其ノ四 その恋に気付いて

 銀座のとある料亭で、瞬は居心地悪そうに足を崩した。
 辺りを見回すと、スーツ姿の中年が、いかにもホステスらしい風貌の女性何人かとテーブルを囲んでいる。他の客も壮年男性ばかりで、唯一手持ちの正装である学ランをきっちりと着込んでいる瞬の姿は、明らかに場違いだった。

「今回は随分と派手にやってくれたようだな。」
 そう言った、目の前に座る男は、一目で堅気ではないと分かる装いである。背広姿の男が言った"今回の事"とは、湘南とやりあったことを指している。瞬には予想通りの展開だった。なにせ、新聞沙汰になってしまったのだ。

「突然の事だったので……事前に察知出来れば、連絡出来たのですが。」
 瞬の言葉に、男は髪を掻き揚げながら、それもそうだがな、と頷いた。袖の隙間から、金の鎖がちらりと覗いた。
「あまり空気を濁すような真似はするな。こっちも面倒見切れなくなる。」
 この件は紅龍会と、相手側との間で既にけりがついているらしい。今回の抗争は、どちらかと言えば相手側に非があった。男はそれを知った上で、しかし念を押すようにそう言うと、威圧的な視線を瞬に向けた。

「トウドウさん、あんまり虐めないでやって下さいよ。」
 そう言って、敷き居を跨いでやって来た若い男は、瞬の隣にドカリと座った。
「イケガミさん、どうしたんですか? その頭。」
 瞬に指摘されたイケガミという男は、頭に巻いた包帯に手を当てて、へへ、と照れたように笑った。
「いや、こないだ兄貴に鰻屋連れっていってもらったんだけどさ、ついうっかり鯉こく口にしちゃって。」
「……はぁ?」
 イケガミの言葉に、トウドウも先程までの殺気立った表情を僅かに緩めて言った。
「兄貴の背中には、鯉の彫り物が入っているからな。目の前でその鯉を食おうとしたんだ、こいつは。その場で兄貴に、椅子で頭かち割られたって訳だ。」
「……はぁ。」
 瞬はくらくらする頭に手を当てながら、曖昧な声を出した。

「そういや、お前怪我させられたんだって?」
 イケガミは瞬の腕に手を掛け、制服の袖口をたくし上げる素振りをした。
「……もう大丈夫ですから。」
 イケガミの手つきに悪寒を感じた瞬は、咄嗟に手を振り払い、もう片方の手でぎゅっと触れられた手首を握った。
「可哀想にな。こんな美少年に斬り付けるなんて……ひでえな。」
 イケガミは瞬の肩を自分の方へと引き寄ると、煙草に火をつけた。  乱暴に頭を撫でられながら、瞬は早く家へ帰りたいと、ただそれだけをひらたすら考えながら、目の前の冷めた料理を見つめていた。

      ★

「で、パンサーのシンを殺りたい、と直談判しに来たわけか。」
「ああ、そうだ。」
 サガの問いかけに、鋭い視線を反らすことなく、一輝は頷いた。
「俺たちもあれからずっと捜しているのだが、シンの奴雲隠れしおって、まったく姿を見せんのだ。」

 抗争の晩から数日経ち、試験明けの連休が始まっても一輝は、自宅へは戻らず シンを捜し回っていた。地元のチームなら何か有益な情報を持っているのではないかと、サガの元を訪れたのだった。

「しかし我々のテリトリーにいる限り、逃げおおせることなど出来ん。一輝、お前がそこまでやつと殺り合いたいのなら俺達と組むか?」
 ブラックホールの手を煩わせるのを避ける為、一輝は狂乱怒濤の頭としてではなく、単独で行動していた。もともと自由気ままに行動する方が、一輝の性には合っている。サガの提案はあまり気乗りするものでは無かったが、一輝は仕方なく首を縦に振った。

「一輝を尾行しろ。」
 一輝が去った後、サガはその場にいた部下の一人にそう耳打ちした。
「シンが奴の前に現れたら、すぐに連絡を寄越すのだ。あいつが素直に協力するとは、思えんからな。」
 サガは雑踏の中へと消えて行く、一輝の背を見つめながら言った。


 何の収穫もないまま、しかし暫く留守にしていた自宅に居るはずの、弟の事が気にかかっていた一輝は、その足で直に東京へと向かった。携帯の電源は随分前に落ちており、連絡のつかない自分を、瞬はさぞかし心配していることだろう。
 一輝は疲れた足どりで、自宅の玄関へと向かった。

「瞬?」

 玄関の扉を開くと、中は夕闇のせいで薄暗く、しんと静まり返っていた。居ないのかと思ったが、すぐに違和感を覚えて動きを止める。
――何かが違う。
 まるで動物的直感で異変に気付いた一輝は、次の瞬間室内へと駆け込んだ。
 一歩足を踏み入れたそこは、物盗りにでも荒らされたような有り様だった。本棚の本や、引き出しの中の物は全て部屋中に散乱し、テレビは無惨にも叩き壊されている。
「瞬!」
 心臓が早鐘を打った。嫌な予感が、徐々に目の前を黒く染めてゆくのを感じながら、一輝は祈るような気持ちでキッチンへと走った。
 しかしそこにも弟の姿はなく、食器や鍋に混ざって、作りかけの煮物が撒き散らされていた。

「………。」
 呆然と立ちすくんでいた一輝は、足もとに投げ捨てられている、瞬の学ランに気付いた。そっと拾い上げると、一枚の紙切れが手元からヒラリと舞い落ちる。

 土曜二十四時に中央公園で待つ。誰かにチクったら弟を殺す。

 紙面の殴り書きのメモに目を走らせたあと、もう一度ゆっくりと読み返した。
 土曜は、確か明日だ。中央公園…新宿か?
 さまざまな疑惑と焦燥が頭の中を駆け巡った。
「……くそっ!」
 一輝はクシャリ、と手にした紙切れを握りつぶした。

     ★

 深夜といえども、週末の甲州街道を行き交う人影と、車両の数は少なくなかった。
 一輝は新宿駅の改札を出ると、一人中央公園に向かった。
 もっと早く帰宅すれば良かったと自分を呪ってみたものの、それでも土曜の晩に間に合った事だけは、不幸中の幸いだといえた。
 公園の入り口に差しかかると、噴水の水音が、静かなパーク内に流れていた。

「よお一輝。久しぶりだな。」
 暗闇から悠然と姿を現したシンは、一輝を見てにやりと笑った。
 灯台下暗しであった。シンは目と鼻の先のここ、新宿に潜伏していたのだ。
「湘南の連中が、目を皿のようにして捜しても、見つからなかったわけだ。」
 一輝が呟くと、シンに続いて数十人の人影が現れ、彼を取り囲んだ。
「フッ、そういう事か。ぞろぞろと、よくもまあガン首並べて出て来たもんだ。」
 パンサーとおぼしき人影の中には、過去に見た顔もあった。
「……ここは、確かやつらのシマだったな。」
 以前自分を狙った事もある、"オールゴースト"だ。
 それぞれ経緯は違っても、全ての若者の「殺意」だけは一丸となって、目の前の一輝を睨み付けていた。

「随分偉くなったな、一輝よ。ただのチンピラだったお前が、今じゃ新宿を我が者顔で闊歩していると聞くじゃないか。」
「そういうお前こそ、卑怯な手管で俺たちを陥れようとは、堕ちたものだな。」
 一輝の言葉に、シンは顔を強張らせた。

「弟を返してもらおうか。」
 張り詰めた空気の中、一輝の声は闇を引き裂きながら、低く響き渡った。
 シンが目配せすると、噴水の影から二人の男が、瞬の両脇を抱えて現れた。その中の一人は、オールゴーズトのコウジである。粘着テープで口を塞がれた瞬は、男の腕から逃れようと、もがき出した。
「暴れるな、ガキ!」
 コウジは利き腕を振り上げながら、怒鳴った。
 バキッ
 コウジの動きを察知した一輝が動く前に、拳が鈍い音と共に、瞬の左頬を殴りつけていた。衝撃で飛ばされた身体がドサリ、と地面に崩れ落ちる。
「貴様!!」
 体勢を低くし、前へ踏み出した一輝の周りを、複数の男が取り囲み、行く手を阻んだ。
「可愛い弟を助けたかったら、大人しくしてろ。」
 シンはニヤリと笑って言うと、瞬の口を塞いでいたテープを剥ぎ取った。
「げほっ」
 咳きこんだ拍子に、赤い血に混ざっていくつかの小石が吐き出された瞬間、一輝の耳の辺りで何かが弾け跳んだ。

「なんだこら! やるのか?!」
 自分を取り囲んだ男達を、幾人か殴りつけたのも束の間、すぐにまた新たな敵に取り囲まれる。一度に複数の攻撃をかわしながら前へと進む事は、いくら経験を積んだ一輝といえども困難を極め、あっという間に苦戦を強いられる状況に陥った。
「に、兄さん!」
 瞬も兄の元へ走ろうとしたが、やはり周りの男たちにつかまり、押さえ込まれた。
 一輝は渾身の力でもって、周囲の男を振り切ると、瞬を取り囲む男達の中へと飛び込んだ。
  しかし、多勢に無勢である。
――これは、勝てない。
 一輝は咄嗟にそう判断した。だがそれでもと、一輝は腕の中の小柄な身体に覆いかぶさり、平伏した。
「てめえ、もう終わりか?!」
 瞬を下に抱き込んだまま、動こうとしない一輝の背中を、男達は踏み付けて、手にした鉄パイプで殴りつけた。
「兄さん、兄さん!」
 いかなる攻撃を受けても、瞬がどんなにもがいても、一輝の身体は微動だにしなかった。
 一方的に殴られ続ける兄の背中を守ろうと、 瞬は手を伸ばすがすぐに一輝の手に捕まり身体の下に引き戻される。鈍い衝撃だけが、一輝の身体を通して幾度となく繰り返し伝わって来た。衝撃に合わせて、耳もとで浅く吐かれる兄の吐息。
 ポタリ、と顔に落ちた生暖かい感触に見上げると、一輝の額からは鮮血が滴っていた。
「卑怯者ー!」
 すでに腫れて感覚のなくなった左頬を、地に擦り付けるようにして、瞬は力の限り叫んだ。

「どこまでも悪趣味なやつらだな。」
 呆れたような声がしたと同時に、攻撃の手がピタリと止んだ。

「兄さん!」
 瞬はその隙に下から這い出ると、一輝の身体を抱き起こした。
「……くっ」
 頭をひどく打ったのか、一輝は後頭部に手を当てて呻くと、上を向いて何度か瞬きをした。

「一輝、シンの居場所が分かったら、連絡をよこすと約束した筈だが……。」
 間一髪の所に駆け付けたのは、サガを筆頭とした湘南のチームであった。
「生憎、そんな余裕が無かったものでな。」
 流れ落ちる血液が目に入り、一輝は舌打ちすると額を拭った。
「それだけ喋れれば、心配はいらんようだな。」
 サガはそう言うと、シンに視線を移した。
「さて、きっちりケジメをつけてもらおうか。」

「大丈夫か?」
 サガたちと、パンサーの繰り広げる乱闘には見向きもせず、一輝は瞬の頬にそっと手をあてた。
「こんなの、兄さんの怪我に比べたら……。」
 瞬の瞳にはみるみる涙が込み上げ、街灯の明かりをキラキラと反射させていた。
「……どうしてっ!」
 瞬は一輝の胸に顔を埋めて、呻くように言った。
「どうしてやつらの言う事なんて、聞いたのさ! 一人で来るなんて……!」
「瞬……。」
「あの人たち卑怯なのに! 僕を出しに使って兄さんを脅すほど卑怯な人たちなのに!」
 瞬は悔しさのあまり、一輝の胸に額を擦り付けて叫んだ。
 本当に殺されるかと思ったのだ。暴行を受けている時間が、恐ろしく長いものに感じられた。
 もしもサガ達が来てくれなかったら…そう考えて、瞬はぞっとした。
 
 一輝は瞬の背に両手を廻すと、悪かったな、と小声で言った。
 近頃瞬には詫びてばかりだ。
「兄が不良だと、お前も苦労するな。」

 両親と死別してから、引き取り手の見つからなかった彼らは、グラード財団の運営する養護施設に入れられた。
 様々な大人の間を盥回しにされた経験の為か、学校でいじめられてばかりいる、弟を庇う為か。一輝は自分と弟の身を、力で守る事を覚えていった。
 そして、施設から出て二人で暮したいと一輝が言い出した頃には、もう彼に口を出す者は誰もいなかった。

「兄さんの方が、苦労してきたじゃない。僕が弱虫だったから……。」
 瞬は顔を上げると、涙で腫れた目を細めた。兄の手中で守られながら、瞬は伸び伸びと育っていたが、一輝は街を歩けば因縁をつけられ、喧嘩をするの繰り返しで、とうとう町内で右に出る者はいないと評判の、立派な不良になっていたのだ。
 容赦なく相手を倒し、喧嘩そのものを楽しんでいるかのような強剛ぶりに、狂犬だの悪魔だのと囁かれ、だんだんと近付く者も少なくなっていった。
 狂乱怒濤がとうとう一輝を引き抜いた。
 その話を聞いた時から瞬は、自分も兄を守ると心に決めたのだ。

「切れてるな。」
 一輝は手についた砂利を払うと、瞬の唇の端に滲んだ血を拭ってやった。
「口、開けてみろ。」
 口内は錆びた鉄の味がして、ヒリヒリと痛んだ。
 瞬は言われた通りに、口を開けようとしたが、引きつれるような痛みが走り、薄くしか開かなかった。一輝は瞬の前歯に指を掛けたが、少し考えてから、ゆっくりと覗き込むように、顔を近付けた。突然近付いた兄の顔に驚いて、瞬は身を引こうとしたが、肩は一輝の手でしっかりと掴まれていた。
 口の中を診てくれているのだと解釈した瞬は、じっと一輝の瞳を見つめ返していた。
 だが一秒後、血の匂いに混ざって、暖かい感触がそっと唇を覆った。
 頭がぼんやりとして、近すぎる一輝の表情も判別出来ない。
 瞬は焦点の定まらない瞳を、そっと閉じた。
「………。」
 薄く開いた前歯の隙間から一輝の舌が入り込んで、瞬の心臓が跳ね上がった。痛いほどに打ちつける、鼓動だけが身体中を、手足の先までも駆け巡っているようだった。
 瞬は、兄のシャツを強く握りしめた。

「切れてはいるが、歯は、大丈夫だな。」
 口の中を一通り探ったあと、一輝はようやく安心したように顔を上げた。瞬の口内には、一輝の温もりと、自分のものよりも濃い、血の味だけが残った。

     ★

「あれ、お前もう平気なのか?」
 ブラックホールのアジトを訪れたシュラは、瞬の姿を見つけて驚いたように声を掛けた。
「なんか、あの後大変だったみたいだな。」
 シュラは眉を顰めて言った。

「うん、もう大変だったよ! 家の中滅茶苦茶だったし。」
 そう答えた瞬の頬には、まだ痛々しい痣が残っていたが、腫れはほとんど引いていた。
「でも兄さんが病院に通っている間に、アフロディーテが片付け手伝ってくれたんだ。」

「まったくよ、だから湘南の奴らに任せておけばいいものを……。」
 目の前でやわらかい笑顔を見せた少年は、すっかり元気を取り戻しているようだったが、シュラは気が収まらないといった感じで、ぶつぶつと文句を言った。
 一輝と衝突しかけた事が、気になっているらしい。

「あの野郎、家にも戻らないでウロウロしてたなんて……。」
 シュラは胸元から煙草を取り出すと、ジッポーのふたを開けながら呟いた。
「守る相手は、目の前にいるっていうのに。」
「……それでね、アフロディーテ。」
 ちらっと視線をやると、瞬はアフロディーテとの雑談に夢中になっている。だが、カチンというジッポーの小気味良い音に気付いて、瞬は振り返った。
「あっ、シュラってマルボロ吸ってるんだ。」
 テーブルに投げ出されている「Marlboro」の文字が印刷された、赤いパッケージを瞬は興味深そうに見た。
「あんだ? まだお前にゃあ、早いぞ。」
 シュラは煙草をくわえなながらそう言うと、穂先に火をつけた。

「そうじゃなくて……この前、紅龍会のイケガミさんから聞いたんだけど、イケガミさんはクールを吸ってたんだけどね、クールってKoolって書くでしょ?」
 シー、オー、オー、エルじゃなくて、と瞬は得意げに続けた。

「それって、Keep only one loveの頭文字を取って付けた名前で、一つの恋を貫き通すって意味なんだって。」
 すごいよね~。なんだか、女の人口説けそうな話じゃない? とはしゃぐ瞬に、シュラは念のため言ってみる。
「……お前を口説いてたんじゃないのか? そいつ。」
「え?」
 笑顔を貼り付けたまま、瞬の顔が強張った。

「じゃ、ついでにマルボロの名前の由来も教えてやろうか。」
 シュラは口からもうもうと煙を吐き出しながら、にっと笑った。


 夕食の後、新しく購入したテレビを流しながら、一輝は雑誌をパラリと捲って瞬に尋ねた。
「で、その由来とやらは何なんだ?」
「Man always remember love because of romance only の頭文字なんだって!」
 瞬は紅茶のポットにお湯を注ぎながら、そう答えた。
「それもね、パッケージを逆さにすると赤い口紅を塗った唇の形になるんだよ! これこそ女の人口説けそうな話だよね。」
 と言う瞬の瞳こそ、既にハートマークになっている。
「その話は、誰に聞いたんだ、瞬?」
 面白くないという風に、一輝は瞬に冷めた視線を送る。
「え、と。知り合いの先輩。」
「そいつは、お前を口説いてたんじゃあないのか?」
「え?」
 どこまでも鈍感な瞬は、小さく首を傾げて一輝を見た。 


「Man always remember love because of romance only つまり、人は本当の愛を見つけるために恋をするってことさ。」

 ふうん、と瞳を輝かせている瞬に、シュラは、お前にはやっぱりまだ早かったかな、と苦笑した。

 そんな事ないよ! とむくれた瞬に、じゃぁお前が本当に愛している人の名前を言ってみろ。とシュラは、からかうような瞳で尋ねる。
 兄さん。と即答したら、シュラにもアフロディーテにも、ガハハと笑われてしまった。

――なら、この気持ちはまだ恋なのかな?

 瞬は、そっと唇に手を当てた。口の中はまだ少しピリピリするけれど、一輝の温もりを思い出しながら、傷口に舌を当ててみた。

 今もう、あの時のような苦しい動悸はなく、だが代わりに甘い痛みだけがゆっくりと、しかし確かな実感を伴って、瞬の身体を包んみ込んでゆくのだった。



G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMITȂ1~] COiq COsیI