あとがき

3.26 夏の終わりの庭
久々のパラレル長編いかがだったでしょーか!
相変わらず無駄に長いとか、濡れ場はどーしたとかは突っ込まないで下さい。
そこはそれ、脳内補完でお願いいたします……(土下座)!
それにしてもこの話、『乙女のハートをがっちりアトミック☆目指せツンデレ、ラブラブロ〜マンス!』などという意味不明の目標を掲げていたはずなのに、蓋を開ければリーマスは単なる何考えてるかわかんない変なやつだし、シリウスはツンの無いデレデレヘタレ男のむっつりスケベ(標準装備)だし、まるで目標をかすりもしてない危険スメルがプンプンだぜ☆
うん、まぁ、ハッピーエンドってことで許してください……(更に土下座)。

えっと、この話は一応1915年くらいの設定で書き始めたところ、よく考えたら1914年に世界大戦始まってるじゃん☆とゆー理由から結局19世紀末くらいという適当なものに変更になりました。
だって戦争始まったらぜってーシリウスは出征しちゃうだろうし。
当時の貴族にはそーゆー騎士道精神(とはちょっと違う)みたいなものがあったそうで、貴族の子弟や上流階級に属している人間は、真っ先に手本となって出征するんだぜーみたいな感じだったとか。
うわ、シリウスそっこー志願して真っ先に部隊全滅して、12年くらい捕虜にされそうじゃんかよ(爆笑)!
そんなわけで急遽時代設定変更してからはめんどいので時代考証もそっちのけで、結局『フェンリルの夜』の明るい話バージョンみたいになりましたとさ。
いいんだ、好きなテーマは何度でも書くのさ(男娼、お貴族、最初は仲良くないetc)。

全然関係ないですが、このリーマスはうちの話史上最強のリーマスでした。
何がって、喧嘩の強さナンバーワン。
もしシリウスと戦うならば、それがボクシングだのレスリングだののルールのある戦いならもちろんシリウスの圧勝だろうけど、殴り合いの喧嘩にでもなったら、シリウスが啖呵切って怒鳴りながらも内心ではどのくらい手加減したらいいのかそもそも殴っちゃっていいのか逡巡している一瞬のうちに、火掻き棒(鉄製)で頭部を一撃→死亡となります。
戦いとなったら容赦しない男リーマス。
その昔ロンドンの路地裏で売春してたころ、辺りを仕切ってる暴力組織からスカウト受けたくらいには喧嘩強いです。
必要なときに躊躇うことなく決然と暴力を揮える男、と大変高い評価をもらっておりました。
が、本人は暴力が嫌いで当時すでに良い客が何人かついていたのでそのままお仕事続行。
しょせん坊ちゃんのシリウスが敵う相手じゃねーんです。
伯爵の甥っ子は十年ほど前に初対面でリーマスとやり合い、上記のような事情からボコボコにされて以来、リーマスを心底怖れています。
伯爵の実妹は息子が半殺しの目にあって大いに怒り狂ったのだけど、内心『十歳近くも年下の子供に負けんなよ情けねーなー』とか思っていたりもして、うやむやになりました。
そんな妙な設定ばっか作りまくってどーするオレ(汗)。

それでも一つだけ『シリウスをありえないくらいお金持ちにする』とゆー目標はどうにか達成できたかと思っておりますv
何のための目標なのか激しく意味不明ですが。
因みにシリウスは公爵です。あと、伯爵と子爵のタイトルもお持ち。
アホみたいな名家の出で、ありえないほどお金持ちですが、実際にそーゆーやつがいるんだから世の中って不公平よねー。
あとリーマスの大好きな伯爵さまは、男爵の称号もお持ちです。
別名『諸悪の根源』の伯爵さま。
この人とリーマスのろぉ〜まんすもあるのだけど、めんどい ページの都合上あえて書かぬが花。
わかりやすく言えばマイフェアレディとでも思ってください。
故に伯爵の名前はヒギンズさんです。
リチャード・ヒギンズ伯爵。
どこそこの領地を持った〜っていう称号付きのめんどい名前はこのさい省略。
あまりに釣りに執心しすぎて、焼餅やいたリーマスに釣り道具を破壊されかけたこともあるおじいちゃん。
一応シリルとは36歳年上の設定でした。

ううん、しかし思えばこの話のラストあたりだと、シリルはほぼ三十路なのよね。
召使たちからは『ったくこのオッサンどもマジうぜー』とか思われつつも、ラブラブな日々を過ごしたことでしょう。
因みにシリウスは召使たちからすこぶる評判がいいです。
両親が亡くなったとき、母親の使いかけの化粧品や香水を、全部メイドにあげてしまったから。
使いかけの化粧品なんて形見分けでも貰ってくれるやつなんざいないが、メイドたちからすれば憧れの超高級品。
男の召使たちには、父親の髭の手入れ用品だのをあげました。
こうしてシリウスは『気前が良い主人』として、召使たちから大変評判がいいのれす。
だからいきなりリーマスを連れ込んでも大丈夫だったのね(今思いついた)。
そしてその後、シリウスは車産業に入れ込んで投資し、莫大な利益を上げて益々お金持ちになりました。
更にその後、飛行機産業に入れ込んで投資し、またもやとんでもないお金持ちになりました。
当主が趣味に走れば走るほど、何故か資産が増えると評判のブラック家。
その脇で当主の手綱を引いて激動の20世紀を乗り越えさせた影の支配者 功労者がいたとかいなかったとか。
何はともあれ、ここまで読んでくださってどうもありがとうございました〜v

2007.2.1
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