00b派生
「ちょ、ちょっとまってよ。」
突っ込もうとするリンリンを引き止める少年。
「んー、せっかくいい感じだったのにー。」
リンリンがむすっとした表情を見せる。
「でもここの扉は明らかに雰囲気が違います。
少し魔法で調べさせてくれまませんか。」
「しょうがないなー。
サクっと調べてるんだよ?」
少年が透視の魔法を使い扉の奥を覗く。
そこにはローブを着た青白い肌の少女が祭壇に、
それを取り囲むようにポイズンジャイアントがいるのが見えた。
「…という感じです。」
「おーけー、じゃ命令する暇も与えないでボスの女の子を倒しましょー。
では改めて、とっつげーき!」
ドン!
扉が開かれる。
その奥には多くのポイズンジャイアントと、
祭壇らしき場所にいるローブを着た青白い肌の少女。
リンリンは祭壇の少女に向かって一直線に駆ける!
「てやー!」
すかっ。
とび蹴りは少女の身体を通り抜け、
そして地面から伸びる巨大な石の手にリンリンが掴まれる。
リンリンが上を見るとそこには少女の姿、
そしてリンリンに降り注ぐ火の玉の嵐!
「リンリンさーん!」
叫びとともに大きな爆発が何度も巻き起こる。
それとともに背後から少年に伸びる手。
「動かないでね。
いや、動けないわねと言ったほうがいいかな。」
煙と粉塵が舞い上がる中、
青白い肌の少女が少年の肩を叩く。
「く、そ……」
だが少年は振り向くこともできない。
「あと彼女のことは諦めたほうがいいよ。
さっきのは一流の冒険者でなければ骨も残ら…」
「その子を放しなさーい!」
煙の中からリンリンが駆けてくる。
「訂正、彼女は一流以上の冒険者だわ。」
少女も魔法の準備に入る。
リンリンの拳は少女を吹き飛ばし壁に打ち付ける。
少女の魔法は黒いオーラとなりリンリンに絡みつき転倒させる。
「リンリンさんっ!」
少年は叫ぶが身体は動かない。
そして、少年に向かってくる少女。
リンリンは少年の横で倒れ、呼吸するのをやめていた。
00e、「あ、あああ…あ…」
00f、「酷いよ…」