- 591 名前:リレー 477から分岐ED 4:2006/11/22(水) 03:06:11 ID:0J0aSIgt0
- 従兄は二歩目を踏み出せなかった。
「どこへ行く」
部屋の入り口に御前が立っていた。後ろには男たちが控えていた。
従兄は舌打ちした。見通されていた。
「そこを通せ」
「その方には、金と出世を、そして我には人形を。そういった約束ではなかったかな。
その方がどこへ赴こうと勝手だが、人形は置いていくがよい」
不思議に御前の地位と権力が恐ろしくなかった。
従兄は昼間までひれ伏していた相手に傲然と言い放った。
「知らぬ、通せ。人はたやすく変わると言ったのは、他ならぬ御前ではないか。
私もたやすくかわっただけのことだ」
従兄にとっていまや大切なものは背中の重みのみだった。
「変わり果てた姿に憐憫を催したか。あるいは、恋情に初めて気がついたか。つまらぬ」
「つまらなくても結構。私は、己の過ちに気がついた。気がついたならばそれを正すまでのこと」
従兄は侍の身体を床に下ろした。そして、腰の剣を抜いた。
「通さぬというならば」
従兄は剣を振りかざした。
- 592 名前:リレー 477から分岐ED 5:2006/11/22(水) 03:07:28 ID:0J0aSIgt0
- 瞬きするほどの間もなかった。御前が剣を抜いた。
従兄の剣が御前を掠める前に、御前の剣は銀色の弧を描いて、従兄の肩を切り裂いた。
どうっと音がして、従兄の身体は床に崩れ落ちた。男たちが色めきたった。
「御前!」
「静まれ」
「しかし、この男は役人であります。行方が知れなくなれば騒ぎになりましょう」
「黙れ」
御前はゆっくりと剣の血のりを従兄のはかまでぬぐった。
その口からきしんだ声が漏れた。
「母が、生きておれば、天下はことごとく我のものであった。
これしきは、些細なことあったはずであった」
それは呪詛のようだった。男たちは沈黙した。
そして、なにか恐ろしいものを眺めるように御前を見やった。
御前は床に転がる侍に歩み寄った。
「あにさま、あにさま」
侍は今しがたなにが起きたのかもわからずに、天井を見上げて呼び続けていた。
御前は笑った。あにさまが誰であるのか、御前にはわかっていた。
- 593 名前:リレー 477から分岐ED 5:2006/11/22(水) 03:09:02 ID:0J0aSIgt0
- 477ではありません、577でした。
ごめんなさい。
- 594 名前:あんたはとっても馬鹿だから、残して逝くのが心配だ。:2006/11/23(木) 07:49:56 ID:49FKrCreO
- 「痛くて声も出ねーか!!あ!?泣き叫べ、オラ。犯り甲斐ねーだろ!!」
「……っぐ!!うあぁ、あ!!」
鋭く突かれ、堪えていた声を洩らしてしまった。
「あっ、あ…」
ビチャ、と破れた襞が音を立てる。
血のぬめりを纏いDQNは、奥へ奥へと入ってきた。ハァハァ‥喘ぎながら、
こんなDQNに犯されている自分を嗤った。
痛みに耐えながら、こんなDQNが好きで好きでたまらない自分を嗤った。
乱暴につかまれた髪がごっそり抜けた。悪いのはあんたじゃない。
薬の副作用のせいだから、引かないで……。
全裸にされるよりも、薬臭い体を嗅がれる方が、
禿げてあがってゆく頭を見られる方が、恥ずかしかった。
たぶんこれが、最後の外泊。
さよならDQNな筒井筒。今夜は会いに来てくれてありがとう。
あんまり、おばちゃんを悲しませちゃいけないよ。
END
- 595 名前:風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 07:56:06 ID:49FKrCreO
- ×禿げてあがってゆく
〇禿げあがってゆく
- 596 名前:風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 09:33:18 ID:8VJtp0vn0
- あんた誤字多過ぎ
- 597 名前:風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 15:38:43 ID:9kI9rTDWO
- >>594
あんた神だよ!!
たまんねぇ輝いてるよ!!
- 598 名前:昔はスペードの女王な、誘い受けだった男の話。:2006/11/23(木) 19:54:41 ID:49FKrCreO
- お漏らしあり
父の死後、駄目な二代目である私は有能な専務に甘えていた。
我が社の参謀だった専務に他社に行くと告げられた晩、私は行かないでくれと土下座した。
「社長が後ろだけでいって見せて下さったら、考えます」
容易い事の様に思えた。専務からの申し出を受諾し私はスーツを脱いだ。
「ソックスはそのままで」
全裸にソックスで私は専務に押し倒された。キングサイズのダブルベッドが二人の中年男の重みで軋む。
専務に左右の足首を掴まれた瞬間、恐怖を感じた。おかしい。
専務には、はじめてだと伝えたが20年前、私は後ろを使って派手に遊んでいた。
20年のブランクは大きいが、怖気づくほど柔な私ではない。私は積極的に脚を開き高く高く持ち上げた。
昔は平気だった体勢が腰にくる。20年のブランクと老いに不安がよぎった瞬間!
専務はコンドームを纏った右の中指と人差し指を、情け容赦なく私の後ろに突き刺した。
「っ、んあっ」
コンドームのぬめりだけを借りた強引な挿入に体が悲鳴を上げた。全身がこわばる。
痛い。怖い。無理だ。私は恥も外聞もなく専務に慣らしてくれ、優しくしてくれと懇願した。
媚びる様に「頼む。はじめてなんだ」と口にしたとたん頬をぶたれた。
「嘘つきですね。私は学生時代、夜の街であなたに声を掛けられた事がありますよ」
覚えていなかった。専務は指を激しく出し入れしながら、これくらい余裕でしょう?と嗤う。
20年前の放蕩が嘘の様に、私の体は竦みガタガタ震えた。悔しさゆえ必死で余裕の振りをした。
脚を高く掲げかつての様に優雅に開こうとしたが、硬くなった体は昔ほど言う事をきいてくれない。
肌が粟だつ。専務の猛りが堪らなく恐ろしかった。
20年のブランクと老いは、私から、あの頃の自信と強さを奪い、
たかが指の挿入に生娘の様に、痛い痛いと叫ばせた。
二本だった指が三本に増やされたとき、私は激痛に泣き喚き、恐ろしさの余り失禁した。
チョロチョロと漏らしながら、私は居たたまれず顔を覆った。
「まあ、いいでしょう。一応、後ろだけでいきましたしね」
不意に専務のやさしい声が聴こえ、ふわふわのタオルで股間を拭われた。
「置いていけますか。こんな駄目なひとを」
私はぼろぼろ泣きながら、苦笑する専務に抱きついた。
おしまい
- 599 名前:風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 20:45:21 ID:9kI9rTDWO
- >>598
またまた神GJ!!
可愛いなぁ…terinkoビンビンだぜ。
- 600 名前:風と木の名無しさん:2006/11/23(木) 21:43:11 ID:72iqMVvoO
- 遅ればせながらリレー乙。
方々には、またなんか書いて欲しいお
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