
■ 法人利用でのPush通知
NTTドコモではmopera Uと同じ仕組みを使ったスマートフォンや携帯電話向けのプッシュ型電子メールの仕組みを企業向けにも提供している。この仕組みを使うと、企業のドメインのメールも、スマートフォンや携帯電話にPushで着信する。これは企業のメールサーバと同じセグメント上にPushエージェントサーバーを置き、そのエージェントサーバーが、スマートフォンや携帯電話にメールをPushで通知する。PushエージェントサーバとしてMM-QUBEという、メールサーバやWebサーバ機能も有するオールインワンサーバもNTTドコモで用意されている。ただし、この仕組みを利用するためには、ビジネスmoperaアクセスProやExCastと呼ばれる、企業とNTTドコモをフレッツ接続等で結ぶCUG構成をとる必要がある。
■ 従来型電子メールを使ったエミュレーション
従来型のモバイル電子メールクライアントは頻繁にポーリングを行って電子メール着信を確認する。その際に電子メールをクライアントにダウンロードするかどうかに関わらず、プッシュ型電子メールと似たような機能を提供できる。
IMAP では、任意の時点に通知を多数送信できるが、メッセージデータは送信しない。IDLEコマンドは、クライアントが通知を処理できる状態であることを知らせるのに使われ、結果としてプッシュ型と同じ機能を提供する。