- 341 名前:とらわれの螺旋 2/3:2006/11/13(月) 09:28:19 ID:BJPDa2rhO
- 張り飛ばされた男子も、その周りにいた児童たちも、呆気にとられた様子で流を見ている。
一体、何を。
そんな空気の中、流はもう一人の男子に向かい再度掌を振り下ろした。
「……ねえ」
冷ややかな声が、空気を震わせる。その声の響きに、周囲の温度が下がった。
「うるさいよ、ねえ」
特に声が高かった方の男子の襟首を掴んで引き上げ、再度掌を振り下ろす。何度も、何度も。
「どうしてしずかにしないの。どうしてうるさくするの。ねえ、だまってよ。……黙れ」
幾度も幾度も掌を振り下ろし、既に言葉も出ない相手をなおも打ち続ける。
「も、もうやめろよ!そいつ、しんじまう!」
止めようとした児童さえも振り払い、ただひたすらに相手の頬をひっぱたく。それは呼ばれてきた先生が飛んできて、流を背後から羽交い締めにするまで続いた。
結局、この事は流の親が権力者だと言うことでもみ消されたが、児童たちの記憶には色濃く残り、以降誰も流の前で騒いだりするものはなかった。
その後、一人の女子は震えながらこう語っていたという。
「あのね、流君、笑ってたの……薄く、だけど……笑ってたの……」
- 342 名前:とらわれの螺旋 3/3:2006/11/13(月) 09:31:21 ID:BJPDa2rhO
――流は、ベッドの上に寝かせた舜を見下ろし口元にうっすらと笑みを浮かべた。
自分を止める者は誰も居ない。今は存分に、この獲物を愛でてやれる。
舜はまだ目を覚まさないが、それも時間の問題だろう。さらさらと柔らかいややクセの強い髪に手を伸ばし、指先でそっと梳く。
胸が高鳴る。この感情はなんだろう。
期待か、興奮か、喜びか。その全てであり、どれでもない。
差し出した掌に、落ちてくる雫を幻視する。そしてそれは、いつでも掌をすり抜けてしまうのだ。
もう、逃がさない。決して誰にも、渡さない。
鎖をかけて、閉じ込めて、決して外になんか出してやらない。お前は、俺のものだ。
流はベッドの上に乗り上げると、舜の全身に覆い被さった。
舜の背は高い。流自身も180あるが、それと殆ど変わらないだろう。鍛え抜かれた腹筋に、服の上から掌を這わせる。
舜の顔の上にかがみ込み、その唇に深く深く口付けた……。
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今回ここまで。
規制中につき、携帯からの書き込みになります。
- 343 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 10:27:23 ID:tzMwhQsiO
- 初仕事タン、乙乙乙。
キャラが立ってて面白い!
ナキボクロがかわいいよ〜。続きが楽しみっ。
ガチャメってもしかしてワキガ!?ww
リレー侍も乙です。
大好きだ。今までいろんなリレーもの読んだけど、
こんなに萌えるのは、はじめて!
ここの姐さん方は、まじ凄い。
上手いしエロいし、仕事が速い!!
- 344 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 18:32:36 ID:LTmMbdsbO
- 初仕事さん乙です!すごい話に引き込まれる〜
- 345 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 18:39:49 ID:tzMwhQsiO
- ↑お義理の乙コールっぽいwww
- 346 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 18:43:07 ID:6c3rma9YO
- 初仕事さん乙!
実は初投下時から萌え&燃えてたよ。
面白い。
映画にもなった実在の牢獄人体実験みたいだ
今後の展開にwktk
- 347 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 18:45:42 ID:tzMwhQsiO
- ごめんなさい!
一瞬、螺旋さんへの乙かと思っちゃったです。
初仕事タン宛に決まってるよねwww
- 348 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 18:48:17 ID:tzMwhQsiO
- 347は、344タンへのレスです。
- 349 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 19:00:04 ID:tzMwhQsiO
- 規制中にわざわざ携帯から投下して下さった、
書き手さんへ感謝の乙をお願いしまーす!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
- 350 名前:風と木の名無しさん:2006/11/13(月) 19:14:40 ID:2t9xNqq90
- ID:tzMwhQsiO、落ち着いて半年ROMれ。痛々しくてカワイソス
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