「ほら、・・・」
「・・・ちゃん、ちゅっ」
広いベッドの上で、半裸の少女達が戯れる。軽くキスした
り触れあったりして、激しい行為の余韻をゆっくりと冷ます。
(いいのかな、こんなこと)
アリサやすずかとじゃれあうのは楽しい。しかし事が終わ
り落ち着いてくると、子供には早すぎる行為へのためらいが
少女の中に浮かんでくる。
「・・・?」
「どうしたの?」
少女はそれを顔に出さないようにしていたが、二人は影の
ある少女の笑みに気が付いたようだった。
「ううん、何でもないよ。ただ、仲良くなれてよかったなっ
て」
「それはわたし達も同じだよ」
アリサとすずかの朗らかな笑みに、ほんわり幸せな気分に
なる。
(これくらい、いいのかな。また仲良くなれたんだし)
「そうだ、すずか。・・・にもあれをしてあげようよ」
「うん、そうだね。ちょっと待っててね」
すずかがベッドからおりて、壁際のワードローブに向かう。
少しぶかぶかなTシャツのすそからのびる猫の尾が、歩くた
びにピョコピョコ動いて可愛らしい。
「すずかちゃん?」
「・・・、見てのお楽しみ」
何事かと体を起こすと、バスローブが脱げて全裸になった
少女をアリサが後ろから抱きしめる。レモンのようなアリサ
の体臭が嗅覚をくすぐり、少女を恍惚とさせた。
すずかはあれでもない、これでもないとワードローブの引
き出しを漁っている。その後ろ姿はとても楽しげで何をして
いるのか気になったが、少女はアリサに身を任せてすずかを
待った。
「えーと、これ……ううん、こっちかな。ねえ、これなんか
どう?」
すずかがワードローブから取り出したものは、大きくて長
くてふさふさして、端だけ黒い黄金色をした毛のかたまりだっ
た。
「キツネの、しっぽ?」
それは、よく毛皮のコートについているキツネの尻尾だっ
た。どうやらアリサの犬の尾、すずかの猫の尾と同種の飾り
らしい。
「かわいい! きっと・・・に似合うよ」
「そうかな。でも、これどうやってつけるの?」
尾の根元は数珠のようなものがついているだけで、服に付
けるピンや留め金の類いはなさそうだった。
「これはね、こう付けるの」
すずかはそう言って、Tシャツをたくしあげて少女に自分の尻を見せる。
「ぇっ!」
Tシャツの下から、やわらかそうで白桃のような丸みのあ
る尻が顔をのぞかせる。二人が下を脱いでいるのは分かって
いたが、改めて目の当たりにするとショックが大きい。そし
て何よりも、猫の尾が双丘の間から生えていることにショッ
クを受けた。
「こうしないと見えないよ」
「きゃっ、アリサちゃんってば」
アリサがすずかの尻を鷲掴みして開き、少女に尾の根元を
見せる。やわらかな丘の谷間の奥には、ピンポン玉ほどの数
珠を飲み込んでほんのり赤くなったすぼまりがあった。
「で、・・・。すずかのしっぽを握ってみて」
「……ぇ、う、うん」
あまりのことに戸惑う少女だったが、アリサに言われるま
ま、すずかの尾を握った。
「やんっ」
少女が握るとブルルルッと根元の方が震え始める。驚いて
すぐに手を放すが、放してもしばらく震え続け、それがすず
かに甘い声を出させた。
「これが結構気持ちいいのよ。病み付きになりそうなほどな
んだから」
アリサも自分で犬の尾をなでながら、少女の耳元にささや
く。
「えと、でも……」
「大丈夫、・・・ちゃんならきっと気持ち良くなれるよ。だっ
て、さっきのお姉ちゃんのおもちゃ、気持ち良かったでしょ?」
「ぅっ」
言われる通り、少女は後ろのすぼまりで感じていた。ほど
よい刺激が心地よく、二人と会うという目的がなければしば
らく身を任せたくなるほどだった。
だが、水流で汚れを落とすのと異なり、本来出すところに
何かを入れるのは、やはり痛みへの恐れやいけないことへの
抵抗を感じていた。
「……それ、痛かったりしないの?」
「痛くも怖くもないよ。これは一番小さいのだし、痛いどこ
ろかとても気持ち良くして入れてあげるから。ね、すずか」
「うん、・・・ちゃんならすぐになれるよ。わたし、三人で
おそろいになれたらすごくうれしいな」
ねだるように指をからませるすずか。少女を安心させるア
リサの笑顔。二人のかぐわしい体臭が、少女の心をとろけさ
せる。
「そこまで言うなら……してもいいかな」
「こんな格好、恥ずかしいよぉ」
股間を隠そうとした手は足もろとも二人に押さえられ、身
じろぎもままならない。アリサはともかく、見かけによらず
運動が得意なすずかには、運動が苦手な少女では太刀打ちで
きない。
「だめだめ、この態勢が一番いいんだから」
いちおう抗議はしてみるものの、始めたからにはとまった
く取り合ってくれない。人の嫌がることをする二人ではない
が、逆に少女の抗議が形だけで止めて欲しくないことを敏感
に察知し、少女の密かな望みどおりにしているのだった。
「恥ずかしがることなんかないよ。・・・ちゃんの、とても
かわいいんだし」
上下に引っくり返され、大きく足を広げさせられた少女は、
余程のことがなければ人目に触れることなどない大事なとこ
ろを二人にさらけ出されている。毛の生える気配のない幼い
丘も、その丘を割る閉じたままのスリットも、つつましく控
える後ろのすぼまりも、何もかもを。
「えー、そんなことないよ」
可愛いと言われて嬉しくない女の子は少ない。少女も多い
方に入るが、自分ですらまもとに見たことのない外性器を可
愛いと言われても、喜んでいいのか反応に悩む。ちょうど少
女の両側にいる二人のあそこが少女に丸見えなだけ、自分の
ものがそうだとはあまり思えなかった。
「すずかちゃんやアリサちゃんの方がきれいだし」
すずかのそこは小ぶりだが肉厚でぷっくりしており、結構
足を開いているのにもかかわらずぴったりと閉じている。も
ちろん恥毛など生えておらず、成熟した忍のものと比べて少
女らしくて可愛らしく感じる。
アリサのはすずかと比べて肉付きが薄く、陰核皮膜やスリッ
トの中が少し見えている。しかしハーフ特有の透けるような
白い肌を割る縦筋は中の方だけほんのりと赤みがかり、思わ
ず見取れてしまうほど綺麗だった。
「・・・のもきれいだよ。すべすべして触り心地いいし、食
べちゃいたいくらいだもん」
少女の白い丘をなでていたアリサは、そう言って少女の尻
肉をペロリとなめた。
「やん、きたないよ」
「・・・ちゃんに汚いとこなんかないよ」
アリサに続いて、すずかも少女の尻に舌と唇をはわせる。
「んんっ」
左右から少女の中心へと向かう二人の口。噛むほどではな
いものの、時たま歯が当たって少女をドキリとさせ、同時に
少女の心を熱くさせる。
(噛まれそうなのに、何で?)
その疑問をゆっくり考える余裕は少女になかった。すずか
より一歩先に、アリサがスリット近くまでたどり着いたから
だ。これから何をされるか、それがどれほどのものか、昨夜
両親の行為を盗み見てしまったせいで、少女は容易に想像で
きてしまう。
「あ……えと、ちょっとまって」
そこまでされると思っていなかったため、心の準備ができ
ていなかった少女はアリサに待ってもらおうとお願いする。
だが聞こえなかったか間に合わなかったのか、アリサは少女
の敏感なところに舌を伸ばす。
「はぅぅっ」
アリサの舌が少女のスリットを奥から手前へとなぞる。ぬ
めりをおびた舌の感触は、まだ上っ面をなめただけなのに一
瞬で少女を弛緩させるほど刺激が強かった。
「ゃ、ゃ、ぁっ、ぁぁっ」
手前から奥、奥から手前へと、少しずつ舌先をスリットに
差し入れながら行き来するアリサの舌。その都度、少女は翻
弄されて腰を震わせて短い喘ぎを漏らす。
「んっ、ん、ゃぁぁ、だ、だめぇ」
すでに潤っていた幼い泉を舌先で探り当てたアリサは唇を
強く押し付け、幼泉の湧き水をズズズと少女に音が聞こえる
ようわざと強くすすった。
「・・・ちゃんの、おいしい?」
美味しそうに少女をすするアリサを見て、羨ましそうに少
女の味を聞くすずか。
「とっても!」
満足げに答えるアリサ。その顔は少女の滴にまみれて嫌ら
しく光っていた。すずかは首を伸ばし、アリサの唇についた
滴をなめとる。
「うん、甘くておいしい」
自分の恥ずかしいとこについて話す二人に、少女は紅潮し
た頬をさらに染める。
「はずかしいから、そんなに言わないで」
「うーん。それじゃ、わたし口をふさぐね」
少女の嫌がることはしない。すずかは言った通りに自分の
口をふさいだ。少女の恥ずかしいところを使って。
「きゃっ、だ、だめ!」
部屋の明かりにさらされた後ろのすぼまりに、すずかが吸
い付く。もがいても振りほどけず、力を込めて少しでも離れ
ようとしても、伸ばされた舌から逃れられない。
「そんなとこ、だ、んんっ!」
少女はアリサに敏感なところを舌でつつかれ、口を封じら
れる。
「・・・、ちゃんとほぐさないと痛いよ。それはそれでよかっ
たりするけど、・・・は初めてだからすずかにしてもらうの
がいいよ」
アリサが少女を優しく諭す間にも、すずかは少女のすぼま
りに唾液をため、なじませようと舌先を動かす。シャワーよ
りも優しくて熱いすずかの舌はただただ気持ちよく、嫌悪や
恐怖とないまぜになって少女を混乱させた。
「あぅぅ、でもぉ……」
「・・・にはまだ早かったかな。じゃ、やめよっか?」
アリサはさらりと言った。すずかも少女から顔を離す。二
人の表情はおびえる幼子をなだめるように優しく、怒りや残
念がる様子は微塵も見られなかった。
(こわいけど……やめたら……)
絶交するようなことはないが、それでも何かしら二人を失
望させるだろう。今はそう見えなくても、それは少女に気を
使っての態度だと少女は思う。
「んっ……ぇ、えと……」
返事を待つアリサとすずかの吐息が少女の股間をくすぐる。
直接触られてもいないのにねっとりと熱くなり、淫らな湧き
水が幼い泉をこんこんと満たす。
(きもちいい……)
二人の行為は二人がしたいからではあるが、それは少女を
好きだからこそでもある。だからキスの時と同じく、無理強
いせず少女の選択を待っている。その二人の思いに少女が答
えるにはどうすればいいのか。
「……その…」
アリサの足の間では犬の尻尾が、すずかの足の間では猫の
尻尾がゆらりと揺れている。どちらも付け根は後ろのすぼま
りに飲み込まれており、それらよりも付け根が細い少女のた
めの尻尾がアリサの手に握られていた。
(わたしもしたら、三人一緒……)
少女の下腹部の奥深くで、まだ子を成すことができない幼
宮がうずき、幼い割れ目をにじませる。
にこやかに返事を待つアリサとすずかに、少女は正直に自
分の気持ちを打ち明けた。
「やっぱり怖いし恥ずかしいの。でも、一緒にもなりたい。
だ、だから……」
アリサとすずかが嬉しそうに微笑む。声は出ずとも、確か
に少女の口は動いたから。
して、と。