- 41 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 12:53:30 ID:vzwrnt2G0
- 一応ご報告をば。
無事にたどり着けました。ありがとうございました。
性転換さんのあちらでの続き、楽しみにしております。
引き続き、奥手さん、ギロチンさんの続きも楽しみに待っております。
後は妖怪さんが、どうされているのか気になります。
- 42 :プレザント トリック 1 :2007/02/06(火) 15:51:33 ID:noyMOF7X0
- 投下させて頂きます。
「みてしまった‥‥‥」
独り言だ。
声がバカみたいに震えてる。
2階ロビーの喫煙コーナーで3本目のタバコに火をつける。
窓の外は夕暮れ。
授業の終わった生徒でごったがえしていた購買部は
閉店していてシャッターが下りていた。
そういや新しいロッドペン買わなきゃと、頭のすみで冷静に
考えるが、目に浮かぶ映像は淫らで‥‥‥
何だあれ。何だあれ。何だあれ。どうする俺?
いや、どうしようもないが。
深く煙りを吸い込んだ。
ニコチンが肺をみたして‥‥‥
激しく咳き込んだ。
苦しい。苦しい。ちょっと俺情けなさすぎ。
ゲホゲホやってると「ちょっと、早川、大丈夫」と
同じグラフィックデザイン科の牧野が隣に座った。
「げほっ、っ、まだいたのか」
「だってー気になるじゃない。ね、ね、あれって
ラブレターだったの?」
B1サイズの黒いパネルバックをバンバンと叩きながら、
興味津々の表情で聞いてくる。
「さあな‥‥‥いいからあっち行けよ」
「なーによ、あ、ユミっち一緒に帰ろー」
ちょうど階段に向かう友人を見つけたらしく
バックを掴み駈けていった。
- 43 :プレザント トリック 2 :2007/02/06(火) 15:53:50 ID:noyMOF7X0
- ジーンズのポケットに手を突っ込みクシャクシャに
なった紙を取り出して開いた。
{本日6時、5階、第3教室に来てください}
行ったよ、行ったさ、行ったとも。で‥‥‥
「みちゃった‥‥‥」
と最初に戻る。
始まりは牧野が持って来たこの一行だけの手紙。
早川君に渡してくださいと見知らぬ女性に頼まれたのだそうだ。
女性からの手紙でこの文章。
心臓がドキドキして授業もうわのそら。
macの画面は次回提出用のポスターに貼付けるテキストを表示したまま。
テキストが加工される事もなく画面は閉じられた。
授業が終わって6時までは1階の展示室で過ごした。
ここの生徒達が描いたさまざまな青があちらこちらに展示されている。
テーマは海らしい。もちろん見てるだけで、頭には入ってこない。
5時50分をすぎてエレベーターに乗り、5階のボタンを押す。
この時間帯は講義室ばかりの5階は使われないので誰もいない。
誰もいないはずなのだが‥‥
「?」
ガタッと音が聞こえた気がした。
第3教室‥‥‥?
もう来てたんだ。
第3教室の前まできて、扉を開けようとした手を止める。
声が聞こえる。
この甘ったるい犬の鳴き声みたいな声は‥
いやでもわかる。あれだ。
自分だって思春期をとうに過ぎたお年頃。
先週観たAVを思い出した。
ただ‥‥‥声が低い。
よせばいいのに、扉の小窓から中をみて‥
- 44 :プレザント トリック 3 :2007/02/06(火) 15:54:47 ID:noyMOF7X0
- 絶句。
男だ。
男が男に‥‥‥。
教室を縦に3列並んだ長テーブル。
黒板から1列目。真ん中の10人かけの長テーブルに
背中を押し付け喘いでいる男。
下半身には何も身に付けておらず、大きく広げた足の間に
顔を埋めた男の髪に手を絡めてしゃくりあげていた。
「ひんっ、ああ、ううっ」
艶かしい声に体が硬直する。
おい、おい、おい、おい、まじかよ。
立ち去ろうと思うのに体が動かない。
顔を前後に動かしている男のすぼめた唇に、
唇からのぞく唾液で濡れた赤黒い欲望に、
はだけた男の胸をまさぐる指に、
何より恍惚の表情で舌を突き出した男が奏でる声に、
体が縛られる。
「っア!!」
下になった男の体が痙攣して、股に顔を埋めていた
男が唇を拭いながら顔をあげた。
ふいに扉の方へ顔を向けた男と‥‥‥
目が、あった。
すいません!すいません!何かしらないけどすいません!!
エレベーター横の階段を駆け下りて今にいたる。
まだ心臓がばくばくしている。
それに‥‥‥
下半身に熱がこもっていた。
- 45 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 15:54:56 ID:ZeecU/3fO
- かわか みじゅんこ
- 46 :プレザント トリック 4 :2007/02/06(火) 15:56:28 ID:noyMOF7X0
- タバコを灰皿に擦り付けハアとため息をついて立ち上がる。
と、その肩を叩かれた。
振り返って、硬直。
茶髪の男がいた。
「あのさあ」
先程、ばっちりと目があった男が首をかしげて微笑んでいる。
「さっきの、みたよね」
冷や汗が吹き出した。心臓が、心臓がもたないっ。
「だ‥誰にも言わないって」
見たと言っているような返事を返して一歩後退。
男の視線が移動して、俺の股間に定まった。
ちょっと、いや、もの凄く居心地が悪い。
「なんだか、悪い事しちゃったね。
話、あるんだけど‥ちょっといいかな」
良くない、良くないです!
固まったまま動けない俺の腕をとって男が歩き出した。
エレベーターに向かって。
続きます
- 47 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 16:11:07 ID:Rd62HSPZO
- >>46
乙。
- 48 :風と木の名無しさん:2007/02/06(火) 18:28:22 ID:3Ot8mwNJO
- 隔離の人?ねぇ、隔離の人なの?隔離のあの人の匂いがするよ!!
- 49 :gag:2007/02/06(火) 22:44:39 ID:SbG/Wud00
- イタリア北部マジェンタ。
なんとかの戦いのときにその町が血の色に染められたらしい。
そういうわけで血の色といえばマジェンタというんだと、
レイプ中いい声で囁かれた。
マジェンタ。赤というよりはピンクなかわいい色なのに、
哀しいエピを聞いたら、もう、かわいいなんて思えない。
「♪マジェンタ色のケーツマン〜、ケーツマン、コッコー
割れ目を伝う血のぬめり〜 犯された男の尻の色〜
かわいいかわいいマジェンタケッツマ〜ン、コッ!」
通りがかりのレイプ魔はご機嫌だ。
「♪ケーツマン、コッコー」
路地裏ででたらめな唄を大声でうたいながら、
にこにこ楽しげに腰を振っている。
現実逃避。俺もこころで♪コッコーと口ずさんでみた。
みたけれどぜんぜんテンションはあがらない。
臀部はマジェンタだが気持ちはシアンだ。
- 50 :gag:2007/02/06(火) 22:45:10 ID:SbG/Wud00
- 「♪僕の名前はボーオッ あんたのお名前なんてーの?
あんたのお名前アーナ アーナでいいですか〜?
ふたり合わせて棒と孔ッ ボーオとアーナをドッキング〜
はい!ご一緒にぃ シェイク シェイク シェイクィット・ハニー
ハニーフレッシュ!!!」
とちくるった唄をうたいながら裸のペニスをしごかれて、
ハニーフ「レ」ッシュ!!!の掛け声で不本意ながら俺は
濃厚な珈琲フレッシュのような白濁を漏らしてしまった。
屈辱まみれの羞恥プレイだ。穴があったら入りたい。
痛いしイタイ。
ぱっと見どこのモデルさんですか?みたいな男前のレイプ魔は
脳がわいている可哀相な子だった。
歌声はディープでセクシー。官能的で情感たっぷりなのに
歌詞の幼稚さがあまりにもあんまりだった。
サックスが似合うジャズをBGMに
ゆったりと揺さぶられるセックスをされたら、
このいい声で「愛してる」と囁かれたら
恋に落ちてしまいそうないい男なのに。あぁ…。
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