- 301 :風と木の名無しさん:2007/02/17(土) 11:51:24 ID:24PvoWBo0
- 作者と編集さん乙っす!
- 302 :風と木の名無しさん:2007/02/17(土) 11:53:59 ID:uswBzi1p0
- 作家と編集さん、期待しています。
>アアンヽ(д`((○ヽ(`Д´)ノ○コウシテヤル!
誰か餅プレイ書いてくれ。
- 303 :商談 13:2007/02/17(土) 13:46:16 ID:XD0bUE3H0
- ものに動じず常に冷静沈着と評される田村だが、これには耳を疑った。
人が、それも自分の知っている者が陵辱される場面など、見物したいとは思わない。
いつも怜悧に取り澄ましている田村の顔に動揺が浮かんだ。義純も愕然としている。
篠原はそんな二人を見て楽しそうに笑っていた。
「どうぞ、田村さんはそこに控えていてください。…さ、水原さんはこちらへ」
義純は半ばパニックになって息を乱しながら田村と篠原を交互に見た。
「し、篠原さん、あの、田村はもう…」
「いいから水原さん、こちらにいらっしゃい。さあ」
「でも、でも、あの」
「水原さん」
少し厳しさを滲ませた篠原の声に、義純はびくりと体を震わせた。
もう義純は完全に篠原の支配下に入っている。だがそれも今さらだと田村は思う。
篠原の甘言に乗せられて義純が無軌道に商売を捻じ曲げていったあの時既に、
会社そのものが罠にかかっていたのだから。
そして今ここに同席させられる自分もまた罠にかかった馬鹿だと認めざるを得ない。
田村が黙って腰を下ろすと、義純も観念しておずおずと篠原の元にいざり寄った。
だが50センチ離れた場所で膝が止まった。視線を落としたまま震えている。
篠原は手を伸ばして義純のネクタイを掴み、ゆっくりと引いた。
義純が顎を突き出す格好で篠原の方に引きずられる。
――犬。
的確な連想だと田村は思った。
- 304 :商談 14:2007/02/17(土) 13:46:47 ID:XD0bUE3H0
- 手元にまで来たネクタイを篠原は最後に勢い良く引いた。
「あっ!」
義純が抱き付くような格好で篠原の懐に飛び込んだ。
慌てて身を起こそうとする義純を篠原の太い腕が押さえる。
田村からは背中しか見えないが、義純が嫌悪に顔を歪めていることは想像に難くない。
篠原は片手で義純の背中を撫で回し、もう片方の手で尻を掴んでいる。
指先は尻の間から前へと伸ばされているようだ。
男同士で……気味の悪い。田村は知らず知らずのうちに眉根を寄せていた。
「あ、し、篠原さんっ…!」
義純の上擦った声を聞いて耐え切れず田村は顔を背けた。
「いけませんよ田村さん。ちゃんと見守っていてあげてください。
でないと何のために残っていただいているのかわかりません」
篠原が大真面目な声で田村に呼びかけた。
田村が横目で見やると、篠原は義純の肩越しに田村を見つめて笑っていた。
田村の存在もまたこの余興の大事な一部なのだろう。
こんなことであればついてくるのではなかったと田村は嘆息した。
自分ではなく義純の腰巾着の若手でもいれば、義純と二人で役に立っただろうに。
田村が視線を戻すと、篠原は田村に見せ付けてでもいるかのように
ゆっくりと義純を抱え直し、胡座をかいた膝の上に横抱きにした。
義純も小柄というわけではないが、巨漢の篠原に抱かれていると線の細さが目立つ。
恐怖のせいでかえって目を逸らせないのか、義純は篠原の顔を凝視していた。
その引き攣った顔に、篠原が笑いかける。
「水原さん、どうぞ楽にしてください。何も取って食おうと言うんじゃありません。
楽しませてあげるだけです。リラックスして、私に全部任せなさい」
白々しい言葉だった。選りにも選って田村が見物しているのでは、
義純は開き直って篠原に身を委ねることもできない。
- 305 :商談 15:2007/02/17(土) 13:47:28 ID:XD0bUE3H0
- 篠原の手が義純の股間に滑り込んだ。スラックスの上から性器を撫でさする。
「あっ、ああ、そんな、そんなっ……」
義純はとっさに篠原の腕を掴んだが、その腕を払いのけるわけにもいかない。
傍目にはしがみついているかのようだ。弱々しく脚をばたつかせ、かぶりを振る。
「やめて、ください……どうか、他のことで、あっ、お願いです…!」
義純の色白の顔が真っ赤に染まっている。その怯えた表情は本来であれば
憐憫を誘うもののはずだが、今ここに義純を憐れんでくれる者はいない。
「他のことと言われましてもね。私にとってはこれが一番の接待なんです」
「でしたら、でしたら誰かを紹介します…どこかそういう店にでも」
「店だなどと。そんな連中に用はありません。水原さんだから欲しいんです。
貴方だからこそ取り引きもするのだと申し上げましたね」
篠原はもがく義純を押さえつけて愛撫の手を速めた。
爪でかりかりと引っかいてくすぐったり、指先で小刻みに揉んだりと、芸達者だ。
若い義純の体は素直な反応を示し始めていた。スラックスの前は盛り上がり、
足の先が忙しなく畳を掻く。篠原の手から逃れようと腰が激しく左右に動いているが、
恐らくそれも却って淫靡な刺激を自分に与えているだけだろう。
「待ってください、待ってっ、ああ、篠原さん待って…」
「もう待てませんよ。私がどんなに今日という日を待ち焦がれていたか」
「でも、でも、粗相をしてしまいます!」
切羽詰まった嘆願を聞くまでもなく、離れた場所にいる田村にも、
義純が既に下着を湿らせていることは想像がついた。
本格的に濡らしてしまっては帰宅するにも不快この上ないだろう。
「ふふ、水原さん、おむつでもしていらっしゃれば良かったのに」
篠原の侮辱に田村は頭の中で大きく頷いた。
義純など、おむつとおしゃぶりが必要な赤ん坊だ。
それを本人と親がわかっていれば、こんなことにはならなかった。
- 306 :商談 16:2007/02/17(土) 13:48:04 ID:XD0bUE3H0
- 義純のそこは布地に押さえつけられてかなり窮屈そうだ。
だが篠原はそこを開放してやる気はないようで、スラックスの上からこすりたてる。
義純がたまらないと言うように膝を閉じて擦り合せている。
「いやだっ…いやだっ…」
義純は懸命に篠原の腕を押し戻そうとはするものの本気で逆らうことはできず、
そのささやかな抵抗は嗜虐心を煽る無意識の技巧となっていた。
「我慢しないで、水原さん。恥かしいことなんてありませんよ。男の生理です。
出してしまいなさい。恥かしがらないで。私と田村さんしか見ていません」
顧客と部下に見られている。そう念を押されて、義純が夢中で首を振る。
「許してください、もう、もう許して…」
「もう、だなんて。まだ何も始まっていない」
篠原は笑って義純の仰け反った顎にねっとりと舌を這わせた。
おぞましい光景だと田村は目を眇めたが、義純は体を激しく震わせた。
「あっ、いや、いやだぁ…!」
泣き声を上げた義純が体を強張らせる。脚が突っ張り、腰が小刻みに痙攣している。
まさか本当に? 田村は嫌悪を感じつつも思わず義純の股間を注視した。
外からではわからないが、篠原の手が何かを捏ねるように動いているのを見ると、
下着の中は粘液でいっぱいなのに違いない。
汚らしい…!
義純の体がぐったりと弛緩し、すすり泣く声が田村の耳に届いた。
粗相しただけでもみっともないというのに、涙まで見せるとは。
少しは矜持というものを持たないのか。
- 307 :商談 17:2007/02/17(土) 13:48:47 ID:XD0bUE3H0
- 「水原さん、貴方はやっぱり可愛い。思っていた以上だ。私も満足できそうです」
篠原がおだてるような口調で囁きながら義純の体を抱き起こした。
義純は両手で顔を覆い、ぶるぶると首を横に振っている。
篠原が義純の顔から手を引き剥がすと、打ちひしがれた表情が現われた。
篠原は優しく笑った。
「泣かせてしまいましたか。気にしなくていいんですよ。言ったでしょう?」
義純は歯を食い縛りながら鳴咽を止められないでいる。
篠原は義純の目元を指先で拭い、頭を撫でた。赤ん坊をあやすように。
似合いだと思う一方で、あまりの違和感と滑稽さに、田村は嫌悪を顔に出さずにいられない。
「さあ水原さん。汚れた下着をはいたままでは気持ちが悪いでしょう」
篠原が義純を後ろから抱き直しながら言った。自分の胡座の上にすっぽりと座らせて、
ベルトを外しにかかる。
「やめてください! け、結構ですから!」
慌てて義純が篠原の手を掴んだが、篠原はそれを振りほどいてしまう。
「お願いです、篠原さん! もう勘弁してください」
「まだ何もしていないと先ほども申し上げましたが。ご不満ですか。
この話はなかったことにしましょうか」
ずるい台詞に義純が怯んだ隙に、篠原はベルトを外し、ボタンを外し、
ファスナーまでさっさと下げてしまった。
このまま進めば義純の汚れた股間が正面から田村の前に曝されることになる。
「た、田村さん、田村さん見ないで…」
義純の怯えた声に言われるまでもなく、田村だってそんなことは真っ平だ。
「篠原さん、私は外に出ています。その方がゆっくりと楽しんでいただけるでしょう」
田村は篠原の許しを得るより先に立ち上がった。
だが一歩踏み出すこともできないうちに、篠原が田村の動きを止めさせた。
- 308 :商談 18:2007/02/17(土) 13:49:23 ID:XD0bUE3H0
- 「ここにいてくださいとお願いしたはずです。社長は緊張しておられる。
貴方が社長を励ましてくださらなくては、私もこの後は自信がない。どうします」
篠原は田村に挑むような笑顔を向けている。
田村は怒りと屈辱に頬を紅潮させた。
他人事だなどと思い込んでまんまと罠にはまった自分にも腹が立った。
義純が体を売ると決断させられたように、自分はそれを見届ける決断を強いられるのだ。
憤然として再度腰を下ろした田村に、篠原は笑いかけた。
「貴方は実質上社長の後見役だ。ご覧なさい、社長は会社のために体を張っている。
貴方がそれを知らん振りなさっては、社長があまりにもお気の毒だ」
田村は思わず篠原を睨みつけた。客に対する態度ではない。
だが篠原はその田村の視線を受け止めていっそう楽しそうに笑う。
田村は深呼吸した。
篠原は根っからのサディストだ。怒ったり嫌がったりするほど喜ぶだろう。
田村が視線を注ぐ中、篠原が義純のスラックスを引き下げていく。
形良く伸びた長い脚が現われる。下着は濃紺のビキニパンツで、白い肌によく映えている。
スラックスを脚から抜き去った篠原は下着に手をかけた。
義純が身じろぎ脚をきつく閉じ合せた。篠原はそれを許さず、膝を掴んで軽く開かせた。
下着の股間の部分が染みになっているのを見て田村は顔を顰めた。
篠原は下着を裏返しながら下ろしていく。中を曝け出そうとしているのだ。
「田村さん、いやだ、見ないで……見ないで」
義純が細い声を絞り出した。篠原に何も言えない分、言葉は田村に向かうのだろう。
俺に言うな。どうしようもないのは俺も同じだ。田村は心で吐き捨てた。
- 309 :商談 19:2007/02/17(土) 13:50:31 ID:XD0bUE3H0
- 下着が完全に裏返った。粘っこい白い汁がこびりついている。
中から現われた義純の性器にもそれは纏わりついていて、達したばかりだと主張している。
「いやだ…こんなのいやだ…」
義純の声が小さく響く中、下着がゆっくりと脚から引き抜かれた。
篠原はその下着を自分の顔の前にまで持ち上げてしげしげと観察している。
行為自体だけでなく篠原の性癖に強烈な嫌悪が突き上げ、田村は吐き気を覚えた。
篠原は田村のそんな顔を見て笑みを浮かべ、突然その下着を田村に放ってよこした。
咄嗟に避けることもできず膝で受け止めてしまったそれを、田村は慌てて払い落とした。
取り乱すようなことはしたくなかったが、あまりの汚らわしさに耐え切れなかった。
「お宅の社長の営業努力の証ですよ」
畳の上の汚れた下着を目で指し示しながら篠原が言った。
田村は、その下着と、篠原の膝の上で体を丸めている義純とを交互に見た。
これまで寝る間も惜しんで働き続け、必死に会社を守ってきた。
なのに今はこんな浅ましい手段で慈悲を乞わねばならない。
あの努力に泥を塗ったのは誰だ。自分の力も足りなかったのかもしれないが、
そこで被害者ぶってめそめそ泣いている恥知らずな男の責任はどうなんだ。
俺たちをここまで貶めたのは誰なんだ。
今までも義純に対して嫌悪や軽蔑を感じてはいたが、
憎いと思ったのはこれが始めてだった。
- 310 :商談 20:2007/02/17(土) 13:51:18 ID:XD0bUE3H0
- 篠原がこちらの心に負の感情を掻き立てて喜んでいるのがわかるだけに、
田村は懸命に自分を抑えた。怒ったところで篠原を面白がらせるだけだ。
篠原は義純をあやしながらネクタイを解き始めた。
「こんなものを締めたままで、苦しかったでしょう。さあ、楽にしましょうね。
これからもっと運動するんですから」
その言葉に義純が大きくかぶりを振った。
「い、いやだ、篠原さん、もう許してください」
篠原に向けた義純の目は媚を含んでいた。義純のトラブル対処法は常にこれだ。
甘えて頼れば誰かが助けてくれると思っている。こんな時だと言うのに、
田村の脳裏に今までに義純に押し付けられた数々のトラブルがよぎった。
義純は、人を使うとか人を動かすとかの意味を勘違いしている。
単に他人に仕事を任せることだと思い込んでいるのだ。
労いと感謝の言葉はいつも心からのものだったが、それよりも重要で必要な、
そんな労いや感謝が不要になる状況を作り出す努力はしないし、できない。
誠実だが間抜けで、純粋だが馬鹿で、悪気はないが自覚もない男だ。
篠原は義純の性格も能力も見抜いていて、今この瞬間も掌の上で義純を弄んでいる。
「いけませんよ水原さん。貴方はさっき、自分の肩一つに社運がかかっていると
おっしゃいましたね。貴方の頑張り一つで会社の未来が決まります。さあ」
篠原は震える義純を優しく押さえつけ、ネクタイをゆっくりと抜き去り、
シャツのボタンを外し始めた。
義純の顔がくしゃくしゃに歪んだ。
「篠原さん……貴方は、最初からこういうつもりで……」
「貴方を欲しかったという意味なら、その通りですよ。一目で貴方に惹かれました。
だからこそお宅との取り引きも推し進めてさしあげた。ご迷惑でしたか?」
前を完全に肌蹴ると、篠原は義純のシャツを肩から滑らせて落とした。
むき出しになった肩に顔を寄せ、首筋まで舌先で舐め上げる。
義純の全身に鳥肌が立つ音が聞こえてきそうだった。
(続きます)
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