リレー小説 狼の宴

(26)
そのスケスケになったヒカルのイチゴに、
コックを含め、その場に居た全員が生唾を飲み込んだ。
全員が全員、深層心理で牽制しあい、誰が最初にヒカルに手を出すのかと、
なんとも言えない緊張感が走る・・・!
「生涯のライバルであるこのボクが・・・!」
「大人のテクで俺が・・・!」
「進藤の面倒を、院生時代からみてきたのは俺だ!」
「ヘタレと言われようと、オレだってやるときはやるんだ!」
しかし、空気を読めていない人物が一人居た。
日本語がまだあまりよく理解できていない韓国人・高永夏、その人である。
永夏の思い切った大胆な行動に、その場に居た全員思考が固まってしまった!

(27)
「進藤はオレと韓国に行くことにする」
永夏はいきなりそうまくしたて、ヒカルの細い手首を掴んだ。
いきなりの事でヒカルはバランスを崩し、図らずとも永夏の胸
に飛込む形になってしまう。
「わあっ!」
「自分から飛び付いてくるとは…可愛い奴だ」
「へ?」
永夏が何を言っているのかヒカルは分からない。いきなり顎を
上向かされ、きょとんとしたヒカルの小さな唇に永夏は自分の
それをすぐに合わせた。
「…ンッ!」
こんな大勢の前でナニすんだよ!と言いたいが塞がれた口から
漏れるのは荒い吐息だけだ。舌を吸われた瞬間、ヒカルは腰を
崩してしまった。それを永夏が支える。
「…敏感だな…もう腰にきたのか?オマエ」
「あ……」
何を言われてるのか分からないが、くすっと悪戯に笑う永夏の
表情から何か卑猥な台詞を囁かれてる気がして顔が紅潮する。
みな永夏のいきなりの行動にあっけにとられていたが、ハッと
気付いたアキラはすぐにヒカルのそばに駆け寄った。
「永夏!キミは何てことを!」
ボクもしたかったのに!とでも言いたげなアキラはヒカルを
無理矢理永夏から奪い、自分もまたヒカルに口付けた。

(28)
「んっ、んんっ…」
唾液を絡め舌を吸われ、元々敏感なせいかヒカルは頭が朦朧とした。
気持ちいい…。それ以上されたらオレ…!
そう。媚薬など彼には必要なかった。ヒカルはまれに見る淫乱体質
だったのだ。キスをされただけであらゆる官能のスイッチが
入ってしまい、あとは本能のまま乱れ相手の精力を全て吸いとる小悪魔と化す。
以前ヒカルを襲ったメイツらも、その後一週間は骨抜きの状態
のままにされてしまったとか。
「ん…んん、ふっ、んうっ…」
もう…オレ…ああ…やだ…駄目だ…!

(29)
ヒカルの意識が朦朧としてきた・・・。
ヨンハとアキラだけにいい思いをさせてなるものかと
四方八方から腕が伸びてきてヒカルに触ってゆく。
1枚1枚、ヒカルの周りにまるで花びらのように衣服が散ってゆく。
気がつくとヒカルは無数の腕に肌を撫でられ、
身に付けているのは両足の靴下だけであった。

(30)
誰もがヒカルの柔らかそうな身体に目が釘付けとなった。
どこもかしこも、ケーキのように甘そうだった。
越智は照明の明かりを暗くした。
するとそれまでの雰囲気が妖しげなものとなる。
和谷はそっと人差し指で背筋をなぞった。
「んっ!」
未だにヨンハに唇を支配されているヒカルが喉の奥で息を漏らした。

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