551 名前:風と木の名無しさん:2006/11/20(月) 23:38:28 ID:Cy2oZ6U30
>>544 萌えた!
リバ希望だったけど、これはこれで禿萌え!
愛情に関しては、>>544 のサジ加減でベスト!
恋愛感情はないけど同人的にはネ申だと思ってるのがまさに理想だ。
そして、もてないキモオタ同士で書いてくれて感謝!
この滑稽で哀れで痛々しい姿がいとおしい。
この後、締切が過ぎて山田氏が正気に戻るのも戻らないのも、
どっちも面白そうだ。続きキボンヌ

>>550 (・∀・)イイ!!

552 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 00:17:32 ID:TqFqb8DnO
なんか痛々しいレスだな。ただ乙って言っとけばいいのに。
くわしく乙内容書きたいならしたらば行けばいいのに。

553 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 00:49:59 ID:FAv4GadrO
>>544
元ネタ知らんくても楽しめた。上手くまとまった読みやすい文体、好み。
リレー乙。濃いのもイイヨー

554 名前:リレー:2006/11/21(火) 01:08:12 ID:G8rXBKWEO
従兄は感情的になっていた。感情的になると人は見えていたものさえ見えなくなる。
「あにさま」の響きに、自らの感情の複雑さに気付き、
何かを見出だしかけていた従兄は、御前の一言に感情を揺さ振られ、大事な何かを再び見失った。
哀しいときに泣き、おかしいときに笑う健康さが、心のあたりまえではないのだ。
哀しくて笑い、可笑しくて泣くこともあろう。人とはそういうものだと御前は思っている。
(……面白いのう!)
侍を突き上げ、御前を挑発する従兄の心内をその表情や、
侍を穿つ腰の動きから探りつつ、御前は勃ちあがった自身に指を絡めた。
まぐわい合う侍と従兄を眺めながら、御前は左の手を竿に添え右の手で亀頭を
ぐりぐり擦り続ける。あ、あ、と隠微な声を意識的にげながら、御前は自身を高め、
熱い刺戟に酔った。差向いの侍は従兄に抱え上げられ、長い長い口付けを交わしながら結合している。
御前は下唇を舐め舐め、侍の痴態を見やり、従兄の何とも書き表わしがたい表情を伺った。
そうして御前は手の動きを速め、意図的に侍よりも従兄よりも早々と高みに上り詰めると立ち上がり、
小用を足す時の如く両の手で自身を持った。
狙いは、互いの口を吸い合っている重ね合わされた唇だ。
それ!と御前が放った白濁は、ぴしゃりと二人の口元を打ち、
半狂いの侍は、口の周りで粘っている御前のそれを、無意識に舐め取った。
手の甲で己の口元を拭っていた従兄は、御前の子種を舌で絡め取っている侍を
下から激しく激しく突き上げた。従兄の荒らぶる様は、御前をたいそう悦ばせた。

続きお願いします!

555 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 03:48:11 ID:SwrnE9hg0
侍が口をぱくぱくと動かしている。 あにさまと呼んでいるのかも知れない。
従兄弟は、それに気を取られることをやめた。何も見ぬと、もうずっと前に決めたのだ。
笹舟で遊んでやった日から数えて何年の後であったか。久しぶりに会った侍は
見違えるようなもののふにと育っていた。それでも、侍が笑顔を向けてきた時、
従兄弟はあの遠い日を思い出した。小川のさらさらと流れる音、水面のきらめき、
笹の青臭い匂い。 かける言葉をすら忘れた従兄弟に、若侍が、懐から取り出したものを差し出した。
「覚えておられるか」
それは小さな笹舟であった。あの幼かった日、何度教えてやっても笹舟を上手く作れなかった子供は、
負けん気の強そうな眉を寄せて目を潤ませた。
「武士の子がこのようなことで泣いてどうする」
たしなめると、袖でぐいぐいと目をぬぐっていた。取り分けて形よく出来上がった笹舟をひとつ
土産にとくれてやると、子供は頬を染めて「ありがとうござりまする」と目を輝かせた。
「大事にいたします」
そう言って小さな船を両手で包む子供に、従兄弟は笑い出した。
「すぐに枯れてしまうぞ。自分で作れるようにならねば。作れるであろう? 覚えたか?」
「はい。次にお会いする時までにきっと、上手に作れるようになってみせまする」
子供は誓うようにそう言ったのだった。
従兄弟が人を愛しいと思ったのは、それが初めてであった。
長じて再び相見えた子供は、見上げるほどの大男となりながらも幼い頃と変わらぬ笑顔で、こう言った。
「約束のとおりに、上手く作れるようになりましたぞ」
従兄弟も笑い返した。決して許さぬと心の内で呪詛を吐きながら。
自分が何も捨ていないように相手も何も捨ててはおらぬと信じている侍を、
捨てるしかなかったものを憎まねば生きていけぬ人間もいることを知らぬ、知ろうともせぬ侍を、
従兄弟は許すことはできなかった。

続きよろしく。

556 名前:リレー:2006/11/21(火) 10:32:42 ID:1sdVfbCi0
(分家の妾腹の分際で……余計者の分際で……)
上下より侍の身体の奥深く攻め入りながら、従兄弟がそこに叩き付ける心の罵声は
むしろ己を誤魔化すための意図的な悪態にすぎなかった。
(枝葉の分際が、惣領の某に対し「あにさま」だと?
百姓女の腹から出でし下郎が当家の名を名乗るもおこがましいわ。
武士を気取って武芸三昧、可笑しうてかなわぬ。
いまのこの姿がその方には似合いじゃ)
縋り付いてくる舌と後孔の柔肉に、それを許さぬとばかり荒々しくかき回し擦り上げる。
(迷惑千万な侍の心などさっさと捨てて、その身体御前に差し上げるがよい。
当家に百姓の武芸などいらぬゆえ、遠慮は要らぬ。
さあ、早う壊れてしまえ)
髻を掴んで頭を傾がせ、汁まみれの口元、熱に潤んだ目に従兄弟は険しい視線を走らせた。
哀れは感じない。斯様な感情など断じて抱きはしない。
温湯の中でのうのうと生きてきた人間など一捻りで握りつぶしてくれよう。
またも何かを口走ろうとする唇に再び食らいつき、深く深く犯しながら、従兄弟は念じた。
ついに元結が切れたか、木偶のごとく揺らされる侍の背に、ざんばら髪が乱れ落ちる。
辱めを受ける落武者の屍のごとき画に御前は目を細めた。
(中々に趣深き二羽の小鳥よの。血は水よりも濃いとはよくぞ言うたもの。
さてさて、共々に我が手中に収めるもまた一興)

続きお願いします

557 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 12:10:37 ID:FmWlHJL40
うぉ、もう頭に矢の刺さった落ち武者ヅラしか思い浮かばないw

558 名前:リレー:2006/11/21(火) 12:14:08 ID:G8rXBKWEO
御前は侍の出生の秘密を侍や従兄以上に知っている。
侍の母は農民、真の父は従兄の父。従兄は異母兄であって従兄ではない。
従兄の母は、悋気な気質であった。水戸の副将軍の縁者でもある奥方に、
常に気を使い心を砕いてきた従兄の父が、農民と身分違いの恋をし、
愛した村娘が命と引き替えに産み落とした赤子を、引き取るに引き取れなかった事。
長兄思いの末弟が、己が妾に産ませた子と偽り最愛の兄の子を引き取った事。大切に育て上げた事。
従兄の父が家督を継ぐ者として従兄に厳しく接してきた事。
心を通わせ合えない奥方によくにた相貌の我が子に、従兄の父はつれなかった事。
幼い時分より、父に認められたい一念で、従兄が精進を重ねてきた事。
侍は何も知らず、叔父を父だと信じている事。
おそらく従兄は、事の全てを何処からか耳に入れてしまっている事。
御前は何もかも知っている。調べつくし、知ったからこそ強く侍を欲した。
まず侍、次いで芋蔓式に従兄、否、その兄。
何もかも計画通りだった。半狂いの侍。静かに狂っていく従兄。粋狂な御前。
正午。光、眩しき刻なれど、座敷には深い闇が靄(もや)の如く立ちこめていた。

続きお願いします。

559 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 12:29:29 ID:DNZoCciGO
まだ枝葉を広げるのかよ…
続くのは全然桶なんだが、ダラダラ感が案にゅい

560 名前:風と木の名無しさん:2006/11/21(火) 12:49:06 ID:aF6PrT0n0
筏タンまだかな
続き気になるよーー


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