祐一と花穂が引っ越す少し前……。
「ねえねえ」
「ん、どうしたの?」
「お隣、誰か引っ越してくるみたいだよ」
「へー、そうなんだ」
「うん。どんな人達かな?」
「同い年くらいの人だといいね。それで、友達になれると楽しいだろうね」
「うん、そうだね♪」
新相沢家の隣の家に住んでいるある兄妹の1コマであった。
第3話 再会
引っ越しの準備をはじめて1時間半……。
「ふー、これで準備完了だな」
「お兄ちゃま、準備終わったの?」
「あぁ、自分のものは全部詰めたしな」
そう大して量があったわけじゃないからな。服も冬服と春服少ししかなかったわけだし。
それに、3ヶ月間まったく開いてなかった荷物も少しあったし。
「じゃあ、ママたちに報告だね」
「そうだね。とりあえず一階に下りるか」
そして一階。ちなみに、うぐぅとあうーとだおーは流石に立ち直っていた。
「母さん、引っ越しの準備終わったけど、どうするんだ?」
「あら、もう終わったの? 結構早かったわね」
「あぁ、さっきも言った通り元々荷物が少ないからな」
……こっちであんまり物を買ってないしな。
「じゃあ、その荷物を車に積んで新しい家に行くわよ」
「はいはい。荷物を降ろしてきますよ」
「はっはっは、まぁ頑張れよ」
「父さん、笑ってないで手伝えよ……」
「面倒だから嫌だ」
「さいですか」
……予想通りの返答だった。
「それに、昨日いろいろあって少し疲れてるんだ」
「はいはい。……って、昨日から来てたのか。それなら昨日ここに来ればよかったのに」
そうしてくれればあんなに慌てて引っ越しの準備しなくて済んだのに。
……花穂にも早く会えたし。
「大人には色々事情というものがあるのだよ」
「あ、そ……」
どうせしょーもない理由なんだろうな……。
そんなことを考えながら俺は荷物を降ろすために再び自室へ向かった。
……流石に花穂に手伝ってもらうと危ないので今回は一人だけど。
20分後。
「母さん、終わったぞ」
「あら、もう終わったの? 結構早かったわね」
「ママ、さっきと同じ科白だよ……」
「あ、解っちゃった?」
花穂のツッコミに笑顔で返す母さん。
「花穂、言うだけ無駄だ。それに、こういうことでは母さんには敵わないからな」
ツッコミを入れても笑顔でかわされる。
「……そうだね」
同時に溜息をつく俺と花穂。
「何か引っかかるわね。ま、いいわ。祐一、花穂、そろそろ出発するわよ」
「おう」
「はーい」
母さんに二人で返事して、玄関に移動する。
で、玄関先、水瀬家相沢家一同が全員いるわけで。
水瀬家の面々に挨拶をする。
「それでは秋子さん、短い間でしたがありがとうございました」
「たまには遊びに来てくださいね。祐一さんも家族の一員なんですから」
「名雪、ちゃんと朝起きろよ」
「うー、頑張るよ」
「あゆ、あんまり台所無茶苦茶にするなよ」
「うぐぅ、ちゃんとお料理出来るようになるもん」
「真琴、あんまり迷惑かけるなよ」
「あうーっ、わかってるわよぅ」
「それでは、お世話になりました」
そう言って俺は水瀬家を後にした。
そして、水瀬家を出発。車で5分もかからないうちに目的地に到着。
そこは……まぁ、普通の一軒家である。
大きさは水瀬家と同じくらい。家族で暮らすには充分だろう。
……もっとも、父さんと母さんはすぐドイツに行くんだろうけど。
「……解っていたけど、やっぱり水瀬家とはそんなに離れていないんだな」
学校が変わるわけではなさそうなので近所だとは思っていたけど。
「あら、祐一は遠い方がよかったの?」
「そういうわけじゃないけどな」
あんまり遠いと困りそうだし。
「祐一、入るぞ」
父さんがそう言って家の鍵を開ける。
「はいはい」
そして、新相沢家に入っていく俺達。
入ってみてまず思う。
「……家具とかは全部ちゃんと並んでるんだな」
「どう? 驚いた?」
「驚いたよ。当然」
「驚いてくれると、昨日祐一抜きでやった甲斐があるわね」
昨日から来てたのはそのためだったのか。
……しかし、本当に俺を驚かせるためだけに3人でやったのだろうか?
「前半はだいたい正解だけど、後半は不正解。ちゃんと引越屋さんにも手伝ってもらったわよ」
結局は俺を驚かせるためなんだな。って、おい。
「花穂、俺今声に出してたか?」
「ほえ? お兄ちゃま、何も言ってなかったよ?」
……と言う事は、表情で読まれたのか。……そういうことにしておこう。そうじゃないと怖いから。
「じゃあ、祐一。頑張って自分の部屋まで荷物を運んでね」
「はいはい。……で、俺の部屋はどこなんだ?」
「2階よ。ドアプレートがあるからすぐに解るわ」
「解った。……では、とっととやっちゃいましょうか」
車に向かいながら言う俺。
「お兄ちゃま、頑張ってね」
「おう」
相変わらず花穂の応援は力が湧いてくると思ってみたり。
荷物を運んだ後、開封作業は後回しにしてとりあえず休憩。
俺と花穂と母さんで雑談。ちなみに、父さんは熟睡してたりする。
「母さん、いくつか訊きたい事があるんだけど……」
「はいはい。そろそろ来る頃だと思ってたわ」
うぅ……。行動が読まれてる……。
気を取り直して……。
「質問その1。花穂はどこの学校に通うんだ?」
「祐一と同じ学校よ」
「俺と同じ?」
花穂が高校に通うわけじゃないだろうし……。
「あれ、知らなかったの? 祐一の学校、小中高一貫よ」
「全然知らなかった……」
そういえば、名雪の所為でいつも遅刻ギリギリだったから他の生徒なんてほとんど見たこと無かった。
多分、下校時間も違うだろうし。
「じゃあ、花穂は新学期からまたお兄ちゃまと一緒に登校できるんだね」
「そういうことになるわね」
前の街で通っていた白並木学園も小中高一貫だったっけ。
「質問その2。二人はいつドイツへ行くんだ?」
「明日よ。今日はここに泊まって、明日の朝出発するの予定」
「それはまた急な話だな」
「仕方ないわよ。決定自体も急な話だったんだし」
それでも、暫く前から決まっていたはずだけど……ま、いいか。
「向こうの連絡先は?」
「それはまだ解らないから、向こうに到着してから連絡するわ」
「ねぇ、ママ。いつ帰ってくるかは解らないの?」
「一応予定では期間は1年間らしいけど。……でも、予定は未定なのよね」
予定は未定、よくある話か。
「質問その3。俺と花穂の生活費は?」
「はい」
母さんに通帳とカードと印鑑を手渡される。通帳を見てみるとそれなりの金額が入っていた。
「生活費はその口座に振り込むから。あ、大丈夫だと思うけど足りなくなったら秋子の所に行きなさい」
「まぁ、流石に足りなくなる事は無いと思うけどな」
よっぽど荒い使い方しないと無くならないと思うぞ。
「で、祐一。ほかに質問は?」
「いや、特に無いけど……」
「なら今度はこっちの番ね」
「はい? 何が?」
……母さんが訊きたいことがあるとは思えないし。
「祐一、花穂、二人でお隣さんに引越のご挨拶してきなさい」
なるほど、そういうことね。
しかし、母さんなんでやたら楽しそうな笑顔なんだろう。
「……母さん、何か企んでない?」
「全然そんなことないわよ」
笑顔で返される。こういうことにおいては母さんに敵わないから、訊くだけ無駄か。
「ま、いいか。……それで、何か手土産でもないのか?」
「ちゃんと用意してるわよ。はい、持って行きなさい」
「おっけー。それじゃ。花穂、行こうか」
「はい、お兄ちゃま」
軽く準備して、二人で家を出る。
そんなこんなで隣家の前。隣だから当然すぐに到着する。
「さてと、チャイムを押しますか」
ピーンポーン……
うーん、普通のチャイムの音だ。もっと癒し系のチャイムの音は無いだろうか。
……とかしょーもないことを考えてると玄関のドアが開く。
「はい。どちらさまで……す……か……」
そして、玄関をあけて出てきた少女を見て、俺と花穂の動きが一瞬止まる。
「ま……衛ちゃん」
「か……花穂ちゃん」
「衛ちゃん、衛ちゃんだよね」
「うん。花穂ちゃん、久し振りだね」
抱き合って再会を喜び合う花穂と衛ちゃん。
……って、隣に住んでいるのって衛ちゃんたちだったのか。
ここで、この娘について簡単に説明。
この娘の名前は小林衛。
前に住んでいた街で隣に住んでいた女の子。
花穂の幼馴染にして一番の親友。ちなみに、花穂と同い年。
2年位前に急に一家で引っ越していって、ほとんど会うことが出来なくなった娘。
……しかし、住所なんて気にしてなかったから隣だとは全然気付かなかった。
「ねぇ、どうして花穂ちゃん達がここにいるの?」
少し落ち着いた衛ちゃんが質問してくる。
「えっと、花穂たち今日お隣に引っ越してきたんだよ」
「そう。それで、引っ越しの挨拶に来たんだよ。衛ちゃん、今一人……じゃないみたいだね」
衛ちゃんの後の方を見ながら言う。
「何か玄関が騒がしいと思ったら、珍しいお客さんだね」
「あ、あにぃ」
そこには、衛ちゃんの兄の楓がいた。
「楓、久し振りだな」
「うん、久し振りだね。玄関で立ち話してるのもなんだし、上がっていく?お茶くらい出すよ」
「そうだな、上がらせてもらうか。この二人はいろいろ話したい事があるだろうし」
花穂と衛ちゃんを見ながら言う。
「確かに。じゃあ、僕はお茶の準備をするから、衛は二人をダイニングに案内しておいてね」
そう言って奥へ行く楓。
「ということで、花穂ちゃん、祐一さん、上がってよ」
衛ちゃんから声がかかる。
「それじゃあ、お邪魔します、と」
「おじゃましまーす」
それぞれ挨拶して上がる俺と花穂。
そして、ダイニング。
クッキーと楓の入れた紅茶が人数分用意されていた。
どーでもいいが、楓は昔からコーヒーや紅茶を入れるのが上手なのだ。
「さ、座って」
楓から声がかかったのでテキトーに座る。
座ってからついてすぐに花穂と衛ちゃんが話し始めたので俺は楓と話す事にする。
「で、俺たちが何しに来たのかは聴こえてたのか?」
「うん。隣に引っ越してきたんだよね」
「そういうこと。あ、これ手土産」
母さんから受け取った手土産を渡しながら言う。
「ありがとう。後でゆっくり開封するよ」
「あぁ、そうしてくれ」
そして、お互いに軽く笑いあう。
「それで、何で祐一は今更引っ越してきたの?」
「は、今更?」
「だって、1月からこっちに来てたし。そのときは水瀬さんの家に住んでたみたいだけど」
「……何で楓がそれを知ってるんだよ」
「だって、僕は祐一と同じ学校だから」
はい? マジですか?
「同じ学校って、俺、楓がいたこと全然知らないんですけど」
「うーん、普通は3ヶ月だと自分のクラス位しか憶えられないよね」
なるほど、確かにクラスメイト以外はほとんど憶えてない。
「……で、何で楓は俺のことを知ってるんだ?」
「祐一は有名人だから。学年の女子の双頭と一緒にいれば目立つよ」
……双頭?
「双頭って誰のことだ?」
「勉強トップの美坂さんと運動トップの水瀬さんの事だよ」
……香里はともかく、名雪もなのか。
「名雪ってそんなに凄いのか?」
「うん。インターハイに出場したくらいだからね。確か本戦でもかなりの好成績だったよ」
「……マジかよ」
IH出場とは……恐るべし名雪。
「で、容姿性格も相俟って美坂さんも水瀬さんもかなりの人気者だよ」
「あいつら、そんなに人気があったのか……」
全然気にしたことなかった……。
「そして、二人といつも一緒にいる祐一が有名になるのも早かったよ」
「ふーん、なるほどね」
「あ、あと毎朝水瀬さんと二人で遅刻ギリギリに登校してくるのも有名になった一因だね」
……さいですか。
「じゃあ、なんで俺が名雪の家に住んでた事を知ってるんだ?」
「水瀬さんが言い回ってたよ」
……そういえばそうだったっけ。
「……とりあえず、楓が俺を知っている理由は解ったよ」
「そっか。それで、結局どうして今更引っ越してきたの?」
そういえばそれが最初の話だったっけ。
「簡単に言うと、1月から編入する必要性があったから俺だけ先にこの町に着たんだ」
「じゃあ、花穂ちゃんは4月から編入するの?」
「そういうこと」
「ウチの学校の中等部に?」
「らしいね。……そういえば、楓は俺と学校が同じなんだよな」
「うん、そうだよ」
「なら、衛ちゃんも一緒なのか?」
「もちろん」
「……と言う事は、新学期から花穂と衛ちゃんは同じ学校に通うわけだ」
「そういうことになるね」
なるほど、それはなかなかいい情報だ。
「だって。よかったな、花穂」
衛ちゃんと話している花穂に唐突に話を振ってみる。
「ほえ? 何の話?」
当然、よく解っていない顔をする花穂。
……この「ほえ?」って顔もかわいいと思うのは重症だろうか。……それは置いといて。
「新学期から花穂と衛ちゃんは同じ学校だって」
「え? そうなの?」
「あぁ、どうもそうらしい」
俺がそう言うと花穂はまた衛ちゃんの方を向いて話し出す。
「衛ちゃん、新学期から一緒の学校なんだって」
「あ、そうなんだ。ボク、楽しみだな」
「うん。花穂もすっごく楽しみ」
「花穂ちゃん、時間が合ったら一緒に学校に行こうね」
「うん♪」
本当に嬉しそうに話す二人。
「……さて、そろそろ帰ったほうがいいかな」
時計を見てみると結構な時間が経っていた。
「お兄ちゃま、帰るの?」
「あぁ、そろそろ帰ったほうがいいだろ」
「……うん、そうだね」
少し寂しそうな顔をする花穂。
「ま、衛ちゃんとはすっとお隣同士だし、会いたくなったらいつでもあえるさ」
「うん」
少し笑顔になる花穂。
でも、まだ少し寂しそうだな。あ、そうだ。
「衛ちゃん、明日暇?」
「うん。特に予定は無いけど」
「じゃあ、明日花穂に商店街を案内してあげようと思ってたんだけど、衛ちゃんも一緒に行かない?」
思いつきだけで衛ちゃんを誘ってみる。
実は、花穂と一緒に出かけることからして今思いついたんだけど。
「え、いいの?」
「もちろんだよ。ね、花穂」
「うん。衛ちゃんなら大歓迎だよ」
花穂が笑顔になる。うん、作戦成功。
「それなら、ボクも一緒に行くよ」
「よし、決定。楓はどうする?」
「僕は用事があるから無理だね。3人で楽しんできなよ」
「解った。じゃあ、衛ちゃん。明日時間ができたら呼びに来るから」
「はい。待ってます」
そんなこんなで明日3人で出かけることに決定。
「それじゃ、楓、衛ちゃん」
「衛ちゃん、楓さん、さようなら」
「祐一、花穂ちゃん、バイバイ」
「祐一さん、花穂ちゃん、またね」
4人それぞれ別れの挨拶をする。そして、僕と花穂は小林家を出る。
「ねぇ、お兄ちゃま」
「どうした、花穂?」
「花穂、お隣が衛ちゃんのおうちでビックリしちゃった」
「うん。俺も驚いてる」
こんな偶然もあるんだな。
……いや、ちょっと待て。これは本当に偶然なのか?
「お兄ちゃま、どうしたの?」
ふと気付くと家の前。まぁ、お隣さんだから当然近いわけだけど。
「いや、なんでもないよ。それじゃ、家に入ろうか」
「うん」
「「ただいま〜〜」」
家に入って、二人同時に言う。
「おかえり。どうだった?」
「あのね、お隣、衛ちゃんたちだったんだ。花穂、衛ちゃんに逢えてすっごく嬉しかったよ」
「へえ、よかったわね」
何か引っかかる笑顔で言う母さん。
なんと言うか……企みが成功した子供みたいな顔である。
「うん、よかったよ」
対して花穂は無邪気な笑顔である。。
「花穂、そろそろ夕食の準備するから手伝ってくれる?」
「うん、手伝うよ」
「じゃあ、俺は部屋の片付けやってくるよ」
部屋に向かう俺。
部屋がそれなりに片付いたところで夕食の時間になる。
雑談しながらの夕食タイム。……そういえば、母さんの手料理を食べるのは3ヶ月振りだっけ。
相変わらず美味しい。母さんの料理の腕は秋子さん以上だと思う。特に和食。
……うーん、明日から食べられなくなるのは少し残念だ。
でも、その代わりと言うのもなんだけど、花穂の手料理は食べられるわけだ。
花穂の料理も母さん直伝だけあって美味しいし、花穂の手料理は好きだからな。
ゴハン食べてお風呂に入って後は寝るだけ。
寝る前に訊きたい事があったので母さんの所へ行く。ちなみに、花穂はもう寝てたりする。
「母さん」
「どうしたの、祐一?」
「隣が小林家だったのは偶然なのか?」
さっきからこれがずっと疑問だったりする。
「うーん、半分くらいは偶然かな」
「半分?」
「そう。転勤の決定や小林家がこの町に住んでたことは偶然。あと、この土地が空いていたのもね」
と、言う事は……。
「つまり、たまたまこの土地が空いていたから家を建てたわけだ」
「そういうこと。幾つかの候補地からここを選んだ理由は小林家の隣だからよ」
……なるほど、そういう理由なわけね。
「……結局、隣が衛ちゃんの家だと知っていて挨拶に行かせたことは変わらないんだな」
「そこにツッコミを入れるのは感心しないわね」
「あ、そ……」
まぁ、訊きたい事は訊けたし、いいか。
「じゃ、明日は早いしあたしはもう寝るわ」
「そっか。それなら俺も寝ることにするか」
「おやすみ、祐一」
「おやすみ、母さん」
挨拶してそれぞれの寝室に向かう俺と母さん。
部屋に帰って、今日のことを思い返してみる。
朝、花穂と父さん母さんがやってきて、その後、突然の引っ越し。
そして、引っ越し先での衛ちゃんと楓との再会。
……本当にいろいろあった一日だった。
明日からも、暫く騒がしい日々が続くんだろうな……。
ま、花穂も一緒だし、頑張ってみますか。
……そんなことを考えながら、眠りにつくのだった。
続く
作者(以下作)「と、いうことでLittleFlower第3話でした」
衛「でした。あ、後書きアシスタントの衛です」
作「第3話でやっと一日目が終りです。……長い一日でした」
衛「長かったね。そういえば、今回からボクも出演なんだね」
作「あぁ、このSSを書き始めたときから絶対登場させようと思ってたから」
衛「そうなんだ」
作「そうそう。やっぱり、花穂と衛は一緒にいるのがデフォでしょ」
衛「ボクと花穂ちゃんは一緒?」
作「もちろん。花穂と衛は仲良じゃないとね」
衛「嬉しいな♪ あと、あにぃも今回登場なんだね」
作「ま、やっぱり兄も出さないとね。ちなみに、楓という名前は適当に」
衛「小林は?」
作「声優の小林由美子さんから。いろいろ考えたけどこれが一番しっくりきたので」
衛「……単純だね」
作「……ノーコメント。ちなみに、シスプリ妹のみんなはこれからも何人か登場する予定です」
衛「予定?」
作「予定。あくまで予定。どう登場させるかもまだちゃんと決まってないし」
衛「……それでいいの?」
作「いいの。それに、先のことよりまずは次の話だし」
衛「それもそうだね。……えっと、ほかに読者の皆さんに言う事はあるの?」
作「今回、花穂も衛もあんまり目立たなくてすみません。……春歌さん出番多いし」
衛「春歌さん?」
作「結局使わなかった祐一母の名前。ちなみに、父は秋人」
衛「春歌ちゃんとは関係あるの?」
作「ない。と言うか、春歌が成長してもこんな性格にはならないでしょ」
衛「うーん、確かに……」
作「それと、Kanonキャラの出番が全然無くてすみません」
衛「祐一さん以外は一人一言だけだもんね」
作「まぁ、この話はあくまで祐一と花穂がメインなので、ご了承下さい」
衛「ご了承下さい」
作「さて、次回第4話は途中で約束していた商店街の案内です」
衛「ボクと花穂ちゃんと祐一さんで行くやつだね」
作「そう。それが次回のメインの予定」
衛「それじゃ、次回も頑張ってね」
作「……早くアップできるように頑張ります」
衛「それでは皆さん。読んでくれてありがとうございました」
作「また、次のSSで会いましょう」
作&衛「「それでは、ごきげんよう」」
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