この世界の空の色は晴れでも薄い灰色だから、快晴と言われても、あまりそんな気にはならなかった。
ただ確かに雲ひとつなく、淀んだ太陽が正午の位置で輝いている。
一旦、テラスに置かれている椅子の上に降ろされた。
「何をするの…」
テラスに影を作るように置かれた葡萄棚…
整然と並んだ木々…
雑草一つない数多くの花壇…
アーチ状の薔薇棚…
時々小鳥が囀り、蝶々が飛び交っていた。
手入れされた庭園が見えるだけで、他は別段何かあるわけでもなかった。
「いいものを見せてあげましょうね」
そう言われると、決して見たくはなかった。
今までもそう言われて、本当にいいものだった試しはない。
案の定、シャーレンが何か呪文を唱えると、テラスの側に植えてあった葡萄棚が、禍々しい触手に変わった。
「あー…!やだ…っ!」
現れたそれを見て思わず、身をひいた。
今の呪文でそれを作り出したのか、それともこっそり育てて魔法で隠していたのか、よく分からないが、何をするつもりなのかだけはしっかり分かった。
「気持ち良いとこ、全部同時に弄くられたら、とっても気持ち良いと思いません?私では手が足りませんからね」
優しく微笑むシャーレンに、膣に入れられていた張り型を抜かれる。
後ろで縛られていた腕の拘束具もはずされる。
「嫌だ…!思わない!」
疼く体は力があまり入らず、抵抗もむなしく終わった。
「体は思ってるでしょう」
ぐいっと腕を引っ張られて、葡萄棚だったものの下に放り出された。
「や……!」
すぐに蔦が伸びてくる。四肢や腰に絡みつき、あっという間に宙吊りにされた。
内股を開かされ、腰を抱えられる。
勃起している乳首や男性器、愛液を漏らす膣や収縮する肛門、肥大した陰核が、陽の元にさらけ出される。
「全部丸見えですね」
楽しそうにシャーレンがじっと眺める。
恥ずかしくて、顔が熱くなった。
「ひぁ…ッ!やぁだ…!」
最初に、後孔の表面にぬらついた感触がした。
「あぁん…っはあぁ……っ」
細い触手が粘液を分泌しながら、内部を十分に解していく。
「んあ…く…う……ッ」
拡張されるにつれ、徐々に他の触手達も入り込んでくる。
何本もの触手が粘液を出しながら、内部でそれぞれ好き勝手に動き出す。
「ふ、う…ッふうぅ…」
次は二本の太い触手が、両の乳房を根本から縛り上げるように絡み付く。
また別の触手達が、その胸の表面を余す所なくつついたりなでたりしはじめる。
「あ…はあぁ……ッ!」
弄くりまわされて、再び乳首でイってしまった。
白い体液があふれ出す。
「あぁん…ッ」
すでに拡張している膣内には一本の極太の触手が入り込んだ。
それは内部でさらに細い触手をいくつも伸ばし、襞を一枚一枚弄りはじめていく。
ぶしゅぶしゅと、触手から粘液が吐き出される音がする。
快感に閉じる事ができなくなったフィルシスの口から、涎があふれだした。
「はぁ…ゃ…あぁん…ッ!」
とどめには、肥大化して勃起している陰核に幾本もの細い触手が群がり、絡んでいく。
「は…あう…ッ!ああ……ッもう…だめ……!」
激しすぎる快感に頭を仰け反らせて、甲高い声で叫んだ。
絶頂を迎え続け、意識が遠のきそうになる。
「あう…ッぁう……」
息も絶え絶えの中、シャーレンが近づいてきた。
触手を外してくれるのかと思ったが、手をかけられた場所を見て、フィルシスは青ざめた。
「今日はこっちも使いましょうね」
勃起している性器の鈴口の拘束具をはずされる。
先走りが一気にあふれ出した。
「…ふあっ!」
待ち望んでいた射精をする間はなく、塞ぐものがなくなった尿道に細い触手が入り込んできた。
「や…やだ…!いや……ふ…ああッ!」
内部でさらに細かな無数の突起を出し始める。
触手は尿道で抜き差しを繰り返し、尿道内をいくつもの突起でくまなく刺激しながら拡張していく。
あまりの快感に、息が詰まる。それなのに、射精できない。
「や…ッあぁぁっ!」
後孔の中では、前立腺を何本もの触手が代わる代わる、時には同時に弄くって刺激していく。
ぐちゅぐちゅと音を立てて、媚薬を腹に大量に注いでいく。
「あ…やぁん……も…ッ」
「妊娠したみたい」
少し膨らんだ下腹部を見て、面白そうにシャーレンがなでた。
「んあ……ッ!」
触手に胸もくまなく愛撫される。
びしゅっと、乳房から白い体液が噴出して飛び散り、肌を汚していく。
乳首の根元をきゅうっと縛られ、先端をつつかれ、何度も搾乳され続けた。
胸から放出される体液が肌を伝う感触にさえ、敏感になっている体は反応して、震えてしまう。
「は…ッはぁ…ッ…!あぅ…く…ふ……っ」
女性器の中では幾本もの細い触手を伸ばされていた。
襞の一枚一枚、膣の奥を隅々まで吸って、まさぐり続ける。
漏れ続ける愛液と触手の粘液が混ざって、ぴちゃぴちゃと淫靡な水音を立てた。
繊毛のような触手や、吸盤のような触手が幾本も、肥大した陰核に群がって、吸い付いたり、なでたり、引っかいたりしていく。
達しても、達しても、そこへの責め苦は終わらない。
「ひ…ぁん……あぁ…ッ!ふ、あ…やぁ…っ!」
体中がびくびくと痙攣し続ける。
涎と喘ぎが止められない。
涙の向こうで、シャーレンが微笑を向けた後、部屋の中に戻っていくのが見えた。
またこんな状態のまま、放って置かれるんだと思うと、また新しい涙があふれた。
すでに、乳首は弄ばれて何度も体液を飛び散らせているし、膣からは愛液が次々と漏れ出していた。
だが、喘ぎを抑えきれず、腰も振ってしまう恥ずかしい姿を見られるのも嫌かもしれない…
と思ったら、シャーレンは紅茶を淹れにいっただけだった。
戻ってきて、テラスに置いてある椅子に座った。
テーブルには、先程まとめると言っていた書類も持ってきて置いてあった。
「やだ…っさっき…うるさいとできないって…言ってた…!」
自分の体液や、触手が分泌する体液に塗れた卑猥な体をじっと眺められて、羞恥に身をよじらせる。
今は明らかに先程よりうるさいと思う。
「まあ、このくらい大丈夫です」
淹れてきた紅茶をすすりながら、微笑んでこっちをじっと眺める。
「じゃあさっきのは……は…ッ!あ…!」
言い返そうとした時、乳首に新しい触手の刺激を受けて、声がつまった。
「ほら、よそ見してるから」
くすっとシャーレンが笑った。
ぴくぴくと震えている胸の先端に、極細の触手が乳腺に入り込んでいた。
何度もイってしまって搾りつくされた胸に、再び新しく媚薬を注入していく。
「やあん…!も…たすけて……やぁだ…ッ」
気持ち良すぎて死んじゃう…
後孔の中にも、尿道の中にも、膣の中にも、触手が媚薬を注ぎ込んでいく。
くちゅくちゅと淫らな音が響きわたる。
「く…ふ…あぁん…っ!ふぅ…あん……ッ!」
刺激が強すぎて、喘ぎ声以外を出す余裕がなくなった。
気持ちよくて、いつの間にか、激しい快感に翻弄される事しかできなくなっていた。
体中に回った媚薬のせいで、触手がどこを触れても絶頂がやってくる。
「あ…っあ……っ!」
何度か失神してしまった。
宙で縛られた体の痙攣が止まらない。
だが、与え続けられている快感にすぐに覚醒してしまう。
「んあ……ッ!はぁ…っああぁ………っ!」
あらゆる箇所を責めたてられて、息が詰まる。
とめどなく涎があふれ続ける口元に新しい触手が近づいて、唇をつつく。
「ん…くふぅ……」
粘液に包まれたそれが舌先に触れると、甘い味がして、ぺろぺろと舐めた。
ぴちゃぴちゃと全身で卑猥な水音をたてながら悶える姿を眺められている事も、やがて意識の外に遠のいていった。

喘ぐ声が枯れ始めた頃、シャーレンは立ち上がって、近づいた。
「んう…ッシャーレン……っもう…ゃあ……」
呂律が上手くまわっていない。
頬を真っ赤に染め、荒い呼吸を繰り返している。
涎をだらだら垂れ流しているフィルシスの瞳は、媚薬が効いて焦点を失い、潤んでいた。
乱れている白い髪に汗が伝って、銀に輝いていた。
「も…や……イかせ…っ…おねがい……」
恥らう素振りも見せず、フィルシスは泣き叫びながら懇願した。
勃起したままの性器は、尿道に絡みつき、中を塞ぐように侵入している触手のせいで、未だ解放されていない。
朝から性感帯を嬲られ続けているにも関わらず、たったの一度も。
思考はすでに、ただ達したいという望みに支配されていた。
「可愛いね」
体中が、触手にかけられた粘液に濡れ光っていた。
女性器はまだ絶頂の最中なのか、内股の肌がびくびくと波打っている。
「はあ…っはぁ…っ」
上気している肌からも、口からも、乳首からも、触手の入り込んだ尿道や膣からも、体液が延々とあふれだしていた。
「でも、お口が暇そうですね」
「あうぅ……ッ」
前面が見えるように触手に吊るされた体を、今度はうつ伏せにした。
「舐めてください」
ローブをまくって、下着をおろす。
フィルシスの口が股間に来るようにすると、腰は高く掲げられた卑猥な格好になった。
「は…あぅ……ッ」
性感帯をくまなくまさぐられて淫らな声を出し、悦楽の色を見せるフィルシスの表情を、眺めているだけで心が弾む。
硬くなって立ち上がっているもので、震える唇をなぞった。
すぐに口を開けて、咥え始める。
体中に愛撫を受けながら。
早く射精させて欲しくて、ためらう事すら思いつかない。
「犯されながら舐めるのも、大好きなんですね」
ぴちゃぴちゃと音をたてて、股間を愛しそうに舐めるフィルシスの頭を優しくなでた。
鈴口に舌を入れて、くびれや裏筋も隅々まで、淫靡な舌使いで舐められていく。
「ふふ、一緒にイきましょうね」
「く…ふう…っ!」
口の中に出されたものを飲み込んだ瞬間に、性器に絡み付いていた触手が離れた。
「ああ…!はあぁ…ッ!」
射精した瞬間、乳首からも白い体液が飛び散り、膣では愛液が漏れ出した。
「ぁ…く…ッ!あ…っあ…っ」
三箇所で同時に達して、頭が真っ白になった。
絶頂の只中の体は、頭から爪先までぴんと反らせて、びくびくと痙攣している。
「ふぁ…ん……!」
何も考えられなくて、小水と便を漏らしている事にも気づかなかった。
朦朧とした意識の中での排泄は、その解放感が快感を与え、止める事ができない。
「おや、排泄までしちゃったんですか?あなたがこんな、家の庭で漏らしちゃうような恥ずかしい子だったなんてね」
じょろじょろと、長い液体の筋の先が地面に溜まっていく。
後ろからは液状の媚薬と混ざって、どろどろになった便があふれ出す。
「…やぁ……」
臭いを感じて正気に戻ると、恥ずかしくて、涙がぽろぽろ零れた。
それでも、息むのを止められない。
べちゃりと、茶色い汚物が地を汚していく。
「たくさん出てますね。昨日もあんなに出したのに」
前からも後ろからも、漏らし続けるフィルシスの耳をなでた。
「やだ…っやだ……はあぁ……っ!」
全て出し終えるまで、じっと眺められる。
もう顔をあげられない。
途中でぶしゅりと醜い音が鳴ったりすると、恥ずかしくて目を閉じた。
「すっきりしました?」
意地悪くそう言いながら、頭をなでられる。
だが、あまりの羞恥に、まだ顔もあげられなくて、目も開けられなかった。
「んん…っ」
耳をなでられて、力の抜けた体を抱きとめられる。
その後のことは覚えていない。

気づいた時には、体中を汚していた体液や粘液は洗われ、きちんと部屋着を着せられていた。
ただ、下着の中に違和感を感じた。
それは肥大化して露出したままの、陰核にはめられた革の貞操帯だった。
「ん………」
ソファに座っているシャーレンの足の上に膝枕で寝かされていた。
もう媚薬は全て流れたのか疼きは消えていたが、激しい陵辱を受けたため、だるくてだるくて仕方ない。
「シャーレンのばか…」
伸ばしていた膝を曲げて、もぞもぞと丸くなった。
自分が起きた事に気づいたシャーレンに、耳を優しくなでられる。
「あんなに自分から腰を振ったり、嬉しそうに舐めたり飲み干したりするのに、どうしてそんなに嫌なんですか?」
微笑を浮かべてこっちを覗き込むシャーレンに聞かれる。
「そ…それとはまた別……」
先程のことを思い出して、顔が赤くなった。
いくら気持ちよくても、得体の知れない事をされて悦んでしまうなんて、恥ずかしくて、屈辱的で、嫌に決まっているのに。
「本当の事でしょう?」
狼の足を優しくつかまれて、手の中でふわふわの毛を触りながら、肉球をぷにぷに押される。
いつも、犬を触るようにそんな事をされて恥ずかしいと思うけど、気持ち良くなってしまう。
「んん…っシャーレンじゃなきゃやだ……」
きゅっと服を握って、しがみついた。
そうすると、体を起こされて、今度は膝の上に座らされる。
抱きしめられて、耳元で囁かれた。
「どうして?」
色んな所を触れて、なでていくシャーレンの手が、今度は尻尾の毛をすくう。
「……心は、気持ち良くない……」
言っている途中で恥ずかしくなって、声が小さくなった。
服を握っていただけの手を、今度はそっと背中にまわして抱きついた。
このまま抱きしめていて欲しかった。
一人で放っていかれたり、台の上に縛り付けられたり、触手に絡まれたりしていると、いつもそう思う…
「あぁ、かわいい…っ」
笑顔を見せるシャーレンに、ふせていた顔を上げさせられて、軽く口づけられる。
嬉しくなって、尻尾を揺らした。
「お菓子をあげましょうね」
「うん……」
そう言えば、もう夕暮れに近いのに、朝から何も食べていない。
今度は自分の分の紅茶も入れてくれる。
膝の上に乗せられたまま、一緒にチョコケーキを食べた。
もう一度抱きつくと、また抱きしめてくれる。
媚薬や触手なんかよりも、こうしてなでてくれる方が、気持ちいいのに…。
そうやって甘えているだけで、その日の残りは過ぎていった。


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