越境合併と経済政策
かつて、日本で初めてワールドカップを放送し、Jリーグがブームになる以前から実業団サッカーの中継を多く行う、スポーツニュースでプロ野球、メジャーリーグより、Jリーグを優先させるなど、サッカーに注力するテレビ局としても知られる。また、最近では人気声優をワールドカップのキャスターやイメージキャラクターとして若干名を出演させるなど、他局とは一線を画すイメージとなって来ている。サッカーとの縁は、三菱グループ提供の『三菱ダイヤモンド・サッカー』の放送開始が嚆矢である。まだマイナースポーツだったサッカーの魅力を紹介したこの番組の企画は、スポンサーサイドの三菱グループの篠島秀雄が提案したものだったといわれる。この提案を受けて、三菱商事の諸橋晋六が試合のフィルムを買い付け、放送に利用した。なお、当時の東京12チャンネルは財界を中心とした再建途上にあり、番組の企画などは財界幹部などの意見が罷り通っていた。同じような経緯でスタートした番組に『大江戸捜査網』や『演歌の花道』などがある。1970年、プロ野球日本シリーズ中継の項で先述した通り、成り行きではあるがワールドカップの試合フィルムとその放映権を獲得した。1974年7月にはワールドカップ決勝戦の生放送を深夜枠ながら生中継した。いずれも日本初である。なお、この決勝戦の裏でNHKと民放各局は参議院選挙の開票速報を放送していた。
日経ビジネス2006年1月30日号の中で大橋巨泉は「バラエティーと称する、わけの分からないものは日本にしか存在しない。外国では台本がきちんとあるシチュエーションコメディーと、ライブだけ」 「今のバラエティーは芸能界の内幕ネタばかりで芸能人が使い捨ての状態になっている」と批判している。また、元NHKのプロデューサーである立元幸治の著作『誰がテレビをつまらなくしたのか』では、『テレビ番組がつまらなくなった原因は、多くはプロデューサーにある。』としており、『海外ではテレビ番組の国際市から売れている番組を購入したり、一流のプロデューサーを使ったり大金を投じて番組を作る。比べて日本はコネで入社した三流プロデューサーが思いつきで番組を作っている。彼等の殆どは年収1000万以上の高給取り。さらに、お笑い芸人やタレントらには一回の出演で数百万から数千万の給料をあげているにも関わらず、クイズやバラエティの景品は金をかけない安っぽいものが殆ど。そしてその芸能人共は大金をもらっている癖に安っぽい景品や食事で一喜一憂し一般視聴者と同レベルの生活を演じている。完全に視聴者の事をバカにしている。』と切り捨てている。2009年11月、放送倫理・番組向上機構は「最近のテレビ・バラエティー番組に関する意見」を発表した。「バラエティ番組がこれまで人々をタブーから解放し、より自由で、風通しのよい社会を作ることに貢献してきた事実を高く評価するがゆえに、一方でバラエティ番組がその自由で斬新な表現という特性をより発揮するように製作者を励ますことのできる方法はないものか」を考えた末、意見書のバラエティ化を図って提言を行った。これに対して日本民間放送連盟は2010年3月、「バラエティー向上委員会」というイベントを開催した。集まった製作者からは、BPOの意見書はうっとうしい。視聴者が不勉強。不当な現場介入という意見が寄せられた。
テレビ朝日は現在、在京4大キー局の中では唯一、ゴールデンタイム帯に自社制作アニメを放送している局である。『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』等、幼年向けのファミリー指向のアニメが多い。近年では深夜アニメにも力を入れつつあったが、かつてのフジテレビ同様に放送トラブルが相次いだ影響もあって2007年4月改編で撤退に追い込まれ、同年7月期で1本体制で再開するも、わずか1クールで再び休止となったが、2009年1月から半年間放送され、1クール挟んで同年10月より再開する。ytvやMBSほどではないが、在阪・在名局の朝日放送や名古屋テレビ放送も古くからテレビアニメ制作に力を入れている。
スタジオ内にあるテレビカメラは、全てハイビジョン対応。しかし、サブ周りの機器は一部河田町からの移設やSD対応機材だったため、その「HD非対応」スタジオについては段階的にHD対応に移行させている。東京駅、羽田空港第1・第2ターミナルフジテレビは、テレビ局であると同時に日本最大級の映画制作集団であり、映画事業局が映画制作とテレビでの映画放送を行っている。