- 291 :風と木の名無しさん:2007/02/16(金) 14:26:13 ID:ujg/sf8XO
- はい、終了。引き続き書き手様の作品お待ちしております。個人的に新規様を歓迎!
- 292 :作家と編集:2007/02/16(金) 14:36:54 ID:P9za3NKj0
- ダメな人は名前をNGに入れて下さい。
キュッ、と胸の突起を摘まれる。
痛いのにピクンッて反応しちゃったのをアイツは見逃さなかった。
「……なんだぁ? 痛いんじゃなかったのかよ?
コリコリに硬くなってるぜ、双葉チャ〜ン?」
「うっ、……るさっ……」
わざと見えるように僕の胸の突起をクリクリと捏ねられて、
僕自身がびくびくし始めるのを堪えようと僕は顔を背けた。
奥歯に力を入れて噛み締めると声が出なくなるのに、
それをさせまいとアイツの唇が僕の耳元に近づいてきて、息を吹きかけながら囁く。
「ココ、触られるだけで感じてるってよっぽど敏感なんだ? エロイね」
わざとクスクスと嘲笑うような言い方をしてくる。
僕が嫌っているのを知っていてするんだ。
最低ってわかってるのにどうして僕は逃げ出さないんだろう。
「……ココ弄られるの好き、なんだ?」
- 293 :作家と編集:2007/02/16(金) 14:40:38 ID:P9za3NKj0
-
バン!と大判の雑誌が大きな音を立てて壁にぶつかって床へと落ちていく。
「……いい加減にしないか?
これ以上俺の邪魔をするんだったら書かないよ?」
俺は低い声でそう言いながら、
壁に雑誌を投げつけたことでやや下がってしまった眼鏡のブリッジを中指で上げ直した。
本当は俺の向かいに立っている男にぶつけてもよかったが、
それだと後で難癖をつけられても困ると一瞬のうちに判断して俺は壁に雑誌を投げつけた……のだが、
立っている男は一連の行動を気にも留めなかった。
無残にも投げつけられ、はフローリングの床の上に落ちている
どこにでもあるごく一般的な男性雑誌を拾い上げながら目尻を下げながら笑った。
「いや、いや、いや〜。そんなに怒らないで下さいよ〜〜。
音読した方がチェックしやすいって入社したときに教えられたので
その通りにしているだけなんですよ〜ぉ?」
目尻は下がっているが瞳はそうは言っていないのがわかっているのに
そう言い退ける男に俺は一瞥だけすると、再びデスクに向かい直した。
雑誌を投げつけた壁を左側にするように設置されているダークブラウンのシンプルなパソコンデスクの上には
メモ用紙や雑誌、筆記用具の他にキーボードと液晶ディスプレイにマウス。
飲み物とかちょっとした摘める物を置いていたりすることができる小さなサイドテーブルを、その横に設置している。
ディスプレイには白いテキスト画面と打ち出された文字列が並んでいて、
途中まで書いているその文章の途中でカーソルが止まったままだ。
座り直して両手をキーボードの上に置くと一呼吸置いて、カタカタと音を鳴らしながら俺は再び文章を書き始めた。
「……そんな怒らないで下さいよ、あいる先生。
ちょっと雰囲気出して音読したのはふざけ過ぎたかな〜……なんて思ってますけれど……」
勿論、俺も怒っているので一切口をきかずに指先を動かしていると
そんなことを言いながら男の方から近づいてきた。
拾い上げた雑誌は元あった場所に置いて、
左手に持っている数枚の紙をひらひら揺らして俺の傍に立つのが視界の端に映る。
- 294 :作家と編集:2007/02/16(金) 14:44:13 ID:P9za3NKj0
- 「だって先生の書く小説は今や大人気なんですよ?
それもアマアマのガチガチの純愛じゃなくて……あ、いや、純愛は純愛ですけれど……
鬼畜なところが特に良いってアンケートに書かれてるんですから!
どんな感じなのか読んでみたくなるっていうのが
先生の泰一のファンというか……編集の醍醐味というか……」
猫撫で声にしているつもりなんだろうけれど、
苛ついている俺にとっては地雷に近いのに気づいているのか、
気づいていないのかそんなことを言い続ける男の口を止めようと、
俺の中指がエンターキーをひときわ大きく叩いた。
「……だから、何? 俺は音読するなって言っただろう?
話はちゃんと書いているんだからゴチャゴチャ言わずにチェックして下さい、立野さん」
まだ言わせるのか、と、傍に立つ男をギッと睨み上げる。
「はいはい、わかりました。チェックします。そっちに座っているので出来たら声かけて下さいね」
睨まれても肩を竦めてしょんぼりと落胆するような素振りだけで
本当は反省なんかしていないんだろう、座っている俺が見上げる立野の身長は高い。
きちんと聞いたことは無いが、昔高いなと言われていた百七十代後半の俺を
ゆうに超えているから、百八十後半くらいかもしれない。
俺の文章を立野が音読して、俺が怒る。
そして俺が無視して書き始めると立野が謝ってくる。
最終的に俺がそんな大きい男を睨み上げてお決まりの言葉を言うのも
立野が俺の担当になってからしょっちゅうで、
いつものこととへらと笑うと竦めた肩を戻しながら立野は部屋の中央にあるソファセットに向かった。
続きます
- 295 :作家と編集:2007/02/16(金) 14:48:07 ID:P9za3NKj0
- すみません。
今気がついた…。
泰一 → 第一 だった。
見やすいようにって改行してみたけれど
見辛いかもしれないです。
もう少し一行の文字数少ない方がいいのかな。
- 296 :風と木の名無しさん:2007/02/16(金) 14:58:31 ID:WorCD6SC0
- >292
>ダメな人は名前をNGに入れて下さい。
なにがNGか書いてなければ、判断できないんだが
自分の作品を一遍読んでから判断しろってこと?
すごい傲慢でつね
- 297 :風と木の名無しさん:2007/02/16(金) 15:01:10 ID:EtF3adg+0
- 作家と編集さん、こんな状況で投下ありがとう。
ちょっとホッとしました。
嫌がらせ攻め、なのかなぁ、続きが楽しみです。
改行位置については、私は「、」で改行が一番落ち着きます。
多少文字終わりが長短ガクガクしても、句読点のないところで改行されるとちょっと読みにくい気がします。
なかなか句読点が入らない場合は、文章として長すぎってことかもしれないですね。
でも鬼畜で面白ければ、たいていのことはスルーしますから。
引き続き継続投下して下さい。
- 298 :風と木の名無しさん:2007/02/16(金) 15:04:12 ID:SX64zML10
- 作家と編集さん乙です!
私も続き楽しみにしています
- 299 :風と木の名無しさん:2007/02/16(金) 18:07:34 ID:EHuUbwkf0
- 読みやすくていいね
- 300 :風と木の名無しさん:2007/02/16(金) 19:40:35 ID:YsrGd1gx0
- 作家と編集さんGJです!
編集さんがツボです。続き待ってます。
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