淫靡礼賛

(11)
座間の自宅は静かな住宅地と繁華街のちょうど中間地点にあって、座間が何故そこに自宅を構え
たかと言えば、やはり歩いて飲みに行けるからだ。完全防音のほどこされたコンクリート打ちっぱな
しの小規模マンションで、家族のいない座間は通いの家政婦を雇っていたから、家の中はいつもき
れいに整えられていた。
座間はひとしきり、今日の検討に付き合い、それから出し抜けにヒカルに対局を持ちかけた。途中で
塔矢が明日は早いのでそろそろ失礼します、と席を立ち、座間はついにその時が来たと心中小躍り
をする気分だった。
座間はあまりに気が急いていたのだろう、中盤になってみるとひたすら打ちにくさを感じるようになり、
ようやく本気を出すことにした。結局、終わってみれば一目差の辛勝で、現・王座の座間としてはふ
がいない結果だったが、それでも進藤ヒカルが手中にあることのほうが喜ぶべき事態だったのだ。
軽く検討をしたあと、ヒカルが壁にかけられた時計を見た。
「あ、そろそろ失礼します。座間先生、今日はどうもありがとうございました。」
「なんだ、もう帰るのか?明日の予定は?」
「え…午後から森下先生の研究会あるだけで特には…」
「なら、もうちょっと付き合えよ。泊まっていってもいいんだぞ。」
「え…あ…はい…。」
「喉が渇いたな。番茶でいいか?」
「は、はあ…。あの、先生、オレやりますから…」
「いい、いい。そんなに気を使わねえでいい。」

(12)
台所に入り引き出しを開けると、座間は金色のシートに入った錠剤を探し当てた。
超短期型睡眠導入剤。
効きは早いがあっという間に切れる。せいぜい2時間と言ったところか。睡眠薬慣れしている者には
まったくといっていいほど効果がないのだが、たかが十五、六の小僧がそんなものを常用している
とは思えなかった。
シートから一錠、取り出して半分に折り、湯のみに放り込むとその上からポットの湯を浴びせた。
しばらく湯のみを揺らしていると、錠剤はあとかたもなく消え去り、その上から茶を注げばできあがりだ。
丁寧に茶卓まで出して湯のみを差し出すと、小僧は何の疑いもなくそれに口をつけたが、一瞬、妙な顔
をした。ちょっと苦みが残ったか。
だが、それも緊張しきった一局のあととあって喉の渇きには勝てないらしく、座間が注意深く見詰める中、
全部飲みきってしまった。
これで10分もすれば崩れ落ちるように寝てしまうだろう。
座間は口元が二ヤつくのを必死で押さえながら、ゆっくりと茶を口に運んだ。
数分もたたないうちに大きな茶色の目がぼうっとしだし、くっきりとした二重の瞼が重く垂れさがってきた。
「センセ、すみませ…眠い…。帰りま・・・ス」

(13)
ヒカルは半ばろれつが回らない口調で呟くと、よろよろと立ちあがった。座間はあわててその身体を
支え、壁にもたれさせたが、半開きになった目がちらとこちらを窺っただけで、アッという間にまぶた
を閉じてしまった。
これからがお楽しみだ。
座間は笑いが止まらなかった。珍しい蝶を捕まえたハンターの如き高揚感に包まれ、細い身体を抱
き上げると、書斎のさらに向こうにある寝室へと運びいれる。
こんなこともあろうかと、ポルトガル製の奇妙な形をしたベッドフレームを買った甲斐があった。座間
自身がここで睡眠をとることはない。たいていは書斎の隅にある小さな寝床だ。
これは捕獲した獲物のためのものだ。頭の部分と脚の部分にニョキニョキとネジ状の長い棒がいくつ
も突き出ていて、なんとも猟奇的な形をしている。
過去にもこの奇妙なフレームは手足を拘束するのに大変活躍をしたわけだが、今日の獲物はその
不気味なフォルムと対照的なうぶくさい少年で、長い手足を大きく広げて括りつけたらさぞかし絵にな
るだろうと思った。

(14)
ベッドに横たえて、まず長袖のTシャツをめくり上げる。へこんだ腹の真ん中に小さいヘソがある。そ
こに舌先をねじこみながら、ゆっくりとシャツをたくしあげた。
思った通り、うすいカフェオレ色の肌はすべすべしていて甘い匂いがした。そして、淡いベージュが
かったピンク色の乳首がふたつ。親指と人差し指ではさんで転がすと、身体がぴくりと震えた。
おっと、こんなところで目を覚まされてはこまる。
座間はあわててそこから手を離し、たっぷりとしたジーンズのベルトを外しにかかった。
グレーのボクサーパンツが見え、前がなだらかに盛り上がっているのがわかった。そこを揉みしだき
たい衝動にかられたが、それは諦め、下着ごと脚から引き抜いた。
形よく引き締まった両脚が転がり出し、くるぶしまでの短い靴下の白さが卑猥に感じた。だが、それ以上
に薄く生えた毛の間からのぞく性器がそそる。
皮からピンク色の頭をのぞかせているそれは小ぶりで弄び甲斐がありそうだ。桃色をした頭をのぞかせ
ているほかはやわらかそうな袋にスッポリ包まれている−―まだ剥けきっていないのかと思ってそっと
表の皮を親指と人差し指で根元に向かって下ろすと、桃の実のようにつるりとした砲身が現れた。恥垢も
ついていないし、ひっかかることなく根元まで剥ける。
ほう。きちんと剥いて洗ってるんだな。仮性気味だから、きっと敏感に違いない。

(15)
座間は書斎から一眼レフのデジタルカメラを持ってくると、つぎつぎと美しい天使の裸体をファイン
ダーにおさめた。
Tシャツを胸までずりあげ、靴下をつけたまま大股開きにして数十ショット、角度を変えて撮った。
次に服を全て脱がせ片足を大きく持ち上げて数十ショット。なかなかいい感じだ。
次にベッド下から真っ赤な組紐を取り出して両手両足を大きく広げ、エロティックな形をしたベッド
フレームに固定して数ショット。ピンク色の砲身を手で剥いた状態もいい。
相当な枚数をおさめたところで、カードのメモリを使いつくし、あらためて別の容量の大きいカードを
差し込む。ちらと時計を見るともう1時間近く経っていて、あまりのんびりはしていられなさそうだ。
そろそろ仕上げにかからなければならない。
バスルームから安全剃刀を持ってきてムースをつけ、ぽやぽやと生えた毛に当てる。泡の冷たさに
目を覚ますかと少々びくついたが、小僧は少し身じろぎしただけでまだ眠りの中にいた。
手早くかわいらしいペニスを囲む陰毛を剃りあげ、足首と膝裏に革の拘束具を当て、腰の下にクッシ
ョンを敷いた。

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