331 名前:風と木の名無しさん:2006/11/12(日) 23:04:37 ID:8thWJdUA0
       ○
       ノ|)
  _r ̄|○ <し

        ○ノ
     ○ ノ|
  _r ̄|  <し

         Σ○
     ○ ノ/ヽ
  _r ̄|   />

        ヽ○ノ   ○」
          レ     「/
       />  />

          Oノ
          ノ\_・'ヽO.
           └ _ノ ヽ
               〉

332 名前:初仕事18:2006/11/12(日) 23:13:09 ID:fv/n/eoU0
泣き叫びたかった。ぎゃあぎゃあわめいて、せめて辛さを紛らわしたかった。けど、あの
ヒッツレの態度を見て、それもできなくなった。僕がわめき散らせば、今度はガチャメが目を
覚ますだろう。彼にじっと見られながらツメカミに犯されるなんて考えたくない。なんでだか、
自分でも理由のわからない感情のために、ただ切れるほど唇を噛み締めて痛みに耐えた。
最初は興奮気味にひゃあひゃあ声を上げて、ついでに僕をけなすようにからかいながら弄んで
いたツメカミも、今は息を荒げて必死だ。僕の腰をつかんでる手もじっとりと汗ばんでいる。
わがままに突き上げてくる痛みと戦いながら、僕はただひたすらガチャメが目を覚まさない
ことを願っていた。なぜだかはわからない。きっと、ヒッツレみたいな態度をとる人間が
もう一人この部屋の中に増えることには耐えられない、そんな気持ちだったんだと思う。
だけど。結局見てたんだ、あの人も。僕は逸らした目で白い壁をただ凝視していた。
「う…はっはぁっ…あーっあーっ」
派手なよがり声を上げて、ツメカミがイった。感触はよくわからないけど、たぶんヤツの
放ったものは全部僕の体の中だ。気持ち悪い。耐えられない気持ち悪さだ。それはヤツに
腹の中まで汚されたって気持ち悪さ。こんな爪噛んで部屋をごみだらけにするような頭の
足りないヤツに犯られたっていう悔しさ。不甲斐ない自分への不快感でもあった。
「ふへー…よかったぜーホクロぉ。お前すげ…」
僕はヤツの言葉が終わらないうちに、腕をぶんと振り回した。見もせずに振った腕がヤツの
胸を強打したらしい。うっ、と声が聞こえたけど、僕は顔も上げなかった。さらにひどい目に
あわされるかも知れない、そう思ったけど、一発くらい殴らずにいられなかったんだ。
「んだよ、普通ぶってんじゃねえよ、このホモが」
腰から下が動かない。ヤツに全体重で押さえ込まれていたから、体全体がじんじんと痺れた
みたいになってる。でも、すぐに洗いたい。あんなヤツに体の中に吐き出されたもの、一刻も
早く流してしまいたい。僕は鼻をすすり、頬をこすった。立ち上がることは出来なかったけど、
ひざをついて、なんとか地べたを這いずりながらシャワー室へ向かった。


333 名前:初仕事19:2006/11/12(日) 23:16:02 ID:fv/n/eoU0
ドアを閉めると一人きりの静けさが待っていた。漂っていた水の粒子が体にまとわりついてくる。
泣くまい、と思っても嗚咽が胸の底から上がってくる。こんなことで泣きたくない。何があっても
この仕事に参加したら最後、文句は言わないって最初に契約してるじゃないか。なんだよ、こんな
ことくらいで! けれど、口をきつく結んでも涙が頬を伝う。そんな自分が余計に悔しい。
頬をごしごしと袖でぬぐっていると、突然ドアが開いた。またツメカミが、と瞬時に体をこわばらせ
振り向いた。見上げると、予想に反してそこに立っていたのはガチャメだった。
ドアを後ろ手に閉めると、じっと僕の背後に立っている。黙ったまま、ただ立っている。
「シャワー…使いたいの? 悪いけど、僕、先に…」
見てたんだろう、僕が犯られるところ。声を聞いて、盗み見て、笑ってたんだろう。もしかして、
あんたもここで僕を犯りたいとか? そうだとしたら思い切りあざ笑ってやろう。男ってしょうが
ないね、こういう状況に置かれると年も何も関係なくケダモノ化するんだね、って。
「あっ…」
やっぱり。ガチャメは僕の両脇に腕を差し入れると、抱きかかえるようにして立ち上がらせた。
足に力が入らない。がくり、と膝が折れるのを、彼はまたかかえるようにして支えてくる。
「やめ…てよ。立てない、よ」
不本意だけど、しがみつくようになってしまう。あ、この匂い。ガチャメの体臭がまた僕の鼻の
奥を撫でる。甘くてちょっと苦味があって、少しだけ紅茶みたいな香りがまじってる。何もつけて
ないはずなのに、こんな匂いのする人っているんだな。ちょっとだけ僕は気が抜けたようになる。
「なんだよ…っ」
傷ついてる自分を、さらに犯りたがってる男に気を許すなんて、僕はどこまで間抜けなんだ。
だからあの人にも言われるんだよ。そういうとこがあるから、って。きっとこういうことなんだ、
僕を採用してくれた人が言ったのは。この部屋の揉めごとの種は、実は僕なんだってことか。


334 名前:初仕事20:2006/11/12(日) 23:17:54 ID:fv/n/eoU0
「転ぶぞ。立てないならつかまれ」
低い声。目の前にある喉仏がゆっくりと上下する。見上げるとあごの裏側の髭が少し伸びてる。
髪は派手に染めてるけど、やっぱり髭は点々と黒い。ちょっとそれに触れてみたいような気が
してしまう。小さい頃、お父さんにじりじりされたことが思い出されて…あーあ、僕は相当
弱ってるんだな。
「離せよっ」
意地になって突き放そうとする。けれど、彼を振りほどくことは出来なかった。
「見て、たんだろっ、なんだよっなんでこんな…追っかけて来てまで、僕を…」
腕ごと抱えられたまま、僕は精一杯の声で言った。
「助ければ、良かったのか?」
穏やかな声で彼が言う。見上げると、じっと目を見つめてくる。
「あそこで、オレが助けに出てってやれば良かったのか?」
じっと、吸い込まれそうなほど長いこと、彼の目の奥底を見つめていた。違う、そうじゃない。
これは実験だから。行動を起こして、結果を出して、それを記録に残してもらう。それが今の
僕らの務めなんだ。どんな結果にいきつけばOKが出るのかは見当もつかない。けど、何も
なしじゃ話は終わらないんだ。だから…たぶん、これでいい。これでいいんだ。
「洗ってやるから」
「…え」
少しだけ抱きしめるように彼が腕に力をこめる。なんだかすがりたいような気分になって、
僕はつい体を彼にあずけてしまう。
「中に出されたんだろ。洗ってやるから脱げ」
「えっ、な…あっ!」
突然、脚の内側のスナップボタンをばりばりと外された。警戒した僕は咄嗟に彼の胸を手で突いた。
「やめろっ!いやだ!」


335 名前:初仕事21:2006/11/12(日) 23:20:37 ID:fv/n/eoU0
一瞬彼の動きが止まった。と思うと、僕は軽々と脇の下から抱えられて、引きずるようにシャワーの
下へと運ばれた。有無を言わさぬ手際で、彼はボタンをばりばりと外していく。脚の震えに耐えながら、
僕は壁に手をついて体を支える。腰から下が真っ裸にされてしまった。魚の開きになったつなぎの
下部分を彼は僕の腹の上にぎゅっと結びつける。
「突き出せ。…もっとだ」
僕の腰に手をまわして彼がささやく。低くて穏やかな声。湿気に運ばれた体臭がやんわりと
僕を包みこむ。
「あっや…」
ツメカミにいたぶられたそこへ、彼の指が忍び込む。そっと撫でたと思うと、急に力を
込めて、ぐ、ぐ、と奥へ進める。
「やだ…やだよ…」
体を起こして逃げようとすると、彼の手がまた引き寄せる。挑発するように突き出せと、
その手は無言で教えている。割れ目がすっかり彼の目の前に開ききるように突き出させられて、
そこへ指をねじ込まれたまま、僕はがくがく揺れる膝に必死で力を込めていた。
「きばってみろ。自分で吐き出すんだ」
うん、と下腹に力を込める。それと一緒に彼の指が僕の入り口を引っ張るようにしてこじ開ける。
「ん、あ…あっ」
ぴり、と痛みが走る。ツメカミが乱暴にしたせいで、たぶん切れてるんだろう。あれだけ
痛かったら当然だ。
「力抜くな。きばれ」
んっ、と腹に力を入れると、ぶちゅ、びゅ、と下品な音を立てて粘液が吐き出される。恥ずかしい。
ガチャメにじっとそこを見つめられてる。指でこじ開けられ、ひっぱって中を覗かれてる。
「ちょっと切れたな。痛むか」
僕は意味もなく首を振る。恥ずかしくて恥ずかしくて、返事なんていい加減なものだ。
もう一度きばれ、と言われながら、僕は何度も何度もツメカミの残滓を吐き出した。そのたび
いやらしい音をたてながら。そして、きっと間抜けな下の口がぷわぷわと開くのをガチャメに
じっと見つめられながら。


336 名前:初仕事22:2006/11/12(日) 23:21:31 ID:fv/n/eoU0
彼の指がぐっと奥につっこまれた。はぅ、と声を上げる僕にお構いなしに、彼は中をぐちゃぐちゃ
かきまわしてくる。もう立っていられない、僕の脚は限界の震えをもよおしている。
「もうちょっとあるな。ここに屈め。シャワーで洗ってやる」
ガチャメがそう言って僕の肩をそっと押した。けれどこれ以上、こんな恥ずかしい扱いには
耐えられそうになかった。
「もう、いいよっ。出てってよ!」
目を逸らしたまま叫んでいた。八つ当たりかもしれない。処理を手伝ってくれてるガチャメに、
僕はツメカミへの怒りと、自分への苛立ちを全部ぶつけてるんだ。
「もう…もう、いい。いいからっ」
やっぱり目を見ては言えなかった。僕の気持ちを知ってか、ガチャメはまた僕の脇に腕を差し
入れると、ぐっと床にねじふせるようにした。バランスを崩して、僕はしゃがむ格好になった。
また、ぴりっと痛みが走り、僕は小さな悲鳴を漏らした。
「膝をつけ。こうして突き出して…もっとだ。ちゃんと突き出せ。それじゃ洗えない」
壁に手をつき、床にひざまづいた。うんと腰を突き出せとガチャメは言う。ツメカミに嬲られて体中
痛いのに、この姿勢はきつい。彼は手馴れたふうにシャワーヘッドをひねって外すと、湯を出した。
「あ…あ…」
温かい湯が中に満たされる。けれど彼は不満そうに息を吐いた。
「手、床につけ。もっと高く上げろ、湯が入らん」
腕をつかまれ、床につかされた。もう僕は抵抗する気も起きなかった。頬を床にこすりつけるほど
低くして、高々と上げた尻に、ガチャメの視線と湯がたっぷりと注がれる。
恥ずかしい。少し痛い。温かい。体の中に湯が満たされていく。
「きばれ。湯、噴き出してみろ」
尻を上に向けたまま、僕はまた下腹に力を込めた。温かい感触があふれ出るのがわかる。力を込めて
みたが、それはじゅぶじゅぶと力なくあふれ出た。たぶんそれにはツメカミの出したものが混じってる。

337 名前:初仕事23:2006/11/12(日) 23:22:17 ID:fv/n/eoU0
「もう一回だ。さっきよりいっぱいに入れるぞ」
腹の中がだんだんと膨らんでくるのがわかる。ああ、温かい。ガチャメの手が肌の上を滑っていく。
もっと触ってほしい気がする。ツメカミにあんな目に遭わされたっていうのに、僕っていう人間は
一体頭の中どうなってるんだろう。ああ、きつい。湯で腹の中がパンパンに張ってくる。このまま
入れ続けたら、僕の腸は破裂してしまうんじゃないか。
「いっぱいだ。思い切り噴き出せ。上手に出来たら終わりだ」
褒められたい。この人に、上手に出来たって言われたい。どういうわけだか、そんな思いに頭の中を
占められてる。腹が本当にぱんぱんに膨れてる。これを全部噴き出せば、ツメカミにされたことも
全部きれいに出て行ってくれるんだろうか。僕は思い切り気張った。びしゃー、とさっきより
勢いのある音を立てて湯が噴き出した。それは僕にもわかった。
「…上手だぞ。いっぱい出たな」
低い声で言いながらガチャメの手が僕の尻を撫でてくる。力を入れ続けたせいか、視界はまだ
ぼんやりとしている。けれどだんだんと、シャワーの音がはっきりと耳に響いてきた。ガチャメの
顔が目の前に見える。その手が、僕の襟元のボタンにかけられた。
「シャワー浴びろ」
急に僕は正気に戻った。見られたくない、いう気持ちがどっと堰を切ってあふれ出した。
「出てけよ!」
彼が手をかけた襟元を引っつかんで取り戻すと、払いのけるように腕を振った。僕に合わせて
屈んでいた彼はバランスを崩し、床に手をついた。荒い息を整えるように、僕はそっぽを向いた
まま黙っていた。

338 名前:初仕事24:2006/11/12(日) 23:23:19 ID:fv/n/eoU0
彼が黙って出て行くのが背中越しにわかった。悪いことした。けど…見られたくなかったんだ。
僕の先端は、たらたらと粘液を吐き出している。彼の指に反応して我慢できずに、まるで犬が涎を
たらすみたいに。
「なんで…なんでだよっ」
僕はぎゅっとその付け根を掴んだ。きつく掴んで、いやらしい欲を押さえ込もうとした。けれどそれは
逆効果だった。誰の手も借りられない今、僕の体は僕自身の手を待っていた。きつく握り締めた手を
ゆっくりと緩める。そっと滑らせて先端までを撫で上げると、さっき彼に触れられたところが順に
鳥肌を立てていく。脇の下、背中、腹、腰、そして…。
指をねじ込みながら耳元で言われた声が、すぐさまよみがえってくる。きばれ、と言われて恥ずかしい
音をたてたことが。水音を立てて湯を噴き出す姿をじっと見られたことも。
尻にホースをあてがわれ、まるでおもちゃみたいに湯を出し入れされながら、僕は前からもいやらしい
液を分泌していた。彼の指を待って。彼の声に反応して。
(ばかじゃないのか僕は!)
欲望のままに男の自分を犯したツメカミを蔑んでいるくせに、排泄する姿をガチャメに見られながら、
もっと下卑た欲望を吐き出しているんだ。
「…いやだっ…こんなのっいやだぁっ…あ…あ…」
下劣な僕自身の手に犯されながら、これ以上ないほどの快感に震えながら、僕は精を吐き出した。

ここまでです。

339 名前:風と木の名無しさん:2006/11/12(日) 23:55:30 ID:QIIbrHCN0
初仕事タン、乙です!
ゴカーン、無視、心の侵食…
三者三様にホクロタンをいたぶってるのがイイ!
やっぱホクロタンはイジメがいあるな〜ww

340 名前:とらわれの螺旋 1/3:2006/11/13(月) 09:26:28 ID:BJPDa2rhO
投下します。今回短めです。次回から少し本格的な鬼畜……かな。

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 流の性質の異常さが現れ始めたのは、流が小三の頃だった。
 誰ともあまり口を利かず、殊更に視線を合わせることもなく、常に集団から外れるような位置に流はいた。
 頭が良すぎる故か、流は他の誰とも交わることを良しとしなかった。それは異端ではあったが、異常ではない。
 きっかけは、クラスメート。
 その日の休み時間はいつも以上に騒がしく、特に男子が大きな声を上げてはしゃいでいた。女子が注意しても聞き入れる様子もなく騒ぎ続け、皆は呆れた様子でそれを見ていた。
 流はそんな中で一人、教室の隅で静かに本を読んでいた。
 そんな流に注目する者は誰もおらず、流を視界に入れるものがいたとしても、いつも通り我関せずを決め込んでいるのだと思うだけだった。
――ガタッ。
 故に流が立ち上がったことに気付く者は誰もおらず、ただ大声ではしゃぐ男子たちを眺めるだけだった。
「……ねえ」
 不意に現れ、騒ぐ男子につかつかと詰め寄っていく流を、誰も止められるものはなかった。
――パァン!!
 騒いでいた男子の頬を張り飛ばし、床に転がして、流はその姿を冷めた視線で見下ろした。



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