「いちばん、きもちいい、とこ?」
少女はもじもじと太ももをこすり合わせ、ひざの上で濡れ
た指をからませる。
「そう、一番大事なところよ。わかるわね?」
そう聞いて指に昨夜の感触がよみがえる。熱く潤んだ母の
胎内は易々と少女の指を飲み込み、まとわりつくように締め
付けていた。
「うん……でも、はいらないよぉ」
手を離したのでスリットが閉じて見えないが、少女の膣口
は年相応の大きさしかなく、男性器は論外、小指さえきつそ
うで、頑張って綿棒ぐらいならとしか思えない。
「大丈夫よ。昨日も言ったけど、ここは赤ちゃんが産まれる
大事なところ。だから結構柔軟性があるの」
父の中指が母の膣口にもぐりこんで中をかき回す。とろり
と愛液があふれ、くちゅくちゅといやらしい音がした。
「や、んんっ、そして、大好きな人のものを、受け入れる、
とこ……。それは、ぉ、女の子にとって、一番、気持ち、よ
くて、一番、幸せな、こと」
母の言葉はすとんと少女の中に落ちる。父のものを受け入
れている母も、兄のものを受け入れている忍も、うらやまし
くなるほど幸せそうで、今は指であっても、母はうっとりと
していて。
「ここは膣と言うんだ。この奥には赤ちゃんが宿る子宮とい
う器官がある。この辺りかな」
父はもう片方の手で母の下腹をなで、その上に母の手も重
なる。そこは少女が宿り、産まれた場所。いつか、少女も宿
すかもしれないところ。
「で、母さんや・・・の膣からにじんでいる液体を愛液とい
うんだ」
「愛液は気持ち良くなった時に、好きな人のものをスムーズ
に受け入れるよう、膣を濡らすために出るの。二人で気持ち
良くなれるように」
「こんなふうに、ね」
母が少し腰を上げると、父は太ももの下に手を通して母を
持ち上げ、そのまま胡座を組んだ足の上に降ろす。そこには
熱り立つ太く大きな父のものが母を待ち受けていて。
「あぁぁ…ぁ…ぁ…ん……はぁぁ」
母の指が父のものを胎内に導く。スリットは足と同じよう
に左右に大きく開かれ、父のものを咥えて張り詰めた膣口を
少女に見せつけた。
「こうして、受け入れて、一つに、なるの。ぃ、いきなりは、
たいへ、ん、だけど、指なら、・・・でも、大丈夫、よ」
母の胸と腰を後ろから抱き、首筋に下をはわせる父。愛し
そうに下腹をなで、頭をのけぞらせる母。
あのようになれるのか。大丈夫と言う母の言葉は信じてい
るが、見るのとするのではだいぶ違う。
「でも、どうしたらいいか、わからないよぉ」
両親の元に擦り寄り、母の胸に顔をうずめる少女。それを
優しく受け止める、父と母の腕。
「なら、一緒にしましょう。お母さんがお手本を見せてあげ
るから、ね」
「なるべく同じにした方がいいでしょ。あなた、後ろに」
「あぁ、わかった」
ふたたび父が母を持ち上げと、母の愛液でてらてらと光る
父のものが糸を引いて現れる。父はそれをそのまま母の後ろ
にあてがった。
「ならしてないが大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫よ。あなたのですもの」
母は指で拡げたすぼまりを何度か父のものになすり付け、
息を吐きながらゆっくりと腰を下ろしていく。大丈夫と言っ
ているが、眉間にしわを寄せて少し苦しそうに見え、少女は
心配しながら母を見守った。
「んっ、はぁぁ……」
先の部分が全部中に入ると、楽になったのか表情が柔らか
くなる母。うっとりと目を閉じた母はそのまま体重をかけ、
残りをすぼまりの中に少しずつ収めはじめる。
「ぁ…ん……ぁぁ」
父のものが母の中に消えるたび、目の前にいる少女に蕩け
た母の吐息が降り注ぐ。母の熱と匂いが心地よく、少女はうっ
とりとそれを吸い込んだ。
「ふぅ……。これで・・・と同じね」
すぼまりに数珠を飲み込んだ少女と、父のものを飲み込ん
だ母。
「おいおい、父さんのはオモチャに負けないぞ」
なぜか対抗心を燃やした父が、母の胸を抱いて腰を揺する。
しかし、母はぴしっとその手を叩いた。
「胸はだめよ。・・・と違っちゃうでしょ」
「そんな殺生な。このくらいいいだろ、・・・もいいよな、
な?」
情けなく少女にねだる父。甘やかさなくていいのと母。両
親を見て、父を見て、母を見て、また二人を見比べ。
「えと……いいよ、お父さん」
仲の良い両親が好きで、たまに恥ずかしく思う時はあって
も、それはとても自慢できることで。
「いいでしょ? お母さん」
目の前でつながる両親を見ると胸がドキドキして、それに
どんな意味があるのか理解しているとは言い難くても、少女
にとって両親は愛しく憧れであり。
「もう、しょうがないわね」
「・・・、ありがとう」
満更でもない母と喜びを隠さない父。それは少女にも嬉し
いことで、そんな二人を見ているだけで胸もあそこも熱くなっ
て。
「それじゃ始めましょう。初めてだから小指を……」
顔の前で立てた母の小指を、後ろから乗り出した父がぱくっ
と咥える。一瞬惚けた顔を見せた母は、少女へ得意げにウィ
ンクする父の脇腹を思いっきりつねった。
「……もぅ、ばか」
顔をしかめつつ、それでも指を放さない父に、母は呆れ顔
でため息をつく。だが、その口調に少女はどことなく甘い香
りを感じて頬をゆるめた。
「・・・、よくなめて濡らしてね」
「うん」
少女は左の小指を根元まで咥える。やはり指を入れるのは
怖いのだろう。母の言葉や数珠を入れた経験からそれが必要
なのだと、舌を指にからませて念入りに濡らした。
「ん、くちゅ……これで大丈夫?」
「・・・の中も十分濡れているし、うん、大丈夫よ」
母に見せた小指と、ほっとして緩んだ口の端から滴が流れ
落ちる。少女はそれを無造作になめとった。
「それじゃ入れてみましょう。爪のところまで、ゆっくりと
さわりながら、ね」
母の指は口で咥えるように簡単に中へ入ってしまう。母は
ちらっと舌を見せ、白濁した愛液を奥からかき出すように爪
の生え際まで指を抜いた。
「……うん」
入り口にあてがった指が震える。だが、それが幼い膣口を
刺激し、指を飲み込もうと粘膜がゆるやかに蠢いた。
(わたしの、ここ……ゆび、ほしがってるんだ……)
体の求めに応じて、ゆっくりと中に指をうずめる。狭い少
女の入り口は熱く潤み、指先の分だけ外にしたたった。
「は、はいった、はいったよ!」
「やったな、・・・。中はどうなってるかな?」
母とつながった腰をゆっくりと動かしつつ、父は手を伸ば
して少女の頭をなでる。
「えと……あつくて、せまくて、ぎゅってなって、すいこま
れそうなの」
入っているのは爪の部分までだが、そこだけでもきつく締
め付け、中へ中へと導いているように感じられる。
「そうか、すごいな。ならもう少し、関節のとこまで入れて
ごらん」
「引っ掛かるとこがあったら、無理せずゆっくりと入れるの
よ」
少し力を込めると、指は中へ飲み込まれようとする。だが、
やはり関節は指先よりも太く、中もその先はさらに狭くてぴっ
たり閉じているようだった。
「っ、んっ……っ」
ほんの、ほんの少しずつ、母の言う通りにゆっくりと指を
進めようとする。しかし体が押し広げられる感覚に、少女は
どうしても躊躇してしまう。それに中で指に絡み付くものは、
手荒に扱ったら唇の端のように切れそうで少女を恐れさせた。
「・・・、お母さんを見て」
少女の母は大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出してみ
せる。母が深呼吸するたび、豊かな乳房が迫り出してはたゆ
たゆと揺れ動き、たまった汗が谷間を流れ落ちる。
(あ、指が……)
呼吸に合わせて母の指が前後していた。息を吸う時に出し、
吐く際に入れる。少女が気が付いたのを見て、母はにっこり
とほほ笑んだ。
「すぅぅぅ、はぁぁぁ」
少女は何度か深呼吸して気分を落ち着け、呼吸に合わせて
指を動かす。一ミリにも満たないほど、ほんの少しずつ。吐
く息に合わせ、少しだけ緩んだ体の中へ。
「すぅぅぅ、ん、はぁぁぁ……んん」
数え切れないほど薄い胸が上下したあと、小指の第一関節
は少女の中に姿を消した。その長さは数センチかそこら、少
女のすぼまりを埋める一番大きな珠よりも小さい。それなの
に少女にはそれよりも大きく感じ、その圧迫感に恐れ戦慄く。
「お、おかあさん、おおきい、よぉ」
「大丈夫、大丈夫よ。ほら、大きく息を吸って、吐いて」
少女の母は胸の中に少女を抱き寄せて胸の音を聞かせた。
ゆったりと波のように隆起する乳房からは、とくっ、とくっ
と乱れのない心臓の音。母の静かな息継ぎの音にあわせて少
女も深呼吸をする。
「ここまでくれば後は同じ。そうね、もし心配ならクリトリ
スをいじれば少し気が紛れるわ」
「……うん」
母に抱かれて落ち着いた少女は、胸の谷間に顔をうずめた
まま右手を動かした。人差し指と薬指で大陰唇を押し開き、
中指を折り曲げて現れた陰核に触れる。
「ぁ……んんっ」
包皮の上から軽く触れただけでも、せまい少女の中は収縮
して小指をきつく締め付ける。自分の指とはいえ異物の感触
と、小さな器官で感じる鋭い快感。少女の中で恐怖と欲望が
せめぎ合い、好奇心と憧憬が後押しした。
「ん、ぁ、はぁぁぁ」
か細い少女の指が幼い柔肉の中に消えていく。じっと見て
いては分からないような速度で、だが確実に少女の中へと押
し進む指。
「はっ、はぁぁ、んん」
自分の指の太さなどたかが知れているというのに、爪の固
さや関節の段差さえ分かるのに、まるで腕がそのまま入って
くるように感じてしまう、それほどの圧迫感。
「やっ、あぁ、ふ、ふるぇ、んんっ」
後ろのすぼまりに埋める数珠の珠が、少女の指を歓迎して
蠢動する。幼い襞はぴったりと指を締め付け、後ろからの振
動と快楽を伝えた。
「はぁぁ、あぁっ、やぁぁん」
膣内で感じられるほどには育っていない幼い身体。しかし
前にある敏感な幼芽、幼いゆえに感じる後ろのすぼまり。こ
れらに挟まれて未熟な感覚が強引に引き出されていく。
「ぁぁ、ゃ、んっ、はっ、はぁぁ」
一番太い第二間接も少女の中に消え、張り裂けそうな圧迫
感は少女の奥底、とても気持ちよくなるときゅっとなるとこ
ろに迫る。
「ぉ、おかぁ、さっ、ぁ、ぁっ、ぁぁ」
「・・・、全部入ったのね」
母の言葉に少女は涙を流した。それは、嬉しくてか、辛く
てか、悲しくてか、何でなのかよく分からず、ただほっとし
ただけなのかもしれない。
(おなか…いっぱい…はいって…る……)
忘れようとしても忘れられない、少女を苦しめる心の穴。
それが埋まったと思うのは少女の錯覚だろうか。
「そのまま、抜かなくていいわ。お友達にもらった珠にあわ
せて震わせるの」
母の優しい吐息が少女の耳をくすぐる。
「そう、きっと、気持ちいいわ」
「ぁ、ぅっ、ん、ぁぁっ」
言われずとも、少女はそうしていた。いや、そうなってい
た。
幼い柔肉はがっちりと指を咥え込み、抜こうと思っても簡
単に抜けるものではない。無理に動かせば中を傷つけてしま
うだろう。それが怖くて、動かないよう小指以外の指をぎゅっ
と握り締めても、どうしてもこぶしごと震えてしまう。
「ゃっ、ぁぁ、こ、こわっ、あぁ」
もう何度も味わった少女を押し流す巨大な波が、指のすぐ
近くで渦巻いている。波は沸騰したように熱く、嵐となって
少女に雷を落とし、視界を真っ白に染める。
「だぁ、だめぇ、やぁ、あっ、こわ、あぁぁ」
崩れ落ちる身体を母の胸と父の腕が支えられ、下半身はぶ
ら下がったまま打ち震え続け。
「あぁぁぁっ!」
「はぁ、あ、あん、あぁっ」
幼くも艶やかな喘ぎ声。
「わかる? 指の先に感じるでしょ。ここが子宮口、この奥
に赤ちゃんが宿るのよ」
「んくっ、ん、ぁ、ぁぁ、はぁぁ」
熱く潤んだ蜜壷の奥で指先に感じるしこりのような感触。
母の中は少女と母自身の指を難無く一緒に呑み込み、それで
いて手で握るように強弱つけて締め付ける。
「・・・にもちゃんとあるでしょ?」
母の言うとおり、少女の中にうずめた中指の先にも同じ感
触。
「はっ、あんっ、や、んんっ」
少女は何とか答えようとするが、力無く開き切った口から
は喘ぎ声が漏れるだけだった。
少女は最初に自分の中へ小指を挿入してから二度、入れる
指をかえている。少しずつ太くなる指はきつく、かなりの負
担ではあったが、母の導きと父の支えでその度に絶頂すら迎
えていた。
(…おかあ…さん……おとう…さん……きもち…いい…の……)
元より体力のない子供がこのような荒淫に耐えられるはず
もない。だが少女は気持ち良すぎることへの恐れは訴えても、
決して自分から指を止めることはなかった。まるでそれだけ
が両親とのつながりであると信じているように。
「あぁ、ぁっ、んん、んぁっ」
母の柔らかい乳房と甘い匂いに包まれ、敏感な幼芽も母の
指でいじってもらい、すぼまりの数珠も父が優しく動かして
くれる。
「・・・、またいきそうなの?」
「好きなだけいってもいいぞ。大丈夫、父さんたちがついて
るからな」
か細い指も、濡れた唇も、未発達な胸も、潤んだ秘裂も、
父も、母も、何もかも、すべてが蕩けて、混ざり、一緒に、
一つなり。
「っ……!!!」
声なく達した少女を母は優しく抱きとめる。
「・・・もちゃんと中でいけるから、もうお父さんのも大丈
夫ね」