる。 |
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