少女のなだらかな腹をなでながら、耳元にささやく美由希。
「ほら、先っぽをよくみて」
姉に促されて両手で握っているものの先端をみると、縦に割れた小さな切れ目
に透明な滴がたまっている。
「えっ」
それを見て思わず兄のものから手を放してしまう。少女が知っているそこから
出るものは、先程少女自身が漏らしてしまったものだけ。
「それは・・・の思っているのと違うよ。誰でも気持ちいいとあそこが濡れるの。
・・・もそうでしょ」
中央のくぼみを優しくつつく姉の指が、白い肌に泡の線を引きながら下へ滑り
降りる。行き先を察した少女は急いで足を閉じるが、姉の手は難無く間を擦り抜
けて少女の奥へ達した。
「ほら、こんなぐしょぐしょ」
「ぉ、おねぇ、ちゃっ…んぁっ」
蜜にまみれた狭いスリットの中を、姉の指がくちゅくちゅと音を立ててかき回
す。何度か達したばかりで敏感になっている少女の体はすぐに熱をもち、姉の手
を拒むどころか力が抜けて姉の腕にすがった。
「でも・・・はこっちも濡れちゃうんだよね」
羞恥心を誘うように姉の指が少女の小さな穴をつつく。出してしまったばかり
だというのにそれだけでまた漏らしそうになり、さらに強く姉の手を挟み込んだ。
「ゃぁ、ごめっ、なさぃ……」
「ならどうすればいいか、分かるでしょ?」
美由希は少女にほおずりしたまま問う。姉妹の見つめる先は同じ、二人の兄の
もの。
(お兄ちゃんの指を汚しちゃったのはわたしなんだもの、わたしがお兄ちゃんの
をきれいにしなくちゃ)
小さくうなずいた少女はふたたび兄のものへ手を戻し、先端にたまった滴を指
先でつぶす。そのまま指で先端の口を押すと、あふれ出た滴が流れ落ちた。
「それを、頭の全体にまぶしてくれないかな」
まかせっきりだった恭也がはじめて希望を口にした。
「……うん」
鈴口からあふれ出た滴を指先でうすくのばす。全体をまぶすには量が足りない
ように思えたが、指ですくうたび新たな滴が滲み出て兄自身を濡らした。
「手のひらで握ってグリグリしてごらん」
姉の言葉が熱い舌と共に耳の中へ入り込む。鼓膜から聞こえるのではなく、ま
るで肌から染み込むように頭の中へ伝わり、目のくらむような衝動が少女を揺り
動かす。
(ぐりぐり、ぐりぐり……)
濡れた鈴口に手のひらを乗せ、ゆっくりと回しながら包み込む。指の先で傘の
下をこすり、手のひらで亀頭全体にまんべんなく滴をのばすと、暴れ馬のように
兄のものが跳ねた。
「んっ……あぁ、・・・。すごく気持ちいいよ」
快楽を隠さない兄の声。自分の手が、指が、あの兄をこのようにしている。普
段では考えられないことに少女の心は躍り、暴れる兄のものを押さえ込んで念入
りに指をはわせた。
(もっと……きれいにしてあげるね……)
荒立つ少女の呼吸。まだ湯船に浸かっていないのに紅潮した肌。それは姉の愛
撫だけでなく、少女自身の興奮にほかならない。九歳の少女としても、兄妹とし
ても逸脱した行為に、少女はのめり込んでいく。
「そうだ、ここ忘れてた」
姉の指が少女のすぼまりから生えた数珠の頭をはじく。小さな振動は中へ伝わ
るほど不規則にぶれ、少女の胎内に重くて熱い痺れをもたらした。
「やっ、あぁぁっ。そ、そこは、んぁっ」
外側の敏感なところとは異なる腰が抜けそうな快感に、少女は耐え切れず兄に
しがみつく。
「女の子なんだから、ここもしっかり綺麗にしないとね」
少女のすぼまりを指でなでながら数珠を引っ張る美由希。しっぽをとる時と違っ
て余計な力の抜けた少女の体はすんなりと最初の珠を吐き出そうとするが、一番
太い部分がすぼまりを通り抜けようとするところで姉の指が止まる。
「・・・、ちゃんと力をいれないと取れないよ」
「んっ、で、ぁぁっ、もぉ」
微弱な珠の振動に中から拡げられたすぼまりが刺激され、少女はまともな言葉
を話せない。
「ほらほら、お友達にもらったオモチャだって洗ってあげないと失礼でしょ」
「ぁ、ぅ、うん」
友達という言葉に反応して少しだけ気を取り戻す。少女にとってこれはただの
オモチャではなく、大切な親友からの大事な大事なプレゼント。たとえ絶交され
てしまっても粗末に扱うなどできない物。
「ん……んくっ……んっ、ゃぁぁ、ぁぅ」
何とか出そうと必死に力むが、そのたびに振動を感じて力が抜けてしまう。こ
れが少女の体に合っているのか、少女の後ろがとりわけ弱いのか、あるいは両方
か。何にしても少女には酷な行為だった。
「その姿勢じゃ力が入らないだろう」
見かねた兄が少女の体を抱え上げ、向かい合ったまま太ももの上に乗せる。多
少変則的な、前座に座るような姿勢。そのまま兄の両手が少女の臀部を支え、後
ろへ落ちるようなことはない。
「ぁぁっ」
口から漏れる甘く幼い嬌声。少女が乗っているのは太ももだけではなかった。
兄の熱い剛直が少女のスリットを下から押し上げ、十分に濡れた幼唇を押し広げ
る。
(お、お兄ちゃんのが、あたってる……)
敏感な小さい粒や幼い二つの秘穴で直接兄のものを感じた少女は、その熱さ、
固さ、力強さ、そして何よりもその大きさにふたたび圧倒された。
(これが、はいるの、かな……)
粘膜が触れ合う刺激が心地よく、どうしてもその先がどうなるのか少女の想像
力をかき立てる。少女の小指の先でさえ入りそうにない小さな穴、そこへこんな
ものをいれようとしたらどうなるのか、入ってしまったらどうなるのか、やはり
入らないのでは、それとも。
(うしろなら、はいるの、かな……?)
兄のものは少女が出し入れに苦労している珠よりも太い。だが、その珠にも少
しずつ慣れはじめていることが、少女の思考を大胆にさせた。
「ん……んくっ、んっ……」
下腹に力を込めると中に戻っていた珠がふたたび顔を出す。大きく拡がり、血
の気を失って白くなる少女のすぼまり。今まではそこで止まっていた珠が、震え
ながら少しずつ外へ迫り出していく。
「…んんっ…んぁっ!」
白い大きな珠が少女から産み落とされ、すぼまりからぶら下がる。ほぼ排泄行
為そのものの快感と背徳感、やっと出すことができた安心感とちょっとした達成
感に少女は軽く達した。
「頑張ったね、・・・。次からどんどん小さくなるから楽になるよ」
肩で息をする少女を後ろから抱きしめ、よしよしと少女の頭をなでる美由希。
ほめられたことを糧に、少女は荒い呼吸もそのままにふたたび下腹部へ力を込め
る。
「はぁ、はぁ……ん…んっ」
次の珠もまだまだ大きいとはいえ、最初の珠と比べれば小さい。少女の若いす
ぼまりは柔軟に伸び、内側をこすられる気持ち良さを意識的に感じる余裕さえあっ
た。
「…んぁ…んっ……はぁ、んぁ……」
少女が力むたびに敏感な部分が兄のものを擦り、兄のものが少女の敏感な部分
を突き上げる。混じり合う少女と兄から滲み出るもの。クチャクチャといやらし
い音は少女の喘ぎとハーモニーを奏でる。
「はっ、んん…んっ…んぁ…」
海亀の産卵のように次々と産み落とされる小さな珠。どれもアリサとすずかに
入れられた時よりも大きくなっている。それは少女が受け入れられる快楽の度合
いに比例しているかのようだった。
「頑張れ、最後の一個だよ」
「…ぅ、うん…ぁ…んっ…んん…」
最後の一番小さな珠は、特に力を込めなくてもぶらさがった数珠の自重で抜け
落ちようとする。数珠の揺れと珠の震動がすぼまりに心地よい刺激を与え、名残
惜しくなった少女は抜け落ちないようにすぼまりを引き締めた。
「ぁっ…ぁ…ぁぁっ……はっ、はぁぁ」
微妙な位置を行き来して少女を悦ばせた珠は、こらえ切れなくなったすぼまり
に快感を残して滑り落ち、下で待ち受けていた姉の手にポトリと落ちる。出し切っ
た少女のすぼまりは、ぽっかりと暗い口を開けて物欲しそうにひくついていた。
「はっ、はぁ、はぁ、はぁぁ、はぁ……」
肩で息をする少女は、ぐったりと兄の胸にもたれ掛かる。昼間から続く情事の
連続は、幼い少女の体力を確実に奪っていた。
(…つ、つかれた…あと、なんだっけ…?)
かなりいっぱいいっぱいであったが、まだ終わっていないのを思い出し、気を振
り絞って体を起こす。
「・・・、大丈夫? あとここが残っているけど」
「あんっ……だ、大丈夫、だよ」
姉の指先が開いたままのすぼまりをなでると、少女のそこは貪欲に指を飲み込
もうとうごめく。
「そう、・・・は強い子だね。恭ちゃんは?」
「俺は後少しなんだが……」
ヒクヒクと奮える、少女のスリットに食い込んだ兄のもの。少女に男の生理は
分からないが、まだ何かしなければ終わらないのは分かる。そして、それに少女
が必要とされていることも。
「お兄ちゃん……」
「ん?」
心配そうな兄に、少女は疲れをかくして無理やり笑顔を向ける。
「大丈夫。わたしなら、平気だよ」