まずは姉が椅子に座り、湯船に背もたれる。少女はその上に座り、柔らかくて
弾力のある大きな胸に背中を預けた。
「・・・、自分で足をおさえて」
兄の手が少女の足をひざの下から持ち上げ、少女にその姿勢を保つよう促す。
体育座りのまま後ろに寝転がったような姿勢。ほっそりとした太ももと、濡れた
少女のスリット、屈折した下腹部がつくる小さな隙間。そこに腰を落とした兄が
迫る。
「怖くないから、力を抜いて」
兄の下半身が自分の足で隠れて見えないことに少女は緊張する。それをほぐそ
うと、少女を後ろからギュッと抱き締める姉の両腕。背中に押し付けられた姉の
胸から響くゆったりとした鼓動が、少女に兄姉への信頼を思い出させて落ち着か
せていく。
(お兄ちゃんやお姉ちゃんが、ひどいことするわけないし)
少女が一番さみしい思いをした幼い日々。店の手伝いや父の看病の合間をぬっ
て、少女の世話をしに戻ってきた兄と姉。行かないでとぐずる少女を、落ち着く
まで抱き締めてくれた不器用で優しい両腕。少女が長いさみしい時間を頑張るこ
とができた、温もりという信頼の糧。
「ぅ、うん……ぁっ」
緊張がほぐれたのを見計らったように、尾てい骨辺りに熱くて固いものが当た
るのを感じる。それは尻の谷間を滑り、いまだひくついているすぼまりをつつく。
「んんっ」
反射的に収縮する少女のすぼまり。兄のものは何度かつつき、くすぐるように
熱い先端をこすりつける。
(そこに、いれるの?)
こんな大きなものが入るのか、もし受け入れられたらどんな感じだろうか。期
待と不安で少女の胸は高鳴り、そっと目を閉じてその時を待つ。
「…………ん……ぁ…えっ!?」
が、少女の予想は外れる。熱い固まりは少女の奥へと進まず、蟻の門渡りをつ
たって閉じたスリットに突き進んだ。
「お、おにっ、あぁん!」
熱い固まりは柔らかなスリットにねじりこみ、潤んだ幼い泉を溢れさせる。そ
れは絶対にないだろうと思っていただけに、大事なところで感じる刺激に少女は
困惑する。
「あっ、やぁ、お姉ちゃん?」
「何? あ、そうか。違うよ、・・・」
少女が取り乱す原因を姉は否定する。兄も少女の様子を見て既に動きを止めて
いた。
「そこはまだちょっと早いもんね。もう、恭ちゃんが紛らわしいことするから」
「すまん、濡らした方が・・・にいいと思ったんだが」
「それはそうだけど、私と違ってまだ小さいんだから」
申し訳なさそうな兄と、珍しく兄をたしなめる姉。とりあえず少女が恐れたこ
とではないらしく、ほっと胸をなでおろす。
「大丈夫? 続ける? それとも、もうやめよっか?」
「ううん、大丈夫だから私にかまわず続けて」
二人とも気を使っているのが分かり、少女は二人に続けてくれるようお願いす
る。
(お兄ちゃんとお姉ちゃんなら、きっと怖いことなんてないから)
無理にされるのは怖いこと。でも、それ以上に怖いのは、構ってもらえないこ
と。
「いくよ、・・・」
「……うん」
少女がうなずくと、幼いスリットに食い込んだ熱く固いものがゆっくりと動き
始める。
「…ん…ぁ……ぁぁっ」
少女の潤んだ泉の水があふれ、熱く固いものが敏感な部分を押し潰すように通
り過ぎていく。包皮の上からでも分かる指よりも固い感触。少女のそこは摩擦熱
で火がついたように燃え上がる。
「ゃっ…んっ…ぁ…ぁっぃ…」
そろえられた太ももと付け根の小さなふくらみ。その間の小さな隙間には、姉
の手からたらされたローションがたまっている。
「ほら、出てくるよ」
足の間に熱いものが割り込み、ローションが股間からこぼれる。そして姉の言
葉とともに、赤黒い大きなものが少女から、生えた。
(わたしに、おちんちんがはえたみたい)
少女の華奢な身体にはあまりにも異様な男の剛直。敏感なところに伝わるヒク
ヒクとそれが動く様が、そことそれがつながっているかのように思える。
「…ぁ…ぁぁ…ぁっ」
ゆっくりと少女の股間を行き来する兄のもの。兄の手により押さえられた太も
もは兄のものをきつく締め付け、さらに少女のスリットへめり込むように押し付
ける。
「ゃぁ…ぁ…んぁっ、あぁっ」
兄の動きに紛れて、姉の指が少女のすぼまりに忍び込む。指は数珠の珠よりも
細くて柔らかい。だが大切な友達からのプレゼントとは言えやはり数珠は物であ
り、それと比べて姉の指には家族という名の温もりがあった。
「・・・も女の子なんだから、ちゃんとこっちも綺麗にしないとね」
「す、すごっ、おねぇちゃ、んんっ」
兄が腰を押し込むごとに少女の体はずり上がり、その度に姉の指は少女の奥へ
と入り込む。けして激しくはないゆったりとした姉の指遣いだが、的確に少女の
中の感じる部分をつついたりこすったりして少女を乱れさせた。
「あっ、そんな、ぅっ、うごかしちゃ、ぁぁっ」
まるで自分自身のであるかのように分かるのは姉が経験豊富だからなのか、そ
れとも何だかんだいっても姉が少女の姉だからなのか。
「ん? ・・・は動かしちゃ嫌なの?」
意地悪そうに姉の指が止まる。兄の腰により少しは少女の体も動くが、それだ
けでは姉の指を知ってしまった少女には物足りない。少女は姉の問いに対して嫌
々と首を振り、ねだるように姉の指を締め付けた。
「ぃ、いやぁ、ゃ、じゃ、ない、よぉ」
「よしよし、・・・は可愛いねぇ。恭ちゃんと私でもーっと可愛くしてあげるか
らね」
耳元にささやかれる甘い言葉。だが姉の指は少女の締め付けを振り切ってすぼ
まりから引き抜かれてしまう。
「ぁっ、ゃぁぁ、ぬかなぃでぇ」
リズミカルに少女をこする兄のものも気持ち良いが、今はただ姉の指が恋しかっ
た。たとえはしたないと思われても、切なさではちきれそうな少女は姉の指を求
め身をよじらせる。
「いま入れてあげる。・・・なら大丈夫だよね」
少女のすぼまりを姉の指が押し広げ、出口であるはずのすぼまりの縁をなぞる。
待ち焦がれた指に、少女は姉の言葉の意味も考えず熱い吐息を漏らした。
「あぁぁ…ぁぁ…ん……ぇ?」
ふたたび少女の中へと入り込む姉の指。その数は中指と人差し指で二本。互い
に絡み合いながら競うように奥を目指す。
「あんっ、に、にほんも、はぃっ、んぁっ」
少女の驚きとは裏腹に、数珠で慣らされた体はやすやすと二本の指を受け入れ
る。数珠とは違う圧迫感でうごめく指は、少女の中から新たな快感を掘り起こし
はじめる。
「ゃっ、んん、すぅ、すごっ、おねぇちゃ、あぁん」
一心不乱に快楽を受け入れ、惜しみ無く幼い嬌声をこぼす。もう少女の中に恥
ずかしいとか躊躇う感情はない。ただただ、兄と姉に挟まれているのが心地よく。
「恭ちゃん」
「あぁ」
美由希が恭也に合図をすると、恭也は少女の腰を持ち直してピッチをあげた。
深く腰を突き、回し、小刻みに震わせ、強く優しく、少女のスリットを刺激する。
「あっ、あん、っ、んっ、あ、あんっ」
恭也の動きに合わせて美由希も指を動かす。腰を引けば指を戻し、押せば指も
奥へと進める。器用に動く二本の指は、少女に錯覚すら起こさせた。
(おにぃちゃんのが、はいってる、みたい……)
兄のものに突き上げられ、姉の指にかき乱され。喘ぎ、のけぞり、震わせ、乱
し、少女は幼い身体で精一杯快感を表現する。
「どうだ、・・・?」
膝をずらして足を交差させ、通り道を狭めて己のものを少女に押し付ける兄。
それは少女の未発達な襞をこすり、包皮に守られた幼芽を押し潰す。
「やぁ、すごっ、あっ、くて、こわっ、んぁっ」
兄と姉とつながるところ全てが燃え上がり、体中の神経を電気が走り回る。
「あぁっ、んん、やっ、ぁ、あぁ、やぁぁ」
荒波に飲まれた小船のように強い快感に翻弄される少女。兄の一押しごとに身
体は揺さぶられ、たばねた髪は宙を舞い、細い両足は天を衝く。
「だぁ、だめぇ、ぁ、いっ、ぃちゃ、っ、あぁぁ」
吹き飛ばされそうな浮遊感に、少女は兄の腕を握り締める。もう、残りはただ
頂きを迎えるのみ。
「いいよ、・・・。イっちゃいなさい」
姉の指が少女の奥を穿ち、ひときわ強く兄のものが少女に食い込む。
「あぁああぁぁっっ!!!」
衝撃と共に少女の意識は快楽の空に投げ出された。
「っ、俺もっ」
少女の股間で兄のものが爆発し、白濁液が少女の胸から顔に降り注ぐ。その白
い塊は墜ちていく少女に何かを思い起こさせた。
(あぁ……そらを…とんでる…みたい……)