幻惑されて〜Dazed & Confused

chapter confused 1

(11)
それは王座第一局の二日後だった。午後6時をちょっと過ぎた頃に彼から唐突なメールが届いた。
俺は姑息にもこのタイミングをはかっていた。最後に会ってから、二ヶ月目。その時、進藤はありったけの理性をかき集めて俺を拒み、それから俺はじっと機会をうかがっていたのだ。そして、王座第一局で進藤は動揺を抑えきれなかったのか、およそ彼らしくない惨敗を喫した。
――チャンスがやっとめぐってきたのかもしれない。俺はメールで返信せず、電話で単刀直入に進藤を誘った。
「――キミとセックスしたい。」
彼はしばらく沈黙していたが、やがて呟くように答えた。
「うん――いいよ。」

そして1時間後、俺はオフィスのトイレで眼鏡を外してコンタクトを入れ、鞄の中からガチャガチャ金属音を響かせながら、新たな「ツール」を取りだすと、それをポケットに入れてオフィス裏の道路に走った。
マグネシウム灯の下でシルバーのZ4を探し、そしてその中でハンドルに両手をかけてぼうっとしている彼を見つけた時、俺は身体に震えが走るのを覚えた。俺は無言で右ドアを開けるとシートベルトをきっちりしめ、進藤もまた無言のまま、キーを回してアクセルをいきなりベタ踏みにした。
「――何があったんだ?」
俺は日比谷公園もだいぶ過ぎてからやっと口を開いた。
「え…?」
「王座戦だよ。塔矢と戦いたくないっていうのが見え見えだったな。」
「うーん…。そういうわけでもないんだけどな。まあ、アイツの棋力はよく知ってるから、マトモにやりあったんじゃあぶねェなと思ってさ。で、まとまらないうちにイロイロやりすぎちゃったっつーか。」
進藤は眉をひそめて呟いた。
「…にしてもヒデェ碁だったのは認めるよ。集中力ゼロだったし。まあ…次はこうはいかねぇけどさ。」
一瞬、進藤の横顔が勝負師のものになって、俺は少し微笑んだ。
「意外と元気そうでよかった。」
目の前の交差点で信号が赤に変わり、進藤は乱暴にブレーキを踏んだ。
身体がわずかに前のめりになり、シートベルトで引き戻された。
「――岸本さん。」
進藤はまっすぐ前を向いたまま抑揚のない声で淡々と言い放った。
「オレと塔矢――やっぱダメかもしんない。」
俺は一瞬、ドクンと心臓が波打つのを覚えた。目の前をさまざまな光の帯が通り過ぎ、横断歩道をスーツ姿の会社員の群れが早足に横切って行くのを眺めながら、俺は次の言葉を待った。
「アイツさぁ…年下の新しい彼氏できたっぽいし。」
「年下?」
「うん。――アイツさ、実家に帰りますとか言っといてオレの知らない間に一人暮らししてた。王座戦の直後に倒れたって聞いたからソコ行ったんだけど、ノーパンで寝てるし、そこにいた年下クンがオレ睨みつけてきてさ。」
「それだけじゃ確定でもないだろう?」
「それがさ、翌日、会いに行ったら年下クンとイチャイチャしてるし――アイツにそんなに仲良かったんだ?って聞いたら、そうだね彼は素直ですごく可愛いよ、だって。」
もともと子供みたいなところがある進藤と長年付き合ってきた塔矢が年下とよろしくやっている、という図式も考え難いわけでもなかった。だが――数ヶ月前に俺のオフィスで堂々と宣戦布告してきた塔矢からは程遠く、俺はにわかには信じられなかった。しかし、仮にそうだったとしたら、俺にとっても好都合な話で――もうしばらく心がささくれだっている進藤を抱けそうな気がした。
俺は膝の上に置いた鞄に目を落とし、左のポケットをさぐって革の感触を確かめながら、これからどうするか思案した。
車は第一京浜をまっすぐ進んでいた。
「次、右折してくれ。」
進藤はいっとき訝しげに俺を見たが、何も言わず、ウィンカーを倒してゆっくりと右折していった。すぐにうっそうとした森が目の前に現れ、俺は木々と木々の間の道を指し示し、その道の途中にあるコイン駐車場に車を停めさせた。

(12)
「――外でやんの?」
進藤はZ4の運転席ドアを勢いよく閉めてあっさり俺にくっついてきた。道路わきを時々、ジョギングする人が行き交う以外は人気はなく、森の中の小路に落ちる枯葉を踏みしめながら、俺は進藤の冷たくなった手を握った。木々の間に鬼火のような街灯がポツポツと立ち、周囲を見回しながら、すばやく進藤のセクシーな形をした唇を奪った。
「外でヤルには今日って寒くね?」
「どうせすぐ熱くなるだろう?」
進藤がくすっと笑い、それからしばらく俺の目を見詰めた。
「――眼鏡もいいんだけどさー、やっぱコンタクトのほうがエロくていいかも。」
「なんだそれは…。」
進藤は寄りかかるようにして俺の首筋に顔を埋めた。
「オレさ、岸本さんに改造されちゃったから…アイツとじゃ外でヤルとか縛られてヤルとかそんな変態プレイできないよなあ…。第一、アイツにはヤラれたくねーし。」
たしかにお堅い塔矢はそんな話でもすれば切れ長の眼を細めて軽蔑したような一瞥を浴びせてきそうだ。
俺は進藤の肩を押し、ふたたびゆっくりと歩き出した。
すぐ先に金網に囲まれたテニスコートが二面、見えてきた。夜、使われることのないテニスコートは黒い池のようにそこだけ暗くなっていて、周囲の高い樹木の間から青白い街灯の光が散った。――俺はごくりと固唾を飲んで進藤をそこへ導いた。
「フーン。テニスコート?…って鍵かかってて入れないじゃん。」
金網に沿って、背もたれのない木のベンチが並んでいた。大きさからすると、進藤の頭から膝ぐらいまであって、なかなかよさそうだった。細い角材を並べたような形になっていて、そこに背中を押しつけるのは少々痛そうな気もしたが、それはそれで新たな発見があるかもしれなかった。
ベンチの一つに近寄ると、樹の葉の間から、街灯の光が木洩れ日のようにまだらになって落ちていた。金網に身体を押しつけ、軽くキスをしながらベルトを外し、ジッパーを下ろすと下着も何もつけていないのがわかった。
「やる気満々だな。」
「だって、どうせすぐ脱いじゃうんだし。Tバックもいいかなーとか思ったけど、どうせまた変態プレイのネタになり
そうだし…。」
「まあ、そうだな。賢明な判断だ。」
俺は上着のポケットを探って革でできた筒状の「道具」を取りだした。金属音が響き、進藤が呆れたように笑った。
「やっぱりまた変なモノ持ってきた。ナニ、それ。」
「貞操帯。」
「は?」
「さっさとイカれたんじゃつまらんからな。キミのかわいいココに装着してイケないようにするのさ。」
それは太いベルトが三つ並んだようになっていて、俺はそれをまださほど形になっていない進藤のモノに通し、一番奥にある細いベルトを睾丸の裏にひっかけて固定した。そして、三つあるベルトのバックルをゆるく締め上げた。
「うわ――これじゃ勃ったときに締めつけられて痛いじゃん!」
「そうだ。まあ、鬱血しない程度にはしたつもりだがな。」
「――ヘンタイ…。」
ブルーのシャツの下に着ている長袖Tシャツに手を入れて乳首をさぐる。指先が触れただけですぐに心地よい硬さの突起となり、指先で転がしてやると進藤の溜息が漏れた。
俺は唇を割ってひらひらと逃げる舌をくすぐった。そうしながらリンパ腺に沿うように首筋のきれいな溝を指でたどると、進藤は鼻を鳴らしてビクリと震えた。首筋の溝は彼の快楽を煽る部分の一つであることを俺は熟知していた。唇を離し、甘い匂いのする首筋を舌で十分に味わう。
乳首のまわりを指でなぞり、ほどよく立ち上がった乳首を弄ぶと、進藤は鼻にかかった甘い声を洩らし始めた。焦らすようにして摘まんだり撫でたりするうちに息遣いが深く強くなり、進藤の右手が俺の腕にかかって強く爪を立ててきた。
形のいい耳に舌をこじ入れると、進藤はひときわ高い声を上げて身体をビクビクと痙攣させた。
「久しぶりで身体が疼いてたまらないんだろう?」
それは俺も同じだった。――今まで進藤の滑らかな肌を夢想し、触れるたびに若鮎のように跳ねる新鮮な身体を俺は来る日も来る日も頭の中で犯し続けていた。今度こそ手放したくなかった。
音を立てて耳たぶや頬に口づける。進藤は息を切らしながら俺にしがみついていた。
俺は背中をこちらに向けさせて、金網に押し付けた。カシャン、と金網が軋み、進藤の両手が金網を掴んでいた。デニムのストレートパンツを膝までずり下ろすと、彼は息を短く吐きながら尻を突き出した。

(13)
俺は落ち葉の積もる地面に膝をつき、すべすべとした小さな尻の感触を両手のひらいっぱいに味わった。
両方の上で大きく円を描くように撫でまわしたり、下から上に撫であげると、彼は金網を強く握りしめ、金属同士がギシリとこすれ合った。
尻の割れ目近くに舌先をねっとりと這わせていく。進藤は焦れて叫び声をあげた。
「ん…もうッ…焦らさないでよッ…!」
「じゃあ、どうして欲しいか言うんだな。」
俺はなおもギリギリの境界を舌先でちらちらとくすぐり、彼は背を弓なりに反らせて色っぽく喘いだ。
「ソコ…。」
進藤はハァハァ息をつきながら、腰をくねらせた。
「ソコだけじゃわからないぞ。ほら、どうして欲しいんだ?」
「んはぁッ…!んあ…っ…。」
羞恥に震える進藤を俺は存分に楽しんでいた。今更、初めてでもあるまいにこういうウブなところがたまらなく可愛い。俺は尻から手のひらも唇もパッと離して、青白い光の下で悶える身体を眺めた。
「んッ…あっ…アナル…舐めてッ!」
消え入るような声が聞こえ、俺は息がかかるぐらいに近づいて囁いた。
「ほう。キミは尻の穴を舐めてほしいのか。――ヘンタイだな。」
「ああああッ…!いやぁ…!」
小さな襞がピクッと震え、俺はそこに舌先をあてがった。そこはじっとりと湿っていて、ひどく人工的な甘みと、安っぽいバニラの香りがした。
「ふぅん。舐めてもらいたくて仕込んできたんだ?」
「あ…あンッ…だって…」
小刻みに舌を震わせると、色っぽい悲鳴が漏れた。双丘に手をかけて左右に開き、バニラの蕾を剥き出しにする。
トロッとしたジェルがゆっくりと内腿を伝って流れ落ちた。襞の一つ一つを丹念にさぐり、音を立てて吸いあげると、膝が震えた。
「はぁんッ…イイっ…気持ちイイよ岸本さん…」
俺の背後で、枯葉をガサリと踏みしめる音がかすかに聞こえた。俺は緩急をつけて舌先で甘く悶える蕾を堪能し、進藤はそれに夢中で気づいていなかったが、カサカサと落ち葉を踏む音は次第に数を増やして近づいていた。
俺は舌先を尖らせると、開きかけた蕾の奥に舌を突き入れた。
「あ…!んあッ…ん…もっと入れてェ…!ねェ…入れてよぉ…指で弄ってよォ…!」
「指だけでいいのか?」
「ヤ…ヤダ…!岸本さんのも…入れて…」
「俺の…?俺の何だ?」
「う…。」
進藤は腰をゆらめかせながら、フーフーと息をついていた。
「ね…痛いよコレ…取ってよ…」
黒革とバックルに包まれたペニスはきつく勃起していて、はちきれそうになっていた。
「家に帰るまでダメ。」
「えー。死んじゃうよッ…!」
「キミのペニスは俺以外に好きにはさせないさ。」
「え…?」
「もちろん、キミの可愛いアナルもな。」
俺は睨みをきかせながら、ゆっくりと後ろを振り返った。暗がりの中で、三人――いや、四人はいる。彼らはまるで儀式を待ちうけるかのように木のベンチを囲って立っていた。

(14)
「ギャラリーがずいぶん増えたじゃないか。」
俺は樹の葉のくっついた膝をはたいて立ち上がり、耳たぶにキスした。進藤が振り向くのと同時に俺は彼の前にまわり、金網に寄りかかりながら上に着ているシャツを脱がせ、その下の長袖Tシャツをたくしあげた。
頬を両手で挟んで軽く何度も口づけた。進藤は明らかに戸惑っていて、大きな目を不安に泳がせている。
まるで、狼の群れに子ヒツジを投げ込んだような表情に俺は興奮を覚えた。
カサカサと乾いた枯葉の音が近づいた。
「ホラ、もっと尻を突き出せよ。」
腰をぐいと後ろに引かせると、短い指をした手を進藤の太腿に当てて、足の間に膝まづく小太りの男が見えた。
「あ…!」
進藤は俺の首に腕をまわしてしがみつき、俺は唇を吸った。喉の奥でぐっと呻きが漏れた。あちこちでピチャピチャと進藤の身体を舐めまわす音が響いた。
「指は突っ込むなよ。――貴様のモノなんか突っ込んだらタダじゃおかん。」
俺が鋭く言うと、中年男はビクッと震えた。いつの間にか進藤のデニムは足首まで下ろされ、傍らでスーツ姿の男が尻の片側を開くように持ち上げながら、太腿を舐め上げていた。
「ん…あッ…!イヤ…。」
進藤が突如、ピクンと身体を反らせて息を吐いた。しばらく、押し殺した甘い呻きと、唾液が粘膜を擦る淫靡な音が続き、俺の興奮も耐えがたいものになってきた。
「――おい、そこ、後ろ下がれ。」
小太りの男がまたビクリとして、顔をあげた。縁なしの眼鏡がずり下がっていて見るからに気の弱そうな男だったが年齢は思ったよりも若そうだった。俺は手の甲をそいつに向けて犬でも追い払うように振ると、ヤツは尻をついたままおずおずと下がった。
俺はゆっくりとジッパーを下し、すでにガチガチになったものを取りだした。ホゥという声にならない溜息が漏れる。――別に平均をちょっと上回っているだけだろう。何に感心しているのか知らないが――いつの間にやら、進藤の両脇はスーツ姿と細身の若者に固められていた。
俺に絡まっていた進藤の腕をはずし、頭をそっとおさえた。
「膝はつくなよ。」
背後の金網がカシャンと軋みをあげ、ゆっくりと頭がおりていった。そして熱くなっている息が俺のモノにかかるが早いか、亀頭が濡れた唇に包まれた。
再び、小太りの男が息を切らしながら、進藤のアナルに吸いつき、俺のモノを咥えこむ唇の動きが時々、ためらうように止まった。
「ン…ンンッ…。」
相変わらずの溶けるような感触に、俺は恍惚となった。進藤は時としてウブなくせに、フェラをさせると少しも気が抜けないほど達者だ。塔矢のあの身体に不釣り合いな程デカいモノで慣れているのか、喉に当たるほどのディープスロートをしてくる。だが、今日は少々、状況が違っていた。裏筋を激しく磨っていたかと思うと、動きがピタリと止まる。何度か、その繰り返しが続いたあと、俺のモノが唇をかすめて外れ、背中が折れんばかりに反
らせて進藤が声をあげた。
小太り男の舌がちらと見えた。ヤツは両手で進藤のつんと上を向いた尻をめいっぱいに広げるとアナルに舌をねじこんでいるらしかった。まっすぐ伸びた脚がガクガクと震えている。追い打ちをかけるように、両脇の二人がしゃがみこんで乳首を弄りまわしている。一人が上半身を後ろに反らして小太りオタク男の舌が嵌っている先を見た。
「…うわ、スゲェな…アナルに舌が入っちゃってるよ…このコ、ケツマン柔らかいんだな…。」
「かわいいし、やらしい身体してるからねェ…いろんな人に広げられちゃったんだ?」
突如、オタク野郎が顔をあげて、聞きとるのもやっとの声でボソボソと呟いた。
「…イエ…キツいですよ…普通だったらもっと入っちゃいますから…。」
俺はその答えに満足していた。その背骨が溶けるような締めつけを知っているのは俺しかいないと思うとゾクゾクした。進藤の髪を掴み上げると、片手が金網から外れて俺の手にすがるように握りしめ、俺の顔を見あげた。
「…も、もうダメ…入れて…」
ゆらめく瞳を見下ろし、俺はゆっくり首を振った。再び先走りに濡れる俺のモノを唇に擦りつけると、舌を出してそれを受け入れた。
小太り男が再び派手に音をさせながら舌での侵入を開始し、進藤は呻きながらも必死で俺のモノを吸い上げた。
「ンー!ンッ…!」
進藤の身体がビクリと波打ち、両膝ががくりと地面に落ちた。小太り男が大胆にも睾丸からアナルまで舐め上げているらしかった。舌が上滑りする動きに合わせるかのように進藤は呻いた。俺は唇が外れないように彼の頭をおさえこみ、腰を前後に揺すった。
「ンー・…ッ!」

(15)
俺はさらに激しく腰を叩きつけ、真っ白な世界に投げ出されるような快楽に震えながら…放った。
「クフッ…」
頭をおさえこんでいた手を外し、やっと解放された進藤は下を向いてゼェゼェ息をついていた。だが、後ろへの攻撃はまだ続いていて、すぐに甘い声を洩らしながら弓なりに反った。
「ひぁああんッ!あ…あ…!」
両脇の男二人が囁くように小声で言った。
「飲んじゃったよ…。こんなかわいいコに俺もしゃぶってもらいてえ…」
「ですよね…相当うまいですよ、この子。よほど彼氏に仕込まれたのかな…」
そう言いながら、若い男が俺にギラギラとした視線を投げかけ、俺は唇の端をあげて笑った。
「それは…お行儀次第じゃないですか…?俺も大切なコを下手に弄られたくないんでね。」
そう言いながら、とりあえずはおとなしくなったモノをジッパーの中におさめ、なおも進藤の身体を離すま
いとする小太り男を見やった。
「おい――そこの。どけよ。」
オタク野郎はまたもやビクリとすると、はじかれたように顔を離し、後ずさりした。進藤の腕をひっぱって立ち上がらせた。
いつの間にか薄いデニムは脱がされ、シューズも脱げかかっていた。そのままひきずるようにして傍らのベンチに進藤の身体をのせる。ベンチの片側で進藤の両手を頭の上でおさえつけ、屈みこむようにして額にキスすると、進藤は怯えたような、しかし求めるような眼をして俺を見た。
スーツ姿の中年男と若い男がそれぞれ膝の裏に手をかけて進藤の身体をMの字に大きく開き、尻がベンチから浮いた。
「スゴいな…。めくれあがってヒクついてる…」
暗がりの中で誰かがかすれた小声で言い、黒い影が次々とその上に重なってきた。
「あ…!いっ、イヤ…!」
進藤はきつく眼を閉じてふるふると頭を振った。
彼は眼を見開いて俺を見詰めた。眼のはじにうっすらと涙が溜まっていた。
「さあ、どうする?やめさせようか?」
進藤は体の至るところから襲ってくる快楽に身悶えしていた。いくつもの手が暗闇から伸びて、彼の淫らな形になった肢体をを撫でまわしている。彼はヒクッヒクッと喉を鳴らし、やがて絞り出すように言った。
「やっ…やめないで…ッー!」
言い終わらないうちに身体がビクンと波打ち、淫らな叫びが漏れた。中年の男が進藤の右足からソックスを脱がせて足の指にむしゃぶりついていた。長袖Tシャツをめくりあげられ、頭の上で手をおさえつけられて無防備になった
乳首にスーツ姿の男が舌を当てていた。
「乳首、感じるんだね…こんなに固くして…」
それに連動するように、若い男も左の乳首にねっとりと舌を当ててきた。
大きく開かれて晒された脚の間に、グレーのスーツを着た30がらみの男が立っていた。
気弱なオタク野郎ははじき飛ばされ、ずっと後ろで股間を握りしめていた。
「なあ、彼氏さん。指入れていいか?」
30がらみの男は眼付は鋭いものの、どこか紳士的で、それにそこそこの美形だった。

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