- 391 :801蛭・湖畔編 19:2007/02/20(火) 21:11:14 ID:4BztRnFn0
- 「誰が蛭人間だゴルァ! きっちり人間に戻ってんだろがぁ!」
がんがんと拳固の嵐を脳天に降り注がれ遠藤助手はついに泣き出した。
「泣いてる場合じゃねえ、こっち来い!」
安藤が遠藤助手の髪を乱暴に引っ張り、
遠藤助手は転がる様にして引きずられていった。
「おらっ、あんたも逃げてんじゃねえ!」
権藤の声に振り返った遠藤助手の目に、
這って逃げようとした近藤教授が捕まるのが見えた。
「な、何なんだ君たちは……私は関係ないっ、ただの旅行者だ!
こ、こ、これから人と会う約束があるっ…その手を放したまえ!」
近藤教授は必死に威厳を取り繕おうとした。
だが靴だけはいたストリーキング状態ではそれは効果がないことを、
近藤教授は論文で読んだことなどなかったのだった。
近藤教授が超一流大学の未来の学部長だとは知らない、
と言うよりもうそんなことはどうでもいい進藤と権藤は、
近藤教授を羽交い締めにしてぷっくりと熟している乳首を捏ねた。
「ああっ、やめ、やめたまえっ、ああ…っんっ!」
「いい声! 助けてくれたのがあんたでラッキーだよ」
「そうだよな、どうせなら……なあ?」
権藤と進藤は、喘ぐ近藤教授を地面に引き据えた。
- 392 :801蛭・湖畔編 20:2007/02/20(火) 21:11:43 ID:4BztRnFn0
- 「何をする気だ、やめてくれ、放してくれ!」
近藤教授はもがいたが、今や近藤教授の全身が性感帯と化していた。
背が地に擦れるのにさえ感じてしまい、
一度萎えた性器がまた雄々しく立ち上がり始めていた。
「毒、よく回ってるねー…。じゃ、引き続き協力してもらうね」
2人の蛭人間は、まだ地面の上をのたくっている仲間をつまみ上げて、
近藤教授の腰の上にぽいぽいと放った。
「何を、何をするんだ、もういやだ、頼む、勘弁してくれ!」
懇願する近藤教授の性器に蛭が群がる。
「助けて、誰か来てくれーっ! あ、…ぐえっ」
叫ぼうとした口を権藤が塞いだ。
平時であれば近藤教授も羨望を感じたであろう、
権藤の巨躯に見合う逞しい性器が、近藤教授の口いっぱいに押し込まれる。
大きければ喜ばれるものでもないことを身を持って理解しつつ、
近藤教授はもがき、権藤の脚に爪を立てた。
だが自身の性器に取り付いた蛭たちが蠢き始めると、
たちまち近藤教授は悩ましく体をくねらせるのだった。
二度とかつてのように攻めの体勢で情を交わすことなど出来まい。
近藤教授は諦めとも期待とも言えぬ境地に達していた。
追い討ちをかけるように進藤が近藤教授の後ろの孔を解し始める。
「いい感じにとろけてるよ。じゃあ、いただきまーす」
一声をかけて、進藤が自分のものを近藤教授に埋めていく。
近藤教授の体が跳ねたが、それは苦痛を訴える動きではなかった。
- 393 :801蛭・湖畔編 21:2007/02/20(火) 21:12:17 ID:4BztRnFn0
- 遠藤助手は目の前で繰り広げられる狂宴に圧倒されていた。
権藤も進藤も取り憑かれたように激しく上下から近藤教授を穿ち、
近藤教授は近藤教授で、蛭に包まれた自分の性器を握って腰を振る。
呆然としている遠藤助手を、安藤が突き飛ばして転がした。
「見とれてんじゃねえ、お前もだよ」
「え、な、なんですか、俺が何をするんですか」
遠藤助手は慌てて安藤を振り返り、見てしまった。
安藤の股間に隆々とそびえるものが間近に迫っているのを。
「ひいっ」
逃げようとした遠藤助手だが、あっという間に取り押さえられ、
乱暴に下半身をむき出しにされてしまった。
遠藤助手は無我夢中で暴れた。
するならいいと思ったがされるのは論外であった。
まして、相手はあの紳士ではなく、
いっそ蛭のままでいてくれた方がましかも知れないような安藤である。
無理であった。
「やめてくださいっ、安藤さんそんな趣味ないでしょっ」
「あるか馬鹿。あったって誰がお前なんか。でもどうしようもねえ、
なんだかわかんねえけど、やりたくてやりたくてしょーがねえんだよ!」
安藤は背後から遠藤助手を抱え込むと、
だらだらと先走りを流している性器を遠藤助手の尻にあてがった。
「やめて、安藤さん、ね、中藤博士に相談しましょう!」
いい提案だ、と言うより、それ以外に取るべき道はないと
遠藤助手は思ったのだが、またしても頭に拳固をくらった。
- 394 :801蛭・湖畔編 22:2007/02/20(火) 21:12:48 ID:4BztRnFn0
- 「何が相談だ! 人の精液飲まなきゃ人間に戻れないんですよなんて
にこにこ笑いやがってあのジジイ〜! ぶっ殺してやる!」
わめきながら安藤が遠藤助手の尻に一気に押し入ってきた。
激痛に遠藤助手もまたわめいた。
のどかな湖畔にだみ声の不協和音が響き渡った。
「安心しろ、すぐ気持ち良くしてやらあ。見てみな」
股間をまさぐる安藤の手に目をやった遠藤助手は、更にわめきまくった。
蛭が何匹も自分の股間に張り付いていた。
「俺たちが噛むとすぐ良くなるぜ」
イタチやタヌキも散々世話してやったさと安藤は付け加えたが、
遠藤助手はもう聞いていなかった。
心底から嫌い抜いているあの蛭に自分も逝かされてしまうのか。
あの紳士のようによがり狂った末に。
恐怖にかられて思わず近藤教授を見やった遠藤助手の視線の先では、
近藤教授が2度目の絶頂を迎え、宙に突き出した脚を痙攣させていた。
「あっちはもうダダ漏れだな。これならきっと皆、元に戻れる」
「み、みんな…?」
「まだまだいるだろ。阿藤も伊藤も宇藤も江藤もだ。
ああ、今お前のチンポにくっついてるの、たぶん加藤、木藤に工藤だぜ」
遠藤助手はまたわめいた。わめき続けた。
気色の悪い蛭に性器を嬲られて、
その蛭は寝食を共にした同僚たちで、
自分の精液を餌に人に戻ろうとしていて、
自分はそれが気持ち良くて気持ち良くて……。
頭のネジが弾け飛ぶ音を遠藤助手は確かに聞いた。
「助けてくれ、助けてくれ、助けてくれえええ!」
「誰も来やしねえよ……っと!」
安藤がうめいて射精し、遠藤助手は歯を食い縛り目をつぶった。
- 395 :801蛭・湖畔編 23:2007/02/20(火) 21:13:22 ID:4BztRnFn0
- 血の滲む孔から安藤が退き、ふと体の力を緩めた遠藤助手の腰を、
また大きな手がつかんだ。
びくりと目を開けた遠藤助手は、目の前にいる人物にまた驚いた。
「さ、佐藤…」
今日自分が休日を返上する羽目になった原因のはずの男だった。
「すんませんね先輩。あっち、混んでるから」
近藤教授には、新たに人間に戻った男たちが取りついている。
1回目を済ませて2回目の順番を待つ連中が、
近藤教授の体をいじり回して快感を煽りたててやっていた。
近藤教授はさっきよりも激しく悶え、よがり、のたうっている。
安藤もまた遠藤助手の体に手を這わせて濃厚な愛撫を始めた。
飛び上がりそうになるような鋭敏な快感が全身に広がっていく。
やめろと叫ぼうとした刹那、誰かが遠藤助手の顔の上に座ってきた。
頬張らされた性器の持ち主は、古参の研究員である須藤だった。
暗い目で遠藤助手を見下ろしながら須藤が恨み節を謳う。
「博士もひどいよな…博士の側に一番長くいたの俺だぜ…。
なのになんでお前だけ特別に人間のままで、俺たちが蛭なんだ?」
「そりゃこいつは他に行くとこないから、キープが上策だったんだろ」
嘲笑が湧き起こった。
ここは屈辱を感じる場面だ。
それを理解しながらも、もう遠藤助手の頭は別の思いでいっぱいになっていた。
――逝きたい。
- 396 :801蛭・湖畔編 24:2007/02/20(火) 21:14:08 ID:4BztRnFn0
- わっと声が上がり、近藤教授は、また何人かが人に戻ったのだと知った。
同時に口の中にどぶどぶと精液を注がれ、むせて吐いてしまう。
「も――もう…許して、くれ……」
喘ぎながら訴えるが、口元にまた別の性器が押し付けられてくる。
「いやだ! いやだ! 私が何をしたと言うんだ!」
泣き叫ぶ近藤教授に、研究員たちは肩を竦めた。
「別に何も。ただ、あんたの協力が要るんでね」
「き、聞こえていたよ。精液、か。なら、自分たちのを使いたまえっ」
そうだ、そうすれば一石二鳥ではないか、なぜ思い付かないのだと
近藤教授は三流科学者たちを叱責した。
だが研究員たちは再び肩を竦めた。
「なんでかな。それは欲しくなかったな。匂いか…なんだろう」
「ああ、違う。俺たちの精液じゃ駄目だ……」
「あんたか遠藤でないと――いや、他の男でもいいけど……」
自分たちと他の男たちの違いは何か。
それに考えを巡らせて研究員たちはどんよりと沈んだ。
だが近藤教授の尻を犯していた男が威勢良く腰を突き上げてフィニッシュし、
男たちは重い空気を振り払うようにまた蠢き始めた。
近藤教授の性器も幾度目かの絶頂に向かい始める。
快感は際限なく高まってゆき、もう汗が滴るだけでも、
空気が肌を滑るだけでも、近藤教授を狂わせるに充分な刺激となるのだった。
上下の口の奥を犯され精を注がれるほどに、
体の内側までが焼けつくような快感で埋め尽くされていく。
「もうちょっと我慢してよ。全員を戻しちまわなきゃ」
「あと古藤と斉藤と志藤と有藤と矢藤? 俺たちの知らない奴もいるのかな」
男たちの声を遠くに聞きながら、
近藤教授の意識もまた遠くへと漂い始めた。
――これは夢だ。
うららかな日和に誘われて湖畔で眠りに落ち、怖い夢を見ているのだ……。
- 397 :801蛭・湖畔編 25:2007/02/20(火) 21:15:48 ID:4BztRnFn0
- 「これで全部か」
「ああ、あとは俺たちが産んだのだろ…やっぱこいつら蛭のままか。
つか気持ち悪ぃぜ、自分が産んだなんてよ」
「雌雄同体なんてなるもんじゃねえよな」
「馬鹿、それ以前の問題だろうが」
口々に言いながら、全裸の男の集団が盛んに屈伸運動を繰り返している。
「じゃあ、行くぜ…」
須藤の声に、全員が頷いた。
これから研究員たちは研究所を襲撃するつもりである。
自分たちにどんな実験をしたのか、使った薬は何なのか、
人の姿に戻ったが本当に元どおりなのか、後遺症はないのか、
自分たちが産んだ蛭はどんな生物なのか。
中藤博士に聞きたいことは山のようにある。
そして、それが済んだら――。
歩き始めた男たちに、か細い声が聞こえてきた。
「ま…って…」
地面に転がった遠藤助手だった。
近藤教授は完全に失神していたが、遠藤助手はかろうじて意識がある。
「お、おいて、か、な…で…」
未だ昂ぶったままの体を持て余しつつ、
遠藤助手はこの場に取り残されることが怖くてならなかった。
「しばらくすりゃ動けるようになるだろ。休んでな」
にべもない男たちに遠藤助手はさらにすがった。
「でも、からだ、おかしく…て…」
体中が熱くて疼いて気味が悪いほどだった。
だが苦しがる遠藤助手を研究員たちは笑った。
- 398 :801蛭・湖畔編 26/終:2007/02/20(火) 21:16:33 ID:4BztRnFn0
- 「ああ、あの毒、気持ちいいらしいなあ。イタチなんかでも
猫にマタタビやったみたいに転げ回ってたもんな」
「ま、お楽しみいただければ幸いです」
笑い声の合間に別の男がそう言えばと思い出を語り始めた。
「蛭にされた時、注射されたろ? あれも気持ち良かったよなあ」
「ああ、されたされた、すげえ良くって勃っちまって逝きまくり」
「あれ強烈だったよな。で、よがってるうちにさ…」
そこで沈黙が降りた。
鳥の声、湖面を滑る風の音、木々のざわめきが、大きくなった。
男たちが顔を見合わせ、無言で遠藤助手と近藤教授を見下ろした。
泥と精液に汚れきった、2体の生物。
「まあ、後で見に来てやるよ。用が済んだらな」
「ぜひ見たいからな――どうなるのか」
酷薄な笑い声を残して男たちは去っていく。
遠藤助手の体が小刻みに震え始めた。
快感の疼きではないような気がして、遠藤助手は地面を掻きむしった。
違う、気持ちいいだけだ、違う。
目の端に、近藤教授の体も震え始めているのが見えた。
違う。
違う。
違う――。
遠藤助手は悲鳴を上げようとした。
何故か喉が動かなかった。
(終わりです
ネタはしたらば雑談スレ6の640、663〜666辺りから拝借しました)
- 399 :風と木の名無しさん:2007/02/20(火) 22:50:26 ID:O2Avn+Yl0
- 蛭さん 乙!
- 400 :風と木の名無しさん:2007/02/20(火) 22:56:56 ID:6VKSabAM0
- 蛭タン乙!
途中から異次元に迷い込んだけど、801研究はファンタジーだから無問題だ!
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