成長日記 冒険記
ゼン爺の成長日記
  第20話「ゲート・キャスターへの道」
オアシスでのキャンプを終え、レベル20に達した僕は、その足でフリーポート西区にある港へ行き、船を待っていた。
 
レベル20から覚えることの出来るウィザード特有の魔法系列である瞬間移動系の魔法(注1)を買いに、フェイダー大陸のフェルウィズへ行くためだ。
 
これらの魔法は、フリーポート近辺には売っていないらしいのである(注2)

レベル13でアントニカ大陸へ移住して以来、久しぶりの故郷の地ということで、「めんどくさいな」と思いつつ船を待つ間にも、なにか懐かしさがこみあげてくる。
 
しかし、そんな悲喜こもごもの船待ちも、今回Gateの魔法をいくつか買ってしまえば、体験する機会は大幅に減少するのだ。
 
あまり鍛えていなかった魔法スキルの練習に、See Invisibleの魔法を唱えまくりつつ(注3)、最後のGateなしによる、アントニカ・フェイダー両大陸間移動に思いをはせる僕なのであった。
 
数分後、港に船が入って来たので、一緒に船を待っていた何人かの人々と一緒に、ぞろぞろと船に乗り込む。船に乗ってしまうと魔法を唱えられないので、それまでやっていたSee Invisibleによる魔法訓練も出来ない。
 
最後(というわけでもないけれど)の船旅に思いをはせ続けるのにも、おのずと限界があるので、結局船に乗ってからは、時々画面を見つつ、別のことをして時間を潰すことにした。
 
さらに十数分後、船は無事フェイダー大陸のブッチャーブロック山脈に到着。港にいるドワーフのNPCを見ると、フェイダー大陸だな、という感覚が強まる。

フェイダー大陸の地理は、生まれ故郷ということもあって、もう完璧に把握している。
 
もっとレベルの低い頃は、恐ろしい存在だったブッチャーブロック山脈のオーガも、このレベルになると怖くも何ともない。鼻歌混じりでやすやすとブッチャーブロック山脈を突き抜け、その勢いを保ったまま道を無視して一直線にグレーター・フェイダークも通過し、フェルウィズに到着することが出来た。
 
フェルウィズに来るのは、レベル8の時に新しい魔法を買いに来た時以来だ。
 
この街はゾーンが南北二つに分割されていて、グレーター・フェイダークへの城門や、その他ほとんどの商店のある北フェルウィズと、各魔法使いのギルドと魔法屋のある南フェルウィズという構成になっている。
 
僕が行くのは当然魔法屋のある南フェルウィズだ。

南フェルウィズに入りテレポーターに乗って、ウィザード系の建物へ入ると、Gate系の魔法を売るNPC、Quiss Stormseekerがいた。彼は各種Gate、および各種Evacuateの魔法を売っているようだ。早速レベル20で使うことの出来る、Tox、North、Fayの3つのGateを買おう(注4)
 
ん。・・・1つにつき11プラチナか。ま、まぁ、お金は足りるけれど、くそっ、高いな。やっぱりエルフは狂ってる(注5)
 
ってなわけで、3つのGateを新たに覚えた僕は、オデュス、アントニカ、フェイダーの三大陸を、船を使わずして一瞬で移動することが出来るようになったのだった。
 
これで今日はオアシス、明日はアンレスト、といった風に気ままに移動をしてグループを探せるわけである。便利便利。
 
さて、せっかくフェイダー大陸に来たことだし、懐かしのスチームフォント山脈、そしてアッカノンまで戻って、やり残した初心者アーマークエストを今さらながらやっておくかな。
 
そう思った僕は、スチームフォント山脈の隅っこに陣取った。

そこで狩りをしている人が他にいないことを確認すると、クエストアイテムを求めて、格下のスケルトンを乱獲しまくることにした。そして、ちょっとだけレア・ポップ(注6)なスケルトンを、十数匹倒したとき、やっとこさクエストアイテムが手に入ったのであった。
 
ああ、やっと初心者アーマークエストのメインともいうべき、ローブを完成させることが出来たよ。レベル20で。遅い・・かな?

ゼン爺の合計プレイ時間 3日4時間9分

注釈
(注1)ウィザード特有の魔法系列である瞬間移動系の魔法:
第十九話の注釈参照。
 
(注2)フリーポート近辺には売っていない:
各種Gateの売っているのは、フェイダー大陸のフェルウィズ、オデュス大陸のエルディン、アントニカ大陸のネリアック、である。ネリアックはフリーポートから一番近いが、ノームであるゼンからすれば敵対種族の街なので、利用することは出来ない。
 
(注3)See Invisibleの魔法を唱えまくり:
ウィザードはDDやRootを頻繁に使うので、エヴォケーションやオルタレーションのスキルは意識しなくても自然に上がっていく。その反面、ディビネーションやアブジュレーションのスキルは、使用する局面が序盤は少ないので、意識をして使っておかないとスキルが上がらない。そのため、こうやって時間のあるときに唱えて、スキルを上げておかないと、いざというときに魔法を唱えられなかったりするのである。なお、スキルはどのレベルの魔法を使っても上昇するので、各スキルを使う魔法のうちで、比較的消費マナの少ない魔法を、数多く唱えるのが良い。
 
(注4)Tox、North、Fayの3つのGate:
それぞれ、トックスリア・フォレスト、北カラナ平原、グレーター・フェイダークに瞬間移動することが出来る。
 
(注5)やっぱりエルフは狂ってる:
狂っていません。
 
(注6)レア・ポップ:
通常のモンスターより低いモンスターの出現率のこと。レア・ポップなモンスターは、レア・モンスターである。レア・ポップなプレイヤーは、忙しい人やゲームに飽きかけている人である。


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