441 名前:初仕事35:2006/11/16(木) 22:42:45 ID:ePZ3TYgd0
ヤツの頬がかすかに上がった気がした。笑ったよね、今。よかった、お礼になったかな。
ねじ伏せたツメカミの脚の間に陣取って、ヒッツレはアイツのボタンをばりばりと外していく。
ツメカミが僕にやったように、ゼリーを絞りだしながらパックを高々と掲げていく。
「やっめ…ゴホッ…っざけんなよてめえっ!」
頬を床におしつけられていながらも、ツメカミは叫ぶ。けれど。
両手の親指でツメカミの尻の肉ひだを無理やり押し開くと、ヒッツレは躊躇なく硬くなった
ものを押し込んだ。喉が裂けるような声でツメカミが叫ぶ。ヒッツレ、かわいい顔に似ず
信じられないほどデカい。先端から根元までひたすら太く、しかも反り返っている。
ああ、ツメカミ、かわいそうに。それは痛いよね。だってヒッツレは少しも止めずにぐいぐい
突っ込んでいくんだ。尻にかけていた手をまたツメカミの手首に戻すと、その両腕をひっぱる。
うわ、ひどい。背をそり返されて、両腕を後ろにひっぱられて。穴、裂けてるんだろうな。
きっと血が噴き出してる。ガン、ガン、と音がしそうな勢いで突き上げていくヒッツレ。
思いやりのかけらもないね、若いからきっとたまってたんだろうな。ツメカミ、よだれが
垂れてるよ。腰も反り返らされて苦しそうだな。え、今度は引き抜き始めたよヒッツレ。
すごい太さのそれを、ヤツはずるずると引っぱり出す。3分の2ほど飲み込まれていたそれは、
ツメカミの腸液だろうか、ねばりのある艶をまとって、さらにそこへ赤い彩をそえて―これは
まあ、ツメカミの流した血の色だけど、べたべたになって姿を現す。なんていやらしいんだろう。
あんなあどけない、愛想のない顔の下でこんな張り詰めた形のべたべたが脈打ってるなんて。
ツメカミを見下ろしているヒッツレの表情は相変わらずだ。冷静な目、少し上気した頬、すねた
ような口元。ああ思い出した。映画で見たアイツだ。敵方に一人で立ち向かう、特殊部隊の青年。
あの目に似ている。やっとひらめいた、っていうささやかな喜びにほくそ笑んだ僕に気づいたのか、
ヒッツレはちらとこっちに目を向けた。僕はにこりとしてやる。ヤツはまたかすかに頬を上げ、
そして視線をツメカミに落とすとまた一気に怒張を突きこんだ。


442 名前:初仕事36:2006/11/16(木) 22:43:23 ID:ePZ3TYgd0
「いっぎゃあー!」
裂けたな。たぶんびりびりと。狭い入り口はヒッツレのサイズに合わせるため、限界を超えて
押し開かれてる。四方に向かって裂け目が走ったはずだ。ああ、痛いねツメカミ。考えただけで、
僕も痛いよ。あんたに突っ込まれて僕も痛かった。今もぴりぴりしてる。でもぴりぴりどころ
じゃないね、痛いねツメカミ。考えただけで興奮してくるよ。
僕は無意識に息をつめていたのか、胸がどきどきと鳴っていた。そっと呼吸を整えながら、
自分の体に目を向ける。うなだれた先端に、ツメカミに入れられたこよりが突き刺さってる。
痛てて。思い出したら急に痛くなってきた。指をかけて引き抜こうとするけど、もう触れるか
どうかという時点で信じられない痛さだ。考えられない。これを引っこ抜くなんて。1センチ
くらいは入ってるんだろうか。そんなに深くはないかな。でもここは体の中でも一番痛い場所
のはず。手を触れることを考えただけでも、無理っぽい。
僕は深くため息をついた。このまま寝ちゃおうかな。隣で絶叫しながらあうあう泣いてるツメ
カミの声を子守唄にして。ひさびさに気分よく寝られそうだけど。コン、と頭を床に下ろした。
天井が見える。ああ、やっぱり天井も白いんだ、この部屋って。いつ終わりが来るのかな、
この実験は。ツメカミはカオスの中にいるみたいだけど、なんだか僕はかえってつまらなく
なった。ツメカミにいたぶられて泣いてる僕は、みんなに見られて、いわばこの部屋の主役
だったのに。なんだかつまらないなあ。そう考えると、今まさにヒッツレの精液注ぎ込まれて、
床によだれと涙の池を描いてるツメカミが羨ましくなる。痛いね、ツメカミ。かわいそうに。
でも、それは本来、僕の姿だったんだよ。


443 名前:初仕事37:2006/11/16(木) 22:44:05 ID:ePZ3TYgd0
「ああ…ああ…あああー…」
ツメカミが泣いてる。ヒッツレが体を離すと、ヤツの腰は力なく床に倒れこんだ。きっと
ヒッツレのサイズに無理やり広げられて、ヤツのうしろの穴はパカンと開きっぱなしに
なってるだろう。その大きさを受け入れるのに耐え切れず、裂けて血を流しながら。
見てやりたい。ヤツの間抜けな口を覗き込んで、腸壁を見てやりたい。でも、本当にそう
したら僕は、悔しくて仕方なくなってしまいそうだ。そんな醜い姿をさらして、泣いて、
わめいて、そしてみんなに見つめられて。きっとカメラでもしっかり撮られて、その向こうの
人たちにも嗤われた挙句、録画されたものを世の中のあちこちで回し見られるんだ。
ツメカミが羨ましくてたまらない。許せない、僕がその立場だったのに!
ツメカミの醜態をあれこれ想像するうちに、体の中が熱くなってきていた。知らぬうちに
僕の中心は硬さを増している。
「った…た」
痛い。これ、早く抜かないと。傷がついてそこからばい菌がはいったりしたら…なんて、
勃たせていながらそんな子供みたいなことを考える自分がおかしくて、僕はまた無意識に
頬を緩ませていたらしい。ふと、視界を人影がさえぎった。
「余裕だな。ヤツが犯られて満足か」
ガチャメが僕の目の前にいた。その向こうに、もうつなぎも脱ぎ捨てて、ツメカミの血と
なんかの汚れにまみれたものをだらんと提げたヒッツレがうろついている。勃ってなくても
デカいな。ツメカミは…床にへばりついてひぃひぃ言ってるだけ。
ガチャメが僕の体に手を伸ばしてくる。ああ、この匂い。胸の奥まで忍び込んで、僕を
しびれさせる。僕がもてあましていたこよりを彼はふいっ、と抜いてしまった。


444 名前:初仕事38:2006/11/16(木) 22:44:41 ID:ePZ3TYgd0
「…あっ…た」
沁みるように痛い。根元をぎゅっと掴んで、僕は痛みに耐える。でもそうすると、かえって
まずいことになるっていうのは経験済みだ。案の定、僕は徐々に硬さをもち始めるそこを、
ガチャメの目にさらすことになった。
「なんだ。あんなことされて歓んでんのか」
しゃべるたび、彼の口がカロン、と鳴る。あのキャンディ食べたんだな。その目が少し
潤んでいるように見える。なんだ、この人も近くで見るとけっこう若いじゃないか。
目つきの悪さと中途半端な髪の色が、くたびれてるように見せてただけか。
「あんただって…」
うん? と訊くように彼が眉を寄せる。
「犯ればいいじゃないか。僕のこと…」
俯いていた顔を、僕は徐々に上げる。そうだよ、次にあんたの目を捉えるときは、
もう逃がさないって決めてたんだ。
「僕ん中に突っ込みたいだろ? それとも、アイツの出したものにまみれるのは
いやだって? アハァ、シャワーでよく洗わないとさわれないケッペキさんなのか。
しょうがないねえ」
そう言って僕は上目遣いでにやりとしてやった。彼の口がまた、カロンと鳴る。


445 名前:初仕事39:2006/11/16(木) 22:46:22 ID:ePZ3TYgd0
その口に僕は指を差し入れて、赤い玉を取り出した。それを自分の口に入れて、
一緒に指をしゃぶる。彼が僕の手を掴み、濡れた指を口に含んだ。
「…名前、教えてよ」
指をしゃぶられながら僕は言った。
「…そんなもん」
「教えてよ、呼び名だけでもいいから」
もうそのときには、彼の手が僕のつなぎをバリバリと音を立てて脱がせ始めていた。
僕も彼のつなぎのボタンを外し、胸に手を滑らせる。左の肩口にタトゥーがあった。
梵字。なんて読むのかはわからない。こんなもん彫って、愚かなヤツ。不思議と、
この人の匂いがここから発せられているように思えて、僕はその字に舌を押し付けた。
「名前なんて、必要ないだろ」
「だって、名無しのままじゃ…抱かれにくい」
僕は文字を彫り込んだ肌をきつく吸う。彼は僕の脚に手をかける。
「なら、カーンでいい」
「…カーン?」
僕の問いかけには答えず、彼は体を重ねてくる。

ここまでです。 >437さんお先にすみません。

446 名前:風と木の名無しさん:2006/11/16(木) 23:13:25 ID:iju5D8HjO
初仕事タン キタ━━(゚∀゚)━━!!!!
乙です!!
まさかツメカミがやられるとは……巨根ヒッツレ萌えす(;´Д`)ハァハァ


>>437
全然よかですよ!ノシ3
投下楽しみにしてます!

447 名前:リレー 分岐エンディング437 1/5:2006/11/16(木) 23:33:27 ID:D0lXCxcc0
では投下させていただきます。




"あれは生真面目に過ぎるが、それが返って良きところでもあるか"
遠い日、侍とたった一日だが子供らしく遊んだ日から幾日か過ぎた頃か。
父が分家の叔父に向かって侍をそう褒めそやしていたのを耳にした。
そのときは、滅多に褒め言葉などかけてもらえない我が身を思い、僅かばかりの嫉妬を覚えたものだが、
笹舟を作る自分の手元を必死にのぞき込んでいた子供の姿に、さもあらんと納得した。
したが次の言葉に、その時淡く抱いていた仔侍への好意のようなものが跡形もなく消え失せてしまった。
褒められるどころか、頭でっかちで小賢しさばかりが目立つ、かわいげがないと散々な言われよう。
それでもそれだけならば我慢もできたが、続いた父の言葉に血の気が引いた。

"あれを引き取ることも考えねばならぬかもしれんな"

一瞬それはどういう意味だと呆け、次には嫌な考えに捕らわれた。
廃嫡。
自分を廃嫡し、あの子供を跡取りとするつもりなのでは。
でなくば分家の妾の子を引き取るなどと言い出すわけもない。
だが待て、自分に何か落ち度があっての上ならばまだしも、瑕疵なくして簡単に廃嫡などできるはずもないと
思い直した。
しかし、次の瞬間には心の臟が凍り付くような冷え冷えとした怒りに支配されることとなる。
ふと襖の陰から見た父の手首の辺りにある痣。今まで気づきもしなかった物だが、その形に見覚えがあった。
出来上がった笹舟を嬉しそうに受け取った子侍の手首にも、同じところに同じ形の痣が確かにあった。
ただの分家の妾の子ならば、自分を廃嫡してあの仔侍を新たな跡取りにすることなど容易ではない。
だが、痣の意味するところが自分の考え通りであるならば。

父はやりかねぬ。

その瞬間、自分の心は未来永劫溶けることのない氷の檻に捕らわれることとなった。

448 名前:リレー 分岐エンディング437 2/5:2006/11/16(木) 23:34:36 ID:D0lXCxcc0
今こうして、勃起した一物を埋めてはならぬ孔に埋めても、何の感慨も従兄の胸にはない。
ないと思っている。
あの日、心の臟を凍り付かせた日から、従兄にとっては全てが己の栄達を求めるための手段に過ぎないのだ。
突き上げるほどに一物が膨れあがるのに反して、心はますます凍り、顔からは表情が削げ落ちていく。
機械的と表したいような動きは、まるで責めるためのからくり人形かと見まごうような不気味な様子だった。
その身体が一端離れたかと思うと、四つん這いにしていた侍の身体を仰向けにさせ、再び一物を口を開けて
いる孔に突き刺し、そのまま身体を倒した。
そして、その人形のような顔を侍の耳元に寄せる。御前からは見えぬ側で何を囁いたのかは知らぬが、次の瞬間
侍の目がかっと見開かれ、だけでなくぽっかりと開けた口から、まるで血を吐くような叫びが上がった。
「あああああ─────っ」

熱い……、痛い……、膝が肩が辛い……、動かしてもいないのにどうして身体がこんなに揺れているのだろう。
ゆっくり休みたいのに。せめて身体を仰向けにさせてはくれないだろうか。
ああ、なんだか回りがうるさい。何を言っているんだ?休みたい、眠りたいのだ。寝かせてくれ。
……やっと、仰向けになれた。
何だろう、あれは。木目のように見えるから天井だろうか。でも、ずいぶん歪んだ木目だ。
我が家の天井はこんなに歪んでいたか?
……誰かいる?
誰かが目の前にいるようだ。誰だろう。確かめたいのに、その人も顔が歪んでいる。
ふ、おかしい。何故か分からぬが妙におかしくてならぬ。
なに?
今、なんと言った?

449 名前:リレー 分岐エンディング437 3/5:2006/11/16(木) 23:35:49 ID:D0lXCxcc0
「あああああ─────っ」
現からほとんど離れかけていた侍の心がその一言で一気に引き戻され、それが、それでもぎりぎりのところで
踏みとどまっていた侍の精神に強烈な一撃を与えた。そして、皮肉にもそれがもっとも強い快楽となって侍を襲う。
陰茎からはとめどなく精を吹き出す。ごぼりとまるで川の底か水が湧くかのように。
従兄の一物を締め上げ絡みつき舐め上げる、精を搾り取らんとばかりに。
馬のように身体をのたうたせ、手足を童のようにばたつかせ、従兄が渾身の力で押さえようとしても、激しい痙攣は
鎮まらない。
従兄も、先ほどまでの緩みが嘘のような締め具合に表情を崩され、ここにいたって顔を紅潮させた。
そして侍にとどめをさそうというのか、出すぞと一言。
「い…………いやだぁぁぁっ!!」

血のような赤が見える。狂気のような黄が、目を射抜くような冷たい青が、裁きのような厳しい白が。
極彩色の光が飛んでいる……。
目が回る。立っているのか寝ているのか、わからぬ。
ここはどこだ?
ああ、うしろは崖だ。手招いている。底の見えぬ、唯一光のない谷底が呼んでいる。
この光は嫌だ、目が痛い、頭が痛い。訳が分からなくなる。
闇の中に行けば、ゆっくり休めるだろうか。そうだそうしよう。

侍は、襲いかかる色の乱舞に背を向け、まるで鳥が飛ぶように谷底へ向かってその身体を踊らせた。

ああ、なんといい心地か……。

ごぼっと音を立てて最後の精を吐き終えると、侍の身体がごとりと音を立てて、畳の上に転がった。
それは人とは思われぬ、糸の切れた人形が転がったような倒れ方だった。
その異様さに周囲が静まりかえる中、ただ一人御前はうむと頷き、にたりと笑った。
「人形の仕上げ、見事」

450 名前:リレー 分岐エンディング437 4/5:2006/11/16(木) 23:37:09 ID:D0lXCxcc0



昇進の挨拶にと訪問を願い出たところ、指定されたのは別邸だった。
いささか気が進まぬ思いがしたが、今更なにを気後れするものかと、奮い立たせてそこへ向かうと
案内されたのは屋敷の最奥、お気に入りの人形と戯れている最中のところであった。
「奉行が褒めておったぞ、なかなかに優秀な人材だと。
わしも紹介した甲斐があったというものだ」
人形の孔に赤黒い怒張を抜き差ししながら、御前は上機嫌で声をかけてきた。
それに平伏しながら、従兄はかつての雄々しい面影をすっかりと失った侍に目を向けた。
ご禁制の薬、荒淫、そして従兄の言葉が作り上げた、抱かれるための生き人形。
言葉を忘れ物思う術を失い、自らのことまでを忘れ果てた人形。
鍛えることのなくなった身体からは、すっかりと筋肉が落ちて身が細り、鬢はほつれ、
御前の手管に翻弄されてやつれ果てている。
だが、童が物をねだるように愛撫をねだるさまは、怖気を震うほどに美しいと思わされた。
「んー、んー」
「どうした?もっと突いて欲しいのか。欲張るでないぞ、よい子にしておれば、もっと
気持ちようしてやるほどに」
「ん」
だらしなく開けた口から涎を垂らしながら、嬉しげに笑ってみせる。
何のためらいも憂いもなく、快楽に素直に浸るそのさまに、従兄は失礼いたしますると腰を上げた。
引き留めようとした御前が身体を離しかけたのが不満なのか、あーと抗議の声を上げた侍を
御前がなだめている内に、従兄はそそくさと別邸を後にする。


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